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御曹司のやんごとなき恋愛事情.62
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「まったく・・・、これじゃあ何のためにネット電話したんだか分からないじゃありませんか」
栗本がため息まじりに言った。
「だって、優子の奴、須藤って男と一緒にいるだけでもムカつくのに、優秀だとか言って褒めるし・・・」
「そんなの、社員同士ならそう言うしかないじゃないですか。しかも、彼は佐竹さんよりもずっと若い部下なんですよ。少し至らないところがあったとしても、初めての海外視察で緊張してるんです。あの場合はああ言うのがベストだと思います」
「優子は俺だけ見てればいいんだ・・・」
栗本は少し頭痛がしてきた。
しかし、こんなにも一途に一人の女性のことを想っている俊介のことは嫌いではなかった。
たまにつまみ食いをするのも、結局は優子に会えない寂しさを紛らわしているだけなのだ。
そう思うと、そんな非常識な言動さえも許せてしまう。
「栗本君、今から最短でフランスに行けるチケットを手配してくれないか?」
「えっ、今何とおっしゃいました?」
「だから、フランス行きのチケットを今すぐ取ってくれ!」
「副社長・・・、明日はイスラエルに発つんですよ・・・。それに、いくらお隣の国といっても、フランスまでは四時間弱かかります」
「そんなものかまわない。いいから今すぐ手配してくれ」
もうこうなったら俊介は止まらない・・・。
「分かりました・・・」
栗本はタブレットを立ち上げると今から間に合う最速のチケットを購入した。
「副社長、十九時十分発のチケットが取れました」
「そうか、ありがとう。ああ、それから、俺が発ったあと、優子に俺がそちらに向かったと連絡を入れておいてくれ」
「分かりました」
「あと、優子のホテルと部屋番号を折り返し連絡してくれ」
「・・・できる限りやってみます」
こればかりは、優子に尋ねてみるまでは分からない・・・。
「副社長、お気をつけて」
「ああ、行ってくる」
俊介は清々しい表情でタクシーに乗り込んだ。
「本当に、こうと決めたらすぐ行動しちゃうんだから。子どもみたいで可愛い・・・」
栗本は明日のスケジュールが気にはなるものの、俊介の一途な恋に、何だか胸が温かくなるのだった。
「おっと、まったりしてる場合じゃない・・・」
栗本はさっそく優子に連絡をとった。
「もしもし、栗本です。佐竹さん、今お話よろしいですか?」
「え、ええ・・・。それは構わないけど、さっきまでネットで話してたのにどうしたの?」
それはもっともな質問だ。
「はい・・・、実はたった今、副社長がフランスに向けてドイツを発たれました」
「なっ・・・!」
優子は驚きのあまり言葉が出て来ない。
栗本がため息まじりに言った。
「だって、優子の奴、須藤って男と一緒にいるだけでもムカつくのに、優秀だとか言って褒めるし・・・」
「そんなの、社員同士ならそう言うしかないじゃないですか。しかも、彼は佐竹さんよりもずっと若い部下なんですよ。少し至らないところがあったとしても、初めての海外視察で緊張してるんです。あの場合はああ言うのがベストだと思います」
「優子は俺だけ見てればいいんだ・・・」
栗本は少し頭痛がしてきた。
しかし、こんなにも一途に一人の女性のことを想っている俊介のことは嫌いではなかった。
たまにつまみ食いをするのも、結局は優子に会えない寂しさを紛らわしているだけなのだ。
そう思うと、そんな非常識な言動さえも許せてしまう。
「栗本君、今から最短でフランスに行けるチケットを手配してくれないか?」
「えっ、今何とおっしゃいました?」
「だから、フランス行きのチケットを今すぐ取ってくれ!」
「副社長・・・、明日はイスラエルに発つんですよ・・・。それに、いくらお隣の国といっても、フランスまでは四時間弱かかります」
「そんなものかまわない。いいから今すぐ手配してくれ」
もうこうなったら俊介は止まらない・・・。
「分かりました・・・」
栗本はタブレットを立ち上げると今から間に合う最速のチケットを購入した。
「副社長、十九時十分発のチケットが取れました」
「そうか、ありがとう。ああ、それから、俺が発ったあと、優子に俺がそちらに向かったと連絡を入れておいてくれ」
「分かりました」
「あと、優子のホテルと部屋番号を折り返し連絡してくれ」
「・・・できる限りやってみます」
こればかりは、優子に尋ねてみるまでは分からない・・・。
「副社長、お気をつけて」
「ああ、行ってくる」
俊介は清々しい表情でタクシーに乗り込んだ。
「本当に、こうと決めたらすぐ行動しちゃうんだから。子どもみたいで可愛い・・・」
栗本は明日のスケジュールが気にはなるものの、俊介の一途な恋に、何だか胸が温かくなるのだった。
「おっと、まったりしてる場合じゃない・・・」
栗本はさっそく優子に連絡をとった。
「もしもし、栗本です。佐竹さん、今お話よろしいですか?」
「え、ええ・・・。それは構わないけど、さっきまでネットで話してたのにどうしたの?」
それはもっともな質問だ。
「はい・・・、実はたった今、副社長がフランスに向けてドイツを発たれました」
「なっ・・・!」
優子は驚きのあまり言葉が出て来ない。
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