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私の場合遊園地も……?
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「とりあえず、お昼ご飯にしましょうか。先輩、何が食べたいですか?」
「僕はステーキ食べたい!!」
「蓮には聞いてません。」
「私、自分で買ってくるよ。」
とりあえず、売店を覗いてみる。
売っているものは、ホットドッグや、焼き鳥。
ステーキ、寿司、パイナップル……?
「なんか途中からおかしくなってない?」
「まぁ、僕が出張デリバリーを頼みましたから。」
「て、事はこれら全部食べろってこと……?」
「いえ、大丈夫ですよ?」
一体何が大丈夫なんだろう……。
不安になったけど、料理は普通に美味しかった。
ご飯を食べたあとに、私は軽く遊園地内を回る。
やっぱり遊園地っていいなぁ、何て私は思う。
だって、子供の夢とか、色んなものがつまっているから。
「あ、あの、月さん!!一緒に観覧車に乗りませんか?」
「え、禅君?う、うん、まぁ、いいけど……。」
珍しい。禅君から誘ってくるなんて。
蓮や颯太を怖がって、自分から何か言ってこないと思っていたのに。
禅君と二人で観覧車。
ゆっくりと上がる景色。
夕焼けに照らされてなんだか、とてもロマンチックだ。
「夕日、綺麗ですね。」
「うん。そういえば禅君はどうして私と観覧車に乗りたかったの?」
「そっ、それは……。」
そういうと禅君は、こちらを向く。
「月さんは僕の仮面について何にもいってきませんでした。それってやっぱり初めてなんです……。だっ、だから月さんには僕の素顔、見せておこうと思って。それに……。」
「それに?」
「蓮さんと、颯太さんに無理やり剥がされて、同じ部屋で知らないの月さんだけですし。」
あいつら、そんなことやってたのか。
何故そんなにも禅君を目の敵にするのかはわからないけど。
「月さんが僕の仮面、取ってください。」
禅君、意外と大胆ですね……。
とりあえず、取ってみることにした。
私の手が仮面にかかり、仮面が顔から離れていく。
何て言うか、いけないことをしている気がしてドキドキしてくる。
仮面から現れた素顔は、はっきり言って颯太達と同じくらいの美形だった。
色白で傷ひとつない肌。金色のトパーズのような目。
「ど、どうですか……?」
「どうって……、きれいな顔だと思うよ?」
すると禅君は照れたように顔を赤くさせる。
ちなみに、私は席から立って、禅君の仮面をとった。
だから今は立っていて、観覧車のなかってバランスが取りづらいわけで……。
その時、観覧車が大きく揺れた。
バランスを崩した私は、倒れかける。
「月さん!?」
禅君が引っ張ってくれようとしたけれど、二人とも床に倒れる。
倒れる瞬間目を閉じていたら、鈍い痛みと同時に、口に柔らかい感触が……ってあれ?
目を開けると禅君の顔が近くにあった。
禅君が慌てて離れる。
「えっ!つ、月さん!?」
「禅君?」
少しパニクったあと、さっきの出来事を推測してみる。
あの、状況って、もしかしなくても……。
キス?
なんかいつもと違うけど?
これって一体どういう事なの!?
「僕はステーキ食べたい!!」
「蓮には聞いてません。」
「私、自分で買ってくるよ。」
とりあえず、売店を覗いてみる。
売っているものは、ホットドッグや、焼き鳥。
ステーキ、寿司、パイナップル……?
「なんか途中からおかしくなってない?」
「まぁ、僕が出張デリバリーを頼みましたから。」
「て、事はこれら全部食べろってこと……?」
「いえ、大丈夫ですよ?」
一体何が大丈夫なんだろう……。
不安になったけど、料理は普通に美味しかった。
ご飯を食べたあとに、私は軽く遊園地内を回る。
やっぱり遊園地っていいなぁ、何て私は思う。
だって、子供の夢とか、色んなものがつまっているから。
「あ、あの、月さん!!一緒に観覧車に乗りませんか?」
「え、禅君?う、うん、まぁ、いいけど……。」
珍しい。禅君から誘ってくるなんて。
蓮や颯太を怖がって、自分から何か言ってこないと思っていたのに。
禅君と二人で観覧車。
ゆっくりと上がる景色。
夕焼けに照らされてなんだか、とてもロマンチックだ。
「夕日、綺麗ですね。」
「うん。そういえば禅君はどうして私と観覧車に乗りたかったの?」
「そっ、それは……。」
そういうと禅君は、こちらを向く。
「月さんは僕の仮面について何にもいってきませんでした。それってやっぱり初めてなんです……。だっ、だから月さんには僕の素顔、見せておこうと思って。それに……。」
「それに?」
「蓮さんと、颯太さんに無理やり剥がされて、同じ部屋で知らないの月さんだけですし。」
あいつら、そんなことやってたのか。
何故そんなにも禅君を目の敵にするのかはわからないけど。
「月さんが僕の仮面、取ってください。」
禅君、意外と大胆ですね……。
とりあえず、取ってみることにした。
私の手が仮面にかかり、仮面が顔から離れていく。
何て言うか、いけないことをしている気がしてドキドキしてくる。
仮面から現れた素顔は、はっきり言って颯太達と同じくらいの美形だった。
色白で傷ひとつない肌。金色のトパーズのような目。
「ど、どうですか……?」
「どうって……、きれいな顔だと思うよ?」
すると禅君は照れたように顔を赤くさせる。
ちなみに、私は席から立って、禅君の仮面をとった。
だから今は立っていて、観覧車のなかってバランスが取りづらいわけで……。
その時、観覧車が大きく揺れた。
バランスを崩した私は、倒れかける。
「月さん!?」
禅君が引っ張ってくれようとしたけれど、二人とも床に倒れる。
倒れる瞬間目を閉じていたら、鈍い痛みと同時に、口に柔らかい感触が……ってあれ?
目を開けると禅君の顔が近くにあった。
禅君が慌てて離れる。
「えっ!つ、月さん!?」
「禅君?」
少しパニクったあと、さっきの出来事を推測してみる。
あの、状況って、もしかしなくても……。
キス?
なんかいつもと違うけど?
これって一体どういう事なの!?
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