君に溺れてしまうのは僕だから

星野しずく

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君に溺れてしまうのは僕だから.10

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 武彦は避妊具をつけると伊織の体を四つん這いにさせた。

「おじさま…」

 四つん這いのまま、武彦はいおりの尻をなでまわした。
 
 武彦は尻に置いた手を左右にグッと広げた。

「あ、おじさまっ!」

 伊織の大事な部分が丸見えになる。

 武彦は黙ってしばらくそこを眺めていた。

 そしてまた舌でペロペロとそこを舐め、ちゅくちゅくと吸った。

「あ、あっ、お、おじさまっ!ダメ、ダメです!!」

 伊織は恥ずかしさと感じすぎているせいで、目を潤ませた。

 武彦は十分に濡れたそこに自身をあてがうと、一気に貫いた。

「あああああっ!!」

 愛撫こそ丁寧でゆっくりだったが、挿入はかなり激しく、伊織の声は嗄れて音にならない喘ぎ声をあげた。

 武彦はうしろから覆いかぶさり、伊織の乳房を揉み、先端をつまんで刺激した。

 その度に伊織の中は武彦のことを締め付けた。

 武彦は伊織の耳朶にくちづけ、首筋、背中にもくちづけた。

「あっ、はぁっ、ああっ、あああっ!」

 後ろから激しく突かれながら与えられる更なる刺激は伊織を狂わせる。

 伊織は、はしたないほどに矯正をあげ、身を悶えさせた。 

 武彦は伊織の腰を掴むと、いよいよ挿入を深くし、より激しく伊織を突いた。

「くっ、んんっ…」

 伊織の中で絶頂を迎え、武彦のそれがドクドクと精液を放っているのがたまらく幸せだった。

 武彦は伊織の中から出ていくと、タオルで伊織の濡れた場所を拭ってくれた。

 自身の処理も済まし、いつもはそのあと伊織の体中にキスマークをつけるのだ。

 しかし、今日は違っていた。



「下の風呂でシャワーを浴びてきなさい。私は二階のシャワーを使う」

 そう言って部屋から出て行ってしまった。

「はい」

 伊織は何とかそう答えた。

 しかし、心の中は後悔と恐怖でいっぱいだった。

 こんなことは初めてだった。

 セックスのあとキスマークをつけるのは儀式のように必ず行われていた。

 やっぱりおじさまは怒っていらっしゃる。

 私はおじさまにこうして毎晩愛されている。

 それに満足しているなら彼氏など作るはずがないと考えるのが普通だ。

 実際彼氏はいないけれど、今日おばさまと話している流れで彼氏がいると言ってしまった。

 おじさまが独り身でいるせいで私に彼氏ができないと言われて、おじさまを守りたくて言った事なのに…。

 武彦はきっと気分を害したのだろう。

 伊織が彼氏を作るということは、武彦以外の男性とそういう関係を持ちたいと望んでいるという証拠なのだから。

 本当は違うのに…。

 おじさまさえいてくだされば、私はそれでいいのに。
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