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二章 美空ミカエル
神様
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だから、アテネにはこういう感情は多分ないと思う。
この国では昔、神を信仰していた。
国民全体にそれを強制していた。
しかし、魔王の登場から、その文化は廃れていった。
どうしてなのかはわからないけれど。
その時の名残で、授業にも宗教についてを学ぶ時間がある。
「良いですか、皆さん。神と言うものは感情を持ちません。とは言っても、完全に無い、というわけではないのです」
教卓で教師がそんな事を語る。
「最低限の喜怒哀楽は持ち合わせていますが、人間のように複雑な感情は持ち合わせていないのです」
そう語る。
「それゆえに神は狂いやすい。単純な感情しか持ち合わせていない状況で何百年も過ごすわけですから。人間に認知出来ないほどの悠久の時を過ごす彼らは、まるで幼子のように繊細な存在なのです」
黒板に儀式の様子が描かれる。
「だから、我々の祖先は生け贄を捧げました。人間を捧げ、それを神の玩具にすることで、神に我々の複雑多様な感情に触れさせ、狂うのを防いでいたのです」
そこから先はどんな話だったかは忘れた。
聞きにいこうにももうできない。
先生は解雇にされた。
宗教について教えたから。
そこから行方もわからない。
僕にわかるのは、アテネと僕はお互いに分かり合う事なんてあり得ないと言う事だけだった。
息を吸って、5秒くらい止めて吐き出す。
何度も何度もそれを繰り返す。
何度も泣いた幼い日に産み出した方法。
いつもならそれで治まるのに、今日は止まらない。
おかしいな、と思っても止まらない。
繰り返しているうちに、過呼吸に近くなってしまって。
頭に酸素を供給しすぎてくらくらしてしまった。
今日はくらくらしてばかりだな、なんて思う。
なんだか、僕はもうおかしくなってしまったんじゃないかと思った。
いつもなら収まるはずのものが収まらなくなっている。
はぁ、と息を吐いて、先輩のところへ逃げようとした。
「そうやって凪に頼るんですか?いつもそうですよね」
アテネがあきれたように言う。
ふらふらとした足取りで先輩の元へ向かう。
僕は、先輩に依存している。
そんなのわかってる。
だって、もう僕は先輩無しじゃ生きていけない。
あの日、先輩が僕を助けてくれた。
それ以来、先輩を愛してしまって僕は狂ってる。
自分でもそれは気づいている。
だって、先輩と会う前はこんな感情に駆られる事はなかった。
「...、少しは自分で解決しようとすれば良いのに。凪に頼って解決するようじゃ、凪から離れられませんよ?」
離れる気なんて、ないよ。
この国では昔、神を信仰していた。
国民全体にそれを強制していた。
しかし、魔王の登場から、その文化は廃れていった。
どうしてなのかはわからないけれど。
その時の名残で、授業にも宗教についてを学ぶ時間がある。
「良いですか、皆さん。神と言うものは感情を持ちません。とは言っても、完全に無い、というわけではないのです」
教卓で教師がそんな事を語る。
「最低限の喜怒哀楽は持ち合わせていますが、人間のように複雑な感情は持ち合わせていないのです」
そう語る。
「それゆえに神は狂いやすい。単純な感情しか持ち合わせていない状況で何百年も過ごすわけですから。人間に認知出来ないほどの悠久の時を過ごす彼らは、まるで幼子のように繊細な存在なのです」
黒板に儀式の様子が描かれる。
「だから、我々の祖先は生け贄を捧げました。人間を捧げ、それを神の玩具にすることで、神に我々の複雑多様な感情に触れさせ、狂うのを防いでいたのです」
そこから先はどんな話だったかは忘れた。
聞きにいこうにももうできない。
先生は解雇にされた。
宗教について教えたから。
そこから行方もわからない。
僕にわかるのは、アテネと僕はお互いに分かり合う事なんてあり得ないと言う事だけだった。
息を吸って、5秒くらい止めて吐き出す。
何度も何度もそれを繰り返す。
何度も泣いた幼い日に産み出した方法。
いつもならそれで治まるのに、今日は止まらない。
おかしいな、と思っても止まらない。
繰り返しているうちに、過呼吸に近くなってしまって。
頭に酸素を供給しすぎてくらくらしてしまった。
今日はくらくらしてばかりだな、なんて思う。
なんだか、僕はもうおかしくなってしまったんじゃないかと思った。
いつもなら収まるはずのものが収まらなくなっている。
はぁ、と息を吐いて、先輩のところへ逃げようとした。
「そうやって凪に頼るんですか?いつもそうですよね」
アテネがあきれたように言う。
ふらふらとした足取りで先輩の元へ向かう。
僕は、先輩に依存している。
そんなのわかってる。
だって、もう僕は先輩無しじゃ生きていけない。
あの日、先輩が僕を助けてくれた。
それ以来、先輩を愛してしまって僕は狂ってる。
自分でもそれは気づいている。
だって、先輩と会う前はこんな感情に駆られる事はなかった。
「...、少しは自分で解決しようとすれば良いのに。凪に頼って解決するようじゃ、凪から離れられませんよ?」
離れる気なんて、ないよ。
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