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溺愛夢中
勘違い令嬢と陣痛
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のんびりとした午後。
庭園の四阿で寄り添い合って過ごす若夫婦。
「あっ、動いた!」
「今日も元気だな」
だいぶ大きくなったお腹の中で元気よく動く子は、手や足の形を見せるかのように内側から主張する。
「可愛い…小さい」
「もうすぐだな」
「ようやく会える…」
長い眠りから起こされ、呼ばれ辿り着いた愛する母の胎内ですくすく育つ子。
懐かしい温もりの中、日々愛し合い仲睦まじい両親に会えるのを子も楽しみにしている。
あと少し。
その時の為に準備を整えるのは同じなのだ。
そして、前世で母を守りきれなかった自身を悔やむなか、父から与えられる魔力を少しずつ蓄え自らの魔力へと変化させている。
「カロリーナを共に守ろう」と呼び掛けられると、その言葉に応えるように触れた手に自身の小さな手をあわせる。
「ふふっ、頼もしい」
子の能力でカロリーナに対して邪な感情がある人間は近づかせず、エドワードの機嫌も安定している日々。
そんな幸せでのんびりした日々のある日。
エドワードが不在の時を狙ったかのように、公爵邸に招かれざる人が訪れた。
「ごきげんよう、カロリーナ様」
エティエンヌ公爵家令嬢、リーリア。
アンジェリカに負けず劣らずの勘違いと誤解を起こし、なかなか進まないエドワードの愛人計画を押し進めるべく突撃したのである。
そろそろ出産。
産後は欲が減る女性も多いと聞いたリーリアは、まだ己にチャンスが残されていると信じている。
「それで…今日はどのような?」
「単刀直入に申し上げますわ。私、エドワード様のお側にお仕えしたい所存ですの」
様子を見ていた腹の子が静かに怒り出した。
それを感じたカロリーナは「大丈夫よ」と呟いて、優しくお腹を撫でてやる。
「それは、エドワードも存じ上げているの?」
「エドワード様は多くを語らない方ですから…ご自分では申されないと思いまして、私からカロリーナ様にお話しさせて頂こうと…」
まるで愛人になるのは決定しているかのように、そしてエドワードがカロリーナに気を使い言い出せないでいるかのような物言い。
勿論、エドワードの愛を信じているカロリーナは本気になどしないが、さてどうしたものかと考える。
「エドワード様とは幼い頃から共に学び共に育ちました。彼の方を理解し本当の意味でお支え出来るのは、私以外におりませんわ」
それに…と言って大きく膨れた腹をチラリと見てから、厭らしく口角をあげて微笑みをカロリーナに向ける。
「子がお生まれになれば、エドワード様のお相手も大変でしょう?その点も含めて、私の存在は彼の方にとって重要かと…まぁ、その結果私もエドワード様の子を宿す可能性もありますが、私が何人宿し生もうと跡継ぎはカロリーナ様の子で構いませんので」
性欲が強いと聞くエドワード…何度も求められ、何人も子を持つことになる未来を想像してリーリアは恍惚の表情を浮かべた。
かたやカロリーナはリーリアの想像力に感心さえしていて、何人も宿し生む…と言う言葉に、エドワードとの睦まじい時間を思い出す。
今朝もエドワードと愛し合ったばかり。
もういつ生まれても大丈夫だからと、少し激しめに抱かれたのだ。
ふたりして頬を染めて思いに耽る状況。
その状況を打ち破ったのは、視察を早めに終えて愛するカロリーナの元へと戻ったエドワードだった。
「カロリーナ」
「エディ!もうお戻りに?」
「君に早く会いたくてね」
「まぁ…嬉しい」
リーリアの存在など無視してカロリーナに口付け…舌を絡めて見せつけるかのように音をたてる。
その様子にショックを受けるどころか、いずれ自分もああやって愛されるのかと妄想に至るリーリア。
ようやく長い口付けを終わらせ、濡れたカロリーナの唇を指で拭ってからリーリアに視線を向ける。
その視線は絶対零度。
「リーリア嬢、こちらで何を?」
声をかけられ、ハッと我に返り取り繕う。
「カロリーナ様に少しお話を…」
「カロリーナに?」
「えぇ…今後について…ですわ」
恥ずかしそうに頬を染めて微笑むリーリア。
そしてカロリーナの腹の中で怒りを訴える我が子。
エドワードは「分かっているよ」と撫でて宥める。
「次期公爵のエドワード様をお支えしていく為に、近いうち私をお召しくださるようにご理解頂いたところですわ」
嬉しそうに語るリーリア。
既に脳内ではエドワードと睦み合う情景が浮かんでおり、膝を擦り合わせている。
「勘違いをするなと言ったはずだ。私はカロリーナ以外に必要としないし愛さない」
「エドワード様…カロリーナ様に遠慮なさっておられるのでしょう?」
「遠慮などしていない、本心だ」
「ですが…」
しつこいリーリアに、子の方が怒りを抑えられなくなってきていることに気付き、エドワードは撫でて宥めながら言葉を続ける。
「私とカロリーナは今も変わらず日々愛し合っているし、リーリア嬢に向ける感情など皆無。父同士が親しくしているからと思ってきたが、これ以上私達に付きまとうならエティエンヌ公爵に宛てて正式に抗議させてもらう」
正式に抗議…その言葉で、アンジェリカを思い出したリーリアは戦慄した。
妄想癖があり、嫌がるエドワードに付きまとって抗議されたアンジェリカは修道院行きの一歩手前。
エドワードは自分にも同じようにすると言っている。
その事が信じられなくて涙を流す。
「そんな…私は昔からエドワード様をお慕いしていて、お側にお仕えしたいだけなのに…っ…」
「必要ないと言っている。カロリーナ以外、愛人を作るつもりは微塵もない。これ以上話すことはない、帰れ」
ハッキリと言われ言葉を失うが、まだ諦められない。
それでも、これ以上は本当に抗議されてしまうかもしれないとその場を辞する事にした。
家に戻り父親に相談しよう…そう考えたリーリアだが、その考えを見抜いたエドワード。
すぐに抗議文書を公爵宛に送ることを決めた。
「今日のところは帰ります…ですが…」
「二度と来るな、迷惑だ」
止まらない涙をそのままに、リーリアはまるで悲劇のヒロインの如くボアルネ公爵邸をあとにした。
「カロリーナ」
「ごめんなさい、迷惑をかけて」
エドワードの手を煩わせたと眉を下げるカロリーナ。
そんなカロリーナすら可愛いと思うエドワード。
「俺にはカロリーナだけだ」
「わかっているわ、私もエディだけよ」
疑うことなどしない。
自らの命を捧げてまで望んでくれた互いの転生。
もし自分にもエドワードのような強い魔力と能力があるなら、絶対に同じことをした。
「エディ…愛してる」
「俺もカロリーナだけを愛してる」
まだ日が傾き始めたばかりだが、熱い口付けを始めたふたりはそのまま互いの服を脱がし始めた。
食事の時間まで…そう思った時。
「あ…っ…」
「カロリーナ?どうした?」
「痛い…っ…」
お腹を押さえて痛みを訴えるカロリーナ。
もういつ生まれてもいい状態だったが、先程の一件で早く外に出たいと願った子が行動を起こしたのだ。
〔早く出たい!母上を守りたい!!〕
強く訴える我が子に、痛みに堪えながら微笑んで撫で擦り「ありがとう」と応える。
「医者を呼ぶ!もう少し待て、我が子よ!」
前世でも経験のない出産。
焦るエドワードは大至急医師と産婆を呼ぶように指示し、マーサと共にカロリーナの元へ戻る。
「おやおや、遂にきましたね。」
「マーサ!何を呑気に!!」
「大丈夫ですよ、落ち着いてくださいな。」
自身も4人の子を持つマーサ。
なんの問題もない陣痛だと分かっている。
「カロリーナ!俺がついてる!」
「エディ…痛いっ…」
「マーサ!カロリーナが痛がってる!」
泣きそうな顔で訴えるエドワードを見て、「出産は出来ないままだったのか」と察したマーサは神妙な面持ちになる。
子を宿したままその命を終えたカロリーナと、それを見守っていたであろうエドワードを思い、なんとしてもこの出産を無事に成し遂げさせると誓う。
「カロリーナ様、ひとまずベッドへ」
「俺が連れていく!!」
すかさずカロリーナを抱き上げるエドワード。
ふたり分の命だと思うと込み上げるものがある。
前世で最後に抱き上げた時には息絶えていたふたり。
それが今は誕生に向けて息づいている。
「カロリーナ…大丈夫だ、大丈夫」
「エディ…っ…エディ…そばにいて…」
「離れない…そばにいる…カロリーナ…」
手を握り互いの存在を確認するふたりを見守りながら、マーサは医師と産婆が着くまでの間に準備するものを使用人達に指示を出す。
そして待ちに待った命が生まれ出てくるまで、あと僅かとなった。
庭園の四阿で寄り添い合って過ごす若夫婦。
「あっ、動いた!」
「今日も元気だな」
だいぶ大きくなったお腹の中で元気よく動く子は、手や足の形を見せるかのように内側から主張する。
「可愛い…小さい」
「もうすぐだな」
「ようやく会える…」
長い眠りから起こされ、呼ばれ辿り着いた愛する母の胎内ですくすく育つ子。
懐かしい温もりの中、日々愛し合い仲睦まじい両親に会えるのを子も楽しみにしている。
あと少し。
その時の為に準備を整えるのは同じなのだ。
そして、前世で母を守りきれなかった自身を悔やむなか、父から与えられる魔力を少しずつ蓄え自らの魔力へと変化させている。
「カロリーナを共に守ろう」と呼び掛けられると、その言葉に応えるように触れた手に自身の小さな手をあわせる。
「ふふっ、頼もしい」
子の能力でカロリーナに対して邪な感情がある人間は近づかせず、エドワードの機嫌も安定している日々。
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エドワードが不在の時を狙ったかのように、公爵邸に招かれざる人が訪れた。
「ごきげんよう、カロリーナ様」
エティエンヌ公爵家令嬢、リーリア。
アンジェリカに負けず劣らずの勘違いと誤解を起こし、なかなか進まないエドワードの愛人計画を押し進めるべく突撃したのである。
そろそろ出産。
産後は欲が減る女性も多いと聞いたリーリアは、まだ己にチャンスが残されていると信じている。
「それで…今日はどのような?」
「単刀直入に申し上げますわ。私、エドワード様のお側にお仕えしたい所存ですの」
様子を見ていた腹の子が静かに怒り出した。
それを感じたカロリーナは「大丈夫よ」と呟いて、優しくお腹を撫でてやる。
「それは、エドワードも存じ上げているの?」
「エドワード様は多くを語らない方ですから…ご自分では申されないと思いまして、私からカロリーナ様にお話しさせて頂こうと…」
まるで愛人になるのは決定しているかのように、そしてエドワードがカロリーナに気を使い言い出せないでいるかのような物言い。
勿論、エドワードの愛を信じているカロリーナは本気になどしないが、さてどうしたものかと考える。
「エドワード様とは幼い頃から共に学び共に育ちました。彼の方を理解し本当の意味でお支え出来るのは、私以外におりませんわ」
それに…と言って大きく膨れた腹をチラリと見てから、厭らしく口角をあげて微笑みをカロリーナに向ける。
「子がお生まれになれば、エドワード様のお相手も大変でしょう?その点も含めて、私の存在は彼の方にとって重要かと…まぁ、その結果私もエドワード様の子を宿す可能性もありますが、私が何人宿し生もうと跡継ぎはカロリーナ様の子で構いませんので」
性欲が強いと聞くエドワード…何度も求められ、何人も子を持つことになる未来を想像してリーリアは恍惚の表情を浮かべた。
かたやカロリーナはリーリアの想像力に感心さえしていて、何人も宿し生む…と言う言葉に、エドワードとの睦まじい時間を思い出す。
今朝もエドワードと愛し合ったばかり。
もういつ生まれても大丈夫だからと、少し激しめに抱かれたのだ。
ふたりして頬を染めて思いに耽る状況。
その状況を打ち破ったのは、視察を早めに終えて愛するカロリーナの元へと戻ったエドワードだった。
「カロリーナ」
「エディ!もうお戻りに?」
「君に早く会いたくてね」
「まぁ…嬉しい」
リーリアの存在など無視してカロリーナに口付け…舌を絡めて見せつけるかのように音をたてる。
その様子にショックを受けるどころか、いずれ自分もああやって愛されるのかと妄想に至るリーリア。
ようやく長い口付けを終わらせ、濡れたカロリーナの唇を指で拭ってからリーリアに視線を向ける。
その視線は絶対零度。
「リーリア嬢、こちらで何を?」
声をかけられ、ハッと我に返り取り繕う。
「カロリーナ様に少しお話を…」
「カロリーナに?」
「えぇ…今後について…ですわ」
恥ずかしそうに頬を染めて微笑むリーリア。
そしてカロリーナの腹の中で怒りを訴える我が子。
エドワードは「分かっているよ」と撫でて宥める。
「次期公爵のエドワード様をお支えしていく為に、近いうち私をお召しくださるようにご理解頂いたところですわ」
嬉しそうに語るリーリア。
既に脳内ではエドワードと睦み合う情景が浮かんでおり、膝を擦り合わせている。
「勘違いをするなと言ったはずだ。私はカロリーナ以外に必要としないし愛さない」
「エドワード様…カロリーナ様に遠慮なさっておられるのでしょう?」
「遠慮などしていない、本心だ」
「ですが…」
しつこいリーリアに、子の方が怒りを抑えられなくなってきていることに気付き、エドワードは撫でて宥めながら言葉を続ける。
「私とカロリーナは今も変わらず日々愛し合っているし、リーリア嬢に向ける感情など皆無。父同士が親しくしているからと思ってきたが、これ以上私達に付きまとうならエティエンヌ公爵に宛てて正式に抗議させてもらう」
正式に抗議…その言葉で、アンジェリカを思い出したリーリアは戦慄した。
妄想癖があり、嫌がるエドワードに付きまとって抗議されたアンジェリカは修道院行きの一歩手前。
エドワードは自分にも同じようにすると言っている。
その事が信じられなくて涙を流す。
「そんな…私は昔からエドワード様をお慕いしていて、お側にお仕えしたいだけなのに…っ…」
「必要ないと言っている。カロリーナ以外、愛人を作るつもりは微塵もない。これ以上話すことはない、帰れ」
ハッキリと言われ言葉を失うが、まだ諦められない。
それでも、これ以上は本当に抗議されてしまうかもしれないとその場を辞する事にした。
家に戻り父親に相談しよう…そう考えたリーリアだが、その考えを見抜いたエドワード。
すぐに抗議文書を公爵宛に送ることを決めた。
「今日のところは帰ります…ですが…」
「二度と来るな、迷惑だ」
止まらない涙をそのままに、リーリアはまるで悲劇のヒロインの如くボアルネ公爵邸をあとにした。
「カロリーナ」
「ごめんなさい、迷惑をかけて」
エドワードの手を煩わせたと眉を下げるカロリーナ。
そんなカロリーナすら可愛いと思うエドワード。
「俺にはカロリーナだけだ」
「わかっているわ、私もエディだけよ」
疑うことなどしない。
自らの命を捧げてまで望んでくれた互いの転生。
もし自分にもエドワードのような強い魔力と能力があるなら、絶対に同じことをした。
「エディ…愛してる」
「俺もカロリーナだけを愛してる」
まだ日が傾き始めたばかりだが、熱い口付けを始めたふたりはそのまま互いの服を脱がし始めた。
食事の時間まで…そう思った時。
「あ…っ…」
「カロリーナ?どうした?」
「痛い…っ…」
お腹を押さえて痛みを訴えるカロリーナ。
もういつ生まれてもいい状態だったが、先程の一件で早く外に出たいと願った子が行動を起こしたのだ。
〔早く出たい!母上を守りたい!!〕
強く訴える我が子に、痛みに堪えながら微笑んで撫で擦り「ありがとう」と応える。
「医者を呼ぶ!もう少し待て、我が子よ!」
前世でも経験のない出産。
焦るエドワードは大至急医師と産婆を呼ぶように指示し、マーサと共にカロリーナの元へ戻る。
「おやおや、遂にきましたね。」
「マーサ!何を呑気に!!」
「大丈夫ですよ、落ち着いてくださいな。」
自身も4人の子を持つマーサ。
なんの問題もない陣痛だと分かっている。
「カロリーナ!俺がついてる!」
「エディ…痛いっ…」
「マーサ!カロリーナが痛がってる!」
泣きそうな顔で訴えるエドワードを見て、「出産は出来ないままだったのか」と察したマーサは神妙な面持ちになる。
子を宿したままその命を終えたカロリーナと、それを見守っていたであろうエドワードを思い、なんとしてもこの出産を無事に成し遂げさせると誓う。
「カロリーナ様、ひとまずベッドへ」
「俺が連れていく!!」
すかさずカロリーナを抱き上げるエドワード。
ふたり分の命だと思うと込み上げるものがある。
前世で最後に抱き上げた時には息絶えていたふたり。
それが今は誕生に向けて息づいている。
「カロリーナ…大丈夫だ、大丈夫」
「エディ…っ…エディ…そばにいて…」
「離れない…そばにいる…カロリーナ…」
手を握り互いの存在を確認するふたりを見守りながら、マーサは医師と産婆が着くまでの間に準備するものを使用人達に指示を出す。
そして待ちに待った命が生まれ出てくるまで、あと僅かとなった。
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