私のまわりには残念なイケメンしかいない

月夜

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私の運動会のチーム分けはもめる。

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寝坊した。

僕は始めにそう思った。

隣を見ると、颯太がまだ寝ている。

うん。こいつも遅刻確定だ。

ザマァ、と素直にそう思った。

月はもう行ってるんだ…………。

なんで僕の事置いていったんだろ?

嫉妬して欲しいとか?

禅と一緒にいったのは予測つくし。

………それとも禅のことが好きだとか?

いやいや、あり得ないでしょ?

まさかねぇ?

そうだったら僕、勝てるのかなぁ……

ううん、勝てるかどうかじゃない。

そんなの考えちゃ駄目だ。

今はとにかく学校に急ごう。

そんな嫌な考えを振り払って、僕は学校に向かった。


「月、おはよう!……どうして僕を置いていったの?」

「あ、蓮。寝てたから置いていっただけだけど?」

蓮、走って学校に来たみたい。

まぁ、別にいいんだけどね。

そんなことよりどうしようかな、チーム……

蓮と一緒……颯太がキレる。

颯太と一緒……今度は蓮がキレる。

どっち道詰んだなぁ……

今まではどうにか休んだりして誤魔化せてたけど、この学校、休んだりしちゃいけない気がする。

なんか、嫌な予感がするんだよなぁ……

まぁ、いいや。

聞いてみたら分かるでしょ。

「先生~!休んだらどうなるんですか?」

「一週間雑用と生徒会の手伝いとかだ。」

最悪だろ!

いや、罰多すぎない?

休むことを罪だとしたら、もう、罰は私にとっては死刑みたいなもんだよ?

だってさぁ………

生徒会長は颯太、颯太のそばに一週間?

殺されるんじゃね?

絶対、休まないようにしよう。

私は心に誓った。

そう考えると半端組が安全だよねぇ。

「月、どこに入るの?」

「どこか当ててみな。」

「月さんは半端組に入るみたいですよ。」

おい!

禅君まさかの裏切り?

口調かえて誤魔化したりしたのになんでばらすかなぁ?

「あ、つい癖で、ごめんなさい。」

癖なのか。

「じゃあ、僕半端組に……」

「いや、それは許せないな!」

え!まさ蓮に反論する勇気のある人物が!!
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