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四章 雪闇ブラッド
第二十八話
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こうして、皆でどこかに遊びに行く事が決まった。
けれど、どこへ行こうか。
僕らは当然娯楽施設なんて知らないし。
そうすると、自然と美空へと視線が集まっていく。
美空がこの中で一番詳しいはずだから。
じっと、美空を見つめる。
美空は、う、と言った。
そのままずっと見つめ続ける。
その視線に耐えかねた美空は言った。
降参とでもいいたげに。
「…、案内しますから。防寒着準備してきてください。後、念の為替えの靴下も」
目を逸らしながらそう言った。
その言葉を聞いた瞬間、皆、喜び、
「じゃあ一時間後に集合しようか!」
なんて僕も思わず仕切ってしまうくらいだった。
その様子に美空が微笑んで、
「凪先輩が珍しくやる気でびっくりしました」
僕の部屋は三人の共有スペースのようになっている。
理久はしばらく戻って来なさそうだから、僕と雫で理久の分も準備もする事にした。
「あのさ、凪。雪と闇奈の事なんだけどさ」
雫がそう切り出した。
言いにくそうに。
雫は僕が記憶の一部が欠けている事を知らない。
いや、知らなかった。
さっきの出来事で知ってしまったばかりだから。
うん、なんて返す。
何聞かれたって上手く答えられないだろうけど。
僕はまだ忘れたままだから。
「もしかして凪の婚約者だったりする…?だとしたら僕間男になっちゃう」
突然何を言ってるんだこの子は。
いや、そもそも僕は誰とも付き合ってないし。
婚約者なんて…。
そんなのいるわけないよ。
そう反射的に答えようとしたのに。
首から下げた指輪が光る。
あれ?
この指輪ペアリングだ。
穴のサイズから僕の薬指にはめるんだろう。
でも、誰とペアリングなんだろう。
分からない。
分からないけど、胸の奥がザワザワする感がして。
どうなってもいいから知りたいという欲求が湧いてきている。
「おーい…。冗談だからそんなに考え込まないで欲しいなぁ」
「わかってるよ。そもそも雫の事で考えすぎたわけじゃないし」
そう言うと誰?誰!?妬けるなぁ、なんて言われた。
誰かは分かんない。
存在するのかしないのかも分からない。
僕が妄想で作った存在に指輪を与えただけなのかもしれないし。
早く理久の分を準備するよ?なんて言って準備を始めた。
話を変えるために。
二人で理久のスペースに向かう。
理久の服の棚は意外と綺麗に収納されていた為、すぐ用意が出来た。ネックレスから指輪を外して、観察してみる。
指輪の裏には名前も刻印されていない。
どこまでも透明で美しくて。
けれど、どこへ行こうか。
僕らは当然娯楽施設なんて知らないし。
そうすると、自然と美空へと視線が集まっていく。
美空がこの中で一番詳しいはずだから。
じっと、美空を見つめる。
美空は、う、と言った。
そのままずっと見つめ続ける。
その視線に耐えかねた美空は言った。
降参とでもいいたげに。
「…、案内しますから。防寒着準備してきてください。後、念の為替えの靴下も」
目を逸らしながらそう言った。
その言葉を聞いた瞬間、皆、喜び、
「じゃあ一時間後に集合しようか!」
なんて僕も思わず仕切ってしまうくらいだった。
その様子に美空が微笑んで、
「凪先輩が珍しくやる気でびっくりしました」
僕の部屋は三人の共有スペースのようになっている。
理久はしばらく戻って来なさそうだから、僕と雫で理久の分も準備もする事にした。
「あのさ、凪。雪と闇奈の事なんだけどさ」
雫がそう切り出した。
言いにくそうに。
雫は僕が記憶の一部が欠けている事を知らない。
いや、知らなかった。
さっきの出来事で知ってしまったばかりだから。
うん、なんて返す。
何聞かれたって上手く答えられないだろうけど。
僕はまだ忘れたままだから。
「もしかして凪の婚約者だったりする…?だとしたら僕間男になっちゃう」
突然何を言ってるんだこの子は。
いや、そもそも僕は誰とも付き合ってないし。
婚約者なんて…。
そんなのいるわけないよ。
そう反射的に答えようとしたのに。
首から下げた指輪が光る。
あれ?
この指輪ペアリングだ。
穴のサイズから僕の薬指にはめるんだろう。
でも、誰とペアリングなんだろう。
分からない。
分からないけど、胸の奥がザワザワする感がして。
どうなってもいいから知りたいという欲求が湧いてきている。
「おーい…。冗談だからそんなに考え込まないで欲しいなぁ」
「わかってるよ。そもそも雫の事で考えすぎたわけじゃないし」
そう言うと誰?誰!?妬けるなぁ、なんて言われた。
誰かは分かんない。
存在するのかしないのかも分からない。
僕が妄想で作った存在に指輪を与えただけなのかもしれないし。
早く理久の分を準備するよ?なんて言って準備を始めた。
話を変えるために。
二人で理久のスペースに向かう。
理久の服の棚は意外と綺麗に収納されていた為、すぐ用意が出来た。ネックレスから指輪を外して、観察してみる。
指輪の裏には名前も刻印されていない。
どこまでも透明で美しくて。
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