どうしようもない僕は報われない恋をする

月夜

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四章 雪闇ブラッド

いつもと違うけど

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そう雫が対抗する。
「俺は凪先輩と幼い頃からずっと一緒にいるんだけど?俺のが知ってるに決まってるだろ」
「でも僕と凪って気があうんだよねぇ。だから僕ら分かり合えてると思うからさ、好みとか同じだと思うんだよねぇ」
そう雫が煽って美空がピキって。
ギラギラと睨み合いを行っていた。
理久はもぐもぐと肉を噛んで、美味しい、なんて言っている。
「ちゃんと自分で食べられる範囲にしておこうね。食べ残しとか最低だから」
そう理久は言い残した。
そりゃ食べ残しとか最低だからね。
「あ、てかバイキングの料理全部食べきっちゃおーよ。僕と凪なら全然いけるでしょ?食べ残しとか廃棄されるだけだから勿体無いし」
そう理久が僕に笑いかける。
まぁ、僕は散々絶食やら何やらを強いられた所為で食欲は人よりかなりある。
だから多分いけるだろうけれど。
理久は指をそっと内側に円を描くように動かす。
すると黒い穴が浮かんできた。
それがふわり、と浮かんで理久の肩に浮かぶ。
「もしもの時はここに投げ入れてくれればなんとかなるから」
そう理久が笑う。
「いや、それはバイキングのルール違反だろ。普通に」
そう美空は微妙な顔をしながらいう。
「えー?どうせ捨てるのに?どうせ無駄になるなら入れたっていいじゃん」
そう文句を言いながらブーイングをする。
まぁ、理久の言い分には納得だけど。
「…、店が閉まったら交渉して貰い受けるからそれでいいだろう?」
そう美空が言った。
理久はそれでいいよ、と頷いた。
まぁ、確かに。
バイキングって色々な料理まとめて食べられるからお得だなとか思うけど。
だけど実際その裏で食べられなかった料理が廃棄されてるわけだからな。
そう考えると少し複雑だ。
必要な量以上に生産されているわけだから。
「じゃあ僕ら料理とってくるからそこで待っててね!」
そう雫が言って美空と雪がそれに続いていく。
理久は美空が無理やり連れて行った。
「別に僕は料理選ばなくてもいいんだけど…。ていうかさ、ここで凪と一緒に待っていたいんだけど」
「抜け駆け禁止。お前が一番危険だから」
そう美空と理久が喧嘩しながらバイキング会場へ向かった。
そんな二人に手を振って。
隣に座った闇奈と目を合わせる。
気づいたら闇奈はお茶を持ってきていたみたいで。
湯気がふわりと宙へと浮かんだ。
闇奈はお茶を見つめながらゆっくりと息を吐く。
「さっきのスケート場、思ったより寒かったわ。あったかいの飲みたくなる」
そう言って、お茶を飲む。
僕の視線に気づいて、飲む?と首を傾げる。
「あっちの方にあるんよ。色んな種類のお茶。自分でお茶沸かすのも出来るし。王都が直接管理してるとやっぱ色々便利なんやな」
そう闇奈が言う。
「闇奈は元々どの辺にいたの?王都とか言う位だし、多分こことは全然違うところにいたんだろうけど…」
「そやなぁ…、物凄く遠いところといえばええのかな。凄く田舎ってゆうわけではないんやけど、普通じゃ辿り着けないところ。まぁ、秘境とか言うところっていえばええんやろうか」
そう闇奈が答える。
へぇ。
そういう遠いところなのか。
ケーキをとってきて、そのまま食べ始める。
僕も一緒に食べようか。
そう考えながら、どこからケーキ取ってきたのか聞こうと思って口を開く。
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