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第3章 空白の時間
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周囲を囲んでいた気配の中にで、何かが気にかかり、花音は首を巡らせた。そして、一点を見つめ固まる。
その瞬間、ぴくり、と、花音の隣に立つ男が顔を上げ、花音の視線を追った。その目には剣呑な光が宿っている。
だが、それと同時に、様子を見に来ていた野次馬のような職員の中にも花音の様子に気づいた人たちがいて、それまでこの「お客様」とのやりとりは呑気に見物を決め込んでいたというのに、今回は進み出てきて、花音と、花音の目がとらえた人との間に割って入った。
「あいつ、何かしたのか?」
上からの降ってくる声に、花音は首を振る。むしろ、何かしたのは、自分。
腕を掴まれるのとほぼ同時に目の前で起きたことに、翔は息をのんだ。
ただ敵意だけを宿した目で、花音が宥めた男が翔を見据えた。花音と目があったと思った直後に。
目が合った瞬間の花音の表情は、今にも暴れ出しそうなその男と向き合っている時にはまるでなかった緊張感に満ちていて。
「高嶺さん…いや、そんなはずないか」
「?」
隣で、案内の男性職員が何かを言いかけて止める。
腕を掴んだ男の手を振り払いながら問いかける視線を向けると、苦笑いを向けられた。
「いえ、彼女の様子が変わったから、もしかしたら知り合いなのかな、と思って。そんなはずないですよね。彼女からもそんな話は聞いたこともないし」
そういう話を吹聴するタイプではないだろう、と思いながら、不意に急かすように促されてなぜ、と思う。腕を振り払われた男は、翔がその場を離れるとわかればそれ以上用はないとばかりに、野次馬の向こうに姿を消してしまう。
「どうしたんですか、急に」
浅井が問いかければ、彼は困ったような顔で振り返った。
「さっき問題を起こしていた人も何ですけど、ちょっと」
言い澱んでから、分からないのはすっきりしなくて気になるからとやんわりと浅井に促され、仕方なさそうに説明する。
「大丈夫だろうと思って周りにいましたけど、あの人が暴れたらすぐに助けられるように来ていた職員たちがいたんですけど。みんな、福祉で一緒だった人たちです」
その人たちが、花音の様子が変だと気づいた瞬間に、あの男が翔を睨み据えるのとほぼ同時に、間に割って入ってきていたのだという。それは、彼の剣呑な雰囲気のせいではないのかと言えば、違うと、きっぱりと言い切った。
「警戒されたのは、こちらです」
「どうしてそんな…」
ただの仕事仲間、というだけで、それほどに守ろうとするものなのか。首を傾げれば、彼は、自分はそれほどのつながりをそこで得られなかったけれど、と言いながら肩を竦めた。
「それに、特に今は、彼らは互いを傷つけるものを許さないと思います」
「?」
それ以上聞けないようなその言葉に首を傾げながら、翔は背後を窺った。何事もなかったかのように、どこかへ連れ立って花音たちが移動していく。
「浅井さん」
「駐車場にいます」
打てば響くように、浅井が頷いてその場を離れた。
撮影を終え足早に駐車場に行くと、浅井が車から降りて合図をよこす。
だが、そこには花音の姿はない。出入口は一箇所ではない。駐車場を通らない出口からでも出て行ったのか、と思いながら翔が顔をしかめると、浅井が不意に緊張したのに気づき、その視線を追うように振り返る。
そこには、先ほど翔の腕を掴んだライターが立っていた。大型のバイクに寄りかかり、こちらを見ていた彼は、翔が気づいたのを確認して歩み寄ってくる。
「一時期、うちの近くにずっと止まっていた車にいたのは、あなたですね」
尚から忠告された車を、あの頃翔も確認していた。その時に見かけた顔だと、撮影に入る少し前に思い出した。
まさかあの後、見なくなったと思っていたが、ずっと花音の方につきまとっていたのかと、言葉遣いは穏やかながら声には怒りと苛立ちを孕む。自分は見つけられなかったのに、こんなやつにいとも簡単に見つかるなんてと。
それには答えず、弓削は浅井を一瞥してから翔を見据えた。
「彼女に会う前に、あんたに見せたいものがある」
「なんだって?」
「自分で探し出したら、見せてやろうと思っていたんだがな。偶然見つけられるとは、あいつもついてない」
呟くような声に、翔の目がつり上がった。
「お前がずっと、彼女隠していたのか」
「人聞きが悪いな。お前がまともに探しもしなかったんだろう?別に、隠れるというほど隠れてもいない。実際、こんな公の場所で仕事をしているんだ」
吐き捨てるように言われ、翔は歯噛みする。冷たい目で、弓削は翔を見ていた。
「それなのに、お前はこのまま会えば身勝手に自分の理屈で彼女を責めるんだろう?」
「あんたになんの関係がある」
「ねぇよ」
あっさりと言いながら、肩を竦めて見せられる。
「ただの親切心だ。責めるだけ責めた後でお前が知ったら、自己嫌悪で立ち上がれなくなるだろうから、先に見せてやろうっていうな」
「なに?」
どういう言い草だと背を向けたいが、そうさせない気迫が弓削にあった。浅井が割って入ってこないことに不意に気づけば、浅井は驚いたようにまじまじと弓削を見つめている。
「浅井さん?」
「あなた…あれからまさかずっと?」
浅井が何かを知っているのを敏感に感じ取って翔が目を細める。だが、それを追求する時間は与えられなかった。
「あのバイクについてこい。花音ならもう、帰らせた」
税務課での話を終え帰ろうとすると、背の高い人影が立ち話をしていた。
税務課で一緒に話していた先輩は、まだ仕事があるからと申し訳なさそうにしていたけれど、別にお互い仕事なのだから気にすることでもない。
翔がいたのには驚いた。今日の時間外にドラマの撮影が入ると聞いていたから、きっとそれだろうとすぐに思い当たったが。その驚きを敏感に感じ取って間に入ってくれた人たち。
「待っててくれたんですか?」
声をかければ、小憎らしい顔で後輩が笑う。
待っていてくれるくらいなら、先に助けに入ってあげればいいのにとも思う。そこにいる中の1人は、騒ぎを起こした彼と花音と同じように、花音以上に関わっていたのだから。
「さっき弓削さんに呼び止められて、駐車場のほうに出ると待ち伏せされてるって伝えろって言われてさ」
先輩に言われて苦笑いになる。なぜかこの人たちは弓削といつの間にか知り合っていた。職業柄なのか、あの人はいつの間にか人間関係を彼なりに作っている。
「それは、避けて帰れってことか…」
それはそれで、機嫌を損ねそうだけれど。もう十分に損ねている、というか、最早そこまでの興味も自分に対してないだろうにとも思う。自分の言動で感情を動かすほどのつながりもないのだろうと。そう思って傷つくのは、身勝手だ。自分で招いたことなのだから。
「向こうから出て行きましょう。駐車場まで送りますよ」
「…君が先に間に入っていても良かったんだよ?」
「花音さんの方が先にあそこに着いてたんだから仕方ないでしょう」
降参、というように両手をあげながらも反論されて、花音は軽く睨む。
それにしても、と背の高い3人を見上げた。
「別に、そんなに遅いわけでもないし1人で帰れますよ?」
「いや、弓削さんに言われたのに1人で行かせて何かあると、困るから」
「なんでそんな、弓削さん…」
1人は妻子持ち、先輩ももう1人の後輩も彼女がいる。その3人が揃って送ってくれるというのは、ありがたいがなんだかその人たちに申し訳なくもなる。それが伝わったのか、先輩がくしゃっと笑った。
「大丈夫。花音ちゃんを送ったなら何も言われない。むしろこの状況で1人で帰らせた方が、彼女怖いから」
「何かいろいろ、納得いかない」
むくれている花音を雑に促して、揃って歩き出す。背の高い3人に囲まれてしまえば、確かにどこかで見ていたとしても、すぐには花音が見えないのかもしれない。
近々、きっとちゃんと再会することになるだろう人の顔を思い出して、ぎゅっと口をひき結んだ。
その瞬間、ぴくり、と、花音の隣に立つ男が顔を上げ、花音の視線を追った。その目には剣呑な光が宿っている。
だが、それと同時に、様子を見に来ていた野次馬のような職員の中にも花音の様子に気づいた人たちがいて、それまでこの「お客様」とのやりとりは呑気に見物を決め込んでいたというのに、今回は進み出てきて、花音と、花音の目がとらえた人との間に割って入った。
「あいつ、何かしたのか?」
上からの降ってくる声に、花音は首を振る。むしろ、何かしたのは、自分。
腕を掴まれるのとほぼ同時に目の前で起きたことに、翔は息をのんだ。
ただ敵意だけを宿した目で、花音が宥めた男が翔を見据えた。花音と目があったと思った直後に。
目が合った瞬間の花音の表情は、今にも暴れ出しそうなその男と向き合っている時にはまるでなかった緊張感に満ちていて。
「高嶺さん…いや、そんなはずないか」
「?」
隣で、案内の男性職員が何かを言いかけて止める。
腕を掴んだ男の手を振り払いながら問いかける視線を向けると、苦笑いを向けられた。
「いえ、彼女の様子が変わったから、もしかしたら知り合いなのかな、と思って。そんなはずないですよね。彼女からもそんな話は聞いたこともないし」
そういう話を吹聴するタイプではないだろう、と思いながら、不意に急かすように促されてなぜ、と思う。腕を振り払われた男は、翔がその場を離れるとわかればそれ以上用はないとばかりに、野次馬の向こうに姿を消してしまう。
「どうしたんですか、急に」
浅井が問いかければ、彼は困ったような顔で振り返った。
「さっき問題を起こしていた人も何ですけど、ちょっと」
言い澱んでから、分からないのはすっきりしなくて気になるからとやんわりと浅井に促され、仕方なさそうに説明する。
「大丈夫だろうと思って周りにいましたけど、あの人が暴れたらすぐに助けられるように来ていた職員たちがいたんですけど。みんな、福祉で一緒だった人たちです」
その人たちが、花音の様子が変だと気づいた瞬間に、あの男が翔を睨み据えるのとほぼ同時に、間に割って入ってきていたのだという。それは、彼の剣呑な雰囲気のせいではないのかと言えば、違うと、きっぱりと言い切った。
「警戒されたのは、こちらです」
「どうしてそんな…」
ただの仕事仲間、というだけで、それほどに守ろうとするものなのか。首を傾げれば、彼は、自分はそれほどのつながりをそこで得られなかったけれど、と言いながら肩を竦めた。
「それに、特に今は、彼らは互いを傷つけるものを許さないと思います」
「?」
それ以上聞けないようなその言葉に首を傾げながら、翔は背後を窺った。何事もなかったかのように、どこかへ連れ立って花音たちが移動していく。
「浅井さん」
「駐車場にいます」
打てば響くように、浅井が頷いてその場を離れた。
撮影を終え足早に駐車場に行くと、浅井が車から降りて合図をよこす。
だが、そこには花音の姿はない。出入口は一箇所ではない。駐車場を通らない出口からでも出て行ったのか、と思いながら翔が顔をしかめると、浅井が不意に緊張したのに気づき、その視線を追うように振り返る。
そこには、先ほど翔の腕を掴んだライターが立っていた。大型のバイクに寄りかかり、こちらを見ていた彼は、翔が気づいたのを確認して歩み寄ってくる。
「一時期、うちの近くにずっと止まっていた車にいたのは、あなたですね」
尚から忠告された車を、あの頃翔も確認していた。その時に見かけた顔だと、撮影に入る少し前に思い出した。
まさかあの後、見なくなったと思っていたが、ずっと花音の方につきまとっていたのかと、言葉遣いは穏やかながら声には怒りと苛立ちを孕む。自分は見つけられなかったのに、こんなやつにいとも簡単に見つかるなんてと。
それには答えず、弓削は浅井を一瞥してから翔を見据えた。
「彼女に会う前に、あんたに見せたいものがある」
「なんだって?」
「自分で探し出したら、見せてやろうと思っていたんだがな。偶然見つけられるとは、あいつもついてない」
呟くような声に、翔の目がつり上がった。
「お前がずっと、彼女隠していたのか」
「人聞きが悪いな。お前がまともに探しもしなかったんだろう?別に、隠れるというほど隠れてもいない。実際、こんな公の場所で仕事をしているんだ」
吐き捨てるように言われ、翔は歯噛みする。冷たい目で、弓削は翔を見ていた。
「それなのに、お前はこのまま会えば身勝手に自分の理屈で彼女を責めるんだろう?」
「あんたになんの関係がある」
「ねぇよ」
あっさりと言いながら、肩を竦めて見せられる。
「ただの親切心だ。責めるだけ責めた後でお前が知ったら、自己嫌悪で立ち上がれなくなるだろうから、先に見せてやろうっていうな」
「なに?」
どういう言い草だと背を向けたいが、そうさせない気迫が弓削にあった。浅井が割って入ってこないことに不意に気づけば、浅井は驚いたようにまじまじと弓削を見つめている。
「浅井さん?」
「あなた…あれからまさかずっと?」
浅井が何かを知っているのを敏感に感じ取って翔が目を細める。だが、それを追求する時間は与えられなかった。
「あのバイクについてこい。花音ならもう、帰らせた」
税務課での話を終え帰ろうとすると、背の高い人影が立ち話をしていた。
税務課で一緒に話していた先輩は、まだ仕事があるからと申し訳なさそうにしていたけれど、別にお互い仕事なのだから気にすることでもない。
翔がいたのには驚いた。今日の時間外にドラマの撮影が入ると聞いていたから、きっとそれだろうとすぐに思い当たったが。その驚きを敏感に感じ取って間に入ってくれた人たち。
「待っててくれたんですか?」
声をかければ、小憎らしい顔で後輩が笑う。
待っていてくれるくらいなら、先に助けに入ってあげればいいのにとも思う。そこにいる中の1人は、騒ぎを起こした彼と花音と同じように、花音以上に関わっていたのだから。
「さっき弓削さんに呼び止められて、駐車場のほうに出ると待ち伏せされてるって伝えろって言われてさ」
先輩に言われて苦笑いになる。なぜかこの人たちは弓削といつの間にか知り合っていた。職業柄なのか、あの人はいつの間にか人間関係を彼なりに作っている。
「それは、避けて帰れってことか…」
それはそれで、機嫌を損ねそうだけれど。もう十分に損ねている、というか、最早そこまでの興味も自分に対してないだろうにとも思う。自分の言動で感情を動かすほどのつながりもないのだろうと。そう思って傷つくのは、身勝手だ。自分で招いたことなのだから。
「向こうから出て行きましょう。駐車場まで送りますよ」
「…君が先に間に入っていても良かったんだよ?」
「花音さんの方が先にあそこに着いてたんだから仕方ないでしょう」
降参、というように両手をあげながらも反論されて、花音は軽く睨む。
それにしても、と背の高い3人を見上げた。
「別に、そんなに遅いわけでもないし1人で帰れますよ?」
「いや、弓削さんに言われたのに1人で行かせて何かあると、困るから」
「なんでそんな、弓削さん…」
1人は妻子持ち、先輩ももう1人の後輩も彼女がいる。その3人が揃って送ってくれるというのは、ありがたいがなんだかその人たちに申し訳なくもなる。それが伝わったのか、先輩がくしゃっと笑った。
「大丈夫。花音ちゃんを送ったなら何も言われない。むしろこの状況で1人で帰らせた方が、彼女怖いから」
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