渡る世間は♂(オス)ばかり

いつも唐揚げ定食です。

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デキる先輩はちょっと可愛い No.4

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「富樫さんて、意外と不器用なんですね」

「なんだよいきなり」

僕はレモン風味のする炭酸水のグラスを傾けた。パチパチと舌の上で炭酸が弾けた。富樫は酔いが回った眼で僕を横目に見た。手には水割りのグラスを持っていた。薄い琥珀色の液体が、氷と踊りカランと乾いた音を立てた。

「会社では仕事をバリバリこなして、アフターも勢いに任せて突っ走る。でも、二人きりになると急にセンチメンタルになったり、もじもじしたり」

「センチメンタルになってるって?俺が?」

「そうです、先輩がですよ」

「そういうことをはっきり本人の前で言うなよ、俺だって気にしてるんだからよ」

富樫は苦笑してグラスを傾けた。太い喉ぼとけが上下し、彼は深く息を吐いた。それなりに酔いが回っているので、顔をほんのり赤くして大きな体をソファに預けていた。

「でも、そうやってムキになるところも僕は好きですよ」

「お前なあ……」

「何か?」

「いつも飄々としてるくせにずるいぞ。言いたいこと言いやがって」

「僕はやりたいようにやっているだけですよ」

「大人を馬鹿にするなよ」

「僕も大人ですけど」

僕の返しに富樫はフンと拗ねた。少し唇を尖らせて、前をじっと見つめている。首元から覗く厚い胸元、引き締まった腰回り、日焼けした太い両腕。男性ホルモンに満ちた肉体を、富樫は無意識に空間に晒している。

急に僕は胸の奥を掴まれたような感覚に襲われた。顔面まで自身の心臓の鼓動が響いてきて、音が聞こえなくなった。


僕の中で、はっきりと『スイッチ』がONになったことが分かった。






ソファが軋んだ音を立てた。

「えっ?あっ」

富樫は目を見開いたまま動かなかった。いや、動けなかったのかもしれなかった。

僕は富樫の腰の上に跨り、真正面から彼と向かい合った。彼はじっと僕の目を見つめた。僕の意図を読み取ろうとしていたのかもしれなかった。

シャツのボタンを二つ外して、僕は大きく息を吐いた。解放感が心地よかった。それと同時に、富樫と接している部分から彼の体温を感じることができた。

「相沢っ、何をしてるんだっ?」

不安と期待が交互に富樫の目に現れた。とても素直な反応に僕の中のいたずら心がさらに刺激され、その存在を増していく。

「何って?今さらそんなこと聞くんですか先輩は」

富樫の胸板に両手を突いて、ゆっくりと彼の体を撫でた。しっかりと筋肉がついており、その存在を隠すことなく主張していた。僕は彼の胸に大きく円を描く画家のように、手のひら全体に力を込めた。

「すごく大胆だな、お前は」

全てを悟ったようなまなざしを向けて、彼は僕に言った。口元はわずかに笑っている。まだ彼は僕を見くびっているのだろう。両手は垂れたままで、余裕のかけらを残している。

僕はもっと彼のことが知りたくなって、絵のタッチを変えた。

「ああっ!」

富樫が高い声を出して体を震わせた。僕が彼の乳首の上で人差し指を曲げて、その先端を引っ掻くように素早く刺激すると、彼の体が跳ねた。富樫も僕の狙いが分かったのか、目線を伏せてされるがままになっていた。

数回それを繰り返しただけで富樫の乳首は固く感じられるようになった。うっすらとシャツ越しにその存在が視覚的にも認知できるようになり、僕は的確に彼の乳首の先端を捉えて人差し指を動かした。

「はっ!あっ!」

彼も、彼の乳首と僕の人差し指が出会うたび、甘い声を上げた。時折潤んだ目線を僕にやってくる。僕は彼のシャツのボタンをゆっくり外していった。彼は恥ずかしいのか両腕を顔の前で交差して僕の目線を合わせないようにした。
彼が抵抗しないであろうことは、僕には容易に分かった。シャツをはだけさせると白い肌着越しの乳首が現れた。

「富樫さんの乳首が、僕に触ってほしいって言ってるみたいですよ」

僕が乳首の周辺を撫でただけで、「ああっ!」と声出して富樫は大きく体を震わせた。







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