何でも殺(や)の裏事情

ピッチャン

文字の大きさ
4 / 16
第1章

何でも屋と真っ赤なプリンセス(第4話)

しおりを挟む
ギルハート「…時は満ちました、戦士達よ、武器を手にしなさい!!!我らの明日を!光を!!!目に刻み込む為に!!!!立ち上がるのです!!!!」
全員「「「おおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」
我らが指導者、ギルハートの鼓舞はこの場所にいる反乱軍…もとい、「戦士」たちを奮い立たせた。
リアーク「お疲れさん、こっからが俺たちの出番だ…」
ギルハート「…リアークさん、その…ライアーは…」
ライアーは…この場所にいなかった、いや、正確には、「反乱軍」にいないのだ。
リアーク「大丈夫だよ、アイツのことだ」
リアークは銃を握りしめる
ギルハート「…そうですか…」
ギルハートは…剣を握った。
この国の明日を、手に取る為に。
俺たちは、進軍を始めた。









アド「…なあ、ライアー、これは…」
ライアー「良いか?アド、これは食べ物だ。良いな?誰が何と言おうと、食い物だ…うん」
とある昼、俺たちは自分で料理をして食べることにしてたのだが…料理担当が…
ヒロ「…」
死んだ目をするな、おい。お前さんが料理の本を読んで完璧!とかさっきまで叫んでただろ。
ライアー「…何が食いたい」
アド「他の奴」
ヒロ「何でも…」
ライアー「分かった、作ってやるから待ってろ」









ライアー「ごっそーさん」
アド「ふう…」
ヒロ「美味しかったー!」
結局、俺が作った無難な昼ご飯になった。
ライアー「さて、今日はサプライズがある」
食い終わったみんなが思い思いの所に座ったところでライアーが切り出した。
アド「ん?ああ、だから今日の予定を空けてろって言ってたのか?」
ライアー「そうだ、今日は何と…」
ガソゴソと何かを紙袋から取り出すライアー、
ライアー「じゃん、これなーんだ」
見ると、3枚の紙切れのように見えた。しかし、よく見ると横長のその紙は中央から少し横に行った所に切れ目が見えている。
ヒロ「???」
ヒロは分からないが、アドはピンと来たようだ
アド「チケットか何かか?」
ライアー「大当たりだ、アド」
ヒロ「チケット?」
ライアー「簡単に言えば、イベントや祭り、大事な行事の時にその場所に入る為の資格みたいなもんだ」
アド「…けどよ、そんな祭りあるのか?」
アドはギルハートの年間行事は大方抑えていたが、今から近いイベントなど思い当たる節がなかった。
ライアー「あるんだなぁ、これが」
ライアーはアドに1枚渡す、そこに書かれていたのは…
アド「…なるほど、国が主催の貴族達のパーティーか…」



ここで、みんなにこの国の政治について軽く説明しよう。
俺たちの国は、貴族からスラムまでの、経済格差が生まれている。
だが、内乱は起きない。一体なぜか?
それはこの国に、貴族の上の身分の「王家」というものが存在してる。
王家は絶対的な権力を持ち、尚且つそれは家系などの集団ではなく、ギルハートをリーダーとした政治機関なのだ。
その王家の人たちはスラムに支援を送るなどして、国の均衡を図っている。
その絶対的権力者の王家は、旧都時代の支配者だった貴族を完全排除する為に、今は貴族同士の仲を深め土台を固定するのが目標だ。
そして、もう一つ説明しなきゃならないことがある。
この国、ギルハートの街の作りだ。
この国周辺は未開の土地が多いのは説明したが、この国には象徴的な建物が一つある。
この国は、真上から見れば円形のように何かを囲むようにして家や店ができてる。んで、中心に行けば行くほど貴族たちが住んでる地区になる。
では、その中心にあるのは何か?
正解は、城だ。
洋風の城、白く輝いており、なかなかの大きさを誇る。この国を外から見たとしても1番に目立つだろうな。
そんな城に、王家たちは住んでいるのだ。




アド「けど、そんな貴族のパーティーになんで俺たちが?そもそもこれは何処で手に入れたんだ?」
アドが、もっともな疑問を口にする。そりゃそうだ、俺みたいなスラムの何でも屋が、なぜ貴族のパーティーに?
ライアー「アド、ネズミを警察署の監獄にぶち込んだのは知ってるな?」
アドが少し複雑な顔をする、殺したい相手だったからな。
ライアー「安心しな、俺がこの世の地獄を見せてきたからよ」
アド「…まさか、この前出かけた時に?」
ライアー「軽く寄った程度だ、俺の知り合いが警察署に勤務しててな…特注の拷問をしただけさ。まあ、それは置いといてだな…」
俺は紙袋からもう一つ、写真と紙を取り出した。
ライアー「この写真に写ってる野郎が、アルセーヌ。こいつもこのパーティーに参加するらしい」
アドは紙を見ると、そこには『サンソン・メーゲン』と書かれてた。
アド「…この紙とどう関係するんだ?」
ライアー「そいつが、ネズミが吐いたアルセーヌの取引相手の名前らしい。もっとも、ほんの一部の人間らしいが…」
ライアーは写真もアドに渡す
ライアー「パーティーでアルセーヌとそいつが会う可能性がある。名前は割れてるが、写真が無い。その為アルセーヌにバレずに近づき…その名前の該当者もろとも、一気に拘束する」
アド「…まるで傭兵だな、俺たち」
ライアー「違うな、アド」
ライアーが皮肉っぽく言う
ライアー「俺たちは何でも屋だ、殺すだけが仕事じゃない、手段も方法も問わん、俺たちの仕事を邪魔する奴は消し、成功に導く。それが依頼人からの頼みであろうと、俺たち個人の目的だろうとな」
アド「…あいあい、これは俺たちの目的かい?」
ライアー「無論、そうだ。ギルハントを片っ端から潰すのも俺の仕事だ」
アド「わぁーったよ…」
ライアー「お前は分かったか?ヒロ…」
見ると、ヒロはすやすやと寝ていた。
どうやら男2人の会話はつまらないものだったらしい。
アド「しょうがねえよ」
ライアー「…やれやれ」











そんなこんなでー、
パーティー当日になった。
俺たちはまだ、何でも屋にいたのだが…
アド「…」
ライアー「どうしたアド、鏡の前で自分の姿見て固まって?」
アド「お、俺…変な格好じゃないよな?」
ライアー「?、普通だが…むしろなかなか似合ってるぞ?」
今回、貴族のパーティーということなので、それにふさわしい服装に着替えてた。俺は黒のスーツみたいな…普段と変わらねじゃん。
そう、アドが普段着ているパーカー以外の服を見たことがなかったのだ。
んで、初めて着せたんだが…
ヒロ「アド、カッコイイ!!」
アド「そ、そうか?」
アドは、黒の裾が長めのコート(フードは無し)に、中は黒よりの青いスーツをきており。頭にはハットを被せてる。
そんじょ、そこらの貴族…いや、イケメンよりも中々のイケメンになってた。そして猫耳はハットに隠してるが脱いだとしても猫耳は(聴覚を増幅する時だけ出すようなので)普段は閉まってるから、要は普通にイケメン…
何回イケメン言わせる気だこのヤロー。
まあ、くどいようだがそれ程イケメンに仕上がっていたのだ。ただ…
アド「だ、大丈夫か…?」
本人がこんな着飾った服装をしたことがないのか凄く挙動不振だった。少し歩いただけで後ろを振り返って裾確認すんなよ…。
ヒロ「大丈夫だよ!」
ヒロの格好は、褐色の肌に染まりそうな黒色のワンピースだ。いつもの白のワンピースに比べ露出度は控えめだけどな。
ライアー「よし、準備はいいな?」
今回、貴族のパーティーなので武器の持ち込みは無しだ。最初の荷物チェックで引っかかるからな。
アド「あ、ああ…」
ヒロ「はーい!」
俺たちは、事前に手配してた車に乗り。
会場へ向かった。










時刻は夜の7時ぐらい
受付の女性「本日はようこそおいでくださいました。ライアー様、アド様、ヒロ様」
受付の女性が営業スマイルと共に、深々とお辞儀をする。
ライアー「ほらよ」
受付の女性「確かに受けとりました、ではどうぞ」
会場は、王家の住む城だ。
中々の数の貴族がいるが、城がデカい為、少人数に見えてしまう。
ライアー『いいな?ヒロ、アド、まずはアルセーヌの野郎を見つけろ。俺とヒロは顔がバレてるから、相手からは見られんなよ?』
俺は小声で2人に言う。2人は黙って視線で目配せしてきた。
警備1「こちらです」
警備の1人が奥の扉を開けた、どうやら受付の広間とは違い、ちゃんとした会場が奥にあるらしい。
ヒロ「わぁ…!」
アド「広いな…」
扉を抜けると、吹き抜けの大広間になっていた。
扉から真っ直ぐに赤いカーペットが伸びており、階段まで続いている。その階段の踊り場の奥には更に扉があり、階段はそこから更に左右に別れていた。
その赤いカーペットを挟むように、丸テーブル、長机が対照的に置かれている。
周りはコックや配膳をする人が待機していた。
ライアー「…」
俺は吹き抜けの2階に目をやると、警備の連中がズラリと並んでいた。万全の状態だな。
アドは別行動、ヒロは子供扱いとして俺と一緒にいる。
つまるところアドがどれだけ探せるかが鍵になるだろう。
女性貴族1「お綺麗ですね…お名前をお聞きしてもよろしいかしら?」
女性貴族2「よろしければ私にも…」
女性貴族3「それより、この後ご一緒にお食事に行きませんか?」
アド「え、えと…その…」
だと言うのに、あの野郎。見た目のイケメン度が裏目に出やがった!
俺が介入しようとしたその時、
?「わ、私もよろしいでしょうか…?」
アドの背後から、とても可愛らしい声が聞こえてきた。
アド「え…と…?」
見ると、純白のドレス、長く白い髪、整った顔、青く透き通るような目、そして…腰に添えてある白色の鞘を持っていた女性がいた。歳は俺と同じくらいだ。
女性貴族1「ぎ、ギルハート姫!」
そう、彼女こそが、この国を旧帝国から救った女神。ギルハートだ。
ギルハート「ひ、姫はよしてください…ギルハートで大丈夫ですから…!」
周りの貴族、秘書の顔つきが険しくなる。
…この国のリーダーも大変なもんだな。
アド「…」
おい、アド、こっそりこっちに来るな、俺らまで目立つだろ!?
?「すまない、アド様でしたかな?」
と、肩を掴まれるアド。
アド「え、あ、はい、そうです」
アドが見ると、金属の鎧をガッチリと着ている騎士がいた。兜はしている為、残念ながら顔は見れないが…
ニア「私、ニアと申します。ギルハート姫の側近と同時に秘書であります」
アドはその声を聞いて、このニアと言うのは女性だと分かった。
ニア「…大変申し訳ないのですが、アド様にギルハート姫のお相手をしてくださいませんか…?」
アド「…へ?」
ニア「勿論、嫌なら断りを言いますが…」
この間、周りの貴族達は身を引いていた、そりゃそうだこの国のリーダーを前にして下手に動けないのだろう。
アドはライアーの方を見る、ライアーは諦めた感じで、肩を竦ませる。
アド「…大丈夫ですよ、俺で良ければ」
ニア「ありがとうございます!お嬢様、こちらに…」
アドは、ギルハートとデーブルを一緒にして楽しむことになった。
ヒロ「…どーするの?」
ライアー「安心しろ、ヒロ。アド達から左に沿ってずーっと見てみろ」
ヒロ「………あ!」
そう、ヒロが見つけたのは、ギルハートとアドを囲んでいるパーティーメンバーの中に、アルセーヌの野郎がいたのだ。
ヒロ「ど、どうするの?」
ライアー「しばらくは…見てるだけだな…」
ギルハート「その…出身はどちらで?」
アド「ん、ああここだよ。育ちもここだ」
ギルハート「そうなんですか…となると、旧帝国の頃から…?」
アド「まあ、ね…」
ギルハート「…お辛かったでしょう…」
アド「いやいや、大丈夫だよ。今こうして統一を図ってくれてる素敵な指導者がいるんだから」
ギルハート「へ…!」
あの野郎、女を口説くスキルを持ってるなんて知らんかったぞ。
クソ………うざい…何で俺はおっさんを観察して、アドの野郎は女と話してんだ、ムカつく。
と、その時ー、
アルセーヌ「おお、サンソンさん。久しぶりですな」
ライアー・ヒロ「「!!」」
サンソン「久しぶりですな、アルセーヌ」
アイツがサンソンか。
黒い杖に、長めのハット、黒いスーツ。小さな丸メガネをかけており、見た限り細めの長身な男だと分かる、歳は50超えてるだろうか。
ヒロ「ライアー…」
ライアー「ああ…奴を捕まえるぞ」
ヒロ「動くの?」
ライアー「いや、泳がせる。ここで騒ぎにすると他の奴らに邪魔される」
アルセーヌをターゲットから外し、サンソンに狙いを絞った。奴が孤立した時を狙う…!
ギルハート「そ、それなら!私にもできます!」
アド「本当か?ほら、こうやるんだぞ?」
あのカップルは他のことで夢中だ…おい、アド、何だそのパズルみたいな玩具は、何処に潜ませてた。
サンソン「すみませんが、私は用事がありまして…」
アルセーヌ「そうなのですか?それでは失礼いたしますかね…」
よし、アルセーヌとサンソンが離れる、外に行くか…?
と、そこで予想外のことが起きた。
サンソンが向かったのは、入り口、ではなく。
なんと大広間の階段を登った先の奥の扉に行ったのだ。
ライアー「な…!?」
アイツ…!?王家の関係者だったのか!?奥の扉には王家の関係者しか立ち入りが禁止されてるはずだ…!
だが、サンソンは難なく護衛と共に扉の奥に消えてった。
…マズイ、まさか奴が王家の関係者だとは…追えなくなってしまう…
俺は取り敢えず、この状況を説明する為にアドの所に…


…いや、挨拶しに行くか。



ヒロ「どうするの?ライアー?」
ライアー「…仕方ない、手伝ってもらうか」
ヒロ「?」
ライアー「良いか?ヒロ、何も言わないで黙ってついてきてくれよ」
俺はアドの所に向かった。
ライアー「アド」
アド「ん、ああライアー」
ギルハート「…ライアー?」
ライアー「久しぶりだな、ギルハート姫さんや」
俺はデーブルの飲み物を軽く飲み、ギルハートを見る
ギルハート「…久しぶりですね、ライアー…こちらの方も貴方の知り合いで?」
ライアー「まあな、んで、頼みがある」
ギルハート「…貴方はいつも急に頼み事をしますね…」
ライアー「こいつをあの扉の奥に行かせてくれないか?」
アドの肩に手を乗せながら、奥の扉に視線を送った。
ギルハート「…何を企んでいるの?」
ライアー「何、ちょいとな。…そんな怖い顔をすんなって…」
ギルハートは暫く俺のことをジッと見ていたが、はぁ、とため息をついてジト目になる。
ギルハート「良いでしょう、貴方の頼みを断ると強硬手段を講じますからね」
ライアー「さっすが、分かってる♪」
ギルハート「ニア、少し良いかしら?」
少し遠くで俺たちのことを見てたニアは、俺をジロジロと訝しみながら見てたが、ギルハートが説明をするとすぐに従ってくれそうな雰囲気に。
アド「…ライアー、お前何でギルハートと知り合いなんだ?」
ライアー「今はどうでも良いだろ、ほら、行ってこいや」
ヒロ「行ってらっしゃいー!」
ギルハート「では、参りましょう、アド様」
アド「あ、ああ…」
こうして、あのカップルは扉の奥に行くのだった。
ニア「…」
ライアー「…何だ、付いて行かないのか?」
ニア「姫様から、お前を見張っておくよう言われた」
ライアー「…」
あの姫…ふざけんなよ…。













ギルハート「…それで、あの2人は何を思って貴方をこちらに…?」
アド「…わ、分からない。取り敢えず俺も指示を貰ってないんだよね…」
扉を抜けた後、そこは迷路のように廊下がいくつもあり、迷いそうな所だった。
アドにはまだ、サンソンの姿のことは説明してないので追いかけようにも分からないのだ。
ギルハート「…仕方がありませんね、取り敢えず私についてきてください」
アド「あ、ああ、すまない」
アドはギルハートの後を追うことにした。
ギルハート「取り敢えず、王家の関係者に見られても良い場所に行きましょう」
アド「見られても良い場所?」
ギルハート「廊下で私と貴方2人っきりなんて不自然すぎるでしょ?軽く何処かの部屋に行くのです」
と、歩み始めた時、
サンソン「おや、ギルハート姫様」
ギルハート「あ、サンソン、貴方もこのパーティーに参加してたのね」
アド「!!」
アドは、サンソンと聞いて一瞬で誰だか把握した。そして、ライアーが俺をここに通させた訳も。
サンソン「外の空気を吸いにきただけですよ…おや、そちらの方は?」
ギルハート「ああ、ごめんなさい。こちらはアド様。先程パーティーで気が合ったのよ。アド様、こちらはサンソン、王家の技術開発部門のトップであって、機械を専門とする開発を行っているわ」
アド「…なるほど、どうりでですか…」
まさか…旧帝国の機械の増産場所が王家からなんて……確かめなければならんな。
サンソン「私はこれにて…」
ギルハート「ああ、ごめんなさいね、邪魔してしまって」
アド「…」
サンソンはパーティー会場ではなく、廊下の突き当たりを曲がって姿を消した。
アド「…サンソンは何処に?」
ギルハート「きっと彼のことだから、自室の研究所に閉じこもってるんじゃないかしら?」
アド「…ギルハート姫、頼みがある」
ギルハート「…ライアーのお連れさんは頼みばかりするのね」
ギルハートは苦笑しながら、返事をする。
アド「サンソンの研究所とやらに、向かわせてはもらえないだろうか?」











一方、
パーティー会場
ヒロの奴は、会場の料理を食べに回り始めた。
ライアー「…」
ニア「…」
ニアの野郎がずっと監視してくる、クソ、こんなんじゃなければさっさと俺たちも外から侵入してアドの後を追うというのに…!
ライアー「…ん?」
アルセーヌの野郎をまた見つけた、あの野郎も随分とここにいる。他に目的があるのか?それとも単にパーティーを楽しみたいのか?
ニア「…ライアーと言ったな?」
ライアー「そうだけど」
アルセーヌを目で追ってると、ニアが急に話しかけてきた、この女…!邪魔ばかりすんな!
ニア「…ギルハート姫と知り合いなのか?」
ライアー「さあな、プライバシーは守らないと」
少し煽りながら返す、邪魔されてる腹いせだ。
ニア「…私は、ギルハート姫とは旧帝国から今の新帝国を再建する頃からの付き合いだ。だが…私は彼女について何も知らないのだ」
急に、ニアが話し始めた
ニア「何故だか…避けられているような感じがするのだ。彼女の本当の姿をまだ私は知っていない…知りたいんだ」
ニアがライアーを見る、この男なら何か、知ってるんじゃないだろうか?と。
ライアー「…お前さんが知ってるギルハート姫は?」
ニア「…?彼女は、素晴らしいお方だ。平等と公平な立場を必ず守り、部活思いで誰にもでも笑顔を見せてくれる。高嶺の花だな」
ライアー「…フッ…クク…笑」
ニア「何がおかしい?!」
ライアー「そうか、そうだよな!確かにギルハートだな!お前の言ってることは何も間違ってねえ!」
息を整え、ニアを見る
ライアー「確かにお前の言ってるのは、今のギルハートだな」
ニア「…今の?」
ライアー「それに本当の姿を見てないのも分かった、確かにアレじゃあそうゆう感想が出るに決まってるだろうな」
だけど…アイツは…
と、その時
アルセーヌ「き、貴様ッ!?何故ここにいる!?」
アルセーヌが叫んでた、奴の視線の先にはー、しまった!ヒロが見つかりやがった!
ヒロ「あ…」
ライアー「ヒロ!下がれ!」
俺は走ってアルセーヌとヒロの間に出る
アルセーヌ「貴様も…!そうか、貴様ら手を組んでいたのだな…!」
ライアー「何とでも言ってろオッサンや」
アルセーヌ「護衛!こいつらはスパイだ!殺せ!」
護衛が武器を取り出す、
おいおい、あのおっさんを疑うとかし無いのか?
ニア「ライアー!?お前は…!?」
ライアー「しょうがねえなぁ!ヒロ!やっぞ!!!」
ヒロ「はーい!!!」
大広間での戦闘が始まった。










ギルハート「こちらです…ここから研究所の中が見えます」
アド「…これが」
サンソンの部屋、と言うより、サンソンが研究所に泊まり込んでいると言う表現が正しかった。
ギルハート「ここで、旧帝国の機械を解体し、研究。新しい技術の発展を見つけるのが目的になっています」
アド「…サンソンは?」
ギルハート「彼は、この部屋の奥の扉の更に奥かと、『ナノマシン』とか言う専門の技術を調節する為にいるの」
アド「そこは見られない?」
ギルハート「彼曰く、外部の干渉を避けたいだとか」
…作るとするならそこか。
アド「…」
ギルハート「あ、アド?勝手に入るのはダメよ?邪魔してはいけないから…」
アド「少し、見るだけさ」
中に問題がなければな。









一方、
またまた(戦闘中の)大広間、
ライアー「くっそ!ヒロ!大丈夫か!」
ヒロ「よいしょ!」
騎士1「ぐぁぁ!!?」
心配して声をかけるも、かけられた本人は屈強な騎士の脇腹にボディブローを叩き込んでた。
ライアー「余計なお世話だったか!」
俺は剣を振り下ろして来た騎士の腹に素早く、前蹴りで蹴飛ばす。
騎士2「ぐぇ…!」
倒れたところに、顔面に1発殴り悶絶させた。
不幸中の幸いか、ここにいる護衛や騎士の連中は全員、遠距離武器を持っていなかった。無論、俺たちもそうなんだけどな。
だがここで人数なんて関係無しに戦力に差がつくのは、肉体改造された少女と、阿鼻叫喚な経験を何度も味わった男が相手だからだ。
アルセーヌ「ええい、護衛の連中は無能ばかりか!?」
アルセーヌが怒鳴り散らす、他の貴族は俺たちの乱闘を見守るように囲んでいた。
まるで見世物だな、俺はそう思う。
騎士3「はぁぁぁ!!」
槍を持った騎士が突っ込んでくる、俺もそいつと同じく走り、槍の先が当たりそうな瞬間、スライディングでそいつの懐に飛び込んだ。
騎士3「ーッ!?」
ライアー「オラよ!!!!」
そっからアッパーをモロくらった騎士は、綺麗にぶっ飛ばされた。
ヒロ「えーい!!!」
ヒロを見ると、ヒロが両手で何かを掴んで振り回していた。
人間だ、ヒロは欲張りなことに右手で1人、左手で1人、合計2人の足を掴んでジャイアントスイングをしていた。
騎士2人が小さな少女に文字通り振り回されてる、滑稽な状況だな。
ヒロ「あれ?」
と、本人も気づかないうちに(手が滑ったのか)投げ飛ばしてい…た…?
ライアー「危な!?」
そのうち1人はこっちに飛んできた、怖えわ!
魔法使い1「ファイヤ!!」
ライアー「ッ!?」
横から炎が飛び出して来た、魔法使いか!
杖をこちらに向けてる女が1人いた、チッ!厄介な奴!
ライアー「オラよっと!」
俺は床に散乱してた半分くらいに割れたガラス瓶を思いっきり投げつける
魔法使い1「キャ!」
だが距離がある為、避けるのに余裕があるみたいだ。
しゃがんで避ける、いい反応だな!
ヒロ「あ!またやっちゃった!」
ヒロの叫び声が聞こえたと思うと、今度はガラス瓶ではなく、人間が飛ばされた。
魔法使い1「へ…?キャァァァ!!!」
今度は投げた物が大きいのか、避けきれずに直撃してた。運がないな…
アルセーヌ「護衛ども!貴様らは無能なのか!?さっさと奴らを殺せ!」
騎士、魔法使い、etc…至るところから戦える奴が出てくる。
ライアー「まだまだやれるからなぁ!!
ヒロ「ライアー、人は投げちゃダメなんだっけ?!」
ライアー「今だけ許す!!」











ギルハート「…これは……」
一方、アドとギルハートは奥の部屋に入ってた。
そこは、ナノマシンの実験なんて嘘っぱちの場所だった。
壁一面にかかれた旧帝国の機械の設計図、旧帝国の機械、見たことがない武器…
アド「…やはりな」
予想通りだった、ここで奴は増産しているのだ。
ギルハート「…アド、まさかライアーはこれを…?」
アド「突き止めに来たんだ、アイツは旧帝国の奴らを根絶やしにする気だからな」
ギルハート「…そうですか」
しかし、部屋は広くない、にも関わらずサンソンの姿が見当たらないのだ。
アド「取り敢えず、サンソンが作り出してるのは分かった。後は奴を捕まえる」
ギルハート「そう、ですね…」
その時、
サンソン「困りますねぇ」
アドとギルハート「「!」」
部屋にあった机が動いたと思うと、下から階段が覗かせた。その階段からサンソンが現れたのだ。
アド「何がだ、テメェの『商売品』が作れなくなっちまうからか?」
アドはギルハートの前に立つ、
サンソン「…それはついでの話、本命は別にあります…」
サンソンは演説をするかのように、左右にコツコツと歩き回る
ギルハート「答えなさい、サンソン。これは貴方が作ってるのですか?」
サンソン「…認めるしかないでしょう、ギルハート姫」
アド「何だ、随分と素直だな。諦めたのか?」
サンソン「いえいえ…簡単ですよ」





サンソン「あなた方2人を消せばいいだけの話ですから」




アド「な…!?」
階段のから、蜘蛛の機械が現れる。
それもかなりの数が、サンソンの周りを囲んだ。
アドはこいつに見覚えがあった、俺たちのメンバーを全滅させた、アイツとまるっきり同じなのだ。
サンソン「…今こそ行動の時…旧帝国を復活させる為に…いけ」
その瞬間、囲んでいた蜘蛛の機械が動き出す
パッと見ただけで、数十体。いや後ろから更に現れてる!
アド「マズイ…下がるぞ!」
アドはスナイパーを出そうと思ったが、武器を置いて来たことを思い出し。後退しようとする
ギルハート「…そうですか」
ギルハートは引かなかった
アド「おい、ギルハート!?」
ギルハート「…なら」
蜘蛛の機械が、ギルハートを斬る










ギルハート「斬り捨てるまでです」
蜘蛛の機械1「!!!?!!」






蜘蛛の機械の刃が飛んだ、
鋭い一閃が、それを斬り飛ばしたのだ。
ギルハート「退きなさい…金属の塊が!」
更に一閃、機会を真っ二つに斬った。
ギルハート「はぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ギルハートが踏み込む、
彼女は純白のドレスを着ていた、
だがそんなことを忘れさせるような、
相手を仕留めるだけの動き、
容赦の無い動きが、蜘蛛の機会を翻弄する。
サンソン「な…な…!?」
アド「ギルハート…?」
予想外も、予想外だろう。
若き姫が、目の前にいる殺すことだけを目的とした機械相手に突っ込み、斬り捨てる。
何とまあ、おかしな話である。
だが、今まさに起こっている
サンソン「ま、まだです…」
明らかに、機械の数は減っていた。
サンソン「まだ終わりません…!」
ギルハートは容赦なく、斬っていく
サンソン「あー、ああああああああああ!!!!!」
残り数体になった瞬間、サンソンは悲鳴を上げる。
ギルハート「フリーズ!!!」
サンソン「あああああああああああああああああ!!!」
ギルハートはサンソンの足を凍らせた。
サンソンは悲鳴…いや、断末魔と言った方が正しいだろうか?
圧倒的有利だった状況が、一瞬にして覆されたのだから。
ギルハートが最後の機械を倒した。
ギルハート「…」
サンソン「や、やめてくれ…お願いだ…アンタは、め、女神なんだろ!?だから…」
そこで、動けないサンソンは、首をはねられた。
ギルハート「…私は女神なんかじゃありません…」
サンソンの首から噴水のように血が吹き出す
純白のドレスが、真っ赤に染まっていった。
アド「…」
この状況を、見ていたアドは、言葉が出なかった。
さっきまで、優しかった女性が、人間が変わるように冷徹な殺しをしたのだから。
ギルハート「…お見苦しい所を見せてしまいましたね…」
ギルハートが悲しい顔をして、アドを見る
アド「…すまない」
ギルハート「へっ?」
急な謝罪にギルハートが変な声を上げる
アド「…君だけ、危険に晒してしまって…」
ギルハートは、ポカンと口を開けた。
ギルハート「は、初めてです。こんな、こんな姿を見せたのに、怖がらないでいてくれるなんて…」
アド「…それは…まあ、君に似た女性がいたからな…」
アドはドレッドを思い出す、彼女もまた容赦の無い戦いをしていた。
ギルハート「…私は女神とか、英雄とかじゃないんです…私の本当の姿は、こんなものですよ…」
真っ赤に染まっているドレスの裾を軽く持ち上げる。
アド「…それが君の本当の姿?」
ギルハート「…そう…ですね、認めたくないですが…」
アドは、なんとなく、帽子を脱いだ。
帽子の下から猫耳が立ち上がる
ギルハート「…へっ!?」
アド「…俺は、獣族と人間のハーフだ」
アドはギルハートを見る
アド「これで、おあいこだろ?互いの本当の姿を見たんだから」
ギルハート「…そう、ですね。そうです!」
ギルハートは笑みを浮かべた。
ギルハート「ありがとうございます、アドさん!」
アド「…まあ、な」
ギルハートは嬉しかった、
自分の本当の姿を見せても恐れられず、それどころか相手の本当の姿も見せてくれるなんてー、
素敵な人だと、ギルハートは思った。










一方、またまたまた(3回目)大広間
ライアー「オルァァァァ!!」
ライアーはテーブルに乗り、そこからジャンプして、騎士の顔面を蹴り飛ばす。
ヒロ「えーい!!」
ヒロは相変わらず、自分の腕力に物言わせて殴り飛ばしてた。
騎士1「く、くそ!結構やれるぞ!」
騎士2「何だよこいつら!」
騎士たちもいい加減にヤバい奴らだと気付いたようだ。遅すぎんだろコラ。
アルセーヌ「…もう我慢ならん」
アルセーヌがズイズイと出てきた、何だ何だ?
護衛「危険です!アルセーヌ様!お下がりください…!」
アルセーヌ「退け!無能ども!ワシがやる!」
その言葉と同時にアルセーヌは胸元のポケットから注射器が取り出された。
ライアー「なんだ…?」
ヒロ「どうしたの?」
アルセーヌはその注射器を自分の腕に容赦無く突き刺し、中に入ってる液体を注入し始めた。
その瞬間




アルセーヌ「ぬ…!?うががががががががぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
その叫び声は、獣ー。
もとい、人間でも獣でもない、何かになった叫び声であった。
アルセーヌをよく見ると、顔が岩のように不自然な凹凸ができ、目が白目を向き、右腕が肘から先がハンマーのように肉の塊が作られデカくなった。それだけではない、体全体のバランスも一気に崩れてた。





ライアー「何だありゃ…?」
近くにいた護衛や、貴族の連中は悲鳴を上げそのアルセーヌ「だった」何かから逃げる。
ヒロ「…ライアー…」
ヒロが珍しく、怯え切った声を出す
ライアー「どうした?」
ヒロ「あれ…何か嫌だ…」
ライアー「嫌だ?」
アルセーヌ「だった」…
いや、その化け物を見ると
化け物(アルセーヌ?)「ガァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
こちらに突進してきた、しかもただ走ってるのではなく、ゴリラのように腕を地面に叩きつけながら。
ライアー「ヤベェ、逃げろ!!!」
ヒロ「うん…!」
奴から見て、真横に走り出す俺ら。化け物は追ってくるのかと思えば、先ほど俺たちが立っていた場所を一直線に過ぎて、壁まで激突した。
化け物「ァァァァァァァァ!!!」
激突した化け物は、勢いよく壁に当たったにも関わらず、振り返り今度はヒロを追い始める。
ヒロ「く…!」
ライアー「ヒロ!奴の直線状に立つな!横に走れ!」
俺の言葉を聞いたヒロは、跳躍で一気に横に飛ぶ。
化け物はまたもや直線に突っ込み、壁に激突。だが何も無かったかのように振り返り、今度は俺を狙って走り出した。
ライアー「どうすっかな…!」
避けるのは簡単だが、奴を仕留める方法が見当たらなかった、護衛の連中から武器をひったくろうにも近接武器しか無い…魔法使いは殆どを気絶させちまったし…。
ライアー「あっぶな!」
考えてたらもう目の前まで来ていた、とっさの判断で横っ飛びをする。
壁に激突した、化け物はまた俺を狙いー、右腕を振り上げてきた。
ライアー「やべ…!」
ハンマーのように固まった右腕は俺を押し潰すかのように振り下ろされ、地面が大きく割れる。
もちろん、避けるのは簡単だったが、食らったら即死だろうな。
…即死、ねえ。
ライアー「ふう…!」
ヒロ「ライアー!どうするの!?」
ヒロも焦ってるようだ、早く仕留めないと奴がどんな被害をもたらすか分かったもんじゃない。
ライアー「下がれ!人がいない所に俺たちが行けば巻き込む心配は無いはずだ!」
俺は距離を離すために走る、化け物も突進の準備をしてるようだ。
その時、
ギルハート「何ですか!?この騒ぎは!?」
ニア「お嬢様…!?どうしたんですか!?その格好は!?」
奥の扉から、返り血を隠す為にアドから借りたコートを羽織ったギルハート姫とアドの姿が。ニアはギルハートの心配と事情説明の為に駆け出してた。
ヒロ「ライアー!来る!」
ライアー「チッ!いい加減に、くたばってもらおうか!」
俺は壁を背にして、奴を仕留める為に向き合った。
アド「ライアー!?」
化け物「ァァァァァァァァぁぁぁぁあああああああああ!!!!!!」
化け物が突進してきて、壁と化け物に押しつぶされる
ドンっ!!!!!!!!
っと壁が思いっきり凹んだ。
ヒロ「ライアー!…?」
だが、壁と化け物の間にライアーはいなかった、
ライアー「こっちだアホ!!」
化け物「!!!?!」
彼は、化け物の真上にいたのだ。どうやら挟まれる直前に壁蹴りをして、上に跳躍していたのだ。
化け物は空中にいた標的を叩き落とそうと、右腕を振り上げる。
だがそれは惜しくも届かず、逆にライアーに良い足場を与えたのだ。
ライアー「これでも食らってろ!!」
化け物「!!!!!!」
ライアーはその右腕を思いっきり、蹴り落とした。ハンマーのような右腕は重力に従いー、化け物の顔面に叩きつけられたのだ。
右腕を叩きつけられた化け物は右腕と体の間から血が流れたまま、そのまま硬直してしまった。
ライアーは着地し、化け物を見る。
化け物はゆっくりと倒れたと思うと、右腕が体から離れ、上半身は粉々に打ち砕かれた姿が見えた。
ライアー「…情けねえな」
自らの力で殺されるなんてな。
ギルハート「皆さん!よく聞いてください!」
と、ギルハートが急に声を張り上げた。
ギルハート「彼はスパイではありません!彼は私と共に戦ってくれた兵士の1人です!」
どうやらニアから事情を知ったギルハートが誤解を解いてくれてるようだ。
ギルハート「彼はー、ライアー・スレード!忌々しい我が父を討ち取ってくれた人です!」
全員「「「!!!!??」」」」
ライアー「…そこまで言うなよアホが」
みんなが(ヒロを除いて)俺を見る、そう、かの英雄さんは、俺だ。
…もっとも、正しいかどうかは置いといてな。
ギルハート「安心してください!スパイはいましたが、ライアーの協力の元、全て排除しました!」
貴族や護衛の連中が騒つく、全員が半信半疑のようだった。
ライアー「…アド!帰るぞ!」
アド「え?あ、おい待てよ!」
これ以上、ここにいる必要も無いだろう、王家の問題は王家の連中が解決してくれ。
ヒロ「待ってよー!」
俺たちは、入り口にさっさと歩き出した。
ギルハート「ニア、警察と共にサンソンを徹底的に調べ上げて。彼が裏切り者よ」
ニア「はい、かしこまりました。…お嬢様?」
ギルハートは、さっさと帰ろうとしていたライアーの所に走りだす。
ギルハート「アド!」
アド「へ?」
ギルハートが呼び止めたのは、アドだ。
ギルハート「今夜は素敵な夜でした」
アド「あ、いや、なんかめちゃくちゃだけどな…」
ギルハート「もし、もしですが、またこんな素敵な夜が過ごせるならー、」
ギルハートはアドの手に小さな紙を握らせた
ギルハート「ここに、電話をくださいね?」
アド「へっ…!?」
ギルハートは言い終わると、さっさと戻っていく
アド「ちょ…!」
ライアー「アド!さっさと帰るぞ!」
アド「あ、ああ!分かった!!」
ギルハート「…淑女失格ですね」
…良いでしょう、私の本当の姿は女神でも、淑女でもない。
彼と私だけが知ってるのだから。








ライアー「アド、なんとなくだけど俺はお前を殴らなきゃならんような気がするんだ」
アド「何で!!?」
ヒロ「アドなんだか嬉しそう…?」
アド「勘違いだろ!?なあ、ライアー!?ガチで殴ろうとするな!」

そんな、
主人公はアドでは無いか?と思ってしまう、ライアーであった…。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

小さなパン屋の恋物語

あさの紅茶
ライト文芸
住宅地にひっそりと佇む小さなパン屋さん。 毎日美味しいパンを心を込めて焼いている。 一人でお店を切り盛りしてがむしゃらに働いている、そんな毎日に何の疑問も感じていなかった。 いつもの日常。 いつものルーチンワーク。 ◆小さなパン屋minamiのオーナー◆ 南部琴葉(ナンブコトハ) 25 早瀬設計事務所の御曹司にして若き副社長。 自分の仕事に誇りを持ち、建築士としてもバリバリ働く。 この先もずっと仕事人間なんだろう。 別にそれで構わない。 そんな風に思っていた。 ◆早瀬設計事務所 副社長◆ 早瀬雄大(ハヤセユウダイ) 27 二人の出会いはたったひとつのパンだった。 ********** 作中に出てきます三浦杏奈のスピンオフ【そんな恋もありかなって。】もどうぞよろしくお願い致します。 ********** この作品は、他のサイトにも掲載しています。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

処理中です...