59 / 75
第六章 報仇の時
第四十四集 城門の戦い
しおりを挟む
枹罕城を包囲した馬超軍に対し、城門を閉ざしたまま籠城の構えを見せた宋建軍。そんな枹罕の城門の前に突如として姿を見せた黒衣の男、何冲天。
赤き宝剣・獄焔をその手に黒い外套を翻し、不敵な笑みを浮かべて馬超軍の本隊に向け駆け出した。
馬超軍の兵士たちは、単身で向かってくる敵に対して一斉に矢を射かけるも、相手は目にも止まらぬ剣捌きで赤い残像と共に正確に矢を打ち払っていく。一斉射撃が全く牽制にならず、その足を止める事は出来なかった。
兵士たちの集団に斬り込んだ何冲天は、なおも足を止める事はない。その進路にいる兵士たちは、ただただ赤く光る刃の一閃によって次々に血飛沫を上げて吹き飛んでいく。
馬超軍の先鋒を文字通り真っ二つに切り裂いて、総大将である馬超へと一直線に向かっていく。
馬超の方はと言えば、自分に向かってくる黒衣の刺客を見つめたまま、表情を変える事なく馬上に佇んでいた。
そんな悠然と構える馬超へ、遂に何冲天の刃が届く間合いとなった。躊躇する事もなく馬上の標的に対し、剣の切っ先を突き出しながら跳躍する何冲天。
馬超は表情を変える事もなく、自身を狙った刺突を馬上で仰け反るように回避すると、そのまま馬から地面へと転がり落ちる。一見すると落馬したようにも見えたが、危なげもなく着地すると、そのまま手に持っていた槍を頭上の刺客と突きあげた。何冲天もまた空中で回転するように身を翻して、その槍の一撃を避ける。
間合いを取る様に着地する何冲天であったが、今度は馬超の方が愛馬を飛び越え、落下速度を乗せた刺突を相手の着地点めがけて放っていた。
着地からほとんど間もない相手の攻撃、常人であるなら体勢を立て直す暇もなく心臓を穿たれていたであろうが、何冲天もまた然る者である。
周囲の者の目に映らぬほどの反応速度で飛び退き、馬超の槍は砂埃を上げて黄白色の砂地に穴を作った。
両者とも未だに呼吸ひとつ乱れていない。そんな二人に対し、周囲の兵士たちは手が出せずに距離を取るしかなかった。迂闊に近づけば、戦いに巻き込まれ一瞬で命を落とすであろう。その結果、戦っている二人の周囲を円陣で取り囲むような形となっている。
剣と槍ではそもそも間合いが違う。
その間合いの差を覆すには、槍による攻撃を避けて剣の間合いに持ち込む必要がある。すなわち相手に刃が届く位置に踏み込む度に、一瞬でも判断を違えれば命を失う槍の刺突を避けねばならず、対等に戦う為には三倍の技量が必要とまで言われる。
その意味で拮抗した勝負をしている両者は、単純な技量で言えば何冲天が勝っていると言えた。
しかし懐に飛び込んだとて、その神速の斬撃を回避して再び間合いを取り、その都度に槍の間合いに踏み込むという命の危険を相手に強いている馬超の技量も常人を遥かに凌駕している。
そんな一騎打ちを続ける両雄を丘の上から眺めていたのは、趙英と呼狐澹の二人である。二人にとっては戦っている両者ともに敵である以上、いずれどちらも倒さねばならない。どちらが勝とうと結果は同じ。勝った方が彼らの最後の敵となるのである。
自分の手で討ち取りたいという個人的な感情を除けば、勝敗がどうなろうと損は無かった。それゆえに冷静な目で戦いの成り行きを見守っていたと言える。
龍を象った兜と合わせた金色の甲冑を纏った馬超と、全身黒衣に身を包み赤い宝剣を携えた何冲天。
時刻もいつしか申の刻を終えようとしており(十七時頃)、西に傾いた夕陽が戦い続ける二人を照らしていた。
そんな両者の戦いに割って入る者が現れた。
龐徳である。
別動隊を率いて枹罕城の裏手に回った彼であったが、一向に攻撃命令が出されず、逆に敵将が単騎で総大将に斬り込み一騎打ちが続いているという報告を受けた。そこで部隊の包囲を続けさせたまま、自身は正門側へと馬を走らせたのである。
まるで馬超と何冲天の間を裂くように、巨大な戟を振り下ろすと、地面に巨大な砂埃を立て、優勢を確信した周囲の兵士たちからも歓声が上がる。
援護された馬超としては、一人では分が悪いと思われた事に多少の腹立たしさを覚えるも、戦いが膠着していた事も事実であり、その点では素直に受け入れた。
そして互いに言葉を交わす事もなく、両者同時に黒衣の剣士へと斬りかかる。
馬超の槍、そして龐徳の戟。両者とも長柄の武器を使っている事もあり、間合いの差は歴然である。何冲天の神速の剣は両者の攻撃を同時に受け流す事は出来たが、流石に防戦一方であり自身の間合いを詰める事は出来なくなっていた。
夕陽は既に西の砂漠へと沈みかけており、東の空は群青色に染まってきている。視界も間もなく、互いに黒い影だけになってしまうであろう。
そろそろ頃合いと見切りを付けた何冲天は、攻撃の止む隙を見て、一瞬で背後に飛び上がり、着地点付近にいた兵士たちを一瞬で斬り伏せる。
「おのれ逃げるか!」
半ば頭に血が上っている馬超のその罵声を気にするでもなく、そのまま外套を翻して枹罕の城門に走り寄ると、ほぼ垂直な壁面を十数歩も駆け上がって城内へと退却した。
既に周囲は夜の帳が下りている。何冲天も総大将を討ち取る事は出来なかったが時間稼ぎは成功した形となり、攻撃の機会を逸した馬超軍は包囲を維持したまま夜営の準備に取り掛かるのであった。
戦いの様子を見守っていた趙英と呼狐澹は、顔を見合わせて頷きあう。夜の内に枹罕城内へと侵入し、何冲天との戦いに臨もうという算段である。
この夜が明けるまでに決着を着けるとばかりに、先日試した九天神功を再び執り行うと、互いに剣を携え、決戦へと赴くのであった。
赤き宝剣・獄焔をその手に黒い外套を翻し、不敵な笑みを浮かべて馬超軍の本隊に向け駆け出した。
馬超軍の兵士たちは、単身で向かってくる敵に対して一斉に矢を射かけるも、相手は目にも止まらぬ剣捌きで赤い残像と共に正確に矢を打ち払っていく。一斉射撃が全く牽制にならず、その足を止める事は出来なかった。
兵士たちの集団に斬り込んだ何冲天は、なおも足を止める事はない。その進路にいる兵士たちは、ただただ赤く光る刃の一閃によって次々に血飛沫を上げて吹き飛んでいく。
馬超軍の先鋒を文字通り真っ二つに切り裂いて、総大将である馬超へと一直線に向かっていく。
馬超の方はと言えば、自分に向かってくる黒衣の刺客を見つめたまま、表情を変える事なく馬上に佇んでいた。
そんな悠然と構える馬超へ、遂に何冲天の刃が届く間合いとなった。躊躇する事もなく馬上の標的に対し、剣の切っ先を突き出しながら跳躍する何冲天。
馬超は表情を変える事もなく、自身を狙った刺突を馬上で仰け反るように回避すると、そのまま馬から地面へと転がり落ちる。一見すると落馬したようにも見えたが、危なげもなく着地すると、そのまま手に持っていた槍を頭上の刺客と突きあげた。何冲天もまた空中で回転するように身を翻して、その槍の一撃を避ける。
間合いを取る様に着地する何冲天であったが、今度は馬超の方が愛馬を飛び越え、落下速度を乗せた刺突を相手の着地点めがけて放っていた。
着地からほとんど間もない相手の攻撃、常人であるなら体勢を立て直す暇もなく心臓を穿たれていたであろうが、何冲天もまた然る者である。
周囲の者の目に映らぬほどの反応速度で飛び退き、馬超の槍は砂埃を上げて黄白色の砂地に穴を作った。
両者とも未だに呼吸ひとつ乱れていない。そんな二人に対し、周囲の兵士たちは手が出せずに距離を取るしかなかった。迂闊に近づけば、戦いに巻き込まれ一瞬で命を落とすであろう。その結果、戦っている二人の周囲を円陣で取り囲むような形となっている。
剣と槍ではそもそも間合いが違う。
その間合いの差を覆すには、槍による攻撃を避けて剣の間合いに持ち込む必要がある。すなわち相手に刃が届く位置に踏み込む度に、一瞬でも判断を違えれば命を失う槍の刺突を避けねばならず、対等に戦う為には三倍の技量が必要とまで言われる。
その意味で拮抗した勝負をしている両者は、単純な技量で言えば何冲天が勝っていると言えた。
しかし懐に飛び込んだとて、その神速の斬撃を回避して再び間合いを取り、その都度に槍の間合いに踏み込むという命の危険を相手に強いている馬超の技量も常人を遥かに凌駕している。
そんな一騎打ちを続ける両雄を丘の上から眺めていたのは、趙英と呼狐澹の二人である。二人にとっては戦っている両者ともに敵である以上、いずれどちらも倒さねばならない。どちらが勝とうと結果は同じ。勝った方が彼らの最後の敵となるのである。
自分の手で討ち取りたいという個人的な感情を除けば、勝敗がどうなろうと損は無かった。それゆえに冷静な目で戦いの成り行きを見守っていたと言える。
龍を象った兜と合わせた金色の甲冑を纏った馬超と、全身黒衣に身を包み赤い宝剣を携えた何冲天。
時刻もいつしか申の刻を終えようとしており(十七時頃)、西に傾いた夕陽が戦い続ける二人を照らしていた。
そんな両者の戦いに割って入る者が現れた。
龐徳である。
別動隊を率いて枹罕城の裏手に回った彼であったが、一向に攻撃命令が出されず、逆に敵将が単騎で総大将に斬り込み一騎打ちが続いているという報告を受けた。そこで部隊の包囲を続けさせたまま、自身は正門側へと馬を走らせたのである。
まるで馬超と何冲天の間を裂くように、巨大な戟を振り下ろすと、地面に巨大な砂埃を立て、優勢を確信した周囲の兵士たちからも歓声が上がる。
援護された馬超としては、一人では分が悪いと思われた事に多少の腹立たしさを覚えるも、戦いが膠着していた事も事実であり、その点では素直に受け入れた。
そして互いに言葉を交わす事もなく、両者同時に黒衣の剣士へと斬りかかる。
馬超の槍、そして龐徳の戟。両者とも長柄の武器を使っている事もあり、間合いの差は歴然である。何冲天の神速の剣は両者の攻撃を同時に受け流す事は出来たが、流石に防戦一方であり自身の間合いを詰める事は出来なくなっていた。
夕陽は既に西の砂漠へと沈みかけており、東の空は群青色に染まってきている。視界も間もなく、互いに黒い影だけになってしまうであろう。
そろそろ頃合いと見切りを付けた何冲天は、攻撃の止む隙を見て、一瞬で背後に飛び上がり、着地点付近にいた兵士たちを一瞬で斬り伏せる。
「おのれ逃げるか!」
半ば頭に血が上っている馬超のその罵声を気にするでもなく、そのまま外套を翻して枹罕の城門に走り寄ると、ほぼ垂直な壁面を十数歩も駆け上がって城内へと退却した。
既に周囲は夜の帳が下りている。何冲天も総大将を討ち取る事は出来なかったが時間稼ぎは成功した形となり、攻撃の機会を逸した馬超軍は包囲を維持したまま夜営の準備に取り掛かるのであった。
戦いの様子を見守っていた趙英と呼狐澹は、顔を見合わせて頷きあう。夜の内に枹罕城内へと侵入し、何冲天との戦いに臨もうという算段である。
この夜が明けるまでに決着を着けるとばかりに、先日試した九天神功を再び執り行うと、互いに剣を携え、決戦へと赴くのであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【時代小説】 黄昏夫婦
蔵屋
歴史・時代
江戸時代、東北地方の秋田藩は貧かった。
そんな中、真面目なひとりの武士がいた。同僚からは馬鹿にされていたが真面目な男であった。俸禄は低く貧しい。娘二人と実母との4人暮らし。
秋田藩での仕事は勘定方である。
仕事が終わると真っ直ぐ帰宅する。
ただひたすら日中は城中では勘定方の仕事をまじめにして、帰宅すれば論語を読んで知識を習得する。
そんな毎日であった。彼の名前は立花清左衛門。年齢は35歳。
娘は二人いて、一人はとめ15歳。もう一人は梅、8歳。
さて|黄昏《たそがれ》は、一日のうち日没直後、雲のない西の空に夕焼けの名残りの「赤さ」が残る時間帯のことを言う。「|黄昏時《たそがれどき)」。 「黄昏れる《たそがれる》」という動詞形もある。
「たそがれ」は、江戸時代になるまでは「たそかれ」といい、「たそかれどき」の略でよく知られていた。夕暮れの人の顔の識別がつかない暗さになると誰かれとなく、「そこにいるのは誰ですか」「誰そ彼(誰ですかあなたは)」とたずねる頃合いという意味で日常会話でよく使われた。
今回の私の小説のテーマはこの黄昏である。
この風習は広く日本で行われている。
「おはようさんです」「これからですか」「お晩でございます。いまお帰りですか」と尋ねられれば相手も答えざるを得ず、互いに誰であるかチェックすることでヨソ者を排除する意図があったとされている。
「たそかれ」という言葉は『万葉集』に
誰そ彼と われをな問ひそ 九月の 露に濡れつつ 君待つわれそ」
— 『万葉集』第10巻2240番
と登場するが、これは文字通り「誰ですかあなたは」という意味である。
「平安時代には『うつほ物語』に「たそかれどき」の用例が現れ、さらに『源氏物語』に
「寄りてこそ それかとも見め たそかれに ほのぼの見つる 夕顔の花」
— 『源氏物語』「夕顔」光源氏
と、現在のように「たそかれ」で時間帯を表す用例が現れる。
なおこの歌は、帖と登場人物の名「夕顔」の由来になった夕顔の歌への返歌である。
またこの言葉の比喩として、「最盛期は過ぎたが、多少は余力があり、滅亡するにはまだ早い状態」をという語句の用い方をする。
漢語「|黄昏《コウコン》」は日没後のまだ完全に暗くなっていない時刻を指す。「初昏」とも呼んでいた。十二時辰では「戌時」(午後7時から9時)に相当する。
「たそがれ」の動詞化の用法。日暮れの薄暗くなり始めるころを指して「空が黄昏れる」や、人生の盛りを過ぎ衰えるさまを表現して「黄昏た人」などのように使用されることがある。
この物語はフィクションです。登場人物、団体等実際に同じであっても一切関係ありません。
それでは、小説「黄昏夫婦」をお楽しみ下さい。
読者の皆様の何かにお役に立てれば幸いです。
作家 蔵屋日唱
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
九州のイチモツ 立花宗茂
三井 寿
歴史・時代
豊臣秀吉が愛し、徳川家康が怖れた猛将“立花宗茂”。
義父“立花道雪”、父“高橋紹運”の凄まじい合戦と最期を目の当たりにし、男としての仁義を貫いた”立花宗茂“と“誾千代姫”との哀しい別れの物語です。
下剋上の戦国時代、九州では“大友・龍造寺・島津”三つ巴の戦いが続いている。
大友家を支えるのが、足が不自由にもかかわらず、輿に乗って戦い、37戦常勝無敗を誇った“九州一の勇将”立花道雪と高橋紹運である。立花道雪は1人娘の誾千代姫に家督を譲るが、勢力争いで凋落する大友宗麟を支える為に高橋紹運の跡継ぎ統虎(立花宗茂)を婿に迎えた。
女城主として育てられた誾千代姫と統虎は激しく反目しあうが、父立花道雪の死で2人は強く結ばれた。
だが、立花道雪の死を好機と捉えた島津家は、九州制覇を目指して出陣する。大友宗麟は豊臣秀吉に出陣を願ったが、島津軍は5万の大軍で筑前へ向かった。
その島津軍5万に挑んだのが、高橋紹運率いる岩屋城736名である。岩屋城に籠る高橋軍は14日間も島津軍を翻弄し、最期は全員が壮絶な討ち死にを遂げた。命を賭けた時間稼ぎにより、秀吉軍は筑前に到着し、立花宗茂と立花城を救った。
島津軍は撤退したが、立花宗茂は5万の島津軍を追撃し、筑前国領主としての意地を果たした。豊臣秀吉は立花宗茂の武勇を讃え、“九州之一物”と呼び、多くの大名の前で激賞した。その後、豊臣秀吉は九州征伐・天下統一へと突き進んでいく。
その後の朝鮮征伐、関ヶ原の合戦で“立花宗茂”は己の仁義と意地の為に戦うこととなる。
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる