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「記憶を失ってしまったのか……うん。そうだよ。僕が、君の愛し子だ」
[洗脳]あれれ? 私はどこ? ここは誰? あれれ? 私には息子がいたはずだけど?
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「……えっ? あなたが、私の子供? エリオット?
あれ?
そうだったのかな。
本当に、思い出せないの――自分の名前が、天王寺アリスだった事はおぼえているけど。
でも、たしかにエリオットは、私の大切な人に思えるわ。
絶対に、嫌いになりたくない。
あら、エリオット、急に抱きついてきて。
よしよし、たくさん甘えて大丈夫よ。
どこにも行ったりしないわ。だって、私は、母さんだから。ずっと一緒にいるわ。私の愛し子は、エリオットだけよ」
* * * * *
「エリオット、今日もおいしい晩ご飯をありがとう!
私の方が母親なのに、『子供』のエリオットにご飯を作ってもらっていて――うん。
今夜も寝る時は、母さん手作り絵本の読み聞かせをしてあげるわ。
楽しい楽しい物語を作ってみたの。
それで、優しく手を握って、一緒に寝てあげるわね!」
「うん。
アリス母さんが、寝所を共にしてくれると、僕も、とても安心して眠れるよ。
だが、今宵は、深く眠り込んでお人形のようになってしまっている母さんではなく、目をさましている君に、伽相手になってほしいと考えている」
「あら? どういう意味なの?
エリオット。
母さん、何か至らないところがあったのかしら?
あらあら、どうしよう。
母親の私が、しっかりしていないから、愛し子のエリオットに何か迷惑をかけているのかしら?
うーん。
分かったわ。私の――天王寺アリスちゃんの頭脳を全開にして、考えてみるわ」
「ふふ。
アリス母さんは、優しいね。その気持ち、ありがたくもらっておくよ。
だが、大丈夫だ。
身も、心も、この僕に委ねてくれれば、何の問題もない。
――なあ、母さん。
僕の目を、青い瞳をしっかりと見つめてくれないか?
君の名前は、天王寺アリス。
あっているかい?」
「え?
あ。そうよ。私の名前は、天王寺アリス」
「そうだよ。君の名前は、天王寺アリスだ。
そして、愛おしく思っているのは、このエリオット・ジールゲン。
間違いないね」
「……YES、エリオット。
私が、絶対に嫌いになりたくない存在。それが、エリオット」
「では、こちらにおいで。ソファに一緒に座ろう。
ああ。
君は、横になるといい。僕の膝に、頭を預けてくれ」
「YES、エリオット」
「アリス母さんは、いい子だ。
僕の作ったお食事を残さず、おいしそうに食べてくれた。だから、今からご褒美をあげたいんだ。
もう一度言う。
君の名前は、天王寺アリスだ」
「YES。
私は、天王寺アリス……エリオットに統べられる者。身も、心も、存在すらも、エリオットにすべてを捧げ、支配されるのが望み――」
「はい。よく言えました。
ふふふ。
横になったまま、可愛らしい顔で見上げてくれるじゃないか。
うん、そうだな。
アリス。
今宵の君は、『母さん』として、僕を楽しませてくれないか?
慈しむべき『子供』を相手にしていると思って、このエリオット・ジールゲンとの夜伽に臨んでほしい。
朝になれば、すべて忘れてしまうのが残念だが――僕が、身体に刻み込んでやった思い出が消える訳ではない。
だから、楽しんでくれ。
愛し子の僕を悦ばせる事が、自分の快楽と等しいと思って、献身してくれるね?」
「YES、エリオット。
私の名前は、天王寺アリス。私の可愛い子供、エリオットを楽しませる母親。
……でも、不甲斐ないわ。
どうやって、可愛いエリオットを悦ばせる母親になればいいのか、母さん、思いつかないなんて……」
「おやおや。
アリス母さんは、いけない子だ。『子供』の僕が、躾けてやろう。
そうだな。
まずは、僕の服を脱がせたらどうだい?
母親なんだろ。
優しく、『子供』の身体を抱きしめる時に、こんなものがあったら邪魔じゃないか。僕の肌の温かさで、母さんの身体を包み込んであげたいと考えている。
ほら、早くしたらどうだ。
どうして、そんなに怯えた目をしているんだ。可愛い『子供』の僕と二人きりで、部屋にいるだけじゃないか。
なぜだい。
部屋の入り口の扉の方を、なぜそんなに真剣に見つめてしまったのかな。まさかとは思うが、外へ逃げ出そうなどと考えていたという事はないだろうね?
ああ。
君の身体の回答は、実に正直だ。小刻みに、震えているよ。
ふふふ。
僕の手から、逃げられる訳がないじゃないか。アリス母さんには、お仕置きが必要そうだ」
「……あ……あ……エリオット……むね……か、母さんの胸に……エリオットの指が……はぁ」
「纏ってもらっている漆黒色のドレス、艶ある深い味わいが君の美しさを引き立てているよ。
だから、母さんは、脱がなくていい。
身体を弄ばれる時のアリス母さんは、僕の色に染まっていてほしい。
分かってくれるね。
さあ、僕が着ているものを、母さんの手で脱がせてくれないか。
――君が、立ち上がった時に、一度、下から触ってやろう」
「ん……あ……下着の隙間から……ちょ、ちょくせつ……はぁ……はぁ……撫でられると……はああ……」
「おいおい!
これでは、君ばかりが楽しんでいるじゃないか。
アリスの方が、母親なんだ。
しっかりしてくれないか。
僕を裸にしたら、再び、僕の膝に頭を置いてくれ」
「い……YES、エリオッ……あ……胸の先……ドレスから出さないで……咥えないで……はあ……な、舐めないで、胸を……や、やめ……エリオットの服を……母さんの手で、エリオットを裸に……あああっ」
「ほら、早くしてくれたまえ。
胸や陰部を、執拗に刺激しているだけじゃないか!
アリス母さんは、何を感じているんだっ。
君の手で、僕を裸にしていく事が、快感なのか? その後、自分が楽しみたいから――本当に、母さんは、いけない子だ。
下着も脱がせてくれ。
僕の膝に、顔をうずめるんだ。
そうだっ!
母さん、今度は床に座って。
ソファの上の僕は、足を少し開いておくから、身体を前に倒すように、こっちに顔を近づけるんだ」
「YES……あっ!」
「早くしてほしいとお願いしているじゃないか。
頭をつかまれ、僕の前に突き出されて――おや、嬉しかったのかい?
自分から何かするよりも、僕から何かされる方が楽しいんだ!
へえ、母さん。
さっきから、僕に命じられるままじゃないか。もっと、積極的になってほしい。
あっははは。
でも、無理なんだね。
僕に制される事が、アリス母さんの願いでもあるから。
うんうん。
分かったよ。
では、下知してやろう。僕の先を、母さんの舌で舐めてくれないか?
簡単だろ。
『子供』の僕に、躾けられているようなアリス母さんでも、それぐらいならできるんじゃないか」
「え……エリオットの……先を……なめる……?」
「僕を楽しませてくれ。そうすれば、母親としての品格というか、そのようなものを守る事ができる。
――辛いんだろ。
子供を捨てて、逃げ回っていた事。
後悔しているんだろ。
可愛い我が子を、抱く事がかなわなかった。しかも、僕の軍事政権を倒す為に、反乱分子の連中に手を貸して、やりたくもない戦争をしていた。
なあ、アリスっ!」
「エ、エリオット? 何を、言っているの? あ……っ」
「ああ、すまない。
急に、僕の方に、君の顔を引き寄せたりして。
逃げようなんて、考えないでくれと言いたかったんだ。
僕の手から離れようとしないでほしい。
心も、身体も。
ふ。
過去は、過去だ。
こんなに煽ってやっているのに、元のアリスに戻る気がないのなら、僕の傀儡として生きていってもらおう。天王寺アリスという存在は、僕を楽しませるだけの道具という事。
さて、言われた通りにするんだ。
母さん。
君の舌を使って、僕を楽しませてくれ。
今すぐ始めるんだ。
これは、命令だ」
「YES、エリオット……母さんが、エリオットを楽しませる……は……ん……んん」
「……ああ……気持ちいいよ……かあさん……アリス……ああ」
「母さん……エリオットを、楽しませてあげられたかしら……そう、我が子を置いて、私――あれ?
思い出せない。
私は、どうして……我が子を……ああ!」
「すまない。
母さんの身体を、急に抱えたりして。
僕を楽しませる事ができた母さんに、恩賞を与えたいんだ。満足させてもらったからね。
はい。
ここで、立って。
ふふ。
まずは、母さんが自分で下着を脱いでくれるかい。下だけでいい。
ドレスはそのまま。
脱いだ下着、内側がこちらを向くように見せてくれ。
アリス母さんが、どれぐらい楽しんでくれていたか、知りたいんだ。
君は、悪政の支配者に我が子を奪われたのに、一人だけ逃げ出すような母親じゃないんだろ?
ほら、可愛い『子供』の僕の言う事を聞いて。
大丈夫。
母親失格なんかじゃないさ。
『子供』の為に、生きていく事ができると実感するといい」
「こ、これでいいの……下着……すごく濡れている……乾かさないと……母さん、風邪を引いてしまうかしら……」
「あははっは。
母さん、嬉しいよ!
こんなにも楽しんでくれていたなんてっ!
では、『子供』の僕が、もっとアリス母さんを悦ばせてあげなくてはいけないな。
床に手をついて。
四つん這いに――赤子が、はいはいするような姿勢になって。
この僕の方に、足を向ける事を許可しよう。
君が、逃げ回っていて見る事ができなかった、赤子だったあの子が、可愛らしく床を這っていた様子を思い浮かべながら、アリス母さんを楽しませてあげようと考えている。
なあ。
先ほどから、どうしてそんなに怯えた様子を見せているんだ?
本当は、本当のアリスが、消えてなどいないんじゃないか。
身体がおぼえているのかい。
このエリオット・ジールゲンと『敵対』していた頃の天王寺アリス。僕の私物として、手の内にいる事、怖いのか?
ふーん。
まあ、いい。
『天王寺アリス』の覚醒は、もちろん望んでいるさ。
だが、夢からさめたら、君の大切な息子のルイーナは、僕の前で跪いている。君自身も、僕の正妻として、そして、共に恐怖政治を行うパートナーとして、世俗から認められている――そんな、現」
「な、なに……何を言っているの……エリオット……わたし……ああ……ああ」
「……僕も、舌を使って、母さんを悦ばせてあげただけじゃないか。
今も、指先で、陰核に快楽を与えてやっている。
気持ちいいんだっ。
喘ぎ声を、部屋中に響かせてくれている!
僕を楽しませずに、一人だけ楽しむなんて、酷いな。
しかし、許してやろう。
与えられたものを、余すところなく、欲望のままに受け取ろうとしてくれている君の事、愛おしく感じるよ。
――今宵は、このまま貫いてやろうか。
恥などまだ知らぬ赤子のように、命じられるまま、大切な部分を、自分から僕の方に向け、忠義を尽くしてくれている君に、応じてやらねばならない」
「はあ……わたし……母さん……エリオットと……私の子供のエリオット……あれ?
よく分からなくなってきて……どうなっているの……」
「何も考えなくていい。
そのまま、僕を受け入れる事だけに集中してくれ。
晩ご飯はおいしかったかい?
僕の手作りの食事を嬉しそうに食べて、御馳走様と言っていたね。
同じだよ。
よく、味わうといい。
僕と一つになったら、僕の心と触れあって、今後の糧にすべてがなるように、与えられたものを、君の内で咀嚼するんだ。
――では、いただきます。
アリス。
終わった後に、必ず御馳走様と言うように、沙汰を下しておく」
あれ?
そうだったのかな。
本当に、思い出せないの――自分の名前が、天王寺アリスだった事はおぼえているけど。
でも、たしかにエリオットは、私の大切な人に思えるわ。
絶対に、嫌いになりたくない。
あら、エリオット、急に抱きついてきて。
よしよし、たくさん甘えて大丈夫よ。
どこにも行ったりしないわ。だって、私は、母さんだから。ずっと一緒にいるわ。私の愛し子は、エリオットだけよ」
* * * * *
「エリオット、今日もおいしい晩ご飯をありがとう!
私の方が母親なのに、『子供』のエリオットにご飯を作ってもらっていて――うん。
今夜も寝る時は、母さん手作り絵本の読み聞かせをしてあげるわ。
楽しい楽しい物語を作ってみたの。
それで、優しく手を握って、一緒に寝てあげるわね!」
「うん。
アリス母さんが、寝所を共にしてくれると、僕も、とても安心して眠れるよ。
だが、今宵は、深く眠り込んでお人形のようになってしまっている母さんではなく、目をさましている君に、伽相手になってほしいと考えている」
「あら? どういう意味なの?
エリオット。
母さん、何か至らないところがあったのかしら?
あらあら、どうしよう。
母親の私が、しっかりしていないから、愛し子のエリオットに何か迷惑をかけているのかしら?
うーん。
分かったわ。私の――天王寺アリスちゃんの頭脳を全開にして、考えてみるわ」
「ふふ。
アリス母さんは、優しいね。その気持ち、ありがたくもらっておくよ。
だが、大丈夫だ。
身も、心も、この僕に委ねてくれれば、何の問題もない。
――なあ、母さん。
僕の目を、青い瞳をしっかりと見つめてくれないか?
君の名前は、天王寺アリス。
あっているかい?」
「え?
あ。そうよ。私の名前は、天王寺アリス」
「そうだよ。君の名前は、天王寺アリスだ。
そして、愛おしく思っているのは、このエリオット・ジールゲン。
間違いないね」
「……YES、エリオット。
私が、絶対に嫌いになりたくない存在。それが、エリオット」
「では、こちらにおいで。ソファに一緒に座ろう。
ああ。
君は、横になるといい。僕の膝に、頭を預けてくれ」
「YES、エリオット」
「アリス母さんは、いい子だ。
僕の作ったお食事を残さず、おいしそうに食べてくれた。だから、今からご褒美をあげたいんだ。
もう一度言う。
君の名前は、天王寺アリスだ」
「YES。
私は、天王寺アリス……エリオットに統べられる者。身も、心も、存在すらも、エリオットにすべてを捧げ、支配されるのが望み――」
「はい。よく言えました。
ふふふ。
横になったまま、可愛らしい顔で見上げてくれるじゃないか。
うん、そうだな。
アリス。
今宵の君は、『母さん』として、僕を楽しませてくれないか?
慈しむべき『子供』を相手にしていると思って、このエリオット・ジールゲンとの夜伽に臨んでほしい。
朝になれば、すべて忘れてしまうのが残念だが――僕が、身体に刻み込んでやった思い出が消える訳ではない。
だから、楽しんでくれ。
愛し子の僕を悦ばせる事が、自分の快楽と等しいと思って、献身してくれるね?」
「YES、エリオット。
私の名前は、天王寺アリス。私の可愛い子供、エリオットを楽しませる母親。
……でも、不甲斐ないわ。
どうやって、可愛いエリオットを悦ばせる母親になればいいのか、母さん、思いつかないなんて……」
「おやおや。
アリス母さんは、いけない子だ。『子供』の僕が、躾けてやろう。
そうだな。
まずは、僕の服を脱がせたらどうだい?
母親なんだろ。
優しく、『子供』の身体を抱きしめる時に、こんなものがあったら邪魔じゃないか。僕の肌の温かさで、母さんの身体を包み込んであげたいと考えている。
ほら、早くしたらどうだ。
どうして、そんなに怯えた目をしているんだ。可愛い『子供』の僕と二人きりで、部屋にいるだけじゃないか。
なぜだい。
部屋の入り口の扉の方を、なぜそんなに真剣に見つめてしまったのかな。まさかとは思うが、外へ逃げ出そうなどと考えていたという事はないだろうね?
ああ。
君の身体の回答は、実に正直だ。小刻みに、震えているよ。
ふふふ。
僕の手から、逃げられる訳がないじゃないか。アリス母さんには、お仕置きが必要そうだ」
「……あ……あ……エリオット……むね……か、母さんの胸に……エリオットの指が……はぁ」
「纏ってもらっている漆黒色のドレス、艶ある深い味わいが君の美しさを引き立てているよ。
だから、母さんは、脱がなくていい。
身体を弄ばれる時のアリス母さんは、僕の色に染まっていてほしい。
分かってくれるね。
さあ、僕が着ているものを、母さんの手で脱がせてくれないか。
――君が、立ち上がった時に、一度、下から触ってやろう」
「ん……あ……下着の隙間から……ちょ、ちょくせつ……はぁ……はぁ……撫でられると……はああ……」
「おいおい!
これでは、君ばかりが楽しんでいるじゃないか。
アリスの方が、母親なんだ。
しっかりしてくれないか。
僕を裸にしたら、再び、僕の膝に頭を置いてくれ」
「い……YES、エリオッ……あ……胸の先……ドレスから出さないで……咥えないで……はあ……な、舐めないで、胸を……や、やめ……エリオットの服を……母さんの手で、エリオットを裸に……あああっ」
「ほら、早くしてくれたまえ。
胸や陰部を、執拗に刺激しているだけじゃないか!
アリス母さんは、何を感じているんだっ。
君の手で、僕を裸にしていく事が、快感なのか? その後、自分が楽しみたいから――本当に、母さんは、いけない子だ。
下着も脱がせてくれ。
僕の膝に、顔をうずめるんだ。
そうだっ!
母さん、今度は床に座って。
ソファの上の僕は、足を少し開いておくから、身体を前に倒すように、こっちに顔を近づけるんだ」
「YES……あっ!」
「早くしてほしいとお願いしているじゃないか。
頭をつかまれ、僕の前に突き出されて――おや、嬉しかったのかい?
自分から何かするよりも、僕から何かされる方が楽しいんだ!
へえ、母さん。
さっきから、僕に命じられるままじゃないか。もっと、積極的になってほしい。
あっははは。
でも、無理なんだね。
僕に制される事が、アリス母さんの願いでもあるから。
うんうん。
分かったよ。
では、下知してやろう。僕の先を、母さんの舌で舐めてくれないか?
簡単だろ。
『子供』の僕に、躾けられているようなアリス母さんでも、それぐらいならできるんじゃないか」
「え……エリオットの……先を……なめる……?」
「僕を楽しませてくれ。そうすれば、母親としての品格というか、そのようなものを守る事ができる。
――辛いんだろ。
子供を捨てて、逃げ回っていた事。
後悔しているんだろ。
可愛い我が子を、抱く事がかなわなかった。しかも、僕の軍事政権を倒す為に、反乱分子の連中に手を貸して、やりたくもない戦争をしていた。
なあ、アリスっ!」
「エ、エリオット? 何を、言っているの? あ……っ」
「ああ、すまない。
急に、僕の方に、君の顔を引き寄せたりして。
逃げようなんて、考えないでくれと言いたかったんだ。
僕の手から離れようとしないでほしい。
心も、身体も。
ふ。
過去は、過去だ。
こんなに煽ってやっているのに、元のアリスに戻る気がないのなら、僕の傀儡として生きていってもらおう。天王寺アリスという存在は、僕を楽しませるだけの道具という事。
さて、言われた通りにするんだ。
母さん。
君の舌を使って、僕を楽しませてくれ。
今すぐ始めるんだ。
これは、命令だ」
「YES、エリオット……母さんが、エリオットを楽しませる……は……ん……んん」
「……ああ……気持ちいいよ……かあさん……アリス……ああ」
「母さん……エリオットを、楽しませてあげられたかしら……そう、我が子を置いて、私――あれ?
思い出せない。
私は、どうして……我が子を……ああ!」
「すまない。
母さんの身体を、急に抱えたりして。
僕を楽しませる事ができた母さんに、恩賞を与えたいんだ。満足させてもらったからね。
はい。
ここで、立って。
ふふ。
まずは、母さんが自分で下着を脱いでくれるかい。下だけでいい。
ドレスはそのまま。
脱いだ下着、内側がこちらを向くように見せてくれ。
アリス母さんが、どれぐらい楽しんでくれていたか、知りたいんだ。
君は、悪政の支配者に我が子を奪われたのに、一人だけ逃げ出すような母親じゃないんだろ?
ほら、可愛い『子供』の僕の言う事を聞いて。
大丈夫。
母親失格なんかじゃないさ。
『子供』の為に、生きていく事ができると実感するといい」
「こ、これでいいの……下着……すごく濡れている……乾かさないと……母さん、風邪を引いてしまうかしら……」
「あははっは。
母さん、嬉しいよ!
こんなにも楽しんでくれていたなんてっ!
では、『子供』の僕が、もっとアリス母さんを悦ばせてあげなくてはいけないな。
床に手をついて。
四つん這いに――赤子が、はいはいするような姿勢になって。
この僕の方に、足を向ける事を許可しよう。
君が、逃げ回っていて見る事ができなかった、赤子だったあの子が、可愛らしく床を這っていた様子を思い浮かべながら、アリス母さんを楽しませてあげようと考えている。
なあ。
先ほどから、どうしてそんなに怯えた様子を見せているんだ?
本当は、本当のアリスが、消えてなどいないんじゃないか。
身体がおぼえているのかい。
このエリオット・ジールゲンと『敵対』していた頃の天王寺アリス。僕の私物として、手の内にいる事、怖いのか?
ふーん。
まあ、いい。
『天王寺アリス』の覚醒は、もちろん望んでいるさ。
だが、夢からさめたら、君の大切な息子のルイーナは、僕の前で跪いている。君自身も、僕の正妻として、そして、共に恐怖政治を行うパートナーとして、世俗から認められている――そんな、現」
「な、なに……何を言っているの……エリオット……わたし……ああ……ああ」
「……僕も、舌を使って、母さんを悦ばせてあげただけじゃないか。
今も、指先で、陰核に快楽を与えてやっている。
気持ちいいんだっ。
喘ぎ声を、部屋中に響かせてくれている!
僕を楽しませずに、一人だけ楽しむなんて、酷いな。
しかし、許してやろう。
与えられたものを、余すところなく、欲望のままに受け取ろうとしてくれている君の事、愛おしく感じるよ。
――今宵は、このまま貫いてやろうか。
恥などまだ知らぬ赤子のように、命じられるまま、大切な部分を、自分から僕の方に向け、忠義を尽くしてくれている君に、応じてやらねばならない」
「はあ……わたし……母さん……エリオットと……私の子供のエリオット……あれ?
よく分からなくなってきて……どうなっているの……」
「何も考えなくていい。
そのまま、僕を受け入れる事だけに集中してくれ。
晩ご飯はおいしかったかい?
僕の手作りの食事を嬉しそうに食べて、御馳走様と言っていたね。
同じだよ。
よく、味わうといい。
僕と一つになったら、僕の心と触れあって、今後の糧にすべてがなるように、与えられたものを、君の内で咀嚼するんだ。
――では、いただきます。
アリス。
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