どうしようもない僕は報われない恋をする

月夜

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四章 雪闇ブラッド

特別って思えたらな

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誰に対しても同じ態度を貫いて。
それでも人々は勝手な解釈をして自分だけは特別だと浸れるのだから。
楽でいいなと思う。
僕は。
凪の事を頭の中に思い描く。
自分だけは特別って浸れるだろうか。
もしかしたら他の人に対しても同じような態度をしているかもしれないのに。
そう考えただけで痛む胸が凄く面倒臭い。
もっと単純な脳の作りだったら良かったのに。
今は少しだけまともな精神だから。
いつもこうだったのかもしれないな。
冷静に観察出来たから気づけたのかもしれない。
そんな事を頭の片隅で思いながら料理に口をつける。
美味しいけれど好きな料理でもないから。
今日は僕も誕生日のはずなのにな。
けれど雪しか必要じゃないしな。
食事を共にするくらいは許されていた。
と言うよりかは僕の立場上許す他なかった。
だって、僕は一応魔王軍直属の参謀であるから。
当然顔が広いし、魔王軍に関わりあるものと仲良くなっておけばその分将来が安泰になるのは当然だし。
むしろ魔王軍関係者と仲良くすることで魔王様と近づくチャンスがあるかもしれないし。
理久がしない分の仕事も僕がするしかないし。
交渉事も僕が行なっている。
まず、理久は交渉に向いてない。
そもそも他人と話す事すら嫌いだし。
交渉なんて面倒ごとしたくないだろうし。
交渉相手は貴族がメインとなる。
そりゃ一応敷地内にいる少々面倒くさい甘い汁を吸いたい老害とそのドラ息子に任せて放置したらおかしくなるのはわかりきっているからだ。
それゆえに貴族は僕と繋がりを作って融通してもらおうと頭を働かせる。
自分より遥かに年下の子供であろうとも権力を得るためであれば媚びへつらうことを苦としない。
今の貴族はそんな人間たちの集まりだ。
…、正直、まだ獣の方がマシな気がする。
だって、獣であれば自分の本能に忠実で。
偽るなんて事をしないから。
見てても特に不快感はない。
むしろ清々しいとも思う。
そのお陰というのもあり、僕が血影家に属する人間であること。
雪と一応血縁関係があること。
僕と雪は双子であるが、雪の方が当主であるがゆえに僕の扱いは小さいこと。
そのようにして今回の誕生日パーティーは伝わっている。
これで雪が魔王直属でなかったら、きっとこのパーティーは不平等とでも言われていただろうが。
幸か不幸か雪も軍事担当であるのでそこで不満は湧かなかった。
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