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一日目
ばっちゃの家(居間1)
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「二人ともぉー、麦茶ぁ入ったよぉ」
「はーい。ありがとー」
「掃除も終わったしナイスタイミングだな」
ちょうど掃除を終えた二人は、とたとたと階段を下り、居間に向かう。
「お茶でも飲んで一息つけぇ」
ばっちゃが安楽椅子に座ったまま二人を出迎える。テーブルの上には、麦茶、茶請けとしてキュウリの漬物、トマトの切り身が置かれていた。
若者に出すにはどうかと思う茶請けのチョイスだが、ここではそれが普通である。二人は有難くそれらを頂くことにしたが、トマト嫌いの陽向はトマトだけはどうしても食べられなかった。
「月琉あげるわ」
「ヒナちゃんは相変わらずトマトが駄目かぁ。栄養あるのにぃ」
「あの味は無理だって、ばっちゃ」
「栄養あるから食べれぇ。美容にもええから」
「無理無理」
栄養あるからとトマトを無理やり勧めてくるばっちゃだったが、陽向はそれを断固拒否して自分の分は月琉に渡すことにした。
トマト大好きな月琉は、二人分をペロリと平らげた。「美容にいいトマトを食べたら、俺もっとイケメンになっちまうな困ったな」などという妄言を吐きながら美味しく召し上がった。
「それにしてもひっさしぶりだなぁ二人ともぉ。前はこんなちっさかったのに、今じゃこんっなにでっかくなってぇ」
「四年も経てば成長するわよばっちゃ。私たち、もう高校生だもんね」
「背丈とかは中学でぐんと伸びたからなぁ。中学生の時をあんま知らないばっちゃからすれば、一気にでかくなったように感じるだろうなぁ」
お茶を飲みながら、三人は話に花を咲かせる。この四年で積もりに積もった身の上話をしていく。両親と弟のダイチの近況、陽向と月琉の中学の時のこと、四月に新しく入った高校のこと。話の種は尽きることない。
「ばっちゃ、テレビ新しくしたのね」
「あぁ、もうだいぶ前だよぉ。二年も前だぁ。壊れて映らなくなっちまったからなぁ」
古めかしい家にミスマッチな真新しい電化製品。それに気づいた陽向が、すかさず話の種にする。
デジタル機器にはてんで疎いばっちゃであるが、テレビだけは必死になって操作を覚えたらしい。それでなんとか使いこなしているようだ。
使いこなしているといっても、細かい仕様を理解しているわけではなく、チャンネル切り替えや音量調節といった基本的な操作をちゃんと行えるというだけであるが。
「テレビなんて、どこで買ったの? ここらへんに電気屋さんなんてないでしょ?」
「竹下さんの倅の嫁にぃ、電気屋さ連れてってもろたんだぁ。テレビも運んでもらったぁ」
「竹下さん?」
「隣の家だぁ」
「隣の家って確か佐藤さんじゃなかったっけ?」
「佐藤だけどもぉ、竹下言うんだぁ。屋号だからなぁ」
ばっちゃの話を理解できなかった陽向は首を傾げる。
「ヤゴーって何?」
「家の特徴からつけられるものだよ。名字みたいなもんさ」
「何でそんな面倒なことすんのよ。佐藤って名字があるのに、違う名字みたいなのをつけるの?」
「現代人からすればわかりづらい感覚だろうね。武士以外の人が名字を名乗れなかった時代の名残や、同じ姓が集中している地域的な事情によるもんみたいだよ。屋号で判別しやすいようにしてるの」
「あー、そういうこと。ここらへんって、佐藤姓多いもんね。それでか」
「おそらくそういうことだ」
屋号と言われてもチンプンカンプンだった陽向だが、月琉の説明を受けてようやく理解したようだ。
「ツク坊は相変わらず賢いなぁ。まるで木助みてえだぁ」
「いやぁそれほどでも。でも俺はじっちゃみたいに奇人じゃないからね」
ばっちゃに褒められ、月琉は満更でもない表情でにやけた。
それから再びテレビの話題に戻る。今度は新調したテレビ自体の話ではなく、テレビ番組の話に移り変わる。
「えー、ばっちゃ、ストームのこと知ってるの? 意外ー」
「知ってるよぉ、小野君だろぉ、梅井君にぃ」
「すごーい、メンバーの名前言えてる!」
「アイドルに夢中とは、ばっちゃもまだまだ若いな」
ばっちゃのようなお年寄りにとって、テレビは唯一の娯楽といってもいい。暇な時は一日中テレビに噛りついているせいか、テレビに出ているアイドルやタレントの情報に意外と詳しいらしい。
テレビよりもどちらかといえばネット派の陽向と月琉は、下手したらばっちゃは若い自分たちよりも最近のテレビ事情に詳しいかもしれないと思って苦笑した。
「そろそろ夕飯の支度すっかなぁ」
夕暮れ時となり、ばっちゃが徐に安楽椅子から立ち上がる。それを見て、陽向と月琉も即座に動き出す。
「あっ、アタシも手伝うわよばっちゃ」
「そうかぁ? 悪ぃなヒナちゃん」
「泊めてもらうんだし当然よ。それに昔みたいに出来ないことばかりじゃないし。こう見えてアタシ、料理得意だかんね!」
「ハハ、そっかぁ。ヒナちゃんも大人になったなぁ」
「そんじゃ、飯はばっちゃと陽向に任せて、俺は掃除でもすっか。ばっちゃ、あんまり掃除してねぇみたいだしな」
居間に煎餅カスなどが落ちていたりして汚いことに気づいた月琉は、掃除機をかけることにしたらしい。この調子だと他の所も汚いだろうし、どうせなら一階を全部綺麗にしようと思い、そうすることにしたようだ。台所は料理当番を買って出た陽向がやるだろうから、それ以外の所だ。
「あー、最近暑くてサボってたからなぁ。悪ぃなツク坊」
「お安い御用だぜ、ばっちゃ。一学期成績オール5の俺に任せておけって」
「掃除に学校の成績は関係ないでしょ」
一学期の成績が満点だったのがよほど嬉しかったのか、月琉はオール5の成績であることをやたら強調する。陽向のツッコミも華麗にスルーだ。
そうして女組と男組(男は月琉しかいないので組とは言えないが)に分かれ、作業を進めていく。
「えーと、お肉あるのね。ルゥもあるし、簡単に野菜カレーでいいかな? ねぇ、ばっちゃ、今日の夕飯、カレーでいい?」
「あぁ、最近食ってねかったから、カレーいいなぁ」
「そ、じゃあカレーにするね。月琉の意見は聞かなくていいか。聞いたらカレーでも面倒なこだわりとか言いそうだしアイツ。月琉って、いちいち小うるさいのよねー」
陽向は若干汚れていた台所周辺を手早く片づけると、冷蔵庫や調味料棚にあるものから献立を考え、それから畑に向かった。畑に実っていた野菜を適宜もぎ取り、それを食材として使う。家でも普段からお手伝いしているので、手際よく野菜を切っていく。
「本当に成長したなぁヒナちゃん。もういつでも嫁さいけるなぁ」
「気が早すぎるわよばっちゃ。まだ高校一年生よアタシ」
「そっかぁアハハ」
冗談めかして言うばっちゃに、陽向は苦笑して答える。そんな風にして、二人は和やかに夕食作りに取り組むのであった。
「はーい。ありがとー」
「掃除も終わったしナイスタイミングだな」
ちょうど掃除を終えた二人は、とたとたと階段を下り、居間に向かう。
「お茶でも飲んで一息つけぇ」
ばっちゃが安楽椅子に座ったまま二人を出迎える。テーブルの上には、麦茶、茶請けとしてキュウリの漬物、トマトの切り身が置かれていた。
若者に出すにはどうかと思う茶請けのチョイスだが、ここではそれが普通である。二人は有難くそれらを頂くことにしたが、トマト嫌いの陽向はトマトだけはどうしても食べられなかった。
「月琉あげるわ」
「ヒナちゃんは相変わらずトマトが駄目かぁ。栄養あるのにぃ」
「あの味は無理だって、ばっちゃ」
「栄養あるから食べれぇ。美容にもええから」
「無理無理」
栄養あるからとトマトを無理やり勧めてくるばっちゃだったが、陽向はそれを断固拒否して自分の分は月琉に渡すことにした。
トマト大好きな月琉は、二人分をペロリと平らげた。「美容にいいトマトを食べたら、俺もっとイケメンになっちまうな困ったな」などという妄言を吐きながら美味しく召し上がった。
「それにしてもひっさしぶりだなぁ二人ともぉ。前はこんなちっさかったのに、今じゃこんっなにでっかくなってぇ」
「四年も経てば成長するわよばっちゃ。私たち、もう高校生だもんね」
「背丈とかは中学でぐんと伸びたからなぁ。中学生の時をあんま知らないばっちゃからすれば、一気にでかくなったように感じるだろうなぁ」
お茶を飲みながら、三人は話に花を咲かせる。この四年で積もりに積もった身の上話をしていく。両親と弟のダイチの近況、陽向と月琉の中学の時のこと、四月に新しく入った高校のこと。話の種は尽きることない。
「ばっちゃ、テレビ新しくしたのね」
「あぁ、もうだいぶ前だよぉ。二年も前だぁ。壊れて映らなくなっちまったからなぁ」
古めかしい家にミスマッチな真新しい電化製品。それに気づいた陽向が、すかさず話の種にする。
デジタル機器にはてんで疎いばっちゃであるが、テレビだけは必死になって操作を覚えたらしい。それでなんとか使いこなしているようだ。
使いこなしているといっても、細かい仕様を理解しているわけではなく、チャンネル切り替えや音量調節といった基本的な操作をちゃんと行えるというだけであるが。
「テレビなんて、どこで買ったの? ここらへんに電気屋さんなんてないでしょ?」
「竹下さんの倅の嫁にぃ、電気屋さ連れてってもろたんだぁ。テレビも運んでもらったぁ」
「竹下さん?」
「隣の家だぁ」
「隣の家って確か佐藤さんじゃなかったっけ?」
「佐藤だけどもぉ、竹下言うんだぁ。屋号だからなぁ」
ばっちゃの話を理解できなかった陽向は首を傾げる。
「ヤゴーって何?」
「家の特徴からつけられるものだよ。名字みたいなもんさ」
「何でそんな面倒なことすんのよ。佐藤って名字があるのに、違う名字みたいなのをつけるの?」
「現代人からすればわかりづらい感覚だろうね。武士以外の人が名字を名乗れなかった時代の名残や、同じ姓が集中している地域的な事情によるもんみたいだよ。屋号で判別しやすいようにしてるの」
「あー、そういうこと。ここらへんって、佐藤姓多いもんね。それでか」
「おそらくそういうことだ」
屋号と言われてもチンプンカンプンだった陽向だが、月琉の説明を受けてようやく理解したようだ。
「ツク坊は相変わらず賢いなぁ。まるで木助みてえだぁ」
「いやぁそれほどでも。でも俺はじっちゃみたいに奇人じゃないからね」
ばっちゃに褒められ、月琉は満更でもない表情でにやけた。
それから再びテレビの話題に戻る。今度は新調したテレビ自体の話ではなく、テレビ番組の話に移り変わる。
「えー、ばっちゃ、ストームのこと知ってるの? 意外ー」
「知ってるよぉ、小野君だろぉ、梅井君にぃ」
「すごーい、メンバーの名前言えてる!」
「アイドルに夢中とは、ばっちゃもまだまだ若いな」
ばっちゃのようなお年寄りにとって、テレビは唯一の娯楽といってもいい。暇な時は一日中テレビに噛りついているせいか、テレビに出ているアイドルやタレントの情報に意外と詳しいらしい。
テレビよりもどちらかといえばネット派の陽向と月琉は、下手したらばっちゃは若い自分たちよりも最近のテレビ事情に詳しいかもしれないと思って苦笑した。
「そろそろ夕飯の支度すっかなぁ」
夕暮れ時となり、ばっちゃが徐に安楽椅子から立ち上がる。それを見て、陽向と月琉も即座に動き出す。
「あっ、アタシも手伝うわよばっちゃ」
「そうかぁ? 悪ぃなヒナちゃん」
「泊めてもらうんだし当然よ。それに昔みたいに出来ないことばかりじゃないし。こう見えてアタシ、料理得意だかんね!」
「ハハ、そっかぁ。ヒナちゃんも大人になったなぁ」
「そんじゃ、飯はばっちゃと陽向に任せて、俺は掃除でもすっか。ばっちゃ、あんまり掃除してねぇみたいだしな」
居間に煎餅カスなどが落ちていたりして汚いことに気づいた月琉は、掃除機をかけることにしたらしい。この調子だと他の所も汚いだろうし、どうせなら一階を全部綺麗にしようと思い、そうすることにしたようだ。台所は料理当番を買って出た陽向がやるだろうから、それ以外の所だ。
「あー、最近暑くてサボってたからなぁ。悪ぃなツク坊」
「お安い御用だぜ、ばっちゃ。一学期成績オール5の俺に任せておけって」
「掃除に学校の成績は関係ないでしょ」
一学期の成績が満点だったのがよほど嬉しかったのか、月琉はオール5の成績であることをやたら強調する。陽向のツッコミも華麗にスルーだ。
そうして女組と男組(男は月琉しかいないので組とは言えないが)に分かれ、作業を進めていく。
「えーと、お肉あるのね。ルゥもあるし、簡単に野菜カレーでいいかな? ねぇ、ばっちゃ、今日の夕飯、カレーでいい?」
「あぁ、最近食ってねかったから、カレーいいなぁ」
「そ、じゃあカレーにするね。月琉の意見は聞かなくていいか。聞いたらカレーでも面倒なこだわりとか言いそうだしアイツ。月琉って、いちいち小うるさいのよねー」
陽向は若干汚れていた台所周辺を手早く片づけると、冷蔵庫や調味料棚にあるものから献立を考え、それから畑に向かった。畑に実っていた野菜を適宜もぎ取り、それを食材として使う。家でも普段からお手伝いしているので、手際よく野菜を切っていく。
「本当に成長したなぁヒナちゃん。もういつでも嫁さいけるなぁ」
「気が早すぎるわよばっちゃ。まだ高校一年生よアタシ」
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