2 / 18
北の大地
しおりを挟む
せっかくだからと、新幹線のチケットを買ってくれた。
父は鉄道大好きだ。
しかも間違いがないよう、1週間も前にすでに発券していた。
反抗期だったので学校帰りに払い戻してやった。
羽田から新千歳までの航空券を最安値で買っている。
差額はいただきだ。
そんなわけでつむぎは空の旅を満喫した。
スマホも新しく買ってもらって、2台持ちになった。
とりあえず行きの分の腹はこれで治まる。
北海道の輪郭が見え、やがて飛行機が下がり始めた。
つむぎは鬱々とした顔をして、北の大地におりた。
空港からさらに約2時間。
札幌から北へ100㎞いったところが目的地だった。
「寒ぅいっ」
すっかり本州に染まって半袖できた女子1名。
3月はまだ残雪が道路脇に積まれている。
そうだ。道々これらを踏んづけて、崩して歩いていたことを思い出した。
エコバックが道中買った菓子で膨らんでいる。
必要なものは一切入っていない。
生存スキルがなさすぎだな、と自分であきれた。
祖母の家までは歩いて10分ほど。
まっすぐな道をすたすた歩き出す。
駅前に、コンビニが1軒。
その隣が市営の温水プール。
そして病院。の、近くには市場。
向こうに図書館。
そう。図書館は大きくてきれいで、夜遅くまで開館している。
晩ごはんの後によく連れて行ってもらっていた。
ここに一生住みたい。
5年生までのつむぎは思っていた。
こんないいところ他にない。
なんでもあるじゃん。
父の転職で引っ越すことが決まった。
つむぎは小学校の成績が良かったので、試しに受験しようとなった。
その方が知らない土地でも友達が作りやすいだろうと。
その時はナイス両親と思った。
寂しいとは思ったが、勉強時間が長くてしんみりする間もなかったと思う。
受験本番には1か月ちょっと向こうに滞在した。
そして、希望の学校に合格した。
北海道を離れる日はさすがに辛くて泣いたけれど、すぐ忘れてしまっていた。
電車で通学する日々。
制服で「あの学校」と好意的にささやかれると誇らしい。
つむぎの学業は並だったが、黙っていれば賢そうに見えるのかもしれない。
虎の威を借りて、ゆるゆるとした毎日を過ごしていた。
祖母の家が道路の向かいに見える。
信号待ちをしているつむぎの前を、自転車が走り抜けた。
ジャッ、と、車道の泥が飛び散る音がする。
黒いフレームのロードバイクだ。
うお、速い。
黒いヘルメットに、黒っぽいサイクルジャージ。
サングラスは虹色で、顔は見えなかったけれど、同じくらいの男の子かなと思った。
山のある方へ去っていく。
祖母の家に行き、インターホンを鳴らした。
「つむちゃん」
小さくて丸い祖母がにこにこしながら出てくる。
セキュリティの低さが懐かしかった。
「ばあちゃん。来たよ」
つむぎはかわいい顔で笑う。
「おやつ食べようねえ。
こんな遠くまでありがとう」
いそいそとつむぎを中に招く。
テーブルの上には甘い菓子が山盛りに盛られていた。
そして、そばに小学校の卒業アルバムがある。
「あ、荷物もう着いたんだ?」
たしかあれは引っ越しの荷物に入れたもの。
「そうなの」
ほうじ茶をいれてくれながら祖母は言った。
「つむちゃんのお友達はみんな同じ中学校だから、きっとまた仲良くなれるよ」
「…そうだねえ」
つむぎは偉そうにソファにふんぞり返りながらお茶をすする。
1杯飲み切ったところで思い出した。
自分は、この、祖母の世話をしに来たのでは?
「つむちゃん水泳続けてるんでしょ?それで髪切ったのかい?」
髪を切る仕草をして祖母が尋ねる。
「う~ん。そういうわけでもないよ。
気分。ただの気分」
男の子みたいに短くしてみたかったから切った。
それだけである。
小学生の頃は切らずに放っていたから長く伸びていた。
「ばあちゃん体調は?最近は良いの?」
遠慮なしに菓子を口に入れる。
祖母はテレビをつけた。
「いいよ?なんだかあの一回だけで、あとは大丈夫だね。
暖かくなってきたから元気が出てきたよ」
「……、よかった。ね」
私の来た意味は。
「せっかく来たんだから、ゆっくりして行ってねえ」
祖母はゆったりと笑う。
「ねー」
愛想を返しておいて、つむぎは胸の内で泣いた。
夏休み中に、学力の確認テストを受けねばならない。
ゆっくりもしていられないことは決まっているのだ。
小学生の時に使っていた部屋に、荷物は運び入れられている。
2階まで祖母が持って上がったとは思えないからきっと宅配便の人だ。
通う予定の中学校の制服もあった。
「あー…、ワンピースだったっけ」
小学校の卒業式でみんなが着ていた。
つむぎだけ、赤いリボンのブレザーだった。
自身では、この世界で一番似合わない服がワンピースだと確信している。
3ヵ月もの間、それを身に着けて歩くのだ。
小学校の頃のセーターやズボンがクローゼットに残っている。
「着られんし」
身長は5㎝ばかり伸びただけ。
160㎝に数センチ及ばずというところだ。
しかし、柄が。
名も知らぬ動物柄だったり、よく分からない場所にレースがついていたりする。
「ダセェ。うける。ダッセェ」
ひゃひゃひゃっと一人で笑ってしまった。
「ばあちゃん、自転車ある? 服屋さん行きたい。
薄着しか持ってこなかったの」
2階から声をかけると、祖母はのっちのっちと階段をきしませて上ってくる。
「あら、もう小学生の時のは着れないかい?」
困ったように部屋を覗き込んだ。
「何か子どもっぽいからさぁ」
甘えん坊の声で言う。
「つむちゃんはまだ子どもでしょや」
祖母は笑ってつむぎの要求をはたき落としてきた。
「中学校のジャージ着て歩くといいよ。
みんなそうしてるから」
「ふうん」
クローゼットの制服の隣に、青と白のジャージがある。
上を引っ張り出してみると、背中に赤い六芒星が背負われていた。
陰陽師か?
あれは星型か。
はっきりと漢字で中学校の名前が冠されている。
胸には布の名札。
‘三浦’とマジックで書いていた。
三浦さん、ありがとうございます。
私の親の無茶を聞いてくださった三浦さん。
ナゾ柄のピンクのセーターを着て、その上に中学ジャージを重ねた。
仮の名の三浦として外に出る。
「ばあちゃん、車庫に自転車あったよね?
ちょっと確かめるね。
乗れそうなら出かけるよ」
「はぁい」
階段を駆け下りたつむぎのあとを追って、祖母は急ぎ足で下りてきた。
玄関先で靴をとんとんやりながらつむぎはそれを制止する。
「ばあちゃん、ゆっくり下りて。
私は勝手にやるからさ。けがしないでよ」
早口で告げる孫に「分かったよー」と手を上げた。
車庫の自転車は祖母に合わせてサドルが最大まで低くなっている。
ちょっと持ち上げてペダルを回してみた。
チェーンがゆるゆる。
防犯登録を見ると、20年前だ。
変速機なんかついていない。
かごには小花柄の布でカバーがかけられているが、なかなかに日焼けしていた。
パンクはしていない。
スポークが所々なくなっているが、問題ない…、よね。
車庫に転がっている空気入れで空気を入れ、準備完了だ。
「ばあちゃん、ちょっと自転車で走って来るー」
靴を履いたまま這って居間へ侵入し、スマホを握る。
「気を付けてねー」
流しで何かやりながら祖母が手を振った。
あ、やべ。さっきのおやつのあと片づけてない。
気がついたが、もう外に出てしまったし。
「いってきまーす」
派手にきいきい鳴らしながら、つむぎは中学生らしい服を求めて走り出した。
父は鉄道大好きだ。
しかも間違いがないよう、1週間も前にすでに発券していた。
反抗期だったので学校帰りに払い戻してやった。
羽田から新千歳までの航空券を最安値で買っている。
差額はいただきだ。
そんなわけでつむぎは空の旅を満喫した。
スマホも新しく買ってもらって、2台持ちになった。
とりあえず行きの分の腹はこれで治まる。
北海道の輪郭が見え、やがて飛行機が下がり始めた。
つむぎは鬱々とした顔をして、北の大地におりた。
空港からさらに約2時間。
札幌から北へ100㎞いったところが目的地だった。
「寒ぅいっ」
すっかり本州に染まって半袖できた女子1名。
3月はまだ残雪が道路脇に積まれている。
そうだ。道々これらを踏んづけて、崩して歩いていたことを思い出した。
エコバックが道中買った菓子で膨らんでいる。
必要なものは一切入っていない。
生存スキルがなさすぎだな、と自分であきれた。
祖母の家までは歩いて10分ほど。
まっすぐな道をすたすた歩き出す。
駅前に、コンビニが1軒。
その隣が市営の温水プール。
そして病院。の、近くには市場。
向こうに図書館。
そう。図書館は大きくてきれいで、夜遅くまで開館している。
晩ごはんの後によく連れて行ってもらっていた。
ここに一生住みたい。
5年生までのつむぎは思っていた。
こんないいところ他にない。
なんでもあるじゃん。
父の転職で引っ越すことが決まった。
つむぎは小学校の成績が良かったので、試しに受験しようとなった。
その方が知らない土地でも友達が作りやすいだろうと。
その時はナイス両親と思った。
寂しいとは思ったが、勉強時間が長くてしんみりする間もなかったと思う。
受験本番には1か月ちょっと向こうに滞在した。
そして、希望の学校に合格した。
北海道を離れる日はさすがに辛くて泣いたけれど、すぐ忘れてしまっていた。
電車で通学する日々。
制服で「あの学校」と好意的にささやかれると誇らしい。
つむぎの学業は並だったが、黙っていれば賢そうに見えるのかもしれない。
虎の威を借りて、ゆるゆるとした毎日を過ごしていた。
祖母の家が道路の向かいに見える。
信号待ちをしているつむぎの前を、自転車が走り抜けた。
ジャッ、と、車道の泥が飛び散る音がする。
黒いフレームのロードバイクだ。
うお、速い。
黒いヘルメットに、黒っぽいサイクルジャージ。
サングラスは虹色で、顔は見えなかったけれど、同じくらいの男の子かなと思った。
山のある方へ去っていく。
祖母の家に行き、インターホンを鳴らした。
「つむちゃん」
小さくて丸い祖母がにこにこしながら出てくる。
セキュリティの低さが懐かしかった。
「ばあちゃん。来たよ」
つむぎはかわいい顔で笑う。
「おやつ食べようねえ。
こんな遠くまでありがとう」
いそいそとつむぎを中に招く。
テーブルの上には甘い菓子が山盛りに盛られていた。
そして、そばに小学校の卒業アルバムがある。
「あ、荷物もう着いたんだ?」
たしかあれは引っ越しの荷物に入れたもの。
「そうなの」
ほうじ茶をいれてくれながら祖母は言った。
「つむちゃんのお友達はみんな同じ中学校だから、きっとまた仲良くなれるよ」
「…そうだねえ」
つむぎは偉そうにソファにふんぞり返りながらお茶をすする。
1杯飲み切ったところで思い出した。
自分は、この、祖母の世話をしに来たのでは?
「つむちゃん水泳続けてるんでしょ?それで髪切ったのかい?」
髪を切る仕草をして祖母が尋ねる。
「う~ん。そういうわけでもないよ。
気分。ただの気分」
男の子みたいに短くしてみたかったから切った。
それだけである。
小学生の頃は切らずに放っていたから長く伸びていた。
「ばあちゃん体調は?最近は良いの?」
遠慮なしに菓子を口に入れる。
祖母はテレビをつけた。
「いいよ?なんだかあの一回だけで、あとは大丈夫だね。
暖かくなってきたから元気が出てきたよ」
「……、よかった。ね」
私の来た意味は。
「せっかく来たんだから、ゆっくりして行ってねえ」
祖母はゆったりと笑う。
「ねー」
愛想を返しておいて、つむぎは胸の内で泣いた。
夏休み中に、学力の確認テストを受けねばならない。
ゆっくりもしていられないことは決まっているのだ。
小学生の時に使っていた部屋に、荷物は運び入れられている。
2階まで祖母が持って上がったとは思えないからきっと宅配便の人だ。
通う予定の中学校の制服もあった。
「あー…、ワンピースだったっけ」
小学校の卒業式でみんなが着ていた。
つむぎだけ、赤いリボンのブレザーだった。
自身では、この世界で一番似合わない服がワンピースだと確信している。
3ヵ月もの間、それを身に着けて歩くのだ。
小学校の頃のセーターやズボンがクローゼットに残っている。
「着られんし」
身長は5㎝ばかり伸びただけ。
160㎝に数センチ及ばずというところだ。
しかし、柄が。
名も知らぬ動物柄だったり、よく分からない場所にレースがついていたりする。
「ダセェ。うける。ダッセェ」
ひゃひゃひゃっと一人で笑ってしまった。
「ばあちゃん、自転車ある? 服屋さん行きたい。
薄着しか持ってこなかったの」
2階から声をかけると、祖母はのっちのっちと階段をきしませて上ってくる。
「あら、もう小学生の時のは着れないかい?」
困ったように部屋を覗き込んだ。
「何か子どもっぽいからさぁ」
甘えん坊の声で言う。
「つむちゃんはまだ子どもでしょや」
祖母は笑ってつむぎの要求をはたき落としてきた。
「中学校のジャージ着て歩くといいよ。
みんなそうしてるから」
「ふうん」
クローゼットの制服の隣に、青と白のジャージがある。
上を引っ張り出してみると、背中に赤い六芒星が背負われていた。
陰陽師か?
あれは星型か。
はっきりと漢字で中学校の名前が冠されている。
胸には布の名札。
‘三浦’とマジックで書いていた。
三浦さん、ありがとうございます。
私の親の無茶を聞いてくださった三浦さん。
ナゾ柄のピンクのセーターを着て、その上に中学ジャージを重ねた。
仮の名の三浦として外に出る。
「ばあちゃん、車庫に自転車あったよね?
ちょっと確かめるね。
乗れそうなら出かけるよ」
「はぁい」
階段を駆け下りたつむぎのあとを追って、祖母は急ぎ足で下りてきた。
玄関先で靴をとんとんやりながらつむぎはそれを制止する。
「ばあちゃん、ゆっくり下りて。
私は勝手にやるからさ。けがしないでよ」
早口で告げる孫に「分かったよー」と手を上げた。
車庫の自転車は祖母に合わせてサドルが最大まで低くなっている。
ちょっと持ち上げてペダルを回してみた。
チェーンがゆるゆる。
防犯登録を見ると、20年前だ。
変速機なんかついていない。
かごには小花柄の布でカバーがかけられているが、なかなかに日焼けしていた。
パンクはしていない。
スポークが所々なくなっているが、問題ない…、よね。
車庫に転がっている空気入れで空気を入れ、準備完了だ。
「ばあちゃん、ちょっと自転車で走って来るー」
靴を履いたまま這って居間へ侵入し、スマホを握る。
「気を付けてねー」
流しで何かやりながら祖母が手を振った。
あ、やべ。さっきのおやつのあと片づけてない。
気がついたが、もう外に出てしまったし。
「いってきまーす」
派手にきいきい鳴らしながら、つむぎは中学生らしい服を求めて走り出した。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
せんせいとおばさん
悠生ゆう
恋愛
創作百合
樹梨は小学校の教師をしている。今年になりはじめてクラス担任を持つことになった。毎日張り詰めている中、クラスの児童の流里が怪我をした。母親に連絡をしたところ、引き取りに現れたのは流里の叔母のすみ枝だった。樹梨は、飄々としたすみ枝に惹かれていく。
※学校の先生のお仕事の実情は知りませんので、間違っている部分がっあたらすみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる