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二章 美空ミカエル
似つかぬ双子
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僕の呪いが原因で引き離されて。
それきりなのだ。
それに対しては特に何とも思わなくて。
僕は美空にほとんど興味なんてなかったから。
ただ、鏡をみて、似ているのにどうして僕だけ醜いといわれるのだろうと疑問に思うくらいで。
そもそも、美空と僕は初めから全て違った。
生まれ持った才能も、呪いも。
周りの反応も、何もかも。
唯一似ているのなんて顔くらいだけど、僕は醜いといわれていて、美空は美しいと言われていたから。
だから、双子なんて言われても実感が湧かなかったし。
むしろ、嘘なんじゃないかと思っていた。
美空は自分から僕のところにくることはなかった。
一度も。
双子の兄弟なのに、と思ったこともあったが、仕方ないかと思っている自分もいた。
今じゃ、会話なんて一言も交わしていない。
交わす必要もないけれど。
同じ学校に通っているのに。
学校ではまるで他人同士みたいになっているくせに。
なのに、このタイミングで話しかけてきた。
久しぶりにあいつの声を聴いた。
僕より少し低めの声。
何がしたいのか正直わからない。
しかも内容は先輩についてだし。
けれど、悪意のある可能性が少しでもあるのなら。
先輩に対する敵意を少しでも抱く可能性があるのなら。
先輩を傷つけるようなことをいうのであれば。
話す価値がない。
というか、話さなくて良い。
話したくない。
言葉も交わしたくないし、顔も見たくなくなる。
一応双子の兄弟なのだから。
殺意も抱きたくないし、無駄な争いもしたくない。
だったら無理やりにでも会話を終わらせた方が得策だ。
「家族なのに冷たいですね」
「家族。ただの血が繋がっただけの関係だ。それだけの道具さ。道具に何とも思わないでしょ?それと一緒だよ。王族にとっての家族っていうのは」
王族にとって子は、権力拡大の為の道具。
それ以外なんの意味も持たない。
大切、だとか愛おしい、だとかそういう感情なんて、持っていない。
きっと、僕が死んだとしても涙一つ流さずに業務に戻るだろう。
せいぜいそのくらい。
美空でもきっと同じだ。
その王の姿を見て、王座を狙う子供は、自分の売り込み方を考える。
どれほど冷徹な人間になれば王座を狙えるのかを学習する。
父親の動きを見て、このような戦略でいけば良い、だとか考えたり。
僕の父と母は権力に飢えている。
王座への執着心に関しては歴代一位なのではないだろうか。
それきりなのだ。
それに対しては特に何とも思わなくて。
僕は美空にほとんど興味なんてなかったから。
ただ、鏡をみて、似ているのにどうして僕だけ醜いといわれるのだろうと疑問に思うくらいで。
そもそも、美空と僕は初めから全て違った。
生まれ持った才能も、呪いも。
周りの反応も、何もかも。
唯一似ているのなんて顔くらいだけど、僕は醜いといわれていて、美空は美しいと言われていたから。
だから、双子なんて言われても実感が湧かなかったし。
むしろ、嘘なんじゃないかと思っていた。
美空は自分から僕のところにくることはなかった。
一度も。
双子の兄弟なのに、と思ったこともあったが、仕方ないかと思っている自分もいた。
今じゃ、会話なんて一言も交わしていない。
交わす必要もないけれど。
同じ学校に通っているのに。
学校ではまるで他人同士みたいになっているくせに。
なのに、このタイミングで話しかけてきた。
久しぶりにあいつの声を聴いた。
僕より少し低めの声。
何がしたいのか正直わからない。
しかも内容は先輩についてだし。
けれど、悪意のある可能性が少しでもあるのなら。
先輩に対する敵意を少しでも抱く可能性があるのなら。
先輩を傷つけるようなことをいうのであれば。
話す価値がない。
というか、話さなくて良い。
話したくない。
言葉も交わしたくないし、顔も見たくなくなる。
一応双子の兄弟なのだから。
殺意も抱きたくないし、無駄な争いもしたくない。
だったら無理やりにでも会話を終わらせた方が得策だ。
「家族なのに冷たいですね」
「家族。ただの血が繋がっただけの関係だ。それだけの道具さ。道具に何とも思わないでしょ?それと一緒だよ。王族にとっての家族っていうのは」
王族にとって子は、権力拡大の為の道具。
それ以外なんの意味も持たない。
大切、だとか愛おしい、だとかそういう感情なんて、持っていない。
きっと、僕が死んだとしても涙一つ流さずに業務に戻るだろう。
せいぜいそのくらい。
美空でもきっと同じだ。
その王の姿を見て、王座を狙う子供は、自分の売り込み方を考える。
どれほど冷徹な人間になれば王座を狙えるのかを学習する。
父親の動きを見て、このような戦略でいけば良い、だとか考えたり。
僕の父と母は権力に飢えている。
王座への執着心に関しては歴代一位なのではないだろうか。
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