社長の奴隷

星野しずく

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社長の奴隷.14

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「そ、そんなこと・・・、い、言えません」

「どうして?気持ちいいんだろう。だったらもっと欲しいのが普通じゃないか」

 寛成は使っていなかった方の指にもローションをたらすと、割れ目と中を同時に刺激した。

「ああああっ!だめっ、しゃ、しゃちょう・・・、もう・・・、おかしくなります・・・、お願い・・・、ああっ、だめ・・・、い、いっちゃう・・・」

 美緒はビクビクっと身体を震わせると達してしまった。



「今日も、感度抜群だね」

「ひどいです・・・、同時に攻めるなんて・・・」

 美緒はひどく乱れてしまった自分がやっぱりまだ恥ずかしい。



 ふとパーテーションに目をやると、信楽君がこっそり覗き見をしているのを発見してしまった。

 しかし、もう後の祭りだ。

 すっかり醜態を見られてしまった。



「今日の動きを取り入れた試作品をデザインしてみるかな」

 寛成の頭の中は冷静に商品のことを考えているようだ。

 美緒の身体はまだ淫らに疼きまくっているというのに。



「あと、この試作品、試してみて感想くれる?」

 寛成はまたしても、見たことのない形のグッズを美緒に手渡した。

「社長・・・これは一体」

「まったく、仕方がないな」

 寛成はカバーを外すと手際よく、そのわけの分からない物体を美緒のあそこに装着した。



「しゃ、社長・・・、こ、これ・・・、何だか吸い付いてきますけど・・・」

「ああ、何でもタコの吸盤からヒントを得た商品らしい」

「た、タコの吸盤・・・」

 寛成はスイッチをONにした。



「うっ、あっ、あああああああ!しゃ、社長・・・、こ、これは・・・、ああっ、ああんっ、す、すごっ、すごすぎます!!!」

「そうか、それはよかった。いい感想期待してるよ」

 寛成は期待を込めた表情で美緒のことを見つめている。

「しゃ、しゃちょう・・・、お、お願いします・・・、と、止めてください」

「もう少し続けてからね、頑張って」



 そ、そんな・・・。

 だけど、タコの吸盤というだけあって、いくら自分で取ろうとしても離れてくれない。

「あああっ、強い・・・刺激が・・・、強すぎます・・・、社長、こ、これは、気持ちよくありません」

 寛成はその言葉を聞くとすぐにスイッチをOFFにしてくれた。



「可愛そうに。すまなかったね、嫌な思いをさせて。てっきり気持ちがいいのかと思ってたから」

 寛成は心から申し訳なさそうに言った。

「いいえ、大丈夫です。社長が作ったものじゃありませんし。使ってみないと分かりませんから」

「いや、僕の目が節穴だったせいで、君に不快な思いをさせてしまった。女性を気持ちよくさせるはずのものが、不快にさせてしまうなんて・・・許されることじゃない」

 寛成は商品のことになると、たとえ自分が作ったものでなくても、とたんに厳しくなる。



「大丈夫です。お客様が不快な思いをした訳じゃないんですから。私が使ってそれに気づけたから、それでいいんです」

「だめだ!商品を仕入れる段階でこんなクズを見抜けないなんて・・・僕もまだまだだ・・・。心を入れ替えて、また一から勉強し直す」

「は、はあ・・・」

 なにもそこまで・・・と美緒は思うのだが、寛成は真剣そのものだ。
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