【完結】初恋は淡雪に溶ける

Ringo

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💀元婚約者・part3💀

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レイラと関係を持ってからというもの、俺は娼婦を抱く機会を減らしていった。

何も言わずともうまく導いてくれるのは楽でいいし、熟練された技巧で得られる快楽もいいが、やはり自らの手で育てる愉悦には敵わない。


「あぁっ、あっ、んっ、アルビスさまぁ…!!」


抱く度にじっくりと時間をかけて解し、愛を囁きながら何度も何度も深淵を穿つ。

窮屈でしかなかった蜜壷は俺の形に変わり、今では誰を相手にするより心地いい。


「あっん…、あっ、好きっ、大好きっ…もっとして…っ、もっと、もっとぉ……っ…!!」


俺が育てた体…俺に抱かれて悦ぶ体…


「あぁぁぁ…っ、んぁっ、あっ、いや、あっ、アルビスさまっ…すき…あいしてるっん…っ!!」


閨での睦言を真に受け、この関係が心を伴うものだと勘違いする馬鹿なところもいい。


「愛してるよ…レイラ」

「ぁぁぁ…っ……あぁっ、あ、んぁっ…っ…!!」


手放すのが惜しくて、俺のものだと意識させる為に身体中へ赤い花を散らした。

レイラも貴族令嬢だからお付きの者がいる。

こうして俺に散々抱かれているのも当然承知しているが、これといって諌めされた事はない。

頭の足りないレイラには碌な縁談もないと聞くから、あわよくばと考えているのだろう。

ならば……


「俺の子を孕め」


侯爵夫人には到底相応しくないが、従順に股を開くなら可愛がってやる。

父上も婚姻前からの愛人を囲っているのだから、今さら俺の所業をとやかくは言わないはず。

アンジェリカも生粋の貴族令嬢だ…いざ愛人に子供が出来れば納得するだろう。


「はっ、あ、赤ちゃ…ん、あぁっ…!!」

「そうだ…俺達の子供だ。しっかり飲めっ…!!」

「あっ、あぁぁ……っ…!!」


もう避妊薬を飲ませるのはやめだ。

一度や二度で妊娠はしないと聞くし、これから何度でも子種を注いでやる。






*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜






それから間もなくしてレイラは妊娠した。

俺の子種が胎に根付いたと思えば、仄暗い愉悦が湧いて滾り…欲情が抑えられなくなる。


「あ、あの…あまり激しいのは…あっ、」

「腹を圧迫しなければ大丈夫だ」


戸惑うレイラを組み敷くのも堪らない。

それでも折角宿った命を無下には出来ないから、激しく発散したい時は馴染みの娼婦を呼んだ。


「アルビスさま…あの…お父さまにはいつ子供のことを伝えたらいいの?」

「レイラ…もう少し待って。今はまだ俺の婚約者と話をしなければならないから」

「……分かりました…」

「心配しなくてもいい。結婚はまだ出来ないけれど、落ち着いたらちゃんと迎えに行くから。早ければ婚約者と結婚してすぐ、離れに呼べるかもしれない」


お馬鹿なレイラはそれだけで喜ぶ。

そもそも父親である伯爵は承知のこと。

たとえ愛人だとしても、何不自由ない生活が保証されるならそれでいいと納得している。


「アルビスさまも離れで暮らすの?」

「いや…流石に生活の基盤は本館になる。だけどなるべくレイラの元に通うから、大人しく俺を待っていていればいい」

「……はい、アルビスさま」


快楽の虜となったレイラは、深い口付けや浅い抽挿をしてやれば簡単に堕ちる。

問題はアンジェリカだ。

レイラの存在は早々に気付き、既に婚約解消の打診が来ているという…それだけは避けたい。


「アルビスさま…今度の収穫祭で、お揃いの指輪が欲しいの…買ってくれる?」


露天商が扱うのは平民でも買えるような代物…そんなもので満足出来るなら幾らでも買ってやる。


「あぁ、レイラが気に入る物を選ぼう」

「嬉しいっ!!大好き!!」


お前はただ笑っていればいい。

俺が抱きたい時に股を開き、その胎に子種を飲み込み孕む…それだけで。









そして収穫祭の翌週、アンジェリカとの婚約が破棄されたと父上から告げられた。





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