どうしようもない僕は報われない恋をする

月夜

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二章 美空ミカエル

二人きりの探検

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だとしたら、相当変わってるね。
「俺には時間がないんだよ。ずっと一緒にいられるお前と違ってさ」
そのまま美空は去っていった。
その言葉の意味はわからなかった。
いや、なんとなくはわかっていたんだ。
美空の呪いのデメリットはきっと寿命。
短命になると言うもの。
だとしたら、美空はタイムリミットが来るまであと何年?
いや、僕にこんな話をするくらいだから意外と近いのかもしれない。
美空が死んだら、僕はどうなるのだろうか。

凪先輩に誘われて、魔王城へと行った。
「美空、今日は少し遠くにいこうか」
「凪先輩がつれていってくれるならどこでも良いですよ」
「随分と僕、信用されているなぁ」
朝から会いに来た俺に、凪先輩はそういった。
笑いながらそう言って俺の頭を撫でる。
「そうやってなんでも信じていると悪い大人に騙されちゃうよ?」
「信用しているのは凪先輩だけですし。それに凪先輩は俺の事裏切らないでしょ?」
「そうだけどさぁ」
そう言って凪先輩は照れ臭そうな顔をして、
「...ありがと」
なんて言った。
実際、俺は比喩でもなんでもなく凪先輩のみを信頼していた。
理由なんて沢山あるけど。
凪先輩は俺が嫌なことは絶対にしないから。
だから信じて傍にいる。
俺が傷つきそうなときは俺の事を優先して守ってくれる事も知っているから。
だから安心して傍にいられる。
俺ね、普段から大人達に混ざって行動しているんだ。
だから騙されそうになることも沢山あるよ?
それでもちゃんと騙されてない。
俺が王族だという事は凪先輩に隠している。
俺の呪いの事を話す時もそこを伏せた。
それでも話がこじれないのは凪先輩が外に出たことがないから。
俺以外の他人とあまり関わっていないから。
そういう純粋無垢なところも好きだ。
王族だという事を知られたら嫌われるかもしれない。
そう考えると話したくなくなった。
凪先輩と一緒に出掛ける準備を進める。
大荷物になりそうだったけど、凪先輩が魔法でなんとか出来るから、という事だったので、ある程度は減らせた。
食料を幾つも積めて、準備は完了した。
鞄片手に外に出る。
家族には連絡をした。
そこまで騒ぎにもならないしたまには良いだろうということになった。
普段、俺は結構働いていたから許された。
こういう時、普段はめんどくさい交流が役に立つ。
凪先輩が先頭になって、あるきだす。
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