【完結】溺愛喪失シリーズ

Ringo

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溺愛日和

初めてのⅩⅩⅩ

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ぴちゃ……ぴちゃ……と控えめな音がキャロラインの羞恥を煽る。


「ん……ジャクソン……」


声を漏らさぬように口を手で塞ぐが、くぐもった声すらも、今の状況を如実に表すようで恥ずかしくなる。


「あっ!」


強い刺激が走り、思わず高い嬌声をあげてしまった。

その元凶に視線をやるが、どこ吹く風。


「…ごめんね」


にこりと笑って、言葉と表情が一致していない。
そして、また頭をおろした。


「ふ……んん……」


ジャクソンは今、キャロラインの秘所に顔を埋めている。羞恥で閉じたがる足は、ガシリと押さえ込まれた状態で。

優しく、ゆっくりとした舌使いで丁寧に口淫を施し、キャロラインは幾度となく達している。


「じゃ……んっ……んん!!」


腰が痙攣し、蜜口からはさらなる愛液が溢れた。
それを待ってましたと言わんばかりに、ジャクソンはじゅる……っと啜る。

はぁはぁと荒い息をするキャロラインは、顔をあげたジャクソンの恍惚とした表情に下半身を疼かせる。

ぐいっと口元を手を拭う仕草をして、ジャクソンはキャロラインに覆い被さってきた。


「キャロル……愛してる」
「ジャク…ソン……」


蕩けきった目を向けられたジャクソンは、満足気に口角をあげて微笑み、息を漏らす口に舌を差し込み絡ませる。


「ん……ジャ…」


13歳の誕生日に母親から贈られたソファーは、抱き合って眠ることも出来るほどにゆったりしている。

ふたりきりとなった状態で何をしているのか、きっとお見通しなのだろう。


「キャロル…」


見つめ合い、またうっとりと舌を絡める。

ジャクソンは、片手でカチャカチャとベルトを外し、すっかり反り勃った状態の剛直を取り出すと、それを充分に濡れた秘所に滑らせた。


「ん……はっ…あ……」
「キャロル…びちょびちょ」
「や……やだ……っ」
「はぁ……気持ちいい…」


目を閉じて愉悦に浸るジャクソンを見上げると、もっと気持ちよくしてあげたいと思ってしまう。

16歳にもなれば、既に子供を産んでいる人も多い。

どうすれば子供が出来るのかも知っている。

結ばれるのは結婚してから…そう思うのに、何度も睦み合っていると、その思いも揺らいでしまう。


「はぁ……あっ!キャロル!」


つい腰を動かしてしまい、うっかり挿入りそうに。
咎めるような目をするジャクソンだが、ゆるゆると擦り付けるのをやめたりはしない。


「キャロル……ダメだよ」
「ふ……ん…っ……じゃっく……」


舌ったらずな言葉遣いになっているキャロラインは、妖艶であり少女のような愛らしさもある。

さりげなく腰を浮かせるキャロラインの様子を、じっと目を見て窺う。


「はぅ……じゃっく……」
「キャロライン」


腰の動きを止めて、蜜口に先端を宛がってみる。
キャロラインが、ぶるりと震えた。
明らかな欲情。


「……キャル…」
「…あっ……じゃっく……」


キャル……そう呼ばれて、キャロラインは合わせた視線を外せなくなる。

睦み合う時にだけ呼ばれる愛称。
その名が呼ばれると、欲情が羞恥を越えてしまう。

ジャクソンの首に手を回し、口付けを強請る。

体も思考も蕩けている。
もっともっと溶け合いたい。


「はっ、あっ……じゃっく…ぅ…」
「キャル……ん……」


宛がった場所から、くちゅ……と音はするも、そう簡単に挿入るわけでもない。

かと言って、無理に腰を突き出せば散らしてしまう。

ジャクソンは剛直に手を添え、先端以上は挿入らないように埋め込んだ。


「キャル……気持ちいい…っ」
「じゃっく…じゃっく……」


先端だけが出し入れされて、キャロラインの奥はさらに疼きを増した。

もっと奥に挿れて欲しいと訴える。


「キャル……凄く気持ちいいよ…」
「あ…っ……もっと…」
「…っ!…キャロル…」


中を埋めて欲しくて、思いきり腰を浮かせた。
手を添えていなければ、間違いなく散らしている。


「もっと…っ、おく……」
「…ダメ……ベッドじゃないし」
「じゃ…ベッド……いく…」


焼き切れそうな理性を必死で繋ぎ止めながら、キャロラインの欲情にまみれた顔を見る。

ここで流されては、必ず後悔してしまう。

それが分かるからこそ、どんなに可愛くおねだりされても叶えてやらない。

でも……と、ジャクソンは添える手の位置をずらす。

ほんの少し……ほんの少しだけ。


「はぁっ!!あんっ!」


思わずあがった嬌声に煽られ、さらに手の位置をずらす。

少しずつ……少しずつ……

散らさない、その手前までのギリギリまで。


「じゃ……く…」
「ん……愛してる」


間違わないように…失敗しないように…

ゆっくりと抜き差ししていると、じわじわと吐精への準備が整っていく。

いつもなら、出る瞬間にハンカチに出していた。

でも今は、途中までとはいえキャロラインの中。

いっそこのまま出してしまいたいと思う。


「キャロル……キャル…」


1年でも2年でも、キャロラインが待って欲しいと言うならいくらでも耐えられる。

だけど…と欲が出てしまう。


「飛び級……受けるだけ…っ受けよう」
「あっ…ん……はぃ…っ」


早く結ばれたい。
早く散らしたい。
早く孕ませたい。

そんな思いが胸を締め付ける。

誰にも渡さない。自分だけのキャロライン。


「……っ!はっ、ぅ…っ」


吐精の瞬間に引き抜き、蜜口にたっぷりと白濁をかける。


「は、、あっ…っ」


初めてキャロラインで自慰をした時くらいに、どくどくと流れ出てくる。

そのたびに汚されていくキャロラインの秘所。

後にも先にも、これが出来るのは自分だけ。

そう思うだけで、全身が震えた。


「…っ…はぁ……キャロライン……」


覆い被さり、ぎゅっと抱き締めて口付ける。
本当に、初夜を迎えたら寝室から出られない気がしてきた……いや、出せない。


「キャロライン…愛してる…早く結婚しよう」
「ん…はぃ……」


このあと、2度ほど果てたせいで、キャロラインのドレスはドロドロになってしまい、侍女の生温かい視線に耐えなくてはならなくなった。






◇  ◇  ◇






「はぁぁぁぁぁぁ……」


夕食を共にして、ジャクソンを見送った。

いつもより深く愛し合ったせいで、キャロラインは熊のぬいぐるみを抱き締めながら、ゴロゴロと寝付けないでいる。


「飛び級……頑張らなくちゃ…」


ぬいぐるみを抱き締めたまま、部屋の隅にある姿見の前に立った。

胸元に、無数の赤い痕。

ジャクソンは、たとえ睦み合わなくとも必ず痕を残す。

強い独占欲。

自分に向けられるその感情が堪らなく嬉しい。


「ジャクソン……」




***その頃のジャクソン***

「はっ、、あっ…キャロル…っ、、」


もう何度目かも分からない吐精。
自慰をするようになってから、使い捨てのハンカチを大量に購入するようになった。
さすがに、白濁まみれのものを使用人に渡せない。

汚したキャロラインのドレスの事など忘れている。


「キャル……」


初めて挿入ったキャロラインの中を思い出すと、際限なく剛直が反り勃ってしまう。


「キャロライン…会いたい……」




思い合うふたりは、今夜も眠れない夜を過ごす。








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