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四章 雪闇ブラッド
壊れたっていいよ
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だから大丈夫。
吸い取ろうが吸い取りきれないのだから。
針が僕の身体に深く突き刺さる。
痛みは体の奥まで響くけれど。
痛みも消えてくれれば良いのにな。
消えてくれたら楽なのに。
理久がより深くまで鉄の処女を食い込ませる。
僕の血が床に落ちる。
不死身な僕は、理久の事を正面から見えた。
きっと、この魔法を使ってる理久の姿を正面から見るのは僕だけなんだろう。
ぽたりぽたりと何かが落ちる。
理久が泣いていた。
黒く濁った瞳から宝石のような涙を流しながら。
ポタポタと流し続けているのだ。
どうして泣いているの。
何だか怯えているような顔をしながら泣いていた。
足を理久の方へ向けて、滑る。
突発的に動き出していた。
どうしてそんな事をしようとしたのかわからない。
いつもならどうしたのとでも聞けるのに。
そんな事するわけでもなく自然と動き出していた。
理久は肩を震わせて怯えたような顔をして。
少し逃げようとするような動作をしてから、その場に立ち尽くす。
手を伸ばせば目をぎゅっとつむる。
まるで何かに怯える子供のよう。
親の暴力に怯える子供みたいだ。
そんな理久を見て。
可哀想だとかそう言う感情よりも守らなければいけないが勝ってしまって。
抱きしめた。
それはそれは強い力で。
抱きしめて頭を撫でてやる。
よしよし、と慰めるように。
「僕を、僕を殴るんじゃないの?叩くんじゃないの?…、どうして頭撫でるの?」
震えた声で理久が問う。
わけがわからないとでも言いたげに。
目の中によく見れば変な紋章が浮いている。
まるで操られているように。
どこか、異質な感じがした。
どうしてそんな事を思うのと間おうとすると、
「僕は悪い子だから、破壊する事しかできないの。昔から。壊す事しか出来な
いの。だからいけないって怒られて、叩かれて、電気流されて」
まるで幼児退行だ。
もしかして、この紋章が関係しているのだろうか。
この紋章を壊してあげれば、元に戻るのだろうか。
少しだけ、理久の狂気に触れた気がする。
理久が僕に一生懸命縋っている理由がなんとなくわかったような気がした。
だからどうするか悩むけれど。
でも、今の理久は本心で喋っているように感じたから。
今は理久の言いたいまま本心を語らせようと思った。
それが現状で一番の最善策だと思ったから。
そう言って、僕の服を強くつかむ。
まるで縋るかのように。
僕にしか救うことができないとでもいいたげに。
そういう事されると本当に僕は弱いのだ。
本当に弱いから。
求められた通りの行動を取ろうとしてしまう。
だから僕は、
「良いよ。僕ならいくら壊しても。なんなら好きにしたって良い」
そう、口に出した。
そう言えるほどの何かが理久に対してあったみたいで。
情なんて言葉で説明できないような何かがそこにあったのだ。
吸い取ろうが吸い取りきれないのだから。
針が僕の身体に深く突き刺さる。
痛みは体の奥まで響くけれど。
痛みも消えてくれれば良いのにな。
消えてくれたら楽なのに。
理久がより深くまで鉄の処女を食い込ませる。
僕の血が床に落ちる。
不死身な僕は、理久の事を正面から見えた。
きっと、この魔法を使ってる理久の姿を正面から見るのは僕だけなんだろう。
ぽたりぽたりと何かが落ちる。
理久が泣いていた。
黒く濁った瞳から宝石のような涙を流しながら。
ポタポタと流し続けているのだ。
どうして泣いているの。
何だか怯えているような顔をしながら泣いていた。
足を理久の方へ向けて、滑る。
突発的に動き出していた。
どうしてそんな事をしようとしたのかわからない。
いつもならどうしたのとでも聞けるのに。
そんな事するわけでもなく自然と動き出していた。
理久は肩を震わせて怯えたような顔をして。
少し逃げようとするような動作をしてから、その場に立ち尽くす。
手を伸ばせば目をぎゅっとつむる。
まるで何かに怯える子供のよう。
親の暴力に怯える子供みたいだ。
そんな理久を見て。
可哀想だとかそう言う感情よりも守らなければいけないが勝ってしまって。
抱きしめた。
それはそれは強い力で。
抱きしめて頭を撫でてやる。
よしよし、と慰めるように。
「僕を、僕を殴るんじゃないの?叩くんじゃないの?…、どうして頭撫でるの?」
震えた声で理久が問う。
わけがわからないとでも言いたげに。
目の中によく見れば変な紋章が浮いている。
まるで操られているように。
どこか、異質な感じがした。
どうしてそんな事を思うのと間おうとすると、
「僕は悪い子だから、破壊する事しかできないの。昔から。壊す事しか出来な
いの。だからいけないって怒られて、叩かれて、電気流されて」
まるで幼児退行だ。
もしかして、この紋章が関係しているのだろうか。
この紋章を壊してあげれば、元に戻るのだろうか。
少しだけ、理久の狂気に触れた気がする。
理久が僕に一生懸命縋っている理由がなんとなくわかったような気がした。
だからどうするか悩むけれど。
でも、今の理久は本心で喋っているように感じたから。
今は理久の言いたいまま本心を語らせようと思った。
それが現状で一番の最善策だと思ったから。
そう言って、僕の服を強くつかむ。
まるで縋るかのように。
僕にしか救うことができないとでもいいたげに。
そういう事されると本当に僕は弱いのだ。
本当に弱いから。
求められた通りの行動を取ろうとしてしまう。
だから僕は、
「良いよ。僕ならいくら壊しても。なんなら好きにしたって良い」
そう、口に出した。
そう言えるほどの何かが理久に対してあったみたいで。
情なんて言葉で説明できないような何かがそこにあったのだ。
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