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恋微熱
【2】
しおりを挟む「うーん、こんなもんかな?」
家庭科室の端で、首を傾げる。
今は、部活中。今日の料理部のメニューは、三種類のトリュフと生チョコだ。
「生チョコは、それでオッケーだよ」
「あ、良かった。ねぇ、チカちゃん。どうして生チョコにホワイトチョコを混ぜたの?」
「そうすると、コクが出るからだよー」
「あ、そうなんだ」
チカちゃんは、何でも詳しいなぁ。
「じゃ、次はトリュフの形を整えようか」
「うん! 私、あの作業、好き!」
保冷剤で手を冷やしながら、コロコロとチョコを綺麗に丸めていく。
3等分に分けたら、後は仕上げ。チョコペンで飾りを描いたものと、ココアと粉砂糖をまぶしたもの。
「出来たっ! チカちゃんが丁寧に教えてくれたお陰だよ。ありがとう!」
「違うよ。涼香ちゃんが頑張ったんだよ」
こうやっていつも謙遜するけど、チカちゃんがいてくれたから作れた。
でも、奏人へのチョコレートケーキだけは自分の力で頑張るんだ!
「せっかく上手に作れたんだから、土岐くんに渡せば?」
「奏人に? 駄目よ、バレンタインの練習だってバレちゃう」
「そう? 勿体ないね。じゃ。持って帰って、ちゃんとレシピノートに纏めといてね」
「うん、そうするね」
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