17 / 26
💀浮気相手・part4💀
しおりを挟むお父さまが継母達を連れていなくなって、アルビスさまとふたりきりの生活…それは夢だったはずなのに、現実は全然違った。
「レイラ……水をくれないか…?」
アルビスさまは頭の怪我が酷く痛むらしくて、一日の殆どを寝台の上で過ごしてる。
「あの……買ったお水はもうなくて…」
「……なら汲みに行けばいいだろう?」
そんなこと、したことないのに。
お屋敷で暮らしていた時はいつだって綺麗なお水があって、お風呂も好きな時に入れた。
だけどそれはとてもお金が掛かるらしい。
飲み水はひと瓶でも高くて、お風呂をいっぱいに溜めるなんて夢のまた夢。
じゃぁ平民はどうしてるの?と思って近所の人に聞いてみたら、井戸から自分で水を汲んで運ぶんだって。
「そんなことしたら汚れちゃう」
お洗濯をする人がいないから、替えのドレスやワンピースもない…下着だってあとわずか。
「……もういい」
アルビスさまは横になってしまった。
お腹空かないのかな…食べる物なんてないけど。
「……お腹空いた………」
この前、パン屋さんが端っこを無料で配っていたのを見たけど…貰いに行こうかな。
他のお店も何か無料で配ってるかもしれない。
「アルビスさま、ちょっと出掛けてくるね」
返事がないから眠っちゃった?
とりあえず赤ちゃんの為にも何か食べなくちゃ。
お医者さんがそう言っていたから。
*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜
「あれ?レイラちゃん?」
パン屋さんで端っこを貰えた帰り道、アルビスさまのお友達にバッタリ会った。
えっと…確かアンドロスさま。
わたしのお友達がやっちゃった人。
「この辺に住んでるの?」
「えっと……はい…」
アンドロスさまは「へぇ…」と言いながらわたしの体をジロジロ見てくる。
お風呂に入れなくて、濡らした布で拭いてるだけだから汚れてるのかもしれない。
「大変だったみたいだね…アルビスは?ふたりで暮らしてるんだろ?」
そう聞かれて、怪我して動けないことやお金がなくて困ってることとか色々話した。
お腹が空いて端っこを貰ったことも。
そしたら「頑張ったね」って言われて…なんでか分からないけど涙が出た。
アルビスさまはあれしろこれしろって言うばかりで、ちっとも優しくない。
赤ちゃんも出来て幸せになるはずだったのに…どうしてこうなっちゃったの?
「レイラちゃん、良かったらもっとゆっくり話聞くよ?少し休めるところに行こうか。お腹も空いてるんだろう?」
「……うん……」
アルビスさまも空いてるかもしれないけど、寝てるから少しくらい大丈夫だよね?
*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜
アンドロスさまが連れてきてくれたのは、アルビスさまと何度も来たことがある宿屋だった。
「……え……ここ……」
「そんなに不安そうな顔しないで。ここは食事も頼めるし…レイラちゃん、お風呂に入りたいって言ってただろう?」
「………お風呂……?」
「そう。ここのお風呂は大きいし、手足を伸ばしてのんびり浸かれるよ」
知ってる。
それに凄くいい匂いのする石鹸もあって…
「赤ちゃんの為にも清潔にしたいだろ?」
あと三ヶ月くらいで産まれてくる、わたしとアルビスさまの赤ちゃん。
お母さまが汚いのはイヤだよね?
「ほらほら、遠慮しないで。何もしないから」
アンドロスさまに手を引かれて、久し振りに懐かしい宿屋に入ることになった。
そう言えばお友達が言ってたっけ…
『男が言う“何もしない”は詭弁で、結局はヤラレて終わり。その気がないならついてっちゃダメ』
その通りだった。
「すっげ…っ…初めて妊婦とやってやった…っ」
何もしないって言ってたのに、アンドロスさまは『ひとりで洗うのは大変だろう?』とお風呂にもついてきて…たくさんの泡で汚れを洗い流したあと、その場で後ろから挿入してきた。
「レイラちゃんて元から浅いの?それとも妊婦だから?…あ~気持ちいい…っ…胸も大きくなったよね…でも母乳はまだ出ないんだ?」
妊婦だからって中に出されて、そのあと寝台に移動してからも抱かれてる。
アンドロスさまはアルビスさまより大きいみたいで少し痛い。
でもそれも最初だけ…すぐに気持ち良くなった。
「締め付け凄いねっ…アルビスが言ってた通り、凄く感じやすいし…っ……」
「あっ、だめ…っ…」
「ダメじゃないだろ?そんなに嬉しそうな顔してるくせに…っ……本当に淫乱なんだなっ…」
「ちが…っ、」
「あ~…もう、出るっ…!!」
アルビスさまじゃない子種を出されて、いけないことなのに気持ちいい。
「やっば…ん…っ……妊婦、いいかも…」
それから何度もアンドロスさまに抱かれた。
他にもお友達を連れてきた日もあって、みんな妊婦としてみたかったとわたしを抱く。
アルビスさまと暮らす家には帰らなくなって、産まれた赤ちゃんは孤児院に預けて…
「今度は誰の種だろうな?」
わたしは四度目の妊娠をした。
最近は「気持ち良くなる」という薬を飲んで、たくさんの人と性交をしてる。
アルビスさまはどうしてるんだろう。
まだ寝てるのかな。
もしかしたらお腹が空いてるかもしれないけど、優しくしてくれないアルビスさまが悪いの。
だってわたしは人気者で可愛いんだもん。
優しくしてくれて、たくさん愛してくれる人と一緒にいたい。
「レイラちゃん、いっぱい気持ち良くなろうね」
気持ちいいこと、大好き。
──────その後、元伯爵家が所有していた空き家でひとりの遺体が発見された。
死因は餓死。
手に握り締めていた紋章からとある侯爵家縁の者ではないかと調査されるも、該当の家は無関係だと引き取りを拒否。
同居していたという元伯爵令嬢は行方不明とされていたが、数年後に違法薬物の依存者として保護された女性がその令嬢だと判明。
確認出来るだけで六人の乳児を孤児院へ預けており、保護された屋敷の庭からは三人の乳児とみられる遺体が掘り起こされている。
「わたしは幸せよ。だってみんなに愛されてるんだから。今日は誰が抱いてくれるの?」
女性は虚ろな目をして肌を晒し、保護施設職員や患者へ関係を迫ろうとする為に隔離部屋へ収容。
窓もないその部屋からは常に卑猥な声が響き、食事も取らず自慰行為に耽る。
重度の性感染症に罹患していた女性はそのまま隔離部屋で息絶え、身内もいないことから施設の集合墓地に埋葬された。
66
あなたにおすすめの小説
傲慢な伯爵は追い出した妻に愛を乞う
ノルジャン
恋愛
「堕ろせ。子どもはまた出来る」夫ランドルフに不貞を疑われたジュリア。誤解を解こうとランドルフを追いかけたところ、階段から転げ落ちてしまった。流産したと勘違いしたランドルフは「よかったじゃないか」と言い放った。ショックを受けたジュリアは、ランドルフの子どもを身籠ったまま彼の元を去ることに。昔お世話になった学校の先生、ケビンの元を訪ね、彼の支えの下で無事に子どもが生まれた。だがそんな中、夫ランドルフが現れて――?
エブリスタ、ムーンライトノベルズにて投稿したものを加筆改稿しております。
【完結】愛したあなたは本当に愛する人と幸せになって下さい
高瀬船
恋愛
伯爵家のティアーリア・クランディアは公爵家嫡男、クライヴ・ディー・アウサンドラと婚約秒読みの段階であった。
だが、ティアーリアはある日クライヴと彼の従者二人が話している所に出くわし、聞いてしまう。
クライヴが本当に婚約したかったのはティアーリアの妹のラティリナであったと。
ショックを受けるティアーリアだったが、愛する彼の為自分は身を引く事を決意した。
【誤字脱字のご報告ありがとうございます!小っ恥ずかしい誤字のご報告ありがとうございます!個別にご返信出来ておらず申し訳ございません( •́ •̀ )】
【完結】裏切られたあなたにもう二度と恋はしない
たろ
恋愛
優しい王子様。あなたに恋をした。
あなたに相応しくあろうと努力をした。
あなたの婚約者に選ばれてわたしは幸せでした。
なのにあなたは美しい聖女様に恋をした。
そして聖女様はわたしを嵌めた。
わたしは地下牢に入れられて殿下の命令で騎士達に犯されて死んでしまう。
大好きだったお父様にも見捨てられ、愛する殿下にも嫌われ酷い仕打ちを受けて身と心もボロボロになり死んでいった。
その時の記憶を忘れてわたしは生まれ変わった。
知らずにわたしはまた王子様に恋をする。
愛しい人、あなたは王女様と幸せになってください
無憂
恋愛
クロエの婚約者は銀の髪の美貌の騎士リュシアン。彼はレティシア王女とは幼馴染で、今は護衛騎士だ。二人は愛し合い、クロエは二人を引き裂くお邪魔虫だと噂されている。王女のそばを離れないリュシアンとは、ここ数年、ろくな会話もない。愛されない日々に疲れたクロエは、婚約を破棄することを決意し、リュシアンに通告したのだが――
大人になったオフェーリア。
ぽんぽこ狸
恋愛
婚約者のジラルドのそばには王女であるベアトリーチェがおり、彼女は慈愛に満ちた表情で下腹部を撫でている。
生まれてくる子供の為にも婚約解消をとオフェーリアは言われるが、納得がいかない。
けれどもそれどころではないだろう、こうなってしまった以上は、婚約解消はやむなしだ。
それ以上に重要なことは、ジラルドの実家であるレピード公爵家とオフェーリアの実家はたくさんの共同事業を行っていて、今それがおじゃんになれば、オフェーリアには補えないほどの損失を生むことになる。
その点についてすぐに確認すると、そういう所がジラルドに見離される原因になったのだとベアトリーチェは怒鳴りだしてオフェーリアに掴みかかってきた。
その尋常では無い様子に泣き寝入りすることになったオフェーリアだったが、父と母が設定したお見合いで彼女の騎士をしていたヴァレントと出会い、とある復讐の方法を思いついたのだった。
悪役令嬢の選んだ末路〜嫌われ妻は愛する夫に復讐を果たします〜
ノルジャン
恋愛
モアーナは夫のオセローに嫌われていた。夫には白い結婚を続け、お互いに愛人をつくろうと言われたのだった。それでも彼女はオセローを愛していた。だが自尊心の強いモアーナはやはり結婚生活に耐えられず、愛してくれない夫に復讐を果たす。その復讐とは……?
※残酷な描写あり
⭐︎6話からマリー、9話目からオセロー視点で完結。
ムーンライトノベルズ からの転載です。
届かぬ温もり
HARUKA
恋愛
夫には忘れられない人がいた。それを知りながら、私は彼のそばにいたかった。愛することで自分を捨て、夫の隣にいることを選んだ私。だけど、その恋に答えはなかった。すべてを失いかけた私が選んだのは、彼から離れ、自分自身の人生を取り戻す道だった·····
◆◇◆◇◆◇◆
読んでくださり感謝いたします。
すべてフィクションです。不快に思われた方は読むのを止めて下さい。
ゆっくり更新していきます。
誤字脱字も見つけ次第直していきます。
よろしくお願いします。
【完結】仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる