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2 箍とは、嵌める時点で外すことを前提としている
獣人のこと 1
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サライはヴィルの耳と尻尾を確認し、目を細める。それは、栞里に向けた和らげるような細め方ではなく、相手を探る視線。
「狼種…亜種か」
「亜種?」
聞き返すように栞里が繰り返しながら、ヴィルを見上げる。ヴィルにとって知らない人であるサライやオーナーから栞里を庇うように、最初はしていたけれど。なんだか今は、その腕が栞里に縋って、つかまっているように感じてしまうような、顔をしていて。
「薩来さん、ヴィルが話したくないヴィルのことは、わたしは聞きたくないですよ?」
体に回されているヴィルの腕に力が籠るから、栞里は困惑顔で見上げながら、栞里はその長くて逞しい腕を軽く叩く。
「ヴィル。苦しい。あと、なんか、すんすんしないで?恥ずかしいから」
さらっと言われ、ヴィルは、う、と唸って、結局腕に力が入る。上に、こっそりと、慣れた栞里の匂いで気持ちを落ち着かせていたのをさらりと拒絶されて項垂れている。
なんだろう、この生き物は、と思いながら、栞里はサライを睨んだ。人が悪い。
「さっきの話を聞いていると、薩来さん、50歳は超えてるってことでしょう?若者、いじめないでください」
「…そこなんだな。年齢のことは、受け入れるのか」
「だって、そうなんですよね?」
その目を栞里がオーナーに向ければ、傍観者に徹していた彼女はにっこりと頷く。それが事実なのであればもう、それは受け入れなければ話が進まない。非常識なことばかり重なっているのだから、そこは、栞里にとってはこだわるところではなかった。
「だから、ヴィルも。薩来さん、人は悪いけど、悪い人じゃないから。ついでに、わたしがここの雇われ店長でいられる限りは、わたしを庇護してくれることはあっても、わたしのこと害することはないから。だから、離れて?」
「…そんなに嫌なのか」
「うん。ヴィルがそんなに近いと、わたしの心臓がいくつあっても足りない。ヴィルのせいで寿命が縮みそう」
言った途端に、パッと手が離された。
あっけなさに思わずぽかんとして、栞里は笑ってしまう。ただ、そうしながら振り返って、ああ、と眉が下がった。
耳も尻尾も、残念なくらいに垂れ下がっている。表情は、怖いくらいに無くなっているのに。
栞里は手を伸ばして、すっかり垂れ下がっているヴィルの尻尾を持つと、自分の方に持ってきてにぎにぎと戯れる。
「ヴィル。多分、薩来さんはヴィルの前に、ここに来たヴィルと同じ場所の人ってことだよね。で、話の感じからして、帰り方とか、いろんなことを知っていそう。話をした方が、いいと思う」
ヴィルは表情が消えてしまったような顔で栞里を見下ろして、じっと言葉を聞いている。
納得がいかないのだ。なぜ、栞里はこうも、帰る方法を探させようとするのだろう。早くいなくなればいいと、元の生活に戻りたいと思っているのだろう、と。
それなら、なぜ優しくするのかと。なぜあんな風になついて、まっすぐに笑顔を向けるのかと。そんなものに触れるから、手放せなくなる。
不機嫌な気配をサライは感じ取って、皮肉に笑う。完全に栞里にペースを崩されている様子のこの狼種とは言い切れない、亜種とも言い難いがどうやら、王者の血脈らしき獣人に同情はする。この男は、わかっていない。栞里がなぜ、早く早くと言うのか。
ここが獣人の体には合わないと、察しているから。そして、長くいればいただけ、別れた後が辛いから。どうせ帰ると思っている相手に情を移しすぎないように。そう思っている時点で、手遅れなのはきっと自分でもわかっているから、ことさら急かすし、言葉にもする。難儀なやつなのだ。だから、本来のサライのこの世界での主人も、そして主人に頼まれて行く末を見守る彼女も、困った子だと言いながら、栞里を懐に入れたのだ。そして結果的に、サライも。
不機嫌を感じ取りながらも、栞里は困った顔で、尻尾の手触りに励まされるように、続ける。
「ヴィルの、もともといた場所でのこととか、わたしが聞かない方がいいならわたしはいなくなるから。帰れるにしても、帰れなくてここにまだしばらくいられるのだとしても、聞いた方がいい」
さらに不機嫌になり部屋の気温が下がったような雰囲気さえあり、サライは流石に口を挟んだ。
「おい。聞いていなかったのか?栞里は、しばらくここにいられると言ったんだ。お前の無駄にいい聴覚は本当に無駄だな」
「薩来さん!」
余計なことを、と咎める栞里を見下ろしながら、その手の中でヴィルの尻尾が揺れようとする。そんな些細な違いは、けれどとても大きくて。
「栞里は、俺に帰らないでほしい?」
「それはダメ。帰らないとだめ。ここは、ヴィルが安全に住める場所じゃない」
「…帰ったところで、俺が安全に過ごせる場所も、ここみたいに安心して寛いでいられる場所がなかったとしても?」
その言い方に、栞里は探るようにヴィルを見上げる。ちゃんと目を見たくて、襟元を引っ張って引き寄せながら。
ヴィルの方も、探るような目をしていた。怖がっているような目。
こんなに恵まれた姿をしていて、そしてこれほどに鍛えられた体をして、あらゆるものに恵まれていそうなこの人が、その身一つ以外、何も持たないかのようなことを言う。見えるようになってきた素の表情や言動は、どちらかと言えばとても強気で、人に命じたり人を使ったりすることに慣れた人のものなのに。
傷を負っていた、とサライもいった。今のヴィルの話なら、安住の地のない場所で、誰かにやられた、ということ?
でも、それでも。
「さっき、薩来さんが言ってた。ヴィルのいた場所が、ヴィルを失いたくないから、一時的に逃したんだって。ヴィルは必要とされているってことでしょう?それなのに、安心していられる場所がないなんて、おかしい。一緒に行けるものなら一緒に行って、何言ってるの、ここにこんなにあるんじゃないって、見つけ出して怒りたい気分」
「…俺が怒られるのは決まりなのか」
「あなたのその思い込みで傷ついている人たちがいる気がしてならないんだよね」
「……」
不服そうにする部下。使用人。けれどその目には、怯えも孕んでいるのだ。
そういうもの一切ないのは、栞里がきっと、何も知らないから。それでも、期待してしまう。
獣人の存在しない国で、こうして受け入れた栞里が、何も知らない、の延長で、全てを知ってもそのまま受け入れてくれるのではないか、と。
「聞いて欲しくない話なんてない。栞里が嫌でないのなら、聞いて構わない。…いや、俺のことは俺が話す。サライ、と言ったな」
顔をあげたヴィルの目を見据え、サライは悠然と腰を折る。彼は、王者だ。実際の今の立場がなんだったとしても。だからここに、いる。
「俺個人のことはいい。この場所のことを聞かせてくれ」
「承知しました。閣下」
「狼種…亜種か」
「亜種?」
聞き返すように栞里が繰り返しながら、ヴィルを見上げる。ヴィルにとって知らない人であるサライやオーナーから栞里を庇うように、最初はしていたけれど。なんだか今は、その腕が栞里に縋って、つかまっているように感じてしまうような、顔をしていて。
「薩来さん、ヴィルが話したくないヴィルのことは、わたしは聞きたくないですよ?」
体に回されているヴィルの腕に力が籠るから、栞里は困惑顔で見上げながら、栞里はその長くて逞しい腕を軽く叩く。
「ヴィル。苦しい。あと、なんか、すんすんしないで?恥ずかしいから」
さらっと言われ、ヴィルは、う、と唸って、結局腕に力が入る。上に、こっそりと、慣れた栞里の匂いで気持ちを落ち着かせていたのをさらりと拒絶されて項垂れている。
なんだろう、この生き物は、と思いながら、栞里はサライを睨んだ。人が悪い。
「さっきの話を聞いていると、薩来さん、50歳は超えてるってことでしょう?若者、いじめないでください」
「…そこなんだな。年齢のことは、受け入れるのか」
「だって、そうなんですよね?」
その目を栞里がオーナーに向ければ、傍観者に徹していた彼女はにっこりと頷く。それが事実なのであればもう、それは受け入れなければ話が進まない。非常識なことばかり重なっているのだから、そこは、栞里にとってはこだわるところではなかった。
「だから、ヴィルも。薩来さん、人は悪いけど、悪い人じゃないから。ついでに、わたしがここの雇われ店長でいられる限りは、わたしを庇護してくれることはあっても、わたしのこと害することはないから。だから、離れて?」
「…そんなに嫌なのか」
「うん。ヴィルがそんなに近いと、わたしの心臓がいくつあっても足りない。ヴィルのせいで寿命が縮みそう」
言った途端に、パッと手が離された。
あっけなさに思わずぽかんとして、栞里は笑ってしまう。ただ、そうしながら振り返って、ああ、と眉が下がった。
耳も尻尾も、残念なくらいに垂れ下がっている。表情は、怖いくらいに無くなっているのに。
栞里は手を伸ばして、すっかり垂れ下がっているヴィルの尻尾を持つと、自分の方に持ってきてにぎにぎと戯れる。
「ヴィル。多分、薩来さんはヴィルの前に、ここに来たヴィルと同じ場所の人ってことだよね。で、話の感じからして、帰り方とか、いろんなことを知っていそう。話をした方が、いいと思う」
ヴィルは表情が消えてしまったような顔で栞里を見下ろして、じっと言葉を聞いている。
納得がいかないのだ。なぜ、栞里はこうも、帰る方法を探させようとするのだろう。早くいなくなればいいと、元の生活に戻りたいと思っているのだろう、と。
それなら、なぜ優しくするのかと。なぜあんな風になついて、まっすぐに笑顔を向けるのかと。そんなものに触れるから、手放せなくなる。
不機嫌な気配をサライは感じ取って、皮肉に笑う。完全に栞里にペースを崩されている様子のこの狼種とは言い切れない、亜種とも言い難いがどうやら、王者の血脈らしき獣人に同情はする。この男は、わかっていない。栞里がなぜ、早く早くと言うのか。
ここが獣人の体には合わないと、察しているから。そして、長くいればいただけ、別れた後が辛いから。どうせ帰ると思っている相手に情を移しすぎないように。そう思っている時点で、手遅れなのはきっと自分でもわかっているから、ことさら急かすし、言葉にもする。難儀なやつなのだ。だから、本来のサライのこの世界での主人も、そして主人に頼まれて行く末を見守る彼女も、困った子だと言いながら、栞里を懐に入れたのだ。そして結果的に、サライも。
不機嫌を感じ取りながらも、栞里は困った顔で、尻尾の手触りに励まされるように、続ける。
「ヴィルの、もともといた場所でのこととか、わたしが聞かない方がいいならわたしはいなくなるから。帰れるにしても、帰れなくてここにまだしばらくいられるのだとしても、聞いた方がいい」
さらに不機嫌になり部屋の気温が下がったような雰囲気さえあり、サライは流石に口を挟んだ。
「おい。聞いていなかったのか?栞里は、しばらくここにいられると言ったんだ。お前の無駄にいい聴覚は本当に無駄だな」
「薩来さん!」
余計なことを、と咎める栞里を見下ろしながら、その手の中でヴィルの尻尾が揺れようとする。そんな些細な違いは、けれどとても大きくて。
「栞里は、俺に帰らないでほしい?」
「それはダメ。帰らないとだめ。ここは、ヴィルが安全に住める場所じゃない」
「…帰ったところで、俺が安全に過ごせる場所も、ここみたいに安心して寛いでいられる場所がなかったとしても?」
その言い方に、栞里は探るようにヴィルを見上げる。ちゃんと目を見たくて、襟元を引っ張って引き寄せながら。
ヴィルの方も、探るような目をしていた。怖がっているような目。
こんなに恵まれた姿をしていて、そしてこれほどに鍛えられた体をして、あらゆるものに恵まれていそうなこの人が、その身一つ以外、何も持たないかのようなことを言う。見えるようになってきた素の表情や言動は、どちらかと言えばとても強気で、人に命じたり人を使ったりすることに慣れた人のものなのに。
傷を負っていた、とサライもいった。今のヴィルの話なら、安住の地のない場所で、誰かにやられた、ということ?
でも、それでも。
「さっき、薩来さんが言ってた。ヴィルのいた場所が、ヴィルを失いたくないから、一時的に逃したんだって。ヴィルは必要とされているってことでしょう?それなのに、安心していられる場所がないなんて、おかしい。一緒に行けるものなら一緒に行って、何言ってるの、ここにこんなにあるんじゃないって、見つけ出して怒りたい気分」
「…俺が怒られるのは決まりなのか」
「あなたのその思い込みで傷ついている人たちがいる気がしてならないんだよね」
「……」
不服そうにする部下。使用人。けれどその目には、怯えも孕んでいるのだ。
そういうもの一切ないのは、栞里がきっと、何も知らないから。それでも、期待してしまう。
獣人の存在しない国で、こうして受け入れた栞里が、何も知らない、の延長で、全てを知ってもそのまま受け入れてくれるのではないか、と。
「聞いて欲しくない話なんてない。栞里が嫌でないのなら、聞いて構わない。…いや、俺のことは俺が話す。サライ、と言ったな」
顔をあげたヴィルの目を見据え、サライは悠然と腰を折る。彼は、王者だ。実際の今の立場がなんだったとしても。だからここに、いる。
「俺個人のことはいい。この場所のことを聞かせてくれ」
「承知しました。閣下」
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