どうしようもない僕は報われない恋をする

月夜

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三章 雫ポイズン

颯太と理久

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その前に朝早くに王様と面会するらしい。
出発前に嫌味を言われるのかと思い、少し落ちこんだ。
チャイムが鳴る。
どうやら誰か来たようだ。
「久しぶりです先輩!最近全然来れなくてすみません…。美空の仕事とか手伝っていて。あれ?先輩チョーカー買ったんですね!似合ってま…す…?」
朝ご飯を聞きに来たのだろう。
僕の方にやって来た理久と颯太の視線が交差する。
互いに無言で見つめ合う瞬間。
そうか、これはきっと。
よく少女マンガとかで読む奴だ。
「恋しちゃったの?二人とも。そんなに見つめ合ってさ」
「「違う!!」」
二人同時に叫んで否定した。
なんだ、息ぴったりじゃないか。
相性バツグンってやつなのかな、なんて思った。
「なんでこいつがここにいるんですか…って!離れろ先輩から!」
「いーやーだっ!!てかなんだよお前こそ…、もう14歳だろ!先輩立ちしろよ!」
僕をはさんでけんかをしないで欲しい。
理久は僕と契約した悪魔なんだよって事と、別に独り立ちみたく先輩立ちする必要ないんだよと言った。
そもそも二人とも知り合いだったという事に一番驚いているけれど。
一体どこで知り合ったんだろう。
やっぱりそう言うところがあるのだろうか。
そんな事を思っていたら、僕の頭に闇の球と風の球が直撃した。
「ごっ、ごめん凪!当てるつもりなくて、その…、そ、颯太に当てようとしたの!なのに逃げるから…」
「僕の所為にすんなこの悪魔!!先輩に当てる気なんてまったく無かったんですよぉ…」
頭がすごい痛い。
そりゃ、おそらく二人の最大出力をくらったから。
僕じゃなかったら死んでたぞ。
本当に。
これが一般人に向かって撃たれていたらきっと汚い花火がそこに咲いたんだろうな。
そんな事を思った。
けど、ここで二人を怒らなければいけない。
ここで笑って許したりなんかして、一般人に向けて撃ったら事故どころじゃすまない。
しかもよく魔法を分析してみれば、これ、対象が最初の攻撃で死ななかったら、爆発するようになっているじゃないか。
ますます危険だ。
「ね、理久、颯太。少し『お話』しよっか。立ちながらだとキツいでしょ。そこに座って。ね?」
「「は、はい…」」
そこから夕方まで怒ったり、三人で騒いだ。

もうそろそろ颯太の帰る時間じゃないか。
けど、颯太は帰るそぶりを見せない。
「ふふふ…、先輩は明日からプリズン入りですよね?なので僕外泊許可取ってきたのですよ!」
ちなみに美空は生徒会の仕事がギリギリまでつめこまれてて、その上追加で課題を出されて来れなくなっちゃいました。
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