何でも殺(や)の裏事情

ピッチャン

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第1章

何でも屋と勇者(第5話)

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雨で湿った臭いが外から漂う、俺たちはとある民家にいた。
リアーク「なあ!嘘だろ!?そんなの作戦なんかじゃねえだろ!?」
リアークが騒ぐ、俺はシカトをして『勇者』を見る
ライアー「良いんですね?」
勇者「…もちろんじゃ、ここから先は若い者に託す」
リアーク「ふざけんなよ!なあ!ライアー!なあってば!!!」
ライアー「…頼みます」
そう言って俺はー、勇者の腰に爆弾を巻きつける作業を始めるのだった。







ライアー「ナノマシンの暴発?」
ニア「そうみたいだ」
あのパーティーから何週間かした後、日中の俺たち、何でも屋の建物の前に高そうな車が止まっていた。
そして一階でテーブルを挟んで俺の目の前に鎧(フル装備)を着ていたニアがいた。
ライアー「つまり…」
俺はニアが寄越した注射器を手の中で転がす。
ライアー「あのジジイが化け物になったのはナノマシンってことなのか?」
ジジイ、つまりアルセーヌが突然変異の如く姿が変形し、理性が失い、まさに獣のように襲ってきたあの理由が未だに分かってなかったが…
ニア「そうだ、どうやら粗悪品だがサンソンは一応研究をしてたようだ。アルセーヌには安物を売りつけたのだろう」
サンソン、王家にいた開発部門代表の野郎だっけか?まあ、どっかの誰かにやられたようだけどな。
ライアー「ふーん…体型も見た目も欲に肥えきったって訳か」
ニア「そんなところだ」
俺の皮肉な表現にニアは笑いながら返す、どうやら随分と嫌ってたらしい。
ニア「それと、アリネスのことについて知りたいんだったな?」
ライアー「ああ、そうだ」
今回、俺の本命の話はそっちだ。アリネスのことについて調べてもロクな情報がない為、ここは王家の力でも貸してもらって、チャチャっと核心に迫ろうと考えてた。
だがニアの口から出たのは俺の予想していなかった言葉だった
ニア「無いな」
ライアー「…は?」
ニア「残念ながら、無い。旧帝国の時代の資料や作戦指示の紙。内部の組織図などは全て無くなってる」
ライアー「…はぁ~?」
俺は馬鹿にするかのように、ため息をする
ライアー「そうゆうのって普通、保管して何かしらに備えるのが良いんじゃねえのか…」
ニア「私もそう思ったが…お嬢様は、もしこの先、その資料を読んだ者がまた新たな火種を作る原因にならないようにと、全て無くしてるようだ」
ライアー「無くしたってのは、燃やしたのか?」
ニアが頷き返す、
ライアー「…だっつうのに、旧帝国の技術は取るんだな」
ニア「今の新帝国の為だ、平和にはそれなりの武力が必要になってしまうんだ」
ライアー「んなの分かってる、絶対的な平和なんて、力と言うものがある以上来ねえよ」
いや、そもそもそんなのに頼らなくても絶対的と言うのは来ないのかもな。
ニア「話は以上だ、私は戻る」
ライアー「あいよ…て、待て。ギルハートは?」
ニア「え?…お嬢様!帰りますよ!お嬢様!!」
ニアが2階に続く階段に向けて叫ぶ、少しした後、ギルハートが降りてきた。
ギルハート「今行きますよ」
ギルハートはゆっくりと歩いて玄関に向かう。
ニア「…それで姫様、あの男との進展はー?」
ギルハート「さぁ!帰りましょう!ニア!」
ギルハートが大声を出してさっさと出て行った、ニアも追いかけて出て行く。
ライアー「…アド!お前は見送らなくて良いのか!!」
俺は二階に向けて叫ぶ、返事はない。
少ししてからアドも降りてきた。
アド「…少し、風に当たってくる…」
ライアー「…」
…完全に惚気てるんじゃねえか…。









ヒロ「~♪」
時間は深夜になっていた、午後10時ぐらいだろうか。とある廃墟に俺たちはいた。
辺りは少し薄暗いが、月が光り輝いており、光源が無くても周りに何があるか分かるぐらい明るかった。
周りの地形を見渡す、俺たちがいる場所と同様の崩れかかった建物が多くある。運良く建物の壁の形状を保っている建造物さえあった。
ここは新帝国から、南の森林地帯の手前にあった集落だったものだ。
アド「…」
アドは昼間の惚気面は何処へやら、スナイパーライフルを抱き寄せ壁に寄りかかりすわっていた。
ヒロは鼻歌を歌いながら、俺たちがいる建物内を散策していた。
俺は、2階の窓から目標の建物を観察している。
…何故、こんな場所でこんなことをしているのかって?
昼間のニアとの会話の後、俺の所に電話がかかってきた。相手はリアークだ、何でも手が回せない仕事を頼みたいと。俺はただ働きはせんぞと抗議、30分ほどの交渉の末、報酬は貰えることになった。
そして、今に至る、
とある野党が街の外で暴れまわってるらしく、いつ街に来てもおかしく無い。その為、危険は事前に排除して欲しいとのこと。
しかし…
ライアー「…レイダーか、それにゴブリンと来たもんだ」
その盗賊集団を観察していると色んなことが判明した。どうやら無法者どもは種族を問わずに組織化されてるようだ。
ツーマンセルでの見回り、建物2階のベランダから周辺警戒…後は建物内で寝ているのか?
少なくても見えるのは6人程度のレイダーとゴブリンだ。聞いた話じゃあ20人ほどいるらしい。
ライアー「…」
空を仰ぎ見る、天井は全て崩壊してる為、よく見える。月が傾き始めてた。
ライアー「アド、ヒロ、」
俺は部下達に声をかける、
ライアー「仕事の時間だ」
アド「…」
ヒロ「はーい!」
準備に取り掛かった。









レイダー1「おい、なーんで俺たちが見回りなんかしてんだよ?」
見回りしている男が相方であるもう1「匹」に聞く。
ゴブリン1「ああ!?シラねぇよ、文句があるならボスに聞きゃあいいだろ」
レイダー1「チッ、ボスも神経質なんだよ…お前から見てどうなんだ?ん?」
ゴブリン1「あんな野郎はネズミ以下だろうナァ、机でも揺らしたらスグに隠れそうダゼ」
ブツクサ言いながらもその見回りたちは仕事をする。
その時だった、
レイダー1「なっ、ームグゥ!?」
ゴブリン1「なん…!?」
突然として影がレイダーの口を無理やり塞ぎ、ナイフで素早く首をかっきった。
ゴブリン1「テメェ!何し!!
と、言いかけたゴブリンの頭を銃弾が貫通する。
ライアー『ナイス』
ライアーは周りを警戒しながら無線を使った
アド『もうちっとは余裕を持たせてくれ…』
もちろん影が殺したのではなく、ライアーが影に紛れて奇襲してるのだ。
ライアーがナイフをしまい、2つの死体をちゃっちゃと引きづり隠す。
アドはスナイパーを持ち返し、他の建物に移動する。
ライアー『ヒロ、そっちは?』
目標の建物を挟んで反対を同じく巡回していた見回りを頼んだのだが…
ヒロ『こっちは大丈夫…あ、待って待って!』
ライアー『なんだどうした?』
声色が変化したので焦りを覚えたのだが…
ヒロ『…ら、ライアー』
ライアー『なんだ大丈夫なのか?』
ヒロ『う、埋めちゃった…』
ライアー『………………』
何となく、何が起こったのか理解した台詞だった。
ライアー『…アド、他に敵は?』
アド『見えないな、大方やったんじゃないか?』
ライアー『ヒロ、合流してくれ。建物に入るぞ』
ヒロ『はーい』
アド『外から見てる、内部までの援護は出来んからな?』
通信を切り、レイダーから突撃銃を拾い上げる、マガジンは2つ、弾は大体入ってる。
ゴブリンは鉄の棒がへし曲がってるのを武器にしてたようだ。
ライアー「ま、いいか」
必要な物は最低限あるからな。










無言で窓から入り込む、地面を踏んだ時に割れたガラスの破片をパリン、と踏んでしまう。
ライアー「…」
その音に反応した奴はいない、少なくても近くにはいないな。入り込んだ場所は一室のようだ。半壊したドアが正面にある以外何もない。
廊下に出るか、そう思いドアを開け左右を警戒した時、
レイダー「誰だ!?」
左から叫び声、反射的に向くと1人の男が剣を構えてた。
ライアー「やっべ」
先程拾った鉄の棒を勢いよく突き出し、そいつの顔面を殴打させる。
レイダー「がっ!」
その男の顔面が跳ね上がるほどの勢いがついてしまい、そのまま後ろに体勢が崩れる
ライアー「よっと」
立ち上がろうとした顔面を思いっきり蹴り飛ばした。そいつの顔は見事な整形を受けたようだな笑
ゴブリン1「なんだ何だテメェ!?」
レイダー「敵だ!」
ゴブリン2「コロセコロセ!」
と、その蹴り飛ばした騒音で至るところからレイダーやらゴブリンやらが出てきてしまった。
ライアー「…好都合かね」
そうぼやいた時、
バキャア!!!!!
突如として壁側にいた敵さんがその音と共にぶっ飛んだ。壁は完璧に崩落してる。そんな崩壊して埃が舞っている中から小さな人影が見えた。
ヒロ「あ…ごめんね…」
どうやら敵を黙らせる為に殴り飛ばしたのが勢い良すぎたようだ
ライアー「ちょうど良い、ヒロ!暴れるぞ!」
ヒロ「え?隠れんぼは…」
ライアー「終わりだ!」
言いながら、近くの殴り飛ばす。
レイダー2「やっちまえ!!」
ヒロ「あ!危ないよ!」
そっからはどんちゃん騒ぎだ、怒号に鈍い音、返り血が飛び跳ねまくる。
アド『おい、何が起こってんだ?騒がしいぞ』
無線機からアドの声が聞こえてくる
ライアー「パーティー状態だ、参加するならまだ間に合うぜ!」
アド『アホか…大丈夫なのか?」
ライアー「まあな」
答えながら裏拳をゴブリンの顔面に叩き込み、顔面を陥没させる。
ライアー「何より…」
このどんちゃん騒ぎになってる中心を見ると、小さな少女は笑顔で暴れてる
ヒロ「あーぶなーいよー!」
レイダー2「うわぁぁぁ!!?」
ゴブリン2「こ、コイつ!?ドウナッテルンダ!?」
レイダーの足を掴み、ジャイアントスイングをしながら周りの敵を吹き飛ばし最終的に壁に投げ飛ばした。
破壊音が響き渡る、殆どの敵はヒロが倒してた。
ライアー「楽々~♪」
アド『…それで良いのか」
呆れてたが関係ない。俺に鈍い痛みを喰らうより、ひと想いに気絶できた方が幸せだろ?
?「オルァァァァァ!!!」
ライアー「あっぶな!」
突然、この騒ぎの中で俺を的確に狙った長い何かが目の前を通り過ぎる。
それは釘バットのようなものだった、唯一、違いがあるとするなら刺さってるのは釘だけでは無いと言う所だろうか?
投げた奴を見る、レイダーだ。
だがそこら辺のレイダーより、一回り体格や筋肉、身長がデカい。顔面には針の跡や傷跡だらけで痛々しさえ感じられる
ボス「テメェらか…侵入者は!」
背中にある筒から、2本目の釘バットを取り出す。だいぶストックしてるみたいだ。
ライアー「まあまあ、ここら辺で有名なお前さん達だからな」
ボス「なにぃ…?」
眉を潜める、どうやら俺の狙いを伺ってるようだ。
ライアー「ここなんかより、鉄格子で囲まれた場所がお似合いだ!」
言いながら、飛び蹴りを顔面に叩き込む。
が、自分の方に苦痛が走った。足を見ると先程の釘バットでガードされており、その破片に足を刺していた。
ボス「ふざけんじゃねえぞ!!!」
そのまま足を掴まれて、振り回された後に壁に投げ飛ばされた。
ライアー「が!!!…いった…!」
激しく壁にぶつかり、地面に落ちる。
ボス「おら!くれてやるよ!」
そいつは武器を投擲してきた。
こいつ舐めてるのか?投げ飛ばされた直後と言えど、そんな物に当たる訳ー、
そう思った時、その武器の先端が赤く光ってたことに気づく、正確にはビンの中から出てる布に着火してあるようで…!
ライアー「(火炎瓶!!!)」
思いっきり横っ飛びする、さっき自分が居た場所が火の海と化す。
どうやら武器の先端に火炎瓶を引っ付けており、突き刺さった場所が着火地点になる作りになってた。
ボス「ほら逃げるんだな!!」
また奴が投擲して来る、俺はそいつを中心に弧を描くように走り出す。
ライアー「ヒロ…!」
視線を変え、ヒロを見るもあっちはあっちでまだ相手がいる模様だ。
ライアー「チッ…!」
拳銃を引き抜いてちゃっちゃと撃ち殺したいが、リアークからボスは捕まえてこいと言われてるので殺すこともできない。
ボス「ほらもういっちょ…!?」
また投げようと、腕を上げた瞬間、
その腕を鋭い小さな塊が貫通した。数秒後にその貫通した所から血しぶきが起こった。
ボス「が…ぁ…!!?」
持っていた武器を落とし、足元が燃え盛る。
ライアー「ナイス、アド!」
アド『…』
小さな塊の正体、それは外から狙ったスナイパーライフルの弾丸だ。壁を貫通し、ボスの腕を狙い撃ったのだ。
ヒロ「さーいごっ!!!」
ヒロは最後の相手をぶっ飛ばす、こっちはこっちである意味壁貫通をしてた。
アド『おい、だいぶ火が回ってるようだが大丈夫なのか?』
ライアー「あ…」
ボスの方を再度見ると、腕を抑えながら蹲っており、その周りが火で囲まれていた。
ライアー「くっそ、救助するのかよ…いった…」
自分の足を見ると、血が流れ始めてた。動きすぎたようで更に深くえぐられているようだ。
ライアー「しゃあない…ヒロ!」
ヒロ「はーい!?」
俺はヒロを見る、身軽そうだ。
ライアー「俺を抱えて、そこに蹲ってる奴を思いっきり蹴り飛ばせるか!?」
ヒロ「え、どう言うこと?」
ライアー「出来るか!?」
ヒロ「た、多分!?」
ライアー「オッケー!頼む!」
ヒロは指示された通りに、俺を抱えてボスに思いっきり蹴り飛ばした!
ボスは壁を思いっきりぶち壊して外に吹っ飛んでいく。
ライアー「そのまま俺たちも出るぞ!」
ヒロに抱えてもらいながら指示を出す。つーか少女に抱えてもらいながら脱出とか…俺って…一体…
ヒロ「いっくよー!」
ライアー「頼むぞ!」
そのまま俺たちも外に出たのだった…。










アド「大丈夫か?」
ライアー「…まあな」
近くの瓦礫から立ち上がる、勢いよく飛び出したせいで俺は横になってた。
ヒロ「楽しかったね!」
ヒロは見事に着地してた、アドはボスを見る。
アド「んで?こいつは生きてんのか?」
ライアー「ギリギリかな…」
ヒロが突っついてる、反応はしているようで生きてるみたいだ。
ライアー「んじゃ、運ぶか…」
アド「…今からギルハートに戻るなら、ちょうど日が昇るぞ」
ライアー「え?もうそんな時間なのか?」
東の空を見る、弱いオレンジの光が輝こうと準備をしていた。
ライアー「…戻るか」
アド「だな、ヒロ?」
ヒロ「はーい」
ヒロは軽々とボスを持ち上げて、俺たちは帰路に着いた。












リアーク「ご苦労だった」
ライアー「朝からお前の顔を見ることになるのか」
リアーク「こっちの台詞だ」
警察署の、一室。
ヒロとアドに牢獄にアイツをぶち込むのを頼み、俺はリアークに報酬を貰いに来てた。
リアーク「そうだ、お前にも伝えることがあった」
ライアー「何だ?」
返事をしながら、用意してくれた飲み物を飲む。どうせろくでもないだろう。
だが、リアークの口から出た言葉は予想外のものだった。


リアーク「『勇者』の孫が警察署に来てる。所属したんだ」


思わず、目を開いた。
ライアー「…あのジジイのか?」
リアーク「そうだ、あのジジイの孫だ。今、格闘練習場で鍛錬をしてるはずだ」
ライアー「…」
リアーク「ただ、問題があってだな…」
ライアー「何?」
リアーク「説明するより、見てもらったほうが早い。ついて来い」
俺はリアークに連れられ、格闘練習場に向かうのだった。
格闘練習場は簡単に言ってしまえば君たちの世界の体育館みたいなものだ。
その中心で、盾と剣をもった青少年がいる。金髪で懸命に剣を振ってる。
ライアー「彼が…」
リアーク「孫の、ガレムと言うらしい」
ライアー「…ガレムね」
凛々しい顔立ちだ、細身の体だがガッチリとした筋肉はついている。
ライアー「んで?彼の何が問題なんだ?」
リアーク「…今にわかる」
見てると、格闘用の人形が出てきた。藁で出来ている人間サイズの叩く用の奴だ。
ライアー「…」
さて、どんな風に戦うんだろうか?
基本的には相手がどんな動きをし、それにどう対応するのか、そんなシチュレーションを一つ一つ思い浮かべながら反撃をするように攻撃をするのが主なんだが…
リアーク「…分かるか?」
ライアー「…」
動きが先ほどよりかなりぎこちなかった、攻撃に迷いがある、と言うよりこれは…
ライアー「怖気付いてる?」
リアーク「そうだ」
少し、腰が引けているのだ。そのせいか動きがぎこちないのだ。
ライアー「何でだ?何かトラウマでもあるのか?」
やはり、祖父の件を聞いて…?
リアーク「いや、単なるビビリなんだ」
ライアー「言葉選べよお前」
けど、これは確かに問題だな…
リアーク「勇者の孫がビビリ、世間の印象も、戦闘も、彼自身の誇りも、全てが落胆する結果だろうな」
ライアー「キツイコメントだな、少しは優しい言葉はないのか?」
リアーク「…本人が1番自覚してるんだ」
ライアー「ふーん…」
俺は彼に近づく、そのビビってる姿を見ると何というか…少しドッキリさせたい気持ちが出てくるのだ。
ライアー「なあ」
ガレム「うわぁ!!!?」
俺は彼の肩を軽く叩くと、ガレムは物凄いスピードで振り向いた。
…手に持ってる剣も高速で。
ライアー「ッ!」
俺は咄嗟に背面飛びでその剣を避けて、そのまま後ろに着地する。
ライアー「悪かった悪かった、そんなビビらないでくれ」
リアーク「…ライアー」
呆れた様子で俺に声をかけるリアーク。
リアーク「ガレム、彼はライアーだ。俺とー」
そこでリアークの言葉を遮るようにガレムが叫んだ
ガレム「も、もしかして!英雄の彼ですか!?」
「英雄」、勇者の血筋の言葉から、他者に向けてその言葉を使うなんてあってはいけないことだろう。
だが、少年のように純粋な目を向けてくる彼に俺はー、縦に頷くことしか許されなかった。
ライアー「…まあ、な」
ガレム「僕の祖父と一緒に戦ってくれたんですよね!?」
ライアー「ああ、そうだ」
ガレム「じゃ、じゃあ祖父の最期をー」
リアーク「ガレム」
今度はリアークがガレムの言葉を遮る番だった。
リアーク「それよりも教えて欲しいこととかあったんじゃないのか?」
ガレム「あ…はい」
ライアー「何だ?俺が教師になるのか?」
ガレム「その…えっと…」
俺はそこで彼が内気な性格だとやっと分かった。どうやらリアークが邪魔なようだ。
ライアー「あー、リアーク?お前は仕事が忙しいんじゃないか?俺は大丈夫だから戻ったらどうだ?」
リアーク「急にどうしたんだ?お前が俺の心配をするなんて…?」
ライアー「ほらちゃっちゃっといけよ、怖いツラの上司さん?」
リアーク「あ゛?」
ライアー「きゃー、コワイー(棒読み)」
だがここまで俺の変な行動を見たリアークも察したようで戻っていった。
ライアー「…んで、なんだ?」
ガレム「…あ、ありがとうございます…」
ライアー「別に、それで?」
ガレム「…僕の家系は代々、勇者の血筋です」
真面目な顔つきになって話し出す
ガレム「もし、同世代の兄妹がいるならその中で1番の勇気ある人が受け継がれる資格があるんですが…」
ライアー「君に兄弟も姉妹もいない、一人っ子だった、と?」
ガレムが頷く
ガレム「けど、僕は…僕はそんな誰かを傷つけることなんて…出来ないんです…」
ガレムの拳が強く握られ、震える。
ガレムの言葉は一つ一つ、選んで喋ってるようだった。
「敵」、とも言わず、「したくない」、とも言わない。
恐らく自分の立場を厳しく、言われ続けたんだろう。彼自身としては今すぐにでも投げ出したい立場を。
ライアー「…戦うのは嫌か?」
ガレム「…はい。けど、祖父のように強くはなりたいんです!」
ライアー「なら」
俺は格闘用の人形の前に立つ、軽くファイティングポーズをとる
ライアー「その剣は、相手を痛めつけるんじゃないって考えるしかない」
俺はその人形にハイキックで顔面を捉えた。
ライアー「確かに、君の言う通り傷つけることは変えられないが、その剣を振るう『理由』は変えられる」
人形は腰が折れたのか、だらんと垂れる。
ライアー「そうして、君のお爺さんも戦ってたよ」
ガレム「そうなんですか!?」
ガレムは祖父に関係があることになると、テンションが上がるようだ。
ライアー「ああ、そうだ」
ガレム「そっかぁ…」
ガレムが納得したような顔をする、俺はガレムに少し、気になったことを聞いた。
ライアー「なあ、お爺さんの事は何も聞いてないのか?」
ガレム「はい…警察の皆さんに聞いても知らない人が多かったり…リアークさんは教えてくれないし…」
ライアー「…そうか」
…だろうな、と何処かで思う。
真実を教えるのは、彼の心を折るには充分すぎる。
ライアー「ま、頑張って鍛錬してくれ」
ガレム「はい!!」
俺はその場を後にする、建物を出た時に背後から声をかけられた。
リアーク「話してないだろうな?」
ライアー「…お前と同じだ」
リアーク「なら良い」
声の正体は、出口の隣で壁に寄りかかってたリアークだった。
リアーク「勇者の最期は旧帝国の突撃隊長として名誉の死を受け入れた」
ライアー「…そうなってるのか?」
リアーク「これだけじゃない、全てが、新しい国と世代の為に、美化されてる」
ライアー「…そうかぁ…」
思わず、ため息をつく。
リアーク「仕事に戻る、報酬はお前の部下に既にやってるはずだ」
ライアー「…あいよ」
俺は、警察署のロビーまで戻ることにした。








アド「お、戻ってきたか」
ライアー「報酬は貰ったか?」
アド「ああ、ここに」
アドが手に持ってる袋を見せてくる、中からジャラリと金属が擦れる音がする。
ライアー「オッケー、じゃあ帰るか」
ヒロ「あ、帰るの?」
ライアー「ああ、何か行きたい所あったか?」
ヒロ「ドリュヒネ…」
ライアー「イカね、分かった」
アド「ど、ドリュヒネ?」
ライアー「そんなのがあるんだよ」
俺たちは警察署から出た。










ガレム「はぁ…はぁ…」
彼が行った後も、人形に向かって剣を振るう。自分には戦闘とか経験が無い。祖父に追いつく為にも、努力するしか道は無いのだ。
ガレム「や、休もう…」
壁に寄りかかって座り込む、周りを見渡すも誰もいない。
ガレム「…」
その時だった、外から男の声が2人聞こえてきた。
兵士1「本当なのか?その話」
兵士2「いやマジなんだよ!記録室で調べた時、たまたま見かけたんだけどよ!これがまたやべーんだって!」
兵士1「勇者、ディベル。自爆特攻なんて…」
ガレム「…え?」
一瞬、何を言ってるのか理解できなかった。勇者ディベル、間違いなく僕の祖父の名前だった。
兵士2「俺だって信じられるかよ!だって彼は突撃隊長としての最期だと…」
兵士1「けどなんで自爆特攻なんて?理由があるんだろ?」
兵士2「そこがなぁ…ただよ、味方の策であったようだぜ?酷い話があったもんで…」
リアーク「おい貴様ら、何油売ってんだ……!!!」
兵士「「ヒィィィ!!」」
そこまで聞いたガレムはー、警察署から出る為に走り出してた。









ヒロ「~♪」
ライアー「結構いけるな」
アド「…ふーん」
俺たちは大通りの屋台より、ドルヒュネを食べていた。ちなみにドルヒュネと言うのはヒロの中だけの名称なので、普通に焼きイカだ。
アド「…なあ、あの子は誰だ?」
ライアー「ん?」
アド「あそこにいる、金髪の男」
ライアー「…え?」
見ると、見間違えるわけもなかった。ガレムだ。ガレムが立ってこちらを見ていた。
ライアー「すまん、食っててくれ」
アド「ああ…?」
俺はガレムに近づく、近づいて気づいたが…少しガレムの体が震えていた。
ライアー「どうした?ガレム?」
ガレム「…正直に答えてください…」
ライアー「…?」
ガレム「…僕の祖父は…自爆したんですか…?」
俺の、全てが一瞬止まった。感覚も時間も、何もかもだ。
ライアー「…誰から聞いた?」
ガレム「兵士が…資料室で見たって…嘘ですよね…?」
ライアー「…」
…何も言えなかった、嘘をついても彼を苦しめるだけのような気がした。
ガレム「…嘘…って言ってくださいよ…」
ライアー「…すまん」
ガレム「じゃあ、誰なんですか」
ライアー「…何がだ?」
ガレム「誰かが祖父に爆弾をつけたんですよね!?誰なんですか!?」
そこまで知ってたのか、と思った。厄介だ…
ライアー「いや、それは彼の考えで…」
ガレム「そんな…!そんなことあり得ません!祖父は!そんな命を投げ出すなんて事をしないはずです!」
ガレムはどう見ても落ち着きが無くなってた、どう言っても耳をかさない様子だ
…なら、彼の「英雄」はこんなんだと教えてやるか。嬉しいことに彼の心は折れてないしな。
ライアー「俺だよ」
彼のー、ガレムの時が止まっただろう。じっとこちらを見てる瞳はどんどんと光を失っていった。
ガレム「なん…て…?」
ライアー「俺が、彼に爆弾をつけた。頼まれたからな」
ガレム「嘘だ…」
ライアー「いいや、本当だ」
ガレム「嘘だって…」
ライアー「真実はこんなもんだ」
ガレム「そんな…」
ライアー「だからーッ!!!?」
また、剣が目の前を横切った。さっき彼に初めて会った時のように。
俺はまた、同様に後ろに避ける。
ライアー「…やるのかい?」
ガレム「…嘘だ!!!!」
ガレムは叫びながら、俺に向かって突っ込んできた。
ライアー「(発狂か…)」
もちろん、この世界には魔法がある、なら『状態異常』と言うものも存在してる
ガレムはその中の『発狂』というものになってる。
ガレムは盾を構えたまま突っ込んできた。俺は正面からそれを受け止める。
ライアー「うお…ッ!?」
受け止めたと思った盾から、強い衝撃波が起こる。軽く後ろに飛ばされた。
ガレム「…」
ライアー「シールドバッシュか…」
流石は勇者の孫だな、多種多様な技をお持ちで?だが、心の強さがない故に、発狂なんかになるんだよ…
ガレムは再度突っ込んでくる、俺はすぐに体勢を立て直し構えた。
道の真ん中で戦闘になってしまった為、道ゆく人はなんだなんだと人だかりが出来てしまってる。
アドとヒロもその人だかりの中にいた。
アド「…何やってんだか」
ヒロ「大丈夫かな?」
アド「まあ…待てよ」
そういやライアーは足を負傷してたはず…。不安を覚えた、大丈夫か…?
視線をライアーに向けた
ライアー「ぐ…!」
また突進を止める、がすぐさま衝撃波で吹き飛ばされる。が、今度はさっきと違った。
ガレム「…!」
追撃で剣を刺突させてきた、これもバク転で回避し、着地する。
ライアー「いっつ…」
足に痛みが走る、このまま避けても足が悲鳴を上げていくだけだ…そしたらいつか食らっちまう。
ライアー「なあ、これ以上やっても何にもならないだろ?やめたらどうだ?」
ガレム「うるさい!黙れ!」
落ち着かせようとするも、ガレムは聞く耳を持たない。また突進してくる。
ガレム「お前みたいな勇者でもない奴に!なんで!!!」
その言葉を聞いて、ようやっと決めた。
ライアー「…ああ、俺は勇者でもなんでもない、何でも屋だ」
突っ込んできたガレムを受け止めず、ガレムの前から姿を消した。
ガレム「え…!?」
当たった感覚が無く、そのまま転倒してた。すぐさま立ち上がり周りを周囲を見るもライアーの姿がない。
ガレム「何処だ!!?」
ライアー「俺は特別な力も、家系も、魔法もない」
後ろからライアーの声がする、振り返ると後ろ姿で立っているライアーの姿があった。
ライアー「あるのは、生きるだけの経験だけだ」
ライアーは振り返ると同時に思いっきり手に持ってた物をガレムに投げつけた。
ガレム「…!?ゴホッゴホッ!!」
それは砂だった、普通の、単なる砂。
だがそれをガレムは思いっきり受けてしまい、咳き込み、目を閉じる
それでも剣をでたらめに振るい、接近されないようにする。
ライアー「少し寝ててな?」
次の瞬間、ガレムの顎に強い衝撃が走り意識が遠のいていった…。
ライアー「…ふう」
目の前に倒れてるガレムがいる、アッパーが上手い具合に入って良かったと思う…
アド「お疲れさん、大丈夫か?」
ライアー「…ちょいとキツイかな」
足を見ると、包帯の上から血が少し滲み出てた。
ライアー「ヒロ、そいつを運んでくれないか?」
ヒロ「良いよー?何処にー?」
ライアー「警察所」











ガレム「…ぅん…ん…?」
ガレムが目を覚ます、そこには先ほどの景色では無く…格闘練習場だった。
そして、3人の人が見えた。
アド「ヒロ!?また壊したのか!?」
ヒロ「ご、ごめん…」
ライアー「何やってんだか…」
練習人形の前で、わちゃわちゃしていた。
ガレム「あ…」
さっきのことを思い出す、悪夢のような現実を。
ライアー「おはよ」
ガレム「ッ!」
急に声をかけられ、腰に手を回し剣を抜こうとするが…
ガレム「あ、あれ!?」
本来あった剣が無くなってた
ライアー「お探しの物はこれだろ?」
ライアーの手にはガレムの剣を持っていたのだ。
ライアー「なあ、落ち着いて聞いてくれるか?」
ガレム「…」
ガレムは返事をしない、攻撃出来ない為、抵抗することができないと判断したのだろう。
ライアー「ディベルから頼まれたんだ、本当にな」
ガレム「嘘だ…」
ライアー「いいや」
声を遮った。
ライアー「俺がアドバンスしたこと、思い出せるか?」
思い出せる、傷つける事は変わらないけど、剣を振るう理由は変えられる。
ライアー「ディベルは、命を捨てた訳ではない、命で救おうとしたんだ」
ガレム「…命で救う?」
ライアー「ディベルは捕虜になった反乱軍を解放する為に前線に立ったんだ。けど、その時から敵の数は膨大すぎた」
俺はガレムの横に座り込む
ライアー「そこから逃亡戦だった、捕虜を味方の元に送るために時間を稼ぐために囮になった」
アドとヒロは、また人形を取り出してた。
ガレム「けど、それだけなら爆弾なんて…」
ライアー「そこからが問題だった」
ガレムを見る、なにかを期待してる目をしてた、これから伝える事が彼の期待を答えるか分からないが話を続けた。
ライアー「ディベルは、囮になって逃げることは出来ないと悟ってた。ましてや自分が敵の捕虜になってしまっては元も子もないと分かりきってた」
ガレム「だから、自爆したと?」
俺はガレムに頷き返す。
ライアー「ディベルは…自分が捕まって、それを助けにくる仲間の事を考えた結果なんだ」
俺は立ち上がり、ガレムに剣を渡す
ライアー「剣を振るう自分の理由だけを考えるじゃ無く、仲間のことも考えてやれ。ディベルの最期はー、仲間のことを想って自爆したんだ」
ガレム「…」
ガレムは剣を受け取る、
ライアー「俺が分かるのはここまでだ、もし嘘だと思うならリアークにも問い詰めてみな。同じことを言うはずだ」
ガレム「…爺ちゃん…」
泣きそうな声に、俺は返事をしないでアドとヒロの元に歩き出す。
その瞬間、
バァキァ!!!!!!!
ライアー「…おい」
視線の先には、人形の上半身を吹き飛ばしたヒロの姿が
アド「…しーらね…」
ヒロ「ど、どうしてぇ…?」
そして、いつの間にかリアークがいた。
リアーク「…おい!!!!」
ライアー「逃げるぞ!!!」
アド「俺は関係ねぇよ!!?」
ヒロ「ま、待ってよ!ライアー!」
リアーク「弁償しろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
俺たちは、弁償代から逃げるために走り出すのであったー。
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