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四章 雪闇ブラッド
褒められ慣れてなんかない
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どうせなら上手に作ったものを食べさせたかった。
だから少し出し渋ってしまった。
こんなの出して嫌われたら。
なんて少し頭によぎる。
「どうして雪くんはなんでも出来ないの?血影家の長男なのに」
「昔から血影家の長男って何でも出来るんでしょ?天才なんでしょ?」
頭の中にそんな声が木霊する。
あぁ、嫌だな。
どうして今楽しいはずなのに苦しい事ばかり思い出してしまうのだろう。
「これ、咲が作ってくれたの?」
そう凪が言う。
その手にはサンドイッチが握られている。
こくり、とだけ頷く。
すると凪はそっか、と言ってそのサンドイッチを口に入れた。
ゆっくりと咀嚼していく。
ごくん、と喉が上下する。
ただそれを眺めていた。
凪は笑顔で、
「うん、美味しいよ!ありがとう、僕の為に作ってくれて」
そう凪が言う。
その言葉に安心すると同時に嬉しくなった。
完璧じゃなくても責められなかったのなんて初めてだ。
「実は、初めて作ったんだ。上手く出来なかったからじしんなかったんだけど…。完璧じゃないから」
そう俺が言うと、凪は驚いたとでもいいたげに目を見開く。
「初めてでこんな美味しく作れるなんて凄いよ!」
「で、でも形が不揃いだし、上手く作れてないし」
そう俺が言うとそれでも凄いよと言ってくれた。
それが嬉しくて。
頬が赤くなってしまったんじゃないかと思って、顔を隠した。
心地良い日光と穏やかな風。
心が癒される空間というのはまさにこの場所の事だろう。
そう思えるくらいゆったりとした時間が流れていた。
その時、急に強い風が吹いた。
バスケットの上に置いていた布が風に飛ばされて木の上へと引っかかる。
どうしようか。
「とりあえず上に行ってとってくるよ」
「え…?でもどうやって…?魔法を使うの?」
そう凪が言う。
魔法なんて使わなくても俺の身体能力ならこれくらいの木は余裕だった。
木の前に立って、木を触る。
この木なら難なく登れそうだ。
早速足をかけてみる。
木に登ろうとしたら凪は少し慌てながら、
「あのさ、木登りは危険だからやめようよ。落ちたら怪我するからさ」
そう凪が言った。
何だか心配してくれてるようだ。
慌てて俺を止める。
「僕が代わりに登るからさ」
その優しさは俺が女に見えるから?
別に男女関係なく凪は優しいだろうけど。
ほんの少しそんあ事を思ってしまって。
意地悪したい気持ちになってしまう。
「これくらい平気だよ!早く登って取ってくる」
そう言って木に足をかけて登る事にした。
凪が止める声が聞こえるけれど、聞いていないふりをしてどんどん登る。
地面からの距離がどんどんひらいていく。
ようやく布の位置について、布を掴む。
下を見ると地面への距離がかなりある。
降りる時は適度に枝を見繕って飛び降りていく。
これくらいなら余裕だ。
だから少し出し渋ってしまった。
こんなの出して嫌われたら。
なんて少し頭によぎる。
「どうして雪くんはなんでも出来ないの?血影家の長男なのに」
「昔から血影家の長男って何でも出来るんでしょ?天才なんでしょ?」
頭の中にそんな声が木霊する。
あぁ、嫌だな。
どうして今楽しいはずなのに苦しい事ばかり思い出してしまうのだろう。
「これ、咲が作ってくれたの?」
そう凪が言う。
その手にはサンドイッチが握られている。
こくり、とだけ頷く。
すると凪はそっか、と言ってそのサンドイッチを口に入れた。
ゆっくりと咀嚼していく。
ごくん、と喉が上下する。
ただそれを眺めていた。
凪は笑顔で、
「うん、美味しいよ!ありがとう、僕の為に作ってくれて」
そう凪が言う。
その言葉に安心すると同時に嬉しくなった。
完璧じゃなくても責められなかったのなんて初めてだ。
「実は、初めて作ったんだ。上手く出来なかったからじしんなかったんだけど…。完璧じゃないから」
そう俺が言うと、凪は驚いたとでもいいたげに目を見開く。
「初めてでこんな美味しく作れるなんて凄いよ!」
「で、でも形が不揃いだし、上手く作れてないし」
そう俺が言うとそれでも凄いよと言ってくれた。
それが嬉しくて。
頬が赤くなってしまったんじゃないかと思って、顔を隠した。
心地良い日光と穏やかな風。
心が癒される空間というのはまさにこの場所の事だろう。
そう思えるくらいゆったりとした時間が流れていた。
その時、急に強い風が吹いた。
バスケットの上に置いていた布が風に飛ばされて木の上へと引っかかる。
どうしようか。
「とりあえず上に行ってとってくるよ」
「え…?でもどうやって…?魔法を使うの?」
そう凪が言う。
魔法なんて使わなくても俺の身体能力ならこれくらいの木は余裕だった。
木の前に立って、木を触る。
この木なら難なく登れそうだ。
早速足をかけてみる。
木に登ろうとしたら凪は少し慌てながら、
「あのさ、木登りは危険だからやめようよ。落ちたら怪我するからさ」
そう凪が言った。
何だか心配してくれてるようだ。
慌てて俺を止める。
「僕が代わりに登るからさ」
その優しさは俺が女に見えるから?
別に男女関係なく凪は優しいだろうけど。
ほんの少しそんあ事を思ってしまって。
意地悪したい気持ちになってしまう。
「これくらい平気だよ!早く登って取ってくる」
そう言って木に足をかけて登る事にした。
凪が止める声が聞こえるけれど、聞いていないふりをしてどんどん登る。
地面からの距離がどんどんひらいていく。
ようやく布の位置について、布を掴む。
下を見ると地面への距離がかなりある。
降りる時は適度に枝を見繕って飛び降りていく。
これくらいなら余裕だ。
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