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私の高校生活は絶対何かしくまれている
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仕方なく、蓮と颯太と共に学校に行くことになった。蓮は一応私と一緒の高校を選んでいたのを知ってるからいいけど、
「何で颯太までついてきているの?」
「なぜでしょう?まぁ、ついてからのお楽しみです。」
嫌な予感がするなか、私達は学園内に足を踏み入れた。中は広くて、いくつか扉がある。
「新入生って確か体育館に集合だよね。」
「そうみたいだよ。……、ところで何で颯太まできてるの。早く僕の月から離れてよ!」
蓮はやっと颯太の存在に気がついたようで、思い切り敵対心を出している。そんな二人を横目に、私は理事長の話を静かに聞いていた。爆弾発言が飛び出すまでは。
「それでは、今年の新入生代表は二人。神代蓮さんと神風颯太さんです。前に出て、一言しゃべってください。」
「はぁぁあ!!!!」
「ちなみに、颯太君の方は飛び級じゃ。蓮君は首席じゃな。」
思わず叫んでしまった。
確かに蓮も颯太も頭がよかった。全国なんとかでも1番をとっていたはずだ。だからって、こいつらに発表させたら、絶対にヤバイって!
「それでは颯太さんからお願いします。」
「えーと、飛び級で入学しました神風颯太です。楽しい高校生活を先輩と送りたいので、邪魔するやつは容赦なく消すから。僕の話はこれで終わりです。」
最悪だ。
最初に思ったことはそれだけで、まわりからは、
「飛び級ってすごくない?可愛いし、私のタイプかも。」
「いやいや、ただの、つーか絶対にヤバイやつだろ。」
「てか、先輩って誰だろ。めっちゃ気になるわ~」
といったもので私は颯太に恨めしげな目線を送った。
この野郎。よくもやりやがったな。
けれど、颯太はこっちを見て笑いかけてくる。この学校なら、友達ができると思ってたのに。これじゃあ無理かもしれない。
今までだって颯太たちのせいで大変な思いをしてきたのだ。
「それでは次に蓮さんお願いします。」
そういえばすっかり忘れてた。もうひとつの爆弾を。
お願いだから少しはまともなことを。そう願う私の望みはあっけなく潰えた。
「颯太になんか渡さないから!月は僕のだからね!」
そう、檀上で思いっきり叫んだ蓮。
月。そんな珍しい名前私しかいないわけで、私の高校生活はある意味終わりを告げた。
教室に戻って席を見る。
当然のように私の席の左右は蓮と颯太。絶対仕組まれてるよね。これ。そうじゃなければおかしい!
そう思って席に座る。前の席の人はまだいないようだ。確か名前が神羽禅(かんばゼン)。
全員が席についたとき、扉が開き、
「えっ……と、遅れてしまったのですが、僕の席ってありますか?」
颯太とも蓮とも違うけど、なんかにたような匂いのする子。髪は左右で白と黒で綺麗に分けられていて、顔に仮面をつけている。全体を覆うような形で半分は黒い顔で笑っている顔。もう半分は白くて無表情。
そんな不思議な仮面を着けている彼は私の前の席につく。
「私、月っていうの。よろしくね。」
「あっ、よ、よろしくお願いします。僕の名前は禅って言います。」
禅君とは仲良くなれそうな気がした。やって来た先生がホームルームで恐ろしい発言をいうまで。
「お前たち。4人グループをつくれ。その4人グループがお前らの寮のルームメイトとなる。仲良くしろよ。」
そういってスタこら去っていった先生に向かって思わず叫んでしまった。
「ふざけるな!この野郎!!」
けれど、それはクラスのガヤガヤと騒ぐ声に呑まれ、届くことはない。
私のグループは颯太と、蓮と、禅君。
禅君は私が誘った。一人でどのグループにはいればいいのか分からないように、ポツン、と突っ立っていたからだ。
私の高校生活はやっぱり無茶苦茶な事になりそうな予感がする。
「何で颯太までついてきているの?」
「なぜでしょう?まぁ、ついてからのお楽しみです。」
嫌な予感がするなか、私達は学園内に足を踏み入れた。中は広くて、いくつか扉がある。
「新入生って確か体育館に集合だよね。」
「そうみたいだよ。……、ところで何で颯太まできてるの。早く僕の月から離れてよ!」
蓮はやっと颯太の存在に気がついたようで、思い切り敵対心を出している。そんな二人を横目に、私は理事長の話を静かに聞いていた。爆弾発言が飛び出すまでは。
「それでは、今年の新入生代表は二人。神代蓮さんと神風颯太さんです。前に出て、一言しゃべってください。」
「はぁぁあ!!!!」
「ちなみに、颯太君の方は飛び級じゃ。蓮君は首席じゃな。」
思わず叫んでしまった。
確かに蓮も颯太も頭がよかった。全国なんとかでも1番をとっていたはずだ。だからって、こいつらに発表させたら、絶対にヤバイって!
「それでは颯太さんからお願いします。」
「えーと、飛び級で入学しました神風颯太です。楽しい高校生活を先輩と送りたいので、邪魔するやつは容赦なく消すから。僕の話はこれで終わりです。」
最悪だ。
最初に思ったことはそれだけで、まわりからは、
「飛び級ってすごくない?可愛いし、私のタイプかも。」
「いやいや、ただの、つーか絶対にヤバイやつだろ。」
「てか、先輩って誰だろ。めっちゃ気になるわ~」
といったもので私は颯太に恨めしげな目線を送った。
この野郎。よくもやりやがったな。
けれど、颯太はこっちを見て笑いかけてくる。この学校なら、友達ができると思ってたのに。これじゃあ無理かもしれない。
今までだって颯太たちのせいで大変な思いをしてきたのだ。
「それでは次に蓮さんお願いします。」
そういえばすっかり忘れてた。もうひとつの爆弾を。
お願いだから少しはまともなことを。そう願う私の望みはあっけなく潰えた。
「颯太になんか渡さないから!月は僕のだからね!」
そう、檀上で思いっきり叫んだ蓮。
月。そんな珍しい名前私しかいないわけで、私の高校生活はある意味終わりを告げた。
教室に戻って席を見る。
当然のように私の席の左右は蓮と颯太。絶対仕組まれてるよね。これ。そうじゃなければおかしい!
そう思って席に座る。前の席の人はまだいないようだ。確か名前が神羽禅(かんばゼン)。
全員が席についたとき、扉が開き、
「えっ……と、遅れてしまったのですが、僕の席ってありますか?」
颯太とも蓮とも違うけど、なんかにたような匂いのする子。髪は左右で白と黒で綺麗に分けられていて、顔に仮面をつけている。全体を覆うような形で半分は黒い顔で笑っている顔。もう半分は白くて無表情。
そんな不思議な仮面を着けている彼は私の前の席につく。
「私、月っていうの。よろしくね。」
「あっ、よ、よろしくお願いします。僕の名前は禅って言います。」
禅君とは仲良くなれそうな気がした。やって来た先生がホームルームで恐ろしい発言をいうまで。
「お前たち。4人グループをつくれ。その4人グループがお前らの寮のルームメイトとなる。仲良くしろよ。」
そういってスタこら去っていった先生に向かって思わず叫んでしまった。
「ふざけるな!この野郎!!」
けれど、それはクラスのガヤガヤと騒ぐ声に呑まれ、届くことはない。
私のグループは颯太と、蓮と、禅君。
禅君は私が誘った。一人でどのグループにはいればいいのか分からないように、ポツン、と突っ立っていたからだ。
私の高校生活はやっぱり無茶苦茶な事になりそうな予感がする。
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