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卒業
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『夢…じゃ、ないはずよね?』
私以外に誰もいない部屋、ひとりベッドの上で昨夜の出来事は、それでも身体に残るほんの少しの気怠さと痛みが甘い痴態を晒した自分自身の存在を確かな物にしていた。
「夢なんかじゃないよ。おはよう、イルマ」
誰もいないと思っていたらバスルームにいたようです。というか今私声に出してた?
「ぉ…ぉはよう、ございま、す?」
「もう俺の奥さんで次期伯爵夫人なんだから俺と話すときは敬語は必要ないよ。それと”様”も要らない」
夢じゃなかった!私、テリア様とちゃんと結婚してた!
「ぁ、えっと…おはよう……テリア」
「うん、おはよう。体はどう?その、経験者の話だと女性は翌朝すごく辛いって聞いたことがあるから……」
たしかに怠い感じはしますが、それだけでもありませんが、それでもそれが『辛い』とは思っていません。
「大丈夫、たしかに体が怠いし、その、痛いところもあるけど、辛いとは不思議と思わないわ」
そう、素直に言うと一瞬驚いたような顔をしたけどすぐに柔らかい笑顔を見せてくれた。
「そうだ、湯殿の準備をしてもらったんだ。一緒に入ろうか」
一緒?ぇ?恥ずかしい、でも夫婦はそれが普通なの?ワカラナイワ……。
そんなことを考えているとテリア様は更にいい笑顔になっていました。
はっ!さてはからかいましたね? よ~し、返り討ちですよ~。
「じゃあ一緒に入ろ」
やった!テリア様の顔を真っ赤にしてやったわ!……と思った瞬間なぜか私は宙に浮いて…る?
「昨夜から感じていたが…イルマは煽るのが上手だな」
はぇ?煽る?違っ!あれっ!?あれ~!?
「ぃやっ、違っ……」
私が誰かに見られるんじゃないかと狼狽えながらキョロキョロとしているとテリア様がクスッと笑って甘い声で囁きました。
「心配しなくても今日はこちらから呼ぶまでは部屋に近付くなと徹底してるから誰にも見られる心配もイルマの甘い声を聞かれる心配もないよ」
…バスルームに入ったのか、湿り気を帯びた暖かさを感じたと同時に私は羞恥や歓喜といった様々な感情にぐちゃぐちゃにされながら意識を手放してしまった。
*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*
それから私達夫婦は学園の専門課程への編入試験にも無事合格し、ふたりで過ごす時間が更に増えていった。
専門課程は年齢や在籍年数は関係なく先輩が後輩に指導することもある。更には夫婦で受講している者も多く、大抵は商会の跡取りとなる下位貴族の子息や成人後は独立の予定がある高位貴族の継嗣以外の令息がその妻や婚約者と共に机を並べている。
専門課程に籍を置く夫婦はもちろんのこと、まだ婚約関係であっても同じ授業を受け、同じ知識を持ち、たまに別の考えも持つ…そういった些細な事が元々は政略的な結びつきしかなかった男女にさえも良い関係へと発展させる要素となり、いつの間にか自他共に認めるほどに相思相愛となっていく。そんなこともあり実はこの専門課程のクラスへの編入は商家の方達だけでなく『幸せな結婚』を望む女生徒にとっても人気だった。
当然、商家の出身でもなく婚約者もいない優秀な生徒という方も何人かはいらっしゃり、その方達が後に夫婦となり立ち上げた商会を成功させているという実例も少なくないことが更に人気を集めている理由でもある。
因みに私に絡んできていたスザンヌ様をはじめとするご令嬢方も編入試験を受けたらしいけど全員が惜しくすらない結果だったと噂で聞いた。
「あぁ、噂のご令嬢方?なんでも意中の方には嫌々縁を結ばされた婚約者がいるから自分達もこのクラスに入って彼を守り、そうすれば自分達の誰かと正しく愛を育めるはず!な~んて言いふらしていたらしいわよ」
専門課程での先輩でもあり、商家から貴族家の嫁になった先輩でもあるメリッサ様がそんな話を教えてくれた。どうやらテリア様に思いを寄せていたご令嬢方、特にスザンヌ様はこのクラスにさえ入ってしまえばご自分の方が優秀だから私を見捨てて自分を選ぶはずと自信を持っていらっしゃったらしい。その分試験に落ちただけでなく、不合格の通知と共に教師陣からは揃って『学業を舐めているいるのか』『基本すら理解していないとは嘆かわしい』などのお叱りまで貰ったらしい。専門課程の教授方は専門バカも多いので話が合う相手にはとことん深すぎる話を、理解できていないのに理解ったフリをする相手にはとことん専門的な話を、そして学業を疎かにする相手にはとことんお説教をする人達ばかりなのだ。それを知っているとスザンヌ様達もちょっと可哀想に思っちゃいました。
「まぁ万が一にも合格できていても心の方が折れてすぐに辞めてたでしょうね」
メリッサ様がそう話を締めくくりました。う~ん、確かに目当ては『知識』ではなく『結婚したい男性』だし、メリッサ様の言う通りになっていたかもしれませんね。
そして結婚から2年、今日、私達はそろって学園を卒業する。
メリッサ様のご実家はご主人であるドゥニーム伯爵が興した商会に併合されたことでメリッサ様のご両親は早々に引退、孫の世話をせっせとしているそうです。どこの家でも同じですねとお話ししたのがつい昨日のことのように思い出されます。
実は私のお腹にも小さな命が宿り、思いがけず親子三人での卒業式となります。
「寒くないか?ぁ、そうだ、今からでもイルマの席にはクッションと毛布を用意して貰おう、あ、いっそホール内にもっと火を熾して貰ってホール全体を暖めてもらうか?」
元々私に甘かったテリア様は妊娠が判った途端に超過保護になってしまいました。義両親も私を甘やかし始めたものだからその様子を見た私の両親は逆に冷静になったみたい。
「うちの娘は頑丈に出来てますしそこまでしなくても大丈夫ですよ」
ある日、両家の家族が揃っていた時にお父様がそんなことを言ったんですけど……
「身重の愛しい妻が健康なことは解ってます。それでもほんの少しでも負担を減らしてやりたいと思うのは夫として当然の感情でしょう?」
「イルマさんが健康でもお腹の子供がもしかしたら風邪を引いてしまうかもしれないからな。用心するに越したことはないさ」
「イルマちゃんは可愛いから甘やかしたいの!ホントは前からこうして甘やかしたい、可愛がりたいって思ってたのよ。……ウチの息子が妬くから我慢してたのよ」
などなど、一斉に色々言われてお父様ひとりが小さくなっててちょっと可哀想だったわ。
結局その日からテリア様はもちろんのこと、義両親、私の両親、アンディ、更には両家の使用人達や学園のクラスメイトや教授達までが私を甘やかすようになっちゃいました。
で、今のこの狼狽え様です。
「そこまでしなくても大丈夫よ。教授方が私の席に膝掛けを用意してくれたって言ってたしホールもいつもよりは暖かくしてるって聞いてるわよ」
そう言って自分の席へと向かうとそこには他の卒業生の席とは明らかに違うクッション性の高い上質な椅子と北方の領地でしか流通していないと聞いている保温性が特に高い生地が裏地として使われている毛皮の膝掛け?というにはあまりにも品質も値段も立派すぎる物が用意されていた。
「教授方もわかってるな~」
あぁぁ、また主人の妻バカ発言が……。
「だろう?可愛い生徒のためだ、この椅子は学園の備品だし運ぶのも面倒だろうから譲れないが膝掛けは結構大きいからな。子供が生まれたら冬は掛け布団にしてやれば風邪を引くこともないだろう。我々からの卒業祝いと少し早い出産祝いだ」
教授達に卒業も妊娠も祝福され、そんな和やかなまま卒業式を迎えることが出来た私は本当に幸せ者です。
卒業しても教授方にはこれからもコンサルタントとしてお付き合い頂くことになるでしょうし、この子が無事産まれたらまた親子三人でご挨拶に来ましょう。
~ Fin ~
私以外に誰もいない部屋、ひとりベッドの上で昨夜の出来事は、それでも身体に残るほんの少しの気怠さと痛みが甘い痴態を晒した自分自身の存在を確かな物にしていた。
「夢なんかじゃないよ。おはよう、イルマ」
誰もいないと思っていたらバスルームにいたようです。というか今私声に出してた?
「ぉ…ぉはよう、ございま、す?」
「もう俺の奥さんで次期伯爵夫人なんだから俺と話すときは敬語は必要ないよ。それと”様”も要らない」
夢じゃなかった!私、テリア様とちゃんと結婚してた!
「ぁ、えっと…おはよう……テリア」
「うん、おはよう。体はどう?その、経験者の話だと女性は翌朝すごく辛いって聞いたことがあるから……」
たしかに怠い感じはしますが、それだけでもありませんが、それでもそれが『辛い』とは思っていません。
「大丈夫、たしかに体が怠いし、その、痛いところもあるけど、辛いとは不思議と思わないわ」
そう、素直に言うと一瞬驚いたような顔をしたけどすぐに柔らかい笑顔を見せてくれた。
「そうだ、湯殿の準備をしてもらったんだ。一緒に入ろうか」
一緒?ぇ?恥ずかしい、でも夫婦はそれが普通なの?ワカラナイワ……。
そんなことを考えているとテリア様は更にいい笑顔になっていました。
はっ!さてはからかいましたね? よ~し、返り討ちですよ~。
「じゃあ一緒に入ろ」
やった!テリア様の顔を真っ赤にしてやったわ!……と思った瞬間なぜか私は宙に浮いて…る?
「昨夜から感じていたが…イルマは煽るのが上手だな」
はぇ?煽る?違っ!あれっ!?あれ~!?
「ぃやっ、違っ……」
私が誰かに見られるんじゃないかと狼狽えながらキョロキョロとしているとテリア様がクスッと笑って甘い声で囁きました。
「心配しなくても今日はこちらから呼ぶまでは部屋に近付くなと徹底してるから誰にも見られる心配もイルマの甘い声を聞かれる心配もないよ」
…バスルームに入ったのか、湿り気を帯びた暖かさを感じたと同時に私は羞恥や歓喜といった様々な感情にぐちゃぐちゃにされながら意識を手放してしまった。
*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*
それから私達夫婦は学園の専門課程への編入試験にも無事合格し、ふたりで過ごす時間が更に増えていった。
専門課程は年齢や在籍年数は関係なく先輩が後輩に指導することもある。更には夫婦で受講している者も多く、大抵は商会の跡取りとなる下位貴族の子息や成人後は独立の予定がある高位貴族の継嗣以外の令息がその妻や婚約者と共に机を並べている。
専門課程に籍を置く夫婦はもちろんのこと、まだ婚約関係であっても同じ授業を受け、同じ知識を持ち、たまに別の考えも持つ…そういった些細な事が元々は政略的な結びつきしかなかった男女にさえも良い関係へと発展させる要素となり、いつの間にか自他共に認めるほどに相思相愛となっていく。そんなこともあり実はこの専門課程のクラスへの編入は商家の方達だけでなく『幸せな結婚』を望む女生徒にとっても人気だった。
当然、商家の出身でもなく婚約者もいない優秀な生徒という方も何人かはいらっしゃり、その方達が後に夫婦となり立ち上げた商会を成功させているという実例も少なくないことが更に人気を集めている理由でもある。
因みに私に絡んできていたスザンヌ様をはじめとするご令嬢方も編入試験を受けたらしいけど全員が惜しくすらない結果だったと噂で聞いた。
「あぁ、噂のご令嬢方?なんでも意中の方には嫌々縁を結ばされた婚約者がいるから自分達もこのクラスに入って彼を守り、そうすれば自分達の誰かと正しく愛を育めるはず!な~んて言いふらしていたらしいわよ」
専門課程での先輩でもあり、商家から貴族家の嫁になった先輩でもあるメリッサ様がそんな話を教えてくれた。どうやらテリア様に思いを寄せていたご令嬢方、特にスザンヌ様はこのクラスにさえ入ってしまえばご自分の方が優秀だから私を見捨てて自分を選ぶはずと自信を持っていらっしゃったらしい。その分試験に落ちただけでなく、不合格の通知と共に教師陣からは揃って『学業を舐めているいるのか』『基本すら理解していないとは嘆かわしい』などのお叱りまで貰ったらしい。専門課程の教授方は専門バカも多いので話が合う相手にはとことん深すぎる話を、理解できていないのに理解ったフリをする相手にはとことん専門的な話を、そして学業を疎かにする相手にはとことんお説教をする人達ばかりなのだ。それを知っているとスザンヌ様達もちょっと可哀想に思っちゃいました。
「まぁ万が一にも合格できていても心の方が折れてすぐに辞めてたでしょうね」
メリッサ様がそう話を締めくくりました。う~ん、確かに目当ては『知識』ではなく『結婚したい男性』だし、メリッサ様の言う通りになっていたかもしれませんね。
そして結婚から2年、今日、私達はそろって学園を卒業する。
メリッサ様のご実家はご主人であるドゥニーム伯爵が興した商会に併合されたことでメリッサ様のご両親は早々に引退、孫の世話をせっせとしているそうです。どこの家でも同じですねとお話ししたのがつい昨日のことのように思い出されます。
実は私のお腹にも小さな命が宿り、思いがけず親子三人での卒業式となります。
「寒くないか?ぁ、そうだ、今からでもイルマの席にはクッションと毛布を用意して貰おう、あ、いっそホール内にもっと火を熾して貰ってホール全体を暖めてもらうか?」
元々私に甘かったテリア様は妊娠が判った途端に超過保護になってしまいました。義両親も私を甘やかし始めたものだからその様子を見た私の両親は逆に冷静になったみたい。
「うちの娘は頑丈に出来てますしそこまでしなくても大丈夫ですよ」
ある日、両家の家族が揃っていた時にお父様がそんなことを言ったんですけど……
「身重の愛しい妻が健康なことは解ってます。それでもほんの少しでも負担を減らしてやりたいと思うのは夫として当然の感情でしょう?」
「イルマさんが健康でもお腹の子供がもしかしたら風邪を引いてしまうかもしれないからな。用心するに越したことはないさ」
「イルマちゃんは可愛いから甘やかしたいの!ホントは前からこうして甘やかしたい、可愛がりたいって思ってたのよ。……ウチの息子が妬くから我慢してたのよ」
などなど、一斉に色々言われてお父様ひとりが小さくなっててちょっと可哀想だったわ。
結局その日からテリア様はもちろんのこと、義両親、私の両親、アンディ、更には両家の使用人達や学園のクラスメイトや教授達までが私を甘やかすようになっちゃいました。
で、今のこの狼狽え様です。
「そこまでしなくても大丈夫よ。教授方が私の席に膝掛けを用意してくれたって言ってたしホールもいつもよりは暖かくしてるって聞いてるわよ」
そう言って自分の席へと向かうとそこには他の卒業生の席とは明らかに違うクッション性の高い上質な椅子と北方の領地でしか流通していないと聞いている保温性が特に高い生地が裏地として使われている毛皮の膝掛け?というにはあまりにも品質も値段も立派すぎる物が用意されていた。
「教授方もわかってるな~」
あぁぁ、また主人の妻バカ発言が……。
「だろう?可愛い生徒のためだ、この椅子は学園の備品だし運ぶのも面倒だろうから譲れないが膝掛けは結構大きいからな。子供が生まれたら冬は掛け布団にしてやれば風邪を引くこともないだろう。我々からの卒業祝いと少し早い出産祝いだ」
教授達に卒業も妊娠も祝福され、そんな和やかなまま卒業式を迎えることが出来た私は本当に幸せ者です。
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