11 / 18
第一章 ティタノボアの箱庭世界
11.コロシアム
しおりを挟む
「うぅむ……。この街のカフェも、現世でよく見かけた全国チェーンのカフェと似たような雰囲気だったな。オシャレなメニュー、ゆっくりできる内装、洗練された接客…」
あのあと、いくつかカフェをまわってみた俺たち。
カフェに限らず、他の店もそうだが、全体的に現世のお店を模倣したものが多かった。
店に行って初めて知ったが、俺のような人間の転生者もそこそこいるらしい。
人間は店長として、お店の経営を回しているようだ。
だからこそ、ここまで人間の店に近いものが実現できているのだろう。
「どうだ、マコト。どのカフェもオシャレでしょ?」
ミィが上機嫌で言う。
先ほど行ったカフェで食べた、”ファイアベリーのリボンパフェ”がかなりお気に召したらしい。
「そうだな。メニュー以外は、人間界のカフェと大差ないな」
「ここの食材は魔法でできた食材が多いからね~。えへへ、おいしかった~」
ちなみに俺は”黒魔ビーンズのカフェゼリー”、ティフィンは”電光石火の焼きアップルパイ”を食べた。
味は普通のカフェゼリーとあまり変わらなかったのだが、食べた途端、全身に熱い血液が一気に回るような感覚に襲われた。
ミィいわく、魔力が全身を巡る感覚、というのがそれらしい。
俺は魔法は使えないが、魔力が全身を巡ると、しばらくの間、魔力耐性がつくんだそうだ。
ものによっては、自分の魔力や能力を向上させたりもできるんだとか。
また、食材の調理の仕方によっても、効能が変わることもあるらしい。
ティフィンの食べていた”電光石火の焼きアップルパイ”は、普通のリンゴを電気と炎の魔力を注いで調理したもの。
これを食べることにより、電気・光魔法と炎の魔法の威力があがる。
「メニューの内容は、食材の良さや効能をよく把握して考えないとダメだな…」
「ここの世界の食材なら、私がだいたい把握している。いくつか食材も仕入れているから、戻ったら確認してみるか?」
「そうだな。調理の仕方とかも教えてくれ」
「あぁ、わかった」
最後に訪れたカフェを出たころには、陽が落ちて、夜のとばりがおりてきていた。
ミィが言ってくれたように、これからカフェに戻って、食材をチェックしてみるか。
食材をチェックした後は、カフェのコンセプトを決めないとな。
今日、いろいろとカフェを巡って、どんなカフェがいいのか、斬新なのか、人気が出そうなのか、なんとなく考えがまとまってきた気がする。
一日でも早く経営を開始するために、早く方針をかためてやらないとな。
夜の街中を歩きながら、俺がぶつぶつと考えていると、
「そうだ、ティフィン」
ミィがティフィンに呼びかけた。
「なぁに、ミィちゃん」
「今夜のBランク戦、観に行くんでしょ?」
「うん、もちろん!」
「私はカフェに戻っていろいろ準備したいからさ、マコトと二人で行ってきなよ」
「Bランク戦?なんだ、それ」
2匹の話についていけず、俺は聞いた。
さっき、ティフィンが言っていた、”大きめのイベント”というやつだろうか。
「この世界で、一番盛り上がるイベントだよ。説明するよりも、観た方が早いと思うから、ぬし、案内するよ!」
ティフィンに手を引かれ、俺は”世界で一番”と謳われるイベントへと向かった。
―――
「強さを求める爬虫類の皆さま!ようこそ”ミナミ-Bコロシアム”へ!今宵も、最強を求める爬虫類の戦士たちが!集っております!!」
円形の闘技場の中心で、マイクを持った爬虫類……いや、あれは人間、か?その人間が声を張り上げると、周りの爬虫類たちは大歓声をあげた。
「ぬし、こっち!こっちに座ろ!」
そんな大歓声が上がる観客席で、俺はティフィンとともに、空いている席へと座った。
ミィは、先ほど言っていたように、食材のチェックをする、と言ってカフェに戻っていってしまった。
ティフィンに連れてこられた場所は、まさにファンタジー世界の闘技場、といったイメージの円形闘技場『ミナミ-Bコロシアム』
中心は砂の地面が敷かれたバトル場が円形に広がっており、その周りを高い、頑丈そうな石壁で囲まれている。
その上には、観客席が円形に広がっており、多くの爬虫類たちがそこでこれから繰り広げられるバトルに心躍らせていた。
「ここではね、爬虫類たちが本気のバトルをすることができるんだ」
周りの観客と同じように興奮しているティフィンが、前方のバトル場を見つめたまま、俺に説明する。
コロシアム―――。
それは、爬虫類同士が、己の強さを試し、誇示するためのバトル場。
ランクごとに用意されているコロシアムで、バトルを繰り広げ、勝利を重ねることで、ランクアップができる。
ランクはCから始まり、B、A、そして最上位のSへと昇格していく。
そしてSランクの戦士となった爬虫類は、1年に1度開催される”ティタノボア杯”に出場。
そこで優勝した爬虫類が、”最強の爬虫類”として、最高の名誉を得ることができるのだ。
「それでは一戦目に参りましょう!!」
ティフィンの説明がひと段落したところで、司会者の声が響き渡った。
「青サイド!その勢いはまさしく虎!圧倒的な戦闘力で打ちのめす!『黒世界』より、アマゾンツリーボアのトラン!」
紹介のアナウンスとともに、1匹の青年が姿を現した。
細身ながら、そこに鍛え抜かれた筋肉が宿っているのがわかる。
肩まで伸びた黒と白のコントラストが綺麗な髪に、睨みつけられたら身震いしてしまいそうな細い縦長の瞳孔をたたえた灰色の瞳。
そして、頬には蛇特有の、ひし形の鱗。
ひと目見ただけで、強者だとわかる風貌だった。
少し間を開け、司会者は声をあげた。
「赤サイド!黒き稲妻が今宵も炸裂するのか!赤サイド、『UROBOROSU』より、バナナスパイニ―テールイグアナのライメイ!」
わあっ!とひときわ大きくなった歓声を浴びながら、バトル場へもう1匹の青年がやってくる。
スラっとした長身に、黄色と黒が織り交ざったツンツンヘア―。
黒色の鋭い瞳に、頬の肌には小さな鱗。
服装は、黒を基調としたレザーのもので、あらゆるところに金色のチェーンやアクセサリーがじゃらじゃらとついていた。
こちらは、ぱっと見、ヴィジュアル系バンドを彷彿とさせた。
「なぁ、ティフィン」
2匹が中央で、バトル前の挨拶をしているのを見ながら、俺はティフィンに問う。
「なにー?」
「爬虫類の種類の前に紹介された、『黒世界』とか『UROBOROSU』ってなんだ?」
「あぁ、あれはね、所属しているチームの名だよ」
「チーム?チーム戦なのか?」
「うーん、チーム戦ってのは少し違うんだけど…。あのね、コロシアムには出場条件があるんだよ」
「出場条件?」
「うん。ぬし、あそこ、見える?あのバトル場の端っこにある空間」
ティフィンが指さす先には、バトル場を囲む石壁の一部に、透明な壁で作られた空間があった。
二人の人間が入れるくらいの、小さな空間。
そこに二人の人間が、バトル場にいる2匹を見守っていた。
一人は、黒色のチャイナドレスに身を包んだ、綺麗な女性。
ここからだと表情は良く見えなかったが、腕を組んで自信ありげにたたずんでいる。
もう一人は、黒色のシャツとジャケット、レザーパンツに身を包んだ、顔の整った男性。
ライメイと紹介されていたイグアナの青年と同じような格好をしていた。
「あの二人は人間、だよな?」
「うん。これから闘う2匹のトレーナーとなる人間だよ」
「トレーナー?」
「コロシアムに出るには、爬虫類とそのトレーナー……人間のペアが必要なんだ」
ティフィンのその説明に、俺はこの世界に来た時、俺を巡った戦闘が起こった理由をなんとなく理解した。
「そうか。じゃあ、ここで闘って強さを示すためには、人間との協力が必要ってことなのか」
「そういうこと。この世界で、人間はかなり重宝されるんだよ」
あのニホンカナヘビの少年も、コロシアムに出場したかったのだろうか……。
あれ?ってことは、ミィもこのコロシアムに出場するために、俺を連れてきたのだろうか?
「ミィもこのコロシアムに出たいってことか?」
俺が聞くと、ティフィンは軽く首を振った。
「ミィちゃんは、あのカフェの方が大事だって。人間の知恵を借りて、良いカフェを作っていきたいって」
「なんだ、そうなのか。ミィ、かなり強かったから、出たいのかと思ってたよ」
あの強さを持っているんだったら、出て見ればいいのになー、と思いながら、俺はバトルが始まりそうなフィールドを眺めた。
その隣で、
「コロシアムに出たいのは、ミィちゃんじゃなくて―――」
ティフィンの声が聞こえたが、
「それではっ!!バトル、開始っ!!!」
バトル開始のコングと、雄たけびに近い歓声にかき消されてしまった。
あのあと、いくつかカフェをまわってみた俺たち。
カフェに限らず、他の店もそうだが、全体的に現世のお店を模倣したものが多かった。
店に行って初めて知ったが、俺のような人間の転生者もそこそこいるらしい。
人間は店長として、お店の経営を回しているようだ。
だからこそ、ここまで人間の店に近いものが実現できているのだろう。
「どうだ、マコト。どのカフェもオシャレでしょ?」
ミィが上機嫌で言う。
先ほど行ったカフェで食べた、”ファイアベリーのリボンパフェ”がかなりお気に召したらしい。
「そうだな。メニュー以外は、人間界のカフェと大差ないな」
「ここの食材は魔法でできた食材が多いからね~。えへへ、おいしかった~」
ちなみに俺は”黒魔ビーンズのカフェゼリー”、ティフィンは”電光石火の焼きアップルパイ”を食べた。
味は普通のカフェゼリーとあまり変わらなかったのだが、食べた途端、全身に熱い血液が一気に回るような感覚に襲われた。
ミィいわく、魔力が全身を巡る感覚、というのがそれらしい。
俺は魔法は使えないが、魔力が全身を巡ると、しばらくの間、魔力耐性がつくんだそうだ。
ものによっては、自分の魔力や能力を向上させたりもできるんだとか。
また、食材の調理の仕方によっても、効能が変わることもあるらしい。
ティフィンの食べていた”電光石火の焼きアップルパイ”は、普通のリンゴを電気と炎の魔力を注いで調理したもの。
これを食べることにより、電気・光魔法と炎の魔法の威力があがる。
「メニューの内容は、食材の良さや効能をよく把握して考えないとダメだな…」
「ここの世界の食材なら、私がだいたい把握している。いくつか食材も仕入れているから、戻ったら確認してみるか?」
「そうだな。調理の仕方とかも教えてくれ」
「あぁ、わかった」
最後に訪れたカフェを出たころには、陽が落ちて、夜のとばりがおりてきていた。
ミィが言ってくれたように、これからカフェに戻って、食材をチェックしてみるか。
食材をチェックした後は、カフェのコンセプトを決めないとな。
今日、いろいろとカフェを巡って、どんなカフェがいいのか、斬新なのか、人気が出そうなのか、なんとなく考えがまとまってきた気がする。
一日でも早く経営を開始するために、早く方針をかためてやらないとな。
夜の街中を歩きながら、俺がぶつぶつと考えていると、
「そうだ、ティフィン」
ミィがティフィンに呼びかけた。
「なぁに、ミィちゃん」
「今夜のBランク戦、観に行くんでしょ?」
「うん、もちろん!」
「私はカフェに戻っていろいろ準備したいからさ、マコトと二人で行ってきなよ」
「Bランク戦?なんだ、それ」
2匹の話についていけず、俺は聞いた。
さっき、ティフィンが言っていた、”大きめのイベント”というやつだろうか。
「この世界で、一番盛り上がるイベントだよ。説明するよりも、観た方が早いと思うから、ぬし、案内するよ!」
ティフィンに手を引かれ、俺は”世界で一番”と謳われるイベントへと向かった。
―――
「強さを求める爬虫類の皆さま!ようこそ”ミナミ-Bコロシアム”へ!今宵も、最強を求める爬虫類の戦士たちが!集っております!!」
円形の闘技場の中心で、マイクを持った爬虫類……いや、あれは人間、か?その人間が声を張り上げると、周りの爬虫類たちは大歓声をあげた。
「ぬし、こっち!こっちに座ろ!」
そんな大歓声が上がる観客席で、俺はティフィンとともに、空いている席へと座った。
ミィは、先ほど言っていたように、食材のチェックをする、と言ってカフェに戻っていってしまった。
ティフィンに連れてこられた場所は、まさにファンタジー世界の闘技場、といったイメージの円形闘技場『ミナミ-Bコロシアム』
中心は砂の地面が敷かれたバトル場が円形に広がっており、その周りを高い、頑丈そうな石壁で囲まれている。
その上には、観客席が円形に広がっており、多くの爬虫類たちがそこでこれから繰り広げられるバトルに心躍らせていた。
「ここではね、爬虫類たちが本気のバトルをすることができるんだ」
周りの観客と同じように興奮しているティフィンが、前方のバトル場を見つめたまま、俺に説明する。
コロシアム―――。
それは、爬虫類同士が、己の強さを試し、誇示するためのバトル場。
ランクごとに用意されているコロシアムで、バトルを繰り広げ、勝利を重ねることで、ランクアップができる。
ランクはCから始まり、B、A、そして最上位のSへと昇格していく。
そしてSランクの戦士となった爬虫類は、1年に1度開催される”ティタノボア杯”に出場。
そこで優勝した爬虫類が、”最強の爬虫類”として、最高の名誉を得ることができるのだ。
「それでは一戦目に参りましょう!!」
ティフィンの説明がひと段落したところで、司会者の声が響き渡った。
「青サイド!その勢いはまさしく虎!圧倒的な戦闘力で打ちのめす!『黒世界』より、アマゾンツリーボアのトラン!」
紹介のアナウンスとともに、1匹の青年が姿を現した。
細身ながら、そこに鍛え抜かれた筋肉が宿っているのがわかる。
肩まで伸びた黒と白のコントラストが綺麗な髪に、睨みつけられたら身震いしてしまいそうな細い縦長の瞳孔をたたえた灰色の瞳。
そして、頬には蛇特有の、ひし形の鱗。
ひと目見ただけで、強者だとわかる風貌だった。
少し間を開け、司会者は声をあげた。
「赤サイド!黒き稲妻が今宵も炸裂するのか!赤サイド、『UROBOROSU』より、バナナスパイニ―テールイグアナのライメイ!」
わあっ!とひときわ大きくなった歓声を浴びながら、バトル場へもう1匹の青年がやってくる。
スラっとした長身に、黄色と黒が織り交ざったツンツンヘア―。
黒色の鋭い瞳に、頬の肌には小さな鱗。
服装は、黒を基調としたレザーのもので、あらゆるところに金色のチェーンやアクセサリーがじゃらじゃらとついていた。
こちらは、ぱっと見、ヴィジュアル系バンドを彷彿とさせた。
「なぁ、ティフィン」
2匹が中央で、バトル前の挨拶をしているのを見ながら、俺はティフィンに問う。
「なにー?」
「爬虫類の種類の前に紹介された、『黒世界』とか『UROBOROSU』ってなんだ?」
「あぁ、あれはね、所属しているチームの名だよ」
「チーム?チーム戦なのか?」
「うーん、チーム戦ってのは少し違うんだけど…。あのね、コロシアムには出場条件があるんだよ」
「出場条件?」
「うん。ぬし、あそこ、見える?あのバトル場の端っこにある空間」
ティフィンが指さす先には、バトル場を囲む石壁の一部に、透明な壁で作られた空間があった。
二人の人間が入れるくらいの、小さな空間。
そこに二人の人間が、バトル場にいる2匹を見守っていた。
一人は、黒色のチャイナドレスに身を包んだ、綺麗な女性。
ここからだと表情は良く見えなかったが、腕を組んで自信ありげにたたずんでいる。
もう一人は、黒色のシャツとジャケット、レザーパンツに身を包んだ、顔の整った男性。
ライメイと紹介されていたイグアナの青年と同じような格好をしていた。
「あの二人は人間、だよな?」
「うん。これから闘う2匹のトレーナーとなる人間だよ」
「トレーナー?」
「コロシアムに出るには、爬虫類とそのトレーナー……人間のペアが必要なんだ」
ティフィンのその説明に、俺はこの世界に来た時、俺を巡った戦闘が起こった理由をなんとなく理解した。
「そうか。じゃあ、ここで闘って強さを示すためには、人間との協力が必要ってことなのか」
「そういうこと。この世界で、人間はかなり重宝されるんだよ」
あのニホンカナヘビの少年も、コロシアムに出場したかったのだろうか……。
あれ?ってことは、ミィもこのコロシアムに出場するために、俺を連れてきたのだろうか?
「ミィもこのコロシアムに出たいってことか?」
俺が聞くと、ティフィンは軽く首を振った。
「ミィちゃんは、あのカフェの方が大事だって。人間の知恵を借りて、良いカフェを作っていきたいって」
「なんだ、そうなのか。ミィ、かなり強かったから、出たいのかと思ってたよ」
あの強さを持っているんだったら、出て見ればいいのになー、と思いながら、俺はバトルが始まりそうなフィールドを眺めた。
その隣で、
「コロシアムに出たいのは、ミィちゃんじゃなくて―――」
ティフィンの声が聞こえたが、
「それではっ!!バトル、開始っ!!!」
バトル開始のコングと、雄たけびに近い歓声にかき消されてしまった。
0
あなたにおすすめの小説
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
コンバット
サクラ近衛将監
ファンタジー
藤堂 忍は、10歳の頃に難病に指定されているALS(amyotrophic lateral sclerosis:筋萎縮性側索硬化症)を発症した。
ALSは発症してから平均3年半で死に至るが、遅いケースでは10年以上にわたり闘病する場合もある。
忍は、不屈の闘志で最後まで運命に抗った。
担当医師の見立てでは、精々5年以内という余命期間を大幅に延長し、12年間の壮絶な闘病生活の果てについに力尽きて亡くなった。
その陰で家族の献身的な助力があったことは間違いないが、何よりも忍自身の生きようとする意志の力が大いに働いていたのである。
その超人的な精神の強靭さゆえに忍の生き様は、天上界の神々の心も揺り動かしていた。
かくして天上界でも類稀な神々の総意に依り、忍の魂は異なる世界への転生という形で蘇ることが許されたのである。
この物語は、地球世界に生を受けながらも、その生を満喫できないまま死に至った一人の若い女性の魂が、神々の助力により異世界で新たな生を受け、神々の加護を受けつつ新たな人生を歩む姿を描いたものである。
しかしながら、神々の意向とは裏腹に、転生した魂は、新たな闘いの場に身を投じることになった。
この物語は「カクヨム様」にも同時投稿します。
一応不定期なのですが、土曜の午後8時に投稿するよう努力いたします。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる