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二章 美空ミカエル
恋心
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僕だってこんな面倒な部分あると思ってなかったよ。
初めて自覚したの。
「僕はあの頃と何も変わっていないよ。美空の傍には相応しくない」
気がつけばそう吐いていた。
あぁ、嫌だなぁ。
出来るなら君といられたあの頃まで時間が戻れば良いのに。
ありえもしない事を願ってた。
あの頃ならきっとここまで僕も拗れていないだろうから。
そしたら、きっと綺麗なまま君といられたよ。
醜い心なんて持たずに。
僕の答えに、美空は溜め息を吐く。
「どうしてそう思うんですか?」
「...美空は変わったじゃん。僕はずっとあの頃のままだよ。美空に相応しくないよ」
口に出せば出すほど自分が惨めに思えてくる。
苦しくてたまらない。
きっと、これが僕の本心だ。
本当の心だ。
僕の醜くて、最低で、ぐちょぐちょの。
ミカエルと何か話始めた。
一体何を話しているんだろう。
僕のこと幻滅しちゃった?
もう嫌だってなっちゃった?
僕だってこんな僕のこと嫌いだよ。
そして、僕の方を向いて言う。
何言われたって構わない。
けど、昔好きな子に、いらないって言われたら。
自然と目をギュッと瞑る。
「凪先輩は昔の俺と今の俺どっちが好きですか」
ジトッとした目でそう僕に問う。
そう聞かれたってどっちかなんて答えられない。
でも、そんな事か、なんて思ってしまう自分がいた。
そう思ってしまう自分の汚れ具合に嫌気がさした。
本音は、昔のような今日依存の関係の方が良いよ。
互いの存在で息が出来るような、そんな完全な依存関係の方が心地良い。
そのほうが、僕も楽で、君もきっと楽でしょ?
(それに、君だけ変わって、僕だけいつまでもこのままでいるなんて辛くて苦しい)
暗い暗い本心を仄めかせながら、そう思考が落ちていく。
「美空も僕と同じくらい堕ちてよ。同じくらい苦しんでよ。そうじゃなきゃ、僕は」
そこまで言って僕は醜い自分が嫌になった。
一緒に苦しんで貰おうとする自分自身が。
本当に嫌になる。
同じ地獄に引き摺り下ろそうとする。
だから僕は昔から自分自身が一番嫌いで仕方ないんだ。
善人ヅラして悪いことしかできないのだから。
「...それって要約すると昔の俺の方が好きってことですか?」
多分、なんて頷く。
初めて自覚したの。
「僕はあの頃と何も変わっていないよ。美空の傍には相応しくない」
気がつけばそう吐いていた。
あぁ、嫌だなぁ。
出来るなら君といられたあの頃まで時間が戻れば良いのに。
ありえもしない事を願ってた。
あの頃ならきっとここまで僕も拗れていないだろうから。
そしたら、きっと綺麗なまま君といられたよ。
醜い心なんて持たずに。
僕の答えに、美空は溜め息を吐く。
「どうしてそう思うんですか?」
「...美空は変わったじゃん。僕はずっとあの頃のままだよ。美空に相応しくないよ」
口に出せば出すほど自分が惨めに思えてくる。
苦しくてたまらない。
きっと、これが僕の本心だ。
本当の心だ。
僕の醜くて、最低で、ぐちょぐちょの。
ミカエルと何か話始めた。
一体何を話しているんだろう。
僕のこと幻滅しちゃった?
もう嫌だってなっちゃった?
僕だってこんな僕のこと嫌いだよ。
そして、僕の方を向いて言う。
何言われたって構わない。
けど、昔好きな子に、いらないって言われたら。
自然と目をギュッと瞑る。
「凪先輩は昔の俺と今の俺どっちが好きですか」
ジトッとした目でそう僕に問う。
そう聞かれたってどっちかなんて答えられない。
でも、そんな事か、なんて思ってしまう自分がいた。
そう思ってしまう自分の汚れ具合に嫌気がさした。
本音は、昔のような今日依存の関係の方が良いよ。
互いの存在で息が出来るような、そんな完全な依存関係の方が心地良い。
そのほうが、僕も楽で、君もきっと楽でしょ?
(それに、君だけ変わって、僕だけいつまでもこのままでいるなんて辛くて苦しい)
暗い暗い本心を仄めかせながら、そう思考が落ちていく。
「美空も僕と同じくらい堕ちてよ。同じくらい苦しんでよ。そうじゃなきゃ、僕は」
そこまで言って僕は醜い自分が嫌になった。
一緒に苦しんで貰おうとする自分自身が。
本当に嫌になる。
同じ地獄に引き摺り下ろそうとする。
だから僕は昔から自分自身が一番嫌いで仕方ないんだ。
善人ヅラして悪いことしかできないのだから。
「...それって要約すると昔の俺の方が好きってことですか?」
多分、なんて頷く。
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