愛した人は青空の瞳〜御使いシラサギと3つの選択〜

平川

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◇本編

22.

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「ゴアーーーー.........」疲れた脚痛いお腹空いたテオルドォ.........
「ああ。直ぐ用意させる」

 テオルドはそう言うとワタシを抱えながらシューマさんに何か言付けてから執務室にあるソファに腰を降す。力が入らないワタシを優しく撫でる。

「リリア.........襲われたのか?背中血が滲んでる。どこで?鷲か?」
「ゴアー.........ゴァゴァーーー」えっと.........天界でちょっとトラブル
「どう言う事だ?」
「ゴ.........ゴァ。ゴアー」あの.........言いにくい事。気にしないで
「.........まさかあの雄が襲ったんじゃ無いだろうな?」
「ゴア!ゴァー?ゴ.........ゴア」何で!何かついてる?ヤダー.........あ、でもその後一杯落ちたから
「リリア。ちゃんと言え。俺がどれだけ心配したと思ってるんだ。!!まさか!番ったんじゃないだろうな!」
「ゴアーーーー!ゴァーーー!ゴアー!ゴグアー!」テオルドの馬鹿ーー!馬鹿ーーー!ワタシそんな軽い女じゃないもん!本当失礼しちゃう!
「す.........すまん。でも.........じゃあなんでこんなに傷だらけなんだよ?」
「.........ゴアーーーー」........上に乗られた時に.........爪で
「やっぱり襲われたんじゃないか!!本当にあの雄野郎!ころ「ゴアーーーー!」やる!」

「ゴアーーーーゴアッゴアーゴア!」そんな事言っちゃダメっ。彼はずっとワタシの事が好きだったんだって。襲うのは悪い事だけど、普段天界に居ないワタシを見つけてそれで!

 テオルドはワタシの背中の傷を痛々しい顔で見ながら胸ポケットからハンカチを出して抑える。

「薬を持って来させる。.........他に痛い所は.........脚?」
「ゴアー」うん
「何で?」
「ゴアッゴアーーゴアーー」逃げようとして彼の巣の中で暴れた時かな

「.........リリア。もう.........そいつの巣に行くなよ?」
「ゴア.........」うん。多分
「何で多分なんだよ!」
「ゴアーーゴアッゴァ」だって交園会の時天界に帰るなら同じ神樹にあるコロニーな訳で~今まだ繁殖期だから
「繁殖期.........そうか。それは.........ダメだ。やっぱりお前を連れて行く。危険なのはどこに居ても一緒だからな」
「ゴア?」あの黒い人の所へ?

「紐で身体に括り付けるからずっと失神してても良いぞ?」



「ゴアーーーーーーー!」ヤダーーーー!
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