どうしようもない僕は報われない恋をする

月夜

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二章 美空ミカエル

重大な秘密はラッピングして

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普段過ごしている森の奥深くまで進む。
同じ景色がずっと続いていて、途中で俺は道を暗記するのを諦めた。
覚えきれない気がしたから。
「ここの道すごい複雑でしょ。僕も最初は迷っちゃった」
凪先輩がそう語る。
「はじめは王宮に行こうとしたんだ。メイサイ王国の」
俺の国の名前が出た事に、少し驚いて目を見開き、歩みを止めてしまった。
そんな俺を見てどうしたの?なんて聞くから。
「あ...俺の住んでる国なんです」
何て言ったら、一緒だね!なんて喜んでくれた。
少し、嫌な予感がする。
「僕ね、はじめからこんなだった訳じゃないんだ。元々はただの子供だったの。なんの力も持たない普通の子供」
凪先輩が淡々と語る。
「ある日ね、お母さんとお父さんと一緒に旅に出てたときかな...馬車に揺られながらどこかへ向かってたの。そしたら、急に岩が落ちてきて、そのまま爆発しちゃったんだ」
...、凪先輩はやっぱり。
「気がついたら、僕は無傷で体も大きくなっててさ。混乱したけど家に帰るために必死に歩いたんだ。そのときにたどり着いたんだ」
目の前には大きな扉があった。
扉の中心には大きな鏡が設置されている。
その鏡の前で凪先輩は恭しくお辞儀をして言った。
「ようこそ魔界へ。僕の第二の故郷へ」
凪先輩は王族だった。
そして、魔界へと迷い混んだ。
そこからなにかがあって、父は凪先輩を幽閉した。
一番の理由は、凪先輩が一番の王権の持ち主だから。
そして、凪先輩がいると、前王が復活してしまうから。
すべてが繋がってしまった。
でも、凪先輩には教えない。
だって、今の王国は汚いし。
凪先輩にはここにいて欲しいから。
他人を知って、あり得ないような恋なんて落ちてほしくない。
だから、秘密にした。
「どうしたの?震えてる?...やっぱやめよっか」
「いえ、大丈夫です。いきましょう」
怖くて震えていると思われたそれは、恐怖ではなくて。
凪先輩の重大な秘密に気づいてしまった興奮からくるものだった。
凪先輩のてをとって歩きだす。
さぁ、早く進もう。
凪先輩の気が変わらぬうちに。
扉を潜って入ったそこは、魔界のくせしてとてもお洒落だった。
そこはまさに魔族の根城。
寿命を何とかするために魔族の元へ。
そう意気込んで進んだのに。
思ったよりもお洒落だった。
町中の街頭がランタンになっている。
空中にフヨフヨ浮いて色とりどりに光っている。
建物はレンガ造りの建物がメインで、基本黒をベースにした洋館風の建物がちらほら見える。
ドレスやスーツで着飾っており、お洒落な洋服が沢山売られている。
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