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【番外編】男爵令嬢の夢
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「さっさとやれ!!」
頬を打たれても、痛みを感じなくなったのはいつからだっただろう。
蹴り飛ばされても、髪を掴んで振り回されても、冷水をかけられても、下着姿で寒空の下に放り出されても……もう何も感じなくなった。
私は生きなくちゃいけない。
痛いと思うと辛いから、何をされても痛くないんだと思うようになって…本当に痛くなくなった。
『アナベル、あなたを生むことが出来て幸せだったわ。健康に…まっすぐ生きてね』
体が弱くて殆どを寝台の上で過ごしていたお母様は、私が健康な体で生まれ、成長していることを喜んでくれていた。
そして、病気になることなく健康に生きていけるようにと祈り続けていた。
だから私は生きる。
「聞いているのか!!」
「……っ…あ…が……」
「ふんっ!アニエスではなくお前が死ぬべきだったんだ……さっさと片付けろ!」
蹴られたお腹は痛くはないけれど、衝撃で息が苦しい。だけど言われた通りにしないと、また食事を抜かれてしまう…
「ねぇ、そんな汚ならしい娘なんかほっといて行きましょうよ」
「そうだな」
あぁ…出掛けるのか……そうなると今夜も食事は用意されない……痛みはないけど…お腹すいた…
「いいな、帰るまでに綺麗に掃除しておけ」
「早く行きましょっ」
お母様が召されて半年たったあたりから、色んな女性が家に出入りするようになった。
今もお母様を愛していると言いながら、女性をよく寝室に連れ込んでいて…そして部屋の掃除は私の役目なのだと命じられる。
まだいない時ならいい…時々、そういった行為をしている最中に呼ばれて身の回りを世話させられるから…それは嫌だ。
女性達も、お母様の名前を呼びながら行為に及ばれて幸せなのだろうか。
「…お腹すいたな……」
お母様がいた時はそれなりにいた使用人も、今は通いの料理人と執務補佐の二人だけ。掃除や選択は私の仕事。だけど勿論お給金はない。
『アニエスを殺したのはお前だ』
そう言って、お父様はいつも私を殴る。
『そのうち高値で売れそうだ』
そう言って、お父様は私の体を触る。
ガリガリに痩せた私の体を、お父様は大切な物を扱うように触る。
『子供は親と入るものなんだ』
そう言うからお父様とお風呂に入るけれど、それを聞いた女性達は気持ち悪いと言う。
普通は父親と入らないらしい。
だけどお父様が『これが我が家の普通だ』と言うからそうなのかもしれない。
一緒にお風呂に入った日は、いつもより豪華な食事が用意されるから…それでいいと思ってる。
だって私は生きたい。
『初物のほうが高く売れるからな』
そう言って、お父様は私をいつも丁寧に洗う。その時が来たときの為の教育だと言って、お父様は自分の体に触れさせる。
そんなお父様は最近おかしい。
ひたすら罵倒し殴ったかと思えば、コロリと態度を変えて優しくなったり…。
そして入れ替わり立ち替わり色んな女性が来て、お父様と寝室に籠り…悲鳴のような声が響く。
お母様が生きている時は、いつも執務室でお仕事をしていたお父様。今は外出しているか寝室にいるかのどちらかしかない。
「……お母様…」
もういない…傍にない温もりが恋しくて、お母様を思うと忘れたはずの痛みが心に走る。
勿体ないからと、薪を使うことは許されていなくて…冷える部屋でひとりきり。
お母様が亡くなって五年…お父様の言い付けで一度も家を出ていない。
いつか売られるその日まで、家にいなくちゃいけないらしい…こんなに痩せっぽちでいいのかな。
「…………て…」
本当はこんな生活から抜け出したい。お母様がいた時みたいに、暖かい部屋で眠りたい。お腹いっぱい温かいご飯が食べたい。ひとりでお風呂に入りたい。
「………す………て……」
私はいつもひとりぼっち。
「…………たすけて…………誰か…助けて……」
薄いシーツにくるまって、少しずつ薄れていく意識のなか、懐かしい香りに包まれた気がした。
* * * * * *
「………………」
パチリと目が覚めて、視界に入った天井がいつもと違うこと…部屋が暖かいことに戸惑う。
「起きたか?」
声をかけてきた人を見て、涙が出た。大好きなお母様とよく似た顔の伯父様…もう会えないと思っていた。
「ごめんな…助けるのが遅くなった」
それは違うと首を振る。
伯父様が何度も来てくれていたのは知ってる。それをお父様が追い返していたことも。
お父様が何も問題はないと言えば、そうなのだと頷くしかなかったことも理解しているから。
「あいつは捕まった」
「……理由は…」
「違法薬物の売買が主だな。あとは身寄りのない女性を集めて、様々な目的を持つ相手への人身売買をしていたことも確認された。それからお前に対する虐待も。…寝ている間に医者に診せた。辛かったな、よく頑張った」
きっと身体中にある痣を見たんだろうな。骨ばった体…気持ち悪かったかもしれない。
「今日からここで暮らす。養子縁組の手続きは早く済むだろう」
「……伯父様の…子供になるの……?」
「あぁ」
「…………お母様の…お墓参りに行ける…?」
「元気になったら行こう」
家に閉じ込められて、一度も行けなかった。いつか売られたら行ける…そう思っていた。
「まずは栄養をとらなくてはな」
優しく頬を撫でられて、ふわりと香ったお母様と同じ匂いに心が温かくなる。
『お兄様の特製なのよ』
そう言ってお母様が好んでつけていた香水。
『いつかあなたにも作ってもらいましょうね』
大人になったら…年頃になったら、貴族令嬢の嗜みのひとつとして贈ってくれると言っていた。
「お腹はすいてるか?」
「……はい」
少し恥ずかしく思ったけれど、伯父様が優しく微笑んでくれたからホッとした。
「すぐに用意させよう」
頭を撫でてから出ていく伯父様を目で追って、寝台のふかふかする感触に身を沈める。
もう怒鳴られることもない。寒さに震えてお腹を空かせることもない。お父様とお風呂に入ることもない。殴られることもない。
「…………生きていける…」
何に怯えることもなく。
ただ普通に生きていくことが出来る。
それだけで充分。
元気になって、伯父様に恩返ししたい。
どこかに嫁げと言われるならそうする。
働けと言われるならそうする。
これからの人生、伯父様への恩返しに生きる。
そう思っていたのに、伯父様は笑った。
「好きに生きたらいい。お前が幸せになることが俺の幸せになる。だから幸せになれ。好きな奴が出来て結婚するのもひとつだな」
醜聞にまみれたコバトーン男爵の娘なんて、誰も欲しくないと思う。
* * * * * *
伯父様の家で暮らすようになって、好きに外出出来るようになった。その中でも、少し離れた場所にある丘がお気に入り。
あまり人の来ない、落ち着いた場所。
ここで本を読む時間が何よりも楽しい。
「行ってきます」
さすがにひとりでの外出はダメだと言われ、付き添いの侍女や護衛の人が離れたところで見守ってくれている。
「今日もいいお天気」
ふと自分の手を見ると、まだ残る手荒れ。長く酷使してきたせいで、治りは遅いと言われた。
「……ガサガサ」
こんな手をした女の子、誰も欲しくない。
たくさん勉強して、仕事をして、ひとりで生きていけるようにならなくちゃ。
そう思っていたのに
いつの間にか眠ってしまっていて
「…………おうじさま…?」
目を開けたら、王子様がいた。
* * * * * *
「どうしたの?」
久し振りに訪れた丘で昔のことを思い出していたら、膝枕で微睡んでいたブランドンが見上げて手を伸ばしてきた。
頬を撫でられると自然とすり寄ってしまう。
「初めて出会った時のことを思い出していたの」
「あぁ…天使を見つけたと思ったな」
「私は王子様だと思ったわ」
金髪に緑目の王子様。絵本の中から飛び出してきたのかと思った。
「アナの為なら王子様になるよ」
「私だけの王子様?」
「そう、アナだけの王子様」
「あたちのおじしゃまは?」
花を摘んでいた娘が、ずるいと言って頬を膨らませている。
「いつか現れるよ」
納得いかないと不貞腐れているけれど、きっと自分だけの王子様は現れる。
「必ず現れるわ…頑張って生きていれば」
私が出会えたように。
「このこはおじしゃま?」
そう言って、まだ膨らみかけのお腹を撫でる。生まれないと分からないのに、なぜか娘は男の子なのだと言ってきかない。
「そうね、この子も誰かの王子様になるわ」
強く優しく育ってほしい。苦しむ人を助けられるような、そんな人に。
よく喋るようになった娘と、籠の中でスヤスヤと眠っている娘。そして、もしかしたら男の子かもしれないお腹にいる子供。
少しずつ家族が増えて、夢に見ていた日々が続いている。
ありがとう、私を見つけてくれて。
ありがとう、私を選んでくれて。
ありがとう、私を愛してくれて。
「愛してるわ」
「俺も愛してるよ」
ふわりと笑うあなたが好き。
これからも、あなたの傍で生きていく。
それが私の幸せ。
頬を打たれても、痛みを感じなくなったのはいつからだっただろう。
蹴り飛ばされても、髪を掴んで振り回されても、冷水をかけられても、下着姿で寒空の下に放り出されても……もう何も感じなくなった。
私は生きなくちゃいけない。
痛いと思うと辛いから、何をされても痛くないんだと思うようになって…本当に痛くなくなった。
『アナベル、あなたを生むことが出来て幸せだったわ。健康に…まっすぐ生きてね』
体が弱くて殆どを寝台の上で過ごしていたお母様は、私が健康な体で生まれ、成長していることを喜んでくれていた。
そして、病気になることなく健康に生きていけるようにと祈り続けていた。
だから私は生きる。
「聞いているのか!!」
「……っ…あ…が……」
「ふんっ!アニエスではなくお前が死ぬべきだったんだ……さっさと片付けろ!」
蹴られたお腹は痛くはないけれど、衝撃で息が苦しい。だけど言われた通りにしないと、また食事を抜かれてしまう…
「ねぇ、そんな汚ならしい娘なんかほっといて行きましょうよ」
「そうだな」
あぁ…出掛けるのか……そうなると今夜も食事は用意されない……痛みはないけど…お腹すいた…
「いいな、帰るまでに綺麗に掃除しておけ」
「早く行きましょっ」
お母様が召されて半年たったあたりから、色んな女性が家に出入りするようになった。
今もお母様を愛していると言いながら、女性をよく寝室に連れ込んでいて…そして部屋の掃除は私の役目なのだと命じられる。
まだいない時ならいい…時々、そういった行為をしている最中に呼ばれて身の回りを世話させられるから…それは嫌だ。
女性達も、お母様の名前を呼びながら行為に及ばれて幸せなのだろうか。
「…お腹すいたな……」
お母様がいた時はそれなりにいた使用人も、今は通いの料理人と執務補佐の二人だけ。掃除や選択は私の仕事。だけど勿論お給金はない。
『アニエスを殺したのはお前だ』
そう言って、お父様はいつも私を殴る。
『そのうち高値で売れそうだ』
そう言って、お父様は私の体を触る。
ガリガリに痩せた私の体を、お父様は大切な物を扱うように触る。
『子供は親と入るものなんだ』
そう言うからお父様とお風呂に入るけれど、それを聞いた女性達は気持ち悪いと言う。
普通は父親と入らないらしい。
だけどお父様が『これが我が家の普通だ』と言うからそうなのかもしれない。
一緒にお風呂に入った日は、いつもより豪華な食事が用意されるから…それでいいと思ってる。
だって私は生きたい。
『初物のほうが高く売れるからな』
そう言って、お父様は私をいつも丁寧に洗う。その時が来たときの為の教育だと言って、お父様は自分の体に触れさせる。
そんなお父様は最近おかしい。
ひたすら罵倒し殴ったかと思えば、コロリと態度を変えて優しくなったり…。
そして入れ替わり立ち替わり色んな女性が来て、お父様と寝室に籠り…悲鳴のような声が響く。
お母様が生きている時は、いつも執務室でお仕事をしていたお父様。今は外出しているか寝室にいるかのどちらかしかない。
「……お母様…」
もういない…傍にない温もりが恋しくて、お母様を思うと忘れたはずの痛みが心に走る。
勿体ないからと、薪を使うことは許されていなくて…冷える部屋でひとりきり。
お母様が亡くなって五年…お父様の言い付けで一度も家を出ていない。
いつか売られるその日まで、家にいなくちゃいけないらしい…こんなに痩せっぽちでいいのかな。
「…………て…」
本当はこんな生活から抜け出したい。お母様がいた時みたいに、暖かい部屋で眠りたい。お腹いっぱい温かいご飯が食べたい。ひとりでお風呂に入りたい。
「………す………て……」
私はいつもひとりぼっち。
「…………たすけて…………誰か…助けて……」
薄いシーツにくるまって、少しずつ薄れていく意識のなか、懐かしい香りに包まれた気がした。
* * * * * *
「………………」
パチリと目が覚めて、視界に入った天井がいつもと違うこと…部屋が暖かいことに戸惑う。
「起きたか?」
声をかけてきた人を見て、涙が出た。大好きなお母様とよく似た顔の伯父様…もう会えないと思っていた。
「ごめんな…助けるのが遅くなった」
それは違うと首を振る。
伯父様が何度も来てくれていたのは知ってる。それをお父様が追い返していたことも。
お父様が何も問題はないと言えば、そうなのだと頷くしかなかったことも理解しているから。
「あいつは捕まった」
「……理由は…」
「違法薬物の売買が主だな。あとは身寄りのない女性を集めて、様々な目的を持つ相手への人身売買をしていたことも確認された。それからお前に対する虐待も。…寝ている間に医者に診せた。辛かったな、よく頑張った」
きっと身体中にある痣を見たんだろうな。骨ばった体…気持ち悪かったかもしれない。
「今日からここで暮らす。養子縁組の手続きは早く済むだろう」
「……伯父様の…子供になるの……?」
「あぁ」
「…………お母様の…お墓参りに行ける…?」
「元気になったら行こう」
家に閉じ込められて、一度も行けなかった。いつか売られたら行ける…そう思っていた。
「まずは栄養をとらなくてはな」
優しく頬を撫でられて、ふわりと香ったお母様と同じ匂いに心が温かくなる。
『お兄様の特製なのよ』
そう言ってお母様が好んでつけていた香水。
『いつかあなたにも作ってもらいましょうね』
大人になったら…年頃になったら、貴族令嬢の嗜みのひとつとして贈ってくれると言っていた。
「お腹はすいてるか?」
「……はい」
少し恥ずかしく思ったけれど、伯父様が優しく微笑んでくれたからホッとした。
「すぐに用意させよう」
頭を撫でてから出ていく伯父様を目で追って、寝台のふかふかする感触に身を沈める。
もう怒鳴られることもない。寒さに震えてお腹を空かせることもない。お父様とお風呂に入ることもない。殴られることもない。
「…………生きていける…」
何に怯えることもなく。
ただ普通に生きていくことが出来る。
それだけで充分。
元気になって、伯父様に恩返ししたい。
どこかに嫁げと言われるならそうする。
働けと言われるならそうする。
これからの人生、伯父様への恩返しに生きる。
そう思っていたのに、伯父様は笑った。
「好きに生きたらいい。お前が幸せになることが俺の幸せになる。だから幸せになれ。好きな奴が出来て結婚するのもひとつだな」
醜聞にまみれたコバトーン男爵の娘なんて、誰も欲しくないと思う。
* * * * * *
伯父様の家で暮らすようになって、好きに外出出来るようになった。その中でも、少し離れた場所にある丘がお気に入り。
あまり人の来ない、落ち着いた場所。
ここで本を読む時間が何よりも楽しい。
「行ってきます」
さすがにひとりでの外出はダメだと言われ、付き添いの侍女や護衛の人が離れたところで見守ってくれている。
「今日もいいお天気」
ふと自分の手を見ると、まだ残る手荒れ。長く酷使してきたせいで、治りは遅いと言われた。
「……ガサガサ」
こんな手をした女の子、誰も欲しくない。
たくさん勉強して、仕事をして、ひとりで生きていけるようにならなくちゃ。
そう思っていたのに
いつの間にか眠ってしまっていて
「…………おうじさま…?」
目を開けたら、王子様がいた。
* * * * * *
「どうしたの?」
久し振りに訪れた丘で昔のことを思い出していたら、膝枕で微睡んでいたブランドンが見上げて手を伸ばしてきた。
頬を撫でられると自然とすり寄ってしまう。
「初めて出会った時のことを思い出していたの」
「あぁ…天使を見つけたと思ったな」
「私は王子様だと思ったわ」
金髪に緑目の王子様。絵本の中から飛び出してきたのかと思った。
「アナの為なら王子様になるよ」
「私だけの王子様?」
「そう、アナだけの王子様」
「あたちのおじしゃまは?」
花を摘んでいた娘が、ずるいと言って頬を膨らませている。
「いつか現れるよ」
納得いかないと不貞腐れているけれど、きっと自分だけの王子様は現れる。
「必ず現れるわ…頑張って生きていれば」
私が出会えたように。
「このこはおじしゃま?」
そう言って、まだ膨らみかけのお腹を撫でる。生まれないと分からないのに、なぜか娘は男の子なのだと言ってきかない。
「そうね、この子も誰かの王子様になるわ」
強く優しく育ってほしい。苦しむ人を助けられるような、そんな人に。
よく喋るようになった娘と、籠の中でスヤスヤと眠っている娘。そして、もしかしたら男の子かもしれないお腹にいる子供。
少しずつ家族が増えて、夢に見ていた日々が続いている。
ありがとう、私を見つけてくれて。
ありがとう、私を選んでくれて。
ありがとう、私を愛してくれて。
「愛してるわ」
「俺も愛してるよ」
ふわりと笑うあなたが好き。
これからも、あなたの傍で生きていく。
それが私の幸せ。
65
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