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四章 雪闇ブラッド
暖かい
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雫は少し嫌そうな顔をして、自身の持ってるマフラーを見てたから。
三人お揃いの刺繍を入れた。
そしたら雫も喜んで。
理久は特別感が減るとか言ってたけど、そもそもお揃いのマフラーだった事を思い出して、機嫌を直した。
そんな手袋とマフラー。
背後に回って、理久の首にマフラーを巻いてやる。
「別に僕が巻くからいいのに。...、息がなんだかくすぐったいよ」
そう言う理久に、
「いいじゃん。たまには僕が巻いてあげたいなって思ったんだよ」
なんて返す。
次は手袋か。
そっと理久の手に手袋を通す。
理久はされるがままで。
少し頬を赤らめていた。
なんだか恥ずかしいとでも言いたげに。
その時に触れた理久の手が温かくて。
理久の手のひらはとても細くて柔らかい。
繊細な作りをしている。
それが僕は凄く好きだ。
守ってあげなきゃいけないような気持ちになるから。
この感触は僕しか知らないだろうなと思って。
少しだけ優越感に浸った。
手袋越しの体温は、直接触れた手の温もりとはなんだか違くて。
手袋を外して、直接触れてみる。
柔らかな皮膚。
白く細い指。
青い血管が見え隠れする手。
温もりを纏った手。
人形みたいに綺麗な作りをしているのに。
ちゃんと血が通ってるなんて何だか不思議な感じがした。
それだけだ。
「どうして僕の手をそんなに見てるの?…、凪以外にこんなに長く触られた事、無いけど。なんだか凄く、不思議な感じがする」
ふへへ、と気の抜けたような笑みを溢す。
まるでダイヤモンドのようだ。
美しくて、とても硬いのに。
一点だけ突かれると砕けてしまう。
そんな鉱物みたいだと思った。
でも、理久は紅いから。
きっと紅いダイヤモンドなんだろうな、なんて思った。
どうしてこんな風に思うのかわからないけど。
でも、なぜかそんな気がしたんだ。
「何でもないよ、そろそろ行こうか。手袋、はめ直すね」
手袋を付け直して、理久の手を引く。
こくり、と頷いて、理久は僕に手を引かれた。
まるで幼子みたい。
本当、理久は僕の前だけで見せる顔が多すぎる。
全身で、僕が理久に取ってとても大切な存在だって示そうとしてくる。
美空は僕の反対側の手を握る。
それに対して口を開こうとした理久に、
「良いじゃないか。俺だって大分離れてたんだし。それに、お前だって手繋いでるじゃん。片方ぐらい良いだろ」
そう美空が言うとぐぬぬ、と理久が言う。
「それじゃあ行こうか」
そう声をかけると美空と理久は頷いた。
ドアの前に立つ。
ドアはわずかな機械音のような、人には出せない音を出して開いた。
魔力を放出しながら。
魔力で開くように出来ているからか。
三人お揃いの刺繍を入れた。
そしたら雫も喜んで。
理久は特別感が減るとか言ってたけど、そもそもお揃いのマフラーだった事を思い出して、機嫌を直した。
そんな手袋とマフラー。
背後に回って、理久の首にマフラーを巻いてやる。
「別に僕が巻くからいいのに。...、息がなんだかくすぐったいよ」
そう言う理久に、
「いいじゃん。たまには僕が巻いてあげたいなって思ったんだよ」
なんて返す。
次は手袋か。
そっと理久の手に手袋を通す。
理久はされるがままで。
少し頬を赤らめていた。
なんだか恥ずかしいとでも言いたげに。
その時に触れた理久の手が温かくて。
理久の手のひらはとても細くて柔らかい。
繊細な作りをしている。
それが僕は凄く好きだ。
守ってあげなきゃいけないような気持ちになるから。
この感触は僕しか知らないだろうなと思って。
少しだけ優越感に浸った。
手袋越しの体温は、直接触れた手の温もりとはなんだか違くて。
手袋を外して、直接触れてみる。
柔らかな皮膚。
白く細い指。
青い血管が見え隠れする手。
温もりを纏った手。
人形みたいに綺麗な作りをしているのに。
ちゃんと血が通ってるなんて何だか不思議な感じがした。
それだけだ。
「どうして僕の手をそんなに見てるの?…、凪以外にこんなに長く触られた事、無いけど。なんだか凄く、不思議な感じがする」
ふへへ、と気の抜けたような笑みを溢す。
まるでダイヤモンドのようだ。
美しくて、とても硬いのに。
一点だけ突かれると砕けてしまう。
そんな鉱物みたいだと思った。
でも、理久は紅いから。
きっと紅いダイヤモンドなんだろうな、なんて思った。
どうしてこんな風に思うのかわからないけど。
でも、なぜかそんな気がしたんだ。
「何でもないよ、そろそろ行こうか。手袋、はめ直すね」
手袋を付け直して、理久の手を引く。
こくり、と頷いて、理久は僕に手を引かれた。
まるで幼子みたい。
本当、理久は僕の前だけで見せる顔が多すぎる。
全身で、僕が理久に取ってとても大切な存在だって示そうとしてくる。
美空は僕の反対側の手を握る。
それに対して口を開こうとした理久に、
「良いじゃないか。俺だって大分離れてたんだし。それに、お前だって手繋いでるじゃん。片方ぐらい良いだろ」
そう美空が言うとぐぬぬ、と理久が言う。
「それじゃあ行こうか」
そう声をかけると美空と理久は頷いた。
ドアの前に立つ。
ドアはわずかな機械音のような、人には出せない音を出して開いた。
魔力を放出しながら。
魔力で開くように出来ているからか。
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