うさぎ獣人のララさんは、推し声の騎士様に耳元で囁かれたい。

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後日談2

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「ララさん、可愛くなったよなー。あ、いや、前から可愛いらしいけどさ、雰囲気が変わったっていうか。服装が変わったのか? 小さいのに、こう、くびれとかきゅっとしてて、この間も、若い連中が騒いでたぞ。最近、ララさん目当てで図書館に行ってるやつもいるらしい」
「ダニエル、お前は、一生ララさんを視界に入れるな」
「わはは! そう来た! 一生って!! だってレオンの影響でしょ。ララさんが変わったのは!」
「……その話、パウラさんに話して良いのか?」
「えっ、ごめん、そんなこと思ってないんだって。ただ、レオン君に危機感を持たせようと……パウラさんには、言わないで! 1ミリもララさんのくびれなんか見てません!!」

 自称「万年友達止まり」のこの男は、ララの友人に気があるらしい。

「……誰なんだ? 図書館に行ってるやつの名前を教えてくれないか?」
「顔が怖いって。そんなになるなら、早く新居見つけて、結婚しろよ。……ちょっと、不安にさせてるんじゃないの?」
「……ララさんが、何か言ってたのか?」
「中々家が決まらないから、レオンが自分と一緒に住むのに、躊躇する理由がなんかあるんじゃないかって。もう、ララさんと、イチャイチャできる家を探してるんですって、正直に言えよ」

 ダニエルから聞くララの話は、ララの友人も交えて話しているからか、レオンには言いにくい様なことも話せるらしく、ララの気持ちを知ることができて、正直いつも助かっていた。

「……分かった。ありがとう、ダニエル」
「はいはい! 早く結婚して、周りを安心させて下さーい」

 今日も、仕事終わりのララを迎えに行く。いつもは、王宮の敷地内を出るまでは、知り合いが多いので、気恥ずかしさもあり、手を繋いだりすることはなかった。けれど、今日のダニエルの話を聞いて、ララと自分は恋人同士だと、周りに知らせる必要があると感じていた。
 レオンは、ララとの間にある自分の手を、握っては開きを繰り返していた。よく考えると、ララに触れるのは、ララから触れてきてくれた時がほとんどだと、今更ながらに気づく。始めの頃は、ララを怖がらせないためにと自制していたけれど、恋人になった今、自分からララを求めないのも、不安にさせている一因なのかもしれないと思った。
 思い切って、ララの指に自分の指を絡める。ララの手がぴくりと反応する。ララの指の間に、自分の指を差し入れると、遠慮がちに、ララからも指を絡めてきてくれる。ララの横顔をちらりと見ると、顔が赤らんでいる。

「ララさんの、今日の服装は、涼しげで素敵ですね」

 以前のララは、暑い日にも、カーディガンなど羽織るものを着ていたが、最近はワンピース1枚を着ていることが多かった。今日も、ウエストをリボンで結んだ、水色の涼やかなワンピースを着ていた。可愛らしいが、薄手の布で、身体の線が露わになってしまっている。

「ありがとうございます。……以前は、尻尾が出ても、目立たないような服装ばかり着ていたんですが、最近は、気にせずに好きなものを着られるので、嬉しいです。レオンさんのおかげです」

 ララが笑いながら、嬉しそうに言う。

「そうだったんですね……」

 ダニエルの話を聞き、他の男の目に止まらないように、また、羽織るものでも薦めようとしていた自分に腹が立った。自分の独占欲から、ララのこの嬉しそうな顔を、曇らせてはいけないとレオンは思った。

「とても似合っています」

 穏やかな気持ちで口にすると、ララがはにかみながら微笑む。レオンは、ララが愛しくて、胸が締めつけられるような感覚になり、絡めた指にきゅっと力を入れた。

 ララの家に上がり、ソファに座ってお茶を飲む。いつものように、どちらからともなくキスをする。

「っ、んっ、ふ」

 ララの腰をぐっと引き寄せ、深く口づける。昼間のダニエルの話が頭にちらつき、ララは自分のものだと思いたくて、小さな口内を執拗に貪ってしまう。ララがぎゅっとレオンの腕にしがみつく。ピクピクと震えているのに気づき、唇を離した。ララは、は、と息を吐き、とろんとした目で「レオンさん?」と舌ったらずに、自分の名前を呼ぶ。カッと身体が熱くなり、もう一度ララの小さな口内を犯したい衝動に駆られるのを、無理矢理に抑えこむ。

「……したい、ですか?」
「っ」

 ララにストレートに聞かれ、言葉に詰まってしまう。

「……明日は、でも、ララさんもお仕事ですよね」
「はい。……でも、私も、ちょっと、したいです」
 
 顔を真っ赤にさせたララに、そんなことを言われ、レオンの頭の中が目まぐるしく動く。このままベッドに押し倒せば、抱き潰してしまうのは明白だった。

「……ここでは駄目でしょうか?」
「ソファで? レオンさんが狭くありませんか?」
「……ララさんが、私の上に乗ってくれますか?」
「レオンさんの上に?」
 
 ララが目をぱちくりとさせて、言う。
 ベッドの上で、ララを抱く時には、極めてノーマルな体勢で行為を行っていた。時たま後ろからすることもあるが、基本的にはララが仰向けの状態ですることが殆どだった。角度などで変化はつけられると、娼婦達に教わったのが役に立っていた。

 ララの細い腰を持ち上げ、自分の足の上に座らせる。

「わ、こ、これで、するんですか?」

 ワンピースの裾が捲れ、恥ずかしそうに裾を押さえている。

「嫌、ですか?」

 ララの耳元で囁くように聞くと、ララが顔を真っ赤にして、首をぷるぷると振っている。

「い、嫌じゃありません」


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