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【番外編】君は僕を疑っていい
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もしも願いが叶うなら、僕は迷うことなく君との来世を望む。
* * * * * *
「ロイド」
普段は淑やかな君が、ふたりきりとなる寝室では少女のように綻ぶ笑顔を見せてくれる。何よりも大切な僕の宝物。
「ただいま、オリヴィア」
君の細く柔らかい体を抱き締めて、口紅などしていないのにほんのりと赤い唇に自分のものを重ねれば…はぁぁ……癒される。
「…寂しかった」
「僕もだよ、会いたかった」
二週間の短期視察を終えて帰宅後、一緒に夕食をとって一緒に入浴をして…漸く迎えたふたりきりの時間。
過ちを犯してから初めての視察とあって、出立が近づくにつれてオリヴィアの様子が変わっていった。それは僕がつけた傷のせいで、生涯完治することなどないのだから…傷口が疼く度に僕が慰めていくしかない。
本当にごめん…オリヴィア。
それでも傍にいてくれてありがとう。
「……消えちゃってる」
「またつけてくれる?」
言うが否や首筋に唇をつけてくるオリヴィア。強く吸われる感覚が気持ちいい。
「……いっぱいつけてもいい?」
「好きなだけ付けていいよ」
ふにゃっ、と笑う君の心の傷は如何ばかりなのだろう。僕の体に独占欲の証を残すことで、少しでも君の心が軽くなるなら構わない。
離れていた二週間、君はどれだけ不安に襲われていたのだろうか。決して君を裏切るようなことはしていないけれど、きっと全部を信じてもらえないことは分かっている。
でもね、オリヴィア。
君は嫌かもしれないけれど、僕を信じられないからこそ独占欲を露にする君のことが、僕はとてつもなく愛しいんだ。
身体中につけられる赤い痕が、それだけ君に愛されている証拠だと思うと嬉しくて堪らない。
「少しずつ薄くなっていくのが寂しかった」
「……迷惑じゃない?」
「全然。むしろそのまま消えなければいいのにと思ってる。オリヴィアから愛されてると感じられるから」
視察中、決してひとりにならぬよう入浴でさえも同行者の誰かしらと共にした。その時、身体中に散らばる赤い痕を見て怪訝な顔をする者もいたけれど、妻に愛されているのが悪いか?とむしろ見せつけてやったものだ。
オリヴィアに会いたくて、寂しくて…どうしても自分を慰めたくなった時は、同じ轍を踏まぬために必ず厠で処理をした。
「…オリヴィア」
二週間ぶりに触れる妻は、僕への行為で既に上気させており…さりげなく脱がせた肌は平常時よりずっと温かい。
そっと手を下に伸ばせば、そこは直ぐにでも繋がれそうなほどに潤っていて、痛いくらいに反り勃つ僕は急いてしまう。
「愛してる」
だけど君と愛し合う時間は何よりも特別なものだから、最高の瞬間はまだお預けでいい。まずは二週間ぶりの君をじっくりと味合わせて。
* * * * * *
二週間の視察後、与えられた三日間の休みでオリヴィアを存分に堪能した僕は、軽快な足取りで王宮内を歩いている。
「オリヴィア…可愛いかったなぁ」
視察前は不安気に泣きそうな顔をして抱かれていたのに、この三日間は幸せそうに僕の腕の中にいてくれた。それが嬉しい。
「アフロイド様」
…嫌な声に呼び止められた。爵位が上の者に対して不躾に声をかける事もそうだが……
「あなたに名を呼ぶ許可は出していない。何度そう言えば分かるんです?ヨイスル伯爵令嬢」
「いやですわ、つれないのね」
「仕事中ですので、失礼」
学生時代から何かと絡んできた尻軽女。いつまでも結婚できず、それを周りが自分を取り合っているからと信じて疑わない勘違い女でもある。
「お待ちになって。カミラの話を聞いたの」
二度と聞きたくない名を出され、思わず殴りたくなった。
「…それが何か?」
「やだわ、怖いお顔。でも、そんなお顔も凛々しくて素敵だわ」
「触るな」
「きゃっ」
するりと腕を絡めてこようとしたところで強めに振り払えば、大袈裟によろめいた。その手が僕に通用すると思っているなら舐められたものだ。
「もぉ!痛いじゃないの」
「意味の分からない事を言って近付くからだ」
「意味が分からないだなんて…アフロイド様、カミラを随分可愛がったそうじゃない?奥様一筋かと思っていたのに…そうでもないのね」
「…何が言いたい」
「ふふ…そんなに怖い顔しないで。私もあなたに可愛がって貰いたいと思っただけよ…アフロイド様の逞しいもので突かれたいの」
この女のどこに魅力があるのか微塵も理解できない。遊ぶには丁度いいと言うが、尻も軽ければ口も軽く、不摂生の賜物か明るい日差しの下では肌荒れが厚化粧でも隠しきれていないのに。
「断る。お前みたいにどんな病気を持っているとも分からない女、たとえ独身だったとしてもお断りだ」
「なんですって!?」
「それに……あの女の名前を出したがその後どうなったのか知らないのか?」
「どう…って……」
「王位継承権を持つ者に対しての所業としては到底許されぬものだ。友達なのか?尻軽同士お似合いだが……今頃生きていればいいな」
あの女がこいつに話をしたのは僕の所へ押し掛ける前だろう。馬鹿な女だからあちこちに喋っていたのは把握しているが、それよりも元から素行の悪い女と知っている者は相手にしていなかった。するのは同種の者だけ。
「どうした?顔色が悪いぞ?あぁ、なんだったか…僕に可愛がってほしい?ふざけるな。僕が愛しているのはオリヴィアだけだし、オリヴィア以外を可愛がりたいなど思わない。それとも…お前もあの女のように薬でも使って僕に迫るか?」
「薬…?…いや…だって、あの子は…」
「僕に愛されているとでも言ったか?残念だな、その場で首を刎ねてやろうとしたのに、止められて出来なかっただけだ」
これは半分本当だ。
あの時、いっそ自分を殺そうとした。たとえ薬のせいだと慰められても、オリヴィアを裏切ってしまった罪悪感に潰されそうになり、拘束寸前まで暴れて自害を目論んでいたから…半分本当。
「王妹を母に持つ僕は王族に連なる。そんな人間を相手に脅迫しようなんて…随分生き急いでいるみたいだな」
「……ひっ…」
「この事は家に抗議させてもらう。僕が犯した愚行は消せないとしても、一介の伯爵令嬢ごときが引っ掻き回していい件じゃない」
へなへなと座り込んだが知ったことか。様子を窺っていた者達も足早に礼をして立ち去っていく。触らぬ神に祟りなしといったところか。
「……愚か者め」
※数日後、ひとつの伯爵家が男爵に降爵となり、いき遅れと言われていた娘の戸籍が抹消された。
* * * * * *
「ぁんっ、、ロイド…ッ…もっと…もっと…っ」
余計な事をしようと動いた奴はひとりだけではなく、その後の夜会などでも絡もうとする者がパラパラと現れた。
それでも有無を言わせず一蹴して事なきを得てきたのに、男性が立ち入れない茶会でも無粋な事をする人間はいることを失念していた。
『ロイド…親しくしている女性がいるの?』
新参の貴族令嬢も招いた茶会に出た今日、マナーのなっていない女に僕との関係を仄かされたらしい。
『王宮で優しくしてくれてるって…本当?』
貴族になったばかりの家の令嬢は、礼儀作法やマナー指導の為に王宮にて指導を受ける事が多く、僕の立場など臆せず話しかけてくる者が多いのも事実。だが、誓って優しくなどしていない。笑顔のひとつだってオリヴィアだけのものだ。
折角笑顔で過ごしていたのに、不安に瞳を揺らす姿が痛々しくて胸が締め付けられた。これも僕が裏切りさえしなければと思うと悔やまれる。
「オリヴィア…っ」
何度も何度も奥を穿って、何度も何度も愛してると伝える事しか出来ない。それでも、そうすることで安心出来るというならば、いくらでもしてあげる。僕の体も精も君だけのものだ。
「…っ……オリヴィア…ッ」
溢れるほど注いで、その温もりを愛しいと思ってくれるなら、いくらでも注いであげる。
中にいてほしいと望むなら、一日中でも君の中に入っているよ。むしろ僕の願いでもある。
「ロイド…ロイド…」
「愛してるよ、オリヴィア。僕は君しか愛せないし、君しかいらない…僕の全ては君のものだ」
「ロイド…疑って……ごめんなさい…っ」
「疑っていいよ。いつでも僕の愛を疑っていていい。その度、僕は君に愛を誓うから」
「……っ、あっ!…っんん、、」
休みなく揺さぶるのは、君の為ってだけじゃないんだ。君への愛が日に日に増していて、いくらでも抱きたいと思ってしまう。だからこれは、僕の我が儘なんだよ…君ともっと気持ちよくなりたい僕の我が儘。
ありがとう、愛させてくれて。
「オリヴィア、愛してる」
* * * * * *
「ロイド」
普段は淑やかな君が、ふたりきりとなる寝室では少女のように綻ぶ笑顔を見せてくれる。何よりも大切な僕の宝物。
「ただいま、オリヴィア」
君の細く柔らかい体を抱き締めて、口紅などしていないのにほんのりと赤い唇に自分のものを重ねれば…はぁぁ……癒される。
「…寂しかった」
「僕もだよ、会いたかった」
二週間の短期視察を終えて帰宅後、一緒に夕食をとって一緒に入浴をして…漸く迎えたふたりきりの時間。
過ちを犯してから初めての視察とあって、出立が近づくにつれてオリヴィアの様子が変わっていった。それは僕がつけた傷のせいで、生涯完治することなどないのだから…傷口が疼く度に僕が慰めていくしかない。
本当にごめん…オリヴィア。
それでも傍にいてくれてありがとう。
「……消えちゃってる」
「またつけてくれる?」
言うが否や首筋に唇をつけてくるオリヴィア。強く吸われる感覚が気持ちいい。
「……いっぱいつけてもいい?」
「好きなだけ付けていいよ」
ふにゃっ、と笑う君の心の傷は如何ばかりなのだろう。僕の体に独占欲の証を残すことで、少しでも君の心が軽くなるなら構わない。
離れていた二週間、君はどれだけ不安に襲われていたのだろうか。決して君を裏切るようなことはしていないけれど、きっと全部を信じてもらえないことは分かっている。
でもね、オリヴィア。
君は嫌かもしれないけれど、僕を信じられないからこそ独占欲を露にする君のことが、僕はとてつもなく愛しいんだ。
身体中につけられる赤い痕が、それだけ君に愛されている証拠だと思うと嬉しくて堪らない。
「少しずつ薄くなっていくのが寂しかった」
「……迷惑じゃない?」
「全然。むしろそのまま消えなければいいのにと思ってる。オリヴィアから愛されてると感じられるから」
視察中、決してひとりにならぬよう入浴でさえも同行者の誰かしらと共にした。その時、身体中に散らばる赤い痕を見て怪訝な顔をする者もいたけれど、妻に愛されているのが悪いか?とむしろ見せつけてやったものだ。
オリヴィアに会いたくて、寂しくて…どうしても自分を慰めたくなった時は、同じ轍を踏まぬために必ず厠で処理をした。
「…オリヴィア」
二週間ぶりに触れる妻は、僕への行為で既に上気させており…さりげなく脱がせた肌は平常時よりずっと温かい。
そっと手を下に伸ばせば、そこは直ぐにでも繋がれそうなほどに潤っていて、痛いくらいに反り勃つ僕は急いてしまう。
「愛してる」
だけど君と愛し合う時間は何よりも特別なものだから、最高の瞬間はまだお預けでいい。まずは二週間ぶりの君をじっくりと味合わせて。
* * * * * *
二週間の視察後、与えられた三日間の休みでオリヴィアを存分に堪能した僕は、軽快な足取りで王宮内を歩いている。
「オリヴィア…可愛いかったなぁ」
視察前は不安気に泣きそうな顔をして抱かれていたのに、この三日間は幸せそうに僕の腕の中にいてくれた。それが嬉しい。
「アフロイド様」
…嫌な声に呼び止められた。爵位が上の者に対して不躾に声をかける事もそうだが……
「あなたに名を呼ぶ許可は出していない。何度そう言えば分かるんです?ヨイスル伯爵令嬢」
「いやですわ、つれないのね」
「仕事中ですので、失礼」
学生時代から何かと絡んできた尻軽女。いつまでも結婚できず、それを周りが自分を取り合っているからと信じて疑わない勘違い女でもある。
「お待ちになって。カミラの話を聞いたの」
二度と聞きたくない名を出され、思わず殴りたくなった。
「…それが何か?」
「やだわ、怖いお顔。でも、そんなお顔も凛々しくて素敵だわ」
「触るな」
「きゃっ」
するりと腕を絡めてこようとしたところで強めに振り払えば、大袈裟によろめいた。その手が僕に通用すると思っているなら舐められたものだ。
「もぉ!痛いじゃないの」
「意味の分からない事を言って近付くからだ」
「意味が分からないだなんて…アフロイド様、カミラを随分可愛がったそうじゃない?奥様一筋かと思っていたのに…そうでもないのね」
「…何が言いたい」
「ふふ…そんなに怖い顔しないで。私もあなたに可愛がって貰いたいと思っただけよ…アフロイド様の逞しいもので突かれたいの」
この女のどこに魅力があるのか微塵も理解できない。遊ぶには丁度いいと言うが、尻も軽ければ口も軽く、不摂生の賜物か明るい日差しの下では肌荒れが厚化粧でも隠しきれていないのに。
「断る。お前みたいにどんな病気を持っているとも分からない女、たとえ独身だったとしてもお断りだ」
「なんですって!?」
「それに……あの女の名前を出したがその後どうなったのか知らないのか?」
「どう…って……」
「王位継承権を持つ者に対しての所業としては到底許されぬものだ。友達なのか?尻軽同士お似合いだが……今頃生きていればいいな」
あの女がこいつに話をしたのは僕の所へ押し掛ける前だろう。馬鹿な女だからあちこちに喋っていたのは把握しているが、それよりも元から素行の悪い女と知っている者は相手にしていなかった。するのは同種の者だけ。
「どうした?顔色が悪いぞ?あぁ、なんだったか…僕に可愛がってほしい?ふざけるな。僕が愛しているのはオリヴィアだけだし、オリヴィア以外を可愛がりたいなど思わない。それとも…お前もあの女のように薬でも使って僕に迫るか?」
「薬…?…いや…だって、あの子は…」
「僕に愛されているとでも言ったか?残念だな、その場で首を刎ねてやろうとしたのに、止められて出来なかっただけだ」
これは半分本当だ。
あの時、いっそ自分を殺そうとした。たとえ薬のせいだと慰められても、オリヴィアを裏切ってしまった罪悪感に潰されそうになり、拘束寸前まで暴れて自害を目論んでいたから…半分本当。
「王妹を母に持つ僕は王族に連なる。そんな人間を相手に脅迫しようなんて…随分生き急いでいるみたいだな」
「……ひっ…」
「この事は家に抗議させてもらう。僕が犯した愚行は消せないとしても、一介の伯爵令嬢ごときが引っ掻き回していい件じゃない」
へなへなと座り込んだが知ったことか。様子を窺っていた者達も足早に礼をして立ち去っていく。触らぬ神に祟りなしといったところか。
「……愚か者め」
※数日後、ひとつの伯爵家が男爵に降爵となり、いき遅れと言われていた娘の戸籍が抹消された。
* * * * * *
「ぁんっ、、ロイド…ッ…もっと…もっと…っ」
余計な事をしようと動いた奴はひとりだけではなく、その後の夜会などでも絡もうとする者がパラパラと現れた。
それでも有無を言わせず一蹴して事なきを得てきたのに、男性が立ち入れない茶会でも無粋な事をする人間はいることを失念していた。
『ロイド…親しくしている女性がいるの?』
新参の貴族令嬢も招いた茶会に出た今日、マナーのなっていない女に僕との関係を仄かされたらしい。
『王宮で優しくしてくれてるって…本当?』
貴族になったばかりの家の令嬢は、礼儀作法やマナー指導の為に王宮にて指導を受ける事が多く、僕の立場など臆せず話しかけてくる者が多いのも事実。だが、誓って優しくなどしていない。笑顔のひとつだってオリヴィアだけのものだ。
折角笑顔で過ごしていたのに、不安に瞳を揺らす姿が痛々しくて胸が締め付けられた。これも僕が裏切りさえしなければと思うと悔やまれる。
「オリヴィア…っ」
何度も何度も奥を穿って、何度も何度も愛してると伝える事しか出来ない。それでも、そうすることで安心出来るというならば、いくらでもしてあげる。僕の体も精も君だけのものだ。
「…っ……オリヴィア…ッ」
溢れるほど注いで、その温もりを愛しいと思ってくれるなら、いくらでも注いであげる。
中にいてほしいと望むなら、一日中でも君の中に入っているよ。むしろ僕の願いでもある。
「ロイド…ロイド…」
「愛してるよ、オリヴィア。僕は君しか愛せないし、君しかいらない…僕の全ては君のものだ」
「ロイド…疑って……ごめんなさい…っ」
「疑っていいよ。いつでも僕の愛を疑っていていい。その度、僕は君に愛を誓うから」
「……っ、あっ!…っんん、、」
休みなく揺さぶるのは、君の為ってだけじゃないんだ。君への愛が日に日に増していて、いくらでも抱きたいと思ってしまう。だからこれは、僕の我が儘なんだよ…君ともっと気持ちよくなりたい僕の我が儘。
ありがとう、愛させてくれて。
「オリヴィア、愛してる」
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