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第43話 文化祭2
しおりを挟むそういえば、看板の集計方法がいい仕組みだなと感じた。
集計する人が一時間毎、まあ店番と同じだな。そのタイミングで代わるんだけど集計引き継ぎじゃなくて、また新しく集計して合計のは最後に先生がするそうだ。
これで1位だけ発表する形になる。最下位とかわかんなくていいなって思った。平和で良いクラスだ。
せっかく楽しく文化祭してるのに、お前のとこ最下位だったぞ!なんてケチつけるのもな。
そうして一時間の店番をしっかりこなしていい時間になったのでお昼でも食べに行くことになった。
「徐々に混み始めてきたな。焼きそば並んでいい?」
飲食の屋台が多く設置されている屋外スペース、中庭に来た。
そこの屋台には色々あったんだけど、比較的手軽に食べれる物(ドーナツとかチョコバナナやクレープ等)お昼ご飯になりそうなのは、少なめだ。
「いいよ~。私も焼きそばにしようかな。美麗ちゃんは?」
「同じのでお願いしますの。あとであちらも行きたいですの。」
そう言いつつ美麗が指差したのはチョコバナナの屋台だ。
「おーいいね。あとでいこうか。ん、そうか。美麗チョコバナナ食べたことない?」
「ないですの。フォルムが気に入りましたの。」
「それ他で言うなよ?」
「なんでですの?」
「----焼きそば並ぼっか!」
美麗は終始首を傾げてた。
俺が説明を放棄したので、沙耶が美麗とコソコソ話してる。
沙耶あとは頼んだ!
中庭のベンチで焼きそばを完食したあと、チョコバナナの屋台に向かい、二つ購入した。俺はやめておいた。
「達也さん、チョコバナナ半分食べてほしいですの。」
ほらね?クラスTシャツの裾をクイクイ引っ張る子が出てきた。
沙耶は食べ終わってるけど、美麗がギブアップのようだ。
焼きそばのボリュームが結構あったから、ワンチャン二人がチョコバナナ食いきれないんじゃないかなって思ってたんだ。
「いいよ。どうだった?美味しかった?」
「美味しかったですの。でも、量が少し…。」
「焼きそば食ってすぐだもんな。---うん、うまい!」
自然とあ~んをしちゃってたんだけど、それを羨ましそうに見てた沙耶が美麗に交代を申し出て二人に餌付けされた。
祭りの雰囲気なのか屋台の飯ってどれも美味く感じるよね。
そうして昼食を済ませた俺達は校内を回った。
まずは、時間のかかりそうな謎解きをやっていく。
なぜこれを一番最初にやったかというと、美麗が景品の小さなシロクマのぬいぐるみを欲しがっていそうだったからだ。
欲しいと口にはしてないけど、目が語っていた。
謎解きを始める前に、店番をしている男子生徒を発見したので、取っといておけるか交渉した。
いっぱいあるし、それじゃあ一個はちゃんと確保しておきますねとのお言葉だ。ありがたい。
名も知らぬ男子生徒ではあるが、君の婚活が上手くいくことを祈っております。
謎解きのために、校内を歩いていると前方に俺達と同じクラスTシャツを着ためちゃめちゃ文化祭を楽しんでいそうな人物を発見した。
両手いっぱいに色々持っている。食べ物系が多いな。屋台コンプする気か…?
両手だけに留まらず、手首にも蛍光色のブレスレット等が色々巻かれていてパリピってこういう人のことを言うんだなって感じだ。
そうやって観察していると、その人物はこちらに気付いて声をかけてきた。
「もぐもぐぐ~」
「先生。なに言ってるかわかんないです。」
「ゴクッ…見回りですよ~」
いつも矢面に立たされているので、沙耶と美麗に譲るように一歩下がる。
くそっ!無理だった。二人揃って背中支えて下がれないようにしやがった!
「---おつかれさまです。」
「はい~。みなさんも羽目を外しすぎないようにしてくださいね~」
「はい、気を付けます。先生も。」
「?はい~それでは~」
さっきまでは前しか見えてなかったけど、見送る背中には、うちわやらヨーヨー、わたあめの袋などが刺さっていた。そのうちスカート落ちるぞ…。
そんな文化祭エンジョイ勢と遭遇するアクシデントもあったが無事に謎解きを終えることが出来た。
景品を貰った時に、隠れ?ぬいぐるみコレクターの美麗も喜んでてやって良かったと思う。
まあ、普通に謎解きも面白かったな!
その後は、体育館に設営されたイベントステージで演劇やらライブを見て、15時のタイミングにはお紅茶と洒落込んだ。
ちょくちょくすれ違う男子生徒達なんだが…普段こんな時間まで学校にいないからか一部の人達は、疲れた顔をしていたのが印象的だったな。
体力付けようぜ!外に出ろ外に!!
優雅にお紅茶を飲みながら、演劇やらライブ等の感想を話していると文化祭一日目の終了を知らせるチャイムがなった。
もうこんな時間か。教室に戻らないとな。
ちなみに、二日目は在学生の招待枠があって、保護者の方々がくる。
セキュリティは、入館時?学校側でしっかりやるそうだけど、不安に思う男子生徒もいるだろうと自由参加だ。
ライブには居なかったけど、演劇のほうでは男子生徒も出演していたし、彼は参加するんだろうな。
かくいう俺も、沙耶と美麗が登校予定なので明日も参加だ。
元々が自由参加のため、男子はクラスの当番も免除なので朱莉を招待して一緒に回る予定になっている。沙耶と美麗は店番があるからね。
教室に帰り、みんなで軽く片づけをし明日に備える。
「おつかれさまでした~明日も問題なしでいきましょ~」
こうして教卓に戦利品を並べた朝倉先生の言葉で文化祭一日目は終了した。
文化祭二日目は人も多くて一日目より賑やかだった。
一日目に回れなかったところを回ったり朱莉の行きたいところを巡ったりして楽しんだ。
メイド喫茶はやってたようだけど、外観すら拝めなかった。文化祭終わって気付いたけど、一区画行ってないとこあったな…上手く誘導された…?
まあ、やっぱり朱莉も含めてみんなと一緒だと楽しさ倍増だったな。
ちなみに、朱莉は楽しみにしすぎて?お得意のお泊りセット持参で前日入りしていた。
うん…わかってる。そろそろ覚悟決めて、一緒に暮らさないと可哀想か…。
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