ケダモノのように愛して

星野しずく

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ケダモノのように愛して.79

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 キスは…、咲那のことを想ってしてくれてるキスなら、嫌じゃない。

 でもこんな…、口封じみたいなキスは、キスじゃない。

 咲那は、桔平の舌を噛んだ。

「痛っ…」

 桔平は、信じられないといった表情で、咲那から唇を離した。



「ねえ、お願い。ちゃんと話して…。桔平は私から逃げればそれで終わり?私は終わりじゃない。だってずっと好きなんだもん。それなのに、何も言わないで行っちゃうの?」

「いつからそんなに口が達者になったんだ…」

 桔平は暴れる咲那のことを抱き上げると寝室に連れて行った。

 咲那の上に桔平が覆いかぶさる。



「最後にセックスしたくなったのか…。いいよ、してやるよ」

 桔平は咲那の首筋にキスをした。

 桔平の熱い吐息が耳にかかる。



「ち、ちがう…、話を…話をしにきたの…」

 くちくちと舌が耳の中に差し込まれれば、咲那の身体は一気に反応してしまう。

 いやだ…、こんな風に誤魔化されたくないのに…。

「その割には、もう感じてるんじゃないのか」

 桔平は咲那の身体をまさぐり始める。



「いやっ、桔平…、ちゃんと話したい…」

「じゃあ、話せよ…俺がこうしてる間に」

 桔平は咲那の服の中に手を入れると、乳房をキュッと摘んだ。



「ああっ、いやっ、そんなことしたら…、話せない…」

「いいじゃないか、身体で会話するってのもありだろ」

 桔平は咲那のTシャツを脱がし、ブラを外すと乳房に熱い舌を這わせた。



「はぁっ…、やだ…、こんなの…、桔平…お願い…」

 ちゅくちゅくと先端を吸われれば、言葉は意味をなさなくなってしまう…。



 桔平の吐息、立ち昇る香り、熱い身体、その全てに包まれて、咲那の思考は桔平に占領されてしまう。

 熱いキスを与えられればそれに応えずにはいられない。

 舌を絡ませられれば追いかけずにはいられない

 桔平の熱い掌が触れた部分はすべて体の奥の疼きに繋がって、咲那の身体はその全てにビクビクと反応する。



「はあっ…、あっ…、ああっ…、はっ…、ああんっ…」

 いつの間にか口から吐き出されるのは甘い吐息だけに変わっている。

 激しい口づけを与えられながら、桔平の指が咲那の割れ目を撫でれば、すでに蜜で溢れているそこは、スルリと桔平の指を受け入れた。



「あああっ!はっ…、ああっ…、あっ…、あっ、はぁっ…、あああっ!」

 くちゅくちゅと挿入を繰り返される度、咲那は背中を仰け反らせた。



 いつの間にこんな体にされてしまったのだろう。

 とても抗うことなどできない…。

 呼吸もままならないほどのくちづけと、巧みな指使いで、咲那はどんどん追い詰められる。

 桔平の香りに満たされて、濃厚に愛撫を繰り返されて、咲那はいよいよ未知の領域へ入っていく。



 もう何が何だか分からない。

 まともに考えることができない…。

 ただ、桔平に満たされている。

 強く抱きしめられて、もう桔平との境界線が分からない。

 気持ちいいとか…、感じすぎて分からない。
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