R18「僕の手から逃げる事は許さない!」狂愛夫に、塔の上に囚われているが意外と純愛心を持っている【短編集/読み切り】

K.A.

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【[※]他所で未発表原稿】「妄想でも夢の中でもいい、僕と結婚した事はないのか?」「ないわ!(すいません、何度もあります!)」

[結婚前夜(妄想)]夫の結婚前の職業って、子供の将来まで含めて影響するわ……

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「ふひぃぃ……ああん……あっ!
 あああっ!
 む、むねも……あの……下も、さわって……ああん」

「分かった。
 では、君の顔が見えなくて、少し残念だが――アリス姉さんの陰部の方に、僕の顔を向けさせてもらう。シーツの上に横たわっているだけでいいよ。舌でめられながら、胸もさわられる事になるがな。
 ふふ。
 喘ぎ声を漏らす事、我慢する必要はない。
 夫となる僕に、君の乱れた様子を、しっかりと見せてくれ」

「にぃあああああ……ふはん……な、なめ……ああああわわ……わん……ひぃ……むねまで……はああん……あ……あ……あ」

「あ……あ……アリス姉さん?」

「あ……ごめん。
 驚いたよね……私の顔の近くに、エリオットの大切なものがあって……思わず舌を伸ばしてしまったの……私にめられて、気持ちよかった?
 私の中に、エリオットが入ってきた時に聞かせてくれる音、思い出してしまったわ。
 いつも、しっかり濡らしてからだから、すっと入ってきてくれる。
 出たり入ったり、それを繰り返してくれる時に、聞こえてくるの。少しねばったようなものが、二人が繋がる場所でかき回されて、湿り気を強く感じる音が鳴るの。聞こえるだけで、愛する人と一つになっているって思えるの。
 これが、私の中に入ってきてくれるんだ。
 ねえ――」

「ああ……あああ……ねえさん……ありすねえさん……さ、さきの方を……ああ……な、何度も……ああ」

「私、エリオットのお嫁さんになるの。
 すべてを捨てて。
 世界を敵に回して――恐怖政治を行うエリオット・ジールゲンの妻になるの。
 天王寺アリスという名で生まれた女は、とても悪い人間よ。だから、秩序を忘れた発言をしてしまう。
 嫌いになってしまった?」

「あ……はあ……ああ……ア、アリス姉さん……すごく、きもちよかった……はあ……。
 ふふ……。
 そうだ。
 天王寺アリスという女性は、世界の支配者の妻となる。エリオット・ジールゲンの横に立つ者として、夫の僕と共に、世界を従える独裁を行う。
 君の言葉で、はっきりと同意をもらえて嬉しいよ。
 今の僕の気持ちを伝えたい。
 もう一度、君の陰部や胸をいじらせてくれ。えつを告げさせてもらう――」

「うぁああ……あは……あああっ。
 ひふふ……あわん。
 きゅあああ……はあ……はあ……ああ……あ」

「……あああ……なめて……もっと、ねえさん……ぼくを、なめて……はあ……あああ」

「――お返し。
 私の嬉しい気持ちも、エリオットに伝わったかしら?
 悪女、天王寺アリスは、容赦がないわよ。
 あとで、私の中に入ってきた時に、エリオットの大切なものは、どうなってしまうのかしら?
 冷静でいるなんて、許さないかもよ」

「はあ……はあ……とても、よかったよ……心が交わり、さらに、身体の交わりによっても繋がる事ができる君を、伴侶はんりょとして迎えられる事、改めて慶福けいふくだと考える。
 アリス姉さん。
 分かった。
 そろそろ、入れてやろう。
 充実した時間だったが、君の顔を、わずかなといえど見えなかったのは寂しかった。
 しっかりと見つめさせてくれ」

「うん、私も、エリオットの顔をしっかりと見たい。
 ……どうかな。
 自分で、足を開いてみたんだけど。
 ひざを立てて……。
 あ……おなかのあたりを真剣に見られると、少し恥ずかしいな」

「よい意味に受け取ってほしい。
 驚いた。
 君が、こんなにも大胆な体勢を見せてくれるなんて」

「手、上にあげるね。
 はい。
 世界だけでなく、この私も、支配してください」

「……君の気持ち、受け入れさせてもらおう。
 大丈夫だ。
 妻となる君を、必ず護ると誓うよ。
 この地上のすべてが焼き払われ、焦土しょうどしたとしても、アリス姉さんは、僕の腕の中で安らぐ気分で過ごしていられるんだ。
 そうだな。
 みずかを捧げてくれた君に、失礼があってはいけない。アリス姉さんの身体を、強めに押さえつけさせてもらう。
 途中で、抵抗しても無駄だ。
 僕が、為終しおえるまでのがれる事はできない。
 成長して、大人になった事、よかったと思わせてくれ」

「きゃ……あ……あ、そんなに迫られると……うれし……い……ああっ。
 もう、はいって……ああっ!」

「……言っただろ……逃がしはしないと……アリス姉さんは、足を揺らそうが、手で、僕を払いのけようとしようが……僕が果てるまで……解放される事はない……はあ。
 か弱い君が、手向かったところでむなしい結果となるだけだ……だが、僕の心を満たす為に……足掻あがさまを見せろ……はあ……君は、このエリオット・ジールゲンに支配されて生きていく事になる。
 わるあがきをしろ……世界を恐怖におとしいれた僕に、捧げられるにえとして……歯向かったのちに、敗北し……堕ちるんだ。
 僕の手をのけようとして、力をかけてこい……あらがう事を許されていないと、悟って……絶望を感じ、顔を歪めるんだ」

「あっ、あっ、あっ! エ、エリオット……エリオットっ! あ、あ、あ、あ、あっ!」

「そ、そうだ……君は、僕のそば以外で……生きていく事などできない。
 幼い日……助けた小さな命がちょうじて、天王寺アリスという女性から……すべてを奪うんだ……はあ。
 他の誰の目にも触れさせぬと決めた、君のその大切な部分は……これからも、僕を楽しませる為だけに使われる。
 はあ……はあ……おと……音が……二人の心の交わりが、あふれて、あたりを浸潤しんじゅんしたかのような、なまめかしい濡れた音を……もっと……おおきく……もっと……ん……あ……ああああっ」

「……ああ……出してくれたのね。私も、気持ちよかったわよ。
 エリオット……私、あなたの妻になってもいいのかしら……?」

「も……もちろん、こんなに心地よい時間を過ごさせてくれる君を、妻にしないなど、できるわけがない。
 ふふ。
 僕の妻となる――それが一番、大胆な発言であり、行動だよ。
 さあ、アリス姉さん。
 これからも、永遠とわに一つでいられるように、世界の支配者たるエリオット・ジールゲンの手を握るんだ。
 おいで、この胸の中へ」

「はい」

「嬉しいよ、こんなに素直なアリス姉さんをいだけて。
 天王寺アリスという女性に会えるのは今宵が最後だが、明日からは僕の妻、アリス・ジールゲンとしてでる事を約束しよう」

「うん。エリオット、一生、そばにいてね」


* * * * *


「自分の足で、ここまで来てくれて、ありがとう。
 さあ、ここにサインして――多くの民衆に見守られる中、僕の妻となるんだ。世界を統べる女王、アリス・ジールゲンの誕生にえつを」

「はい。エリオット、妻となった私に、熱い誓いのキスをちょうだい――」
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