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終章
epilogue
しおりを挟む「ひーちゃん、髪は伸ばさないの?」
「髪? どうして?」
「出会った頃から、ずっとベリーショートだなぁと思って」
「ショートヘアだと、だめ?」
女の子らしくない? ガサツ女が余計にガサツに見える?
「他意はないよ。部活引退したし、伸ばすのかなって、ふと思っただけ。スタイルの良いひーちゃんにその髪型はバッチリ似合ってるから、今のは聞き流しといて」
「わかった」
でも、凪が喜ぶなら、伸ばしてみてもいいんだけどな。
「あと、ショートヘアには俺得な利点があるし」
「利点?」
「うん。ずっと我慢してきたけど、もうカレカノだから、今、解禁しちゃってもいいよね?」
「何を……ひゃっ!」
「ショートだと、ひーちゃんの綺麗なうなじに、いつでもキスできるじゃん?」
「そ、そういうことは! お子様を卒業してからです! 成人するまで、だめっ」
「え、マジ? ひーちゃん、そんなクールビューティーなビジュアルしといて、まさかのウブ系おねーさん? じゃあ、どこにするキスならオッケーなんだようっ」
【了】
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