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2 箍とは、嵌める時点で外すことを前提としている
不義の子
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「俺は、赤子の頃から、記憶がある。記憶が定かではないのは、乳飲み子の頃のことはさすがに途切れ途切れで、曖昧な部分もあるが」
つまり、あの傷痕は、そんな幼い子に向けられた暴力の結果。いや、そもそも、生まれ落ちた瞬間に…と、栞里の細い手が自然とヴィルの胸元に伸びる。
指先が古い傷跡に触れると、その仕草を見守るヴィルの目が細められた。
「怖くないのか?」
「怖くない。腹は立ってるし、ものすごく…胸が痛いけど」
この先を聞いても、そうやって我がことのように怒り、胸を痛めてくれるだろうかと、くすぐったい指先を目で追いながらヴィルは息を吐き出しそうになるのを堪える。この姿の時に、栞里の方から尻尾や耳以外に触れてくることは初めてで。それが憐みからだったとしても、幸せで無意識に尻尾が揺れる。
「聞いてもわかるまいと、聞こえてすらいないと思っていたのだろうな。放逐された俺を、狼族の裔であるからと、正当な血を引く子であるからと、拾い上げ傷の手当てをし、育てた者たちがいる。今も、仕えている者たちだ。彼らは、俺に意図せず教えてくれた。どうやって、俺が生まれたか」
「?」
母である王女が、番と結ばれてではないのかと不思議そうな顔をする栞里の顔をじっと見つめる。その表情の変化を見逃すまいと。そのおぞましい事実を知りながら、よくも付き従ったものだと思う。狼族としても闇に葬りたかっただろうに、それをすれば血が絶えてしまうからか、守ることを選んだ。狼族だけではない。ヴィルの家で働く獣人は様々な種に及ぶ。
「お前に聞かせるのが忍びないような、忌まわしい話だ。母の番は、狼族だった。その番からは、もちろん、狼族しか生まれない。そんなことは、獅子族は許さなかった」
「本人たちが会うつもりがなかったものを、引き合わせておいて?」
「不義を働いた、と、信用を貶めようとしたんだ」
でもどうやって、と困惑を深める栞里の耳を覆ってやりたくなる。聞かせようとしているのは自分なのに、随分な話だ。我がことながら、口にするのもおぞましい。母が、いたましい。
「母は、離宮に住まい、そこで政務を行なっていた。人心を掌握できていないどころか、反発も強い獅子族は、彼女を失うわけにはいかなかった。だが、その信用をなくしていけば、全てを掌握できると思ったのだろうな。離宮が軍に占拠された」
詳しく話すものでもない。ヴィルはただ、事実をかいつまんで話す。獅子族の王に爪で引き裂かれたヴィルを拾い上げ治療し、守ろうとしたものたちを訪れた使者が、枕元で告げたように。よくも、それを聞かされても誰一人、その場を去らなかったものだと思う。
「離宮に番を発情させる香を焚き染めた。占拠されたと聞き、現れた王女の番をとらえ、王女と一緒に閉じ込めた。狼族が情を交わしているときは動くことができない。王の情けで、番が思いを遂げた。だが、それが不義であると知らしめる必要がある」
淡々と言葉を重ねるヴィルがなんだか異質に見えて。栞里は続く話に不安を覚えながら、自分の頬に触れていない方のヴィルの大きな手を引っ張り、しっかりと握り込む。常から低いヴィルの体温が、さらに低いように感じた。
「情交の最中に獅子族は不義の現場を押さえたと踏み込み、二人を押さえ込んだ。獅子族に命じられ、許されない研究を行なっていたものたちがいたのだそうだ。情を交わすことをせずとも、それこそ本人が意図せずとも、子を孕む方法。人族の悪意によって数を減らした獣人を救うためだと言うが…獣人はそのような方法は受け入れられない。前進で受け入れないのだろうな。成功することはなかった。だが、その研究者たちは、研究結果を示せと命じられ、獅子族が取り囲み押さえ込んだ二人に。いや、母の胎内に、様々な種の子種を同時に注ぎ込んだ。獅子族と、狼族以外の」
手を強く握られ、淡々と語るあまりに栞里を見ているようで見ていなかったことに気づく。目を逸らさずに最後まで聞こうとしている栞里が、怯えていることは手に取るようにわかる。それでも、聞いてくれるなら。
「そこまでして、生まれてきた姿が狼だったのだから、思わず手にかけたくもなるだろう。あからさまに手にかければ咎められ弱みを見せるからと、押さえられたようだが。狼ですらなかったが。そして、本来ならあり得ない、混ざり物のようだが。あり得ないからこそ、何が入っているのか分からないと言うが。…母の番は、その場で取り押さえられ、そのまま命を落とした。母は、狼の姿に安堵していたが、自分がそもそも狼だ。獣人の習性からして、注がれた子種を受け止めることはないと周囲から言われ続けたらしいが。だがそこに、受け入れたいと心から願う番もともにいたらどうなると言うのだろう。数年は、また政務を行なっていたが、次第に弱っていき、獣人にはあり得ないほどの短命で亡くなった。ようやくその顔を見たのは、すでに彼女が目を開けることはなくなってからだった」
栞里の方が、痛い顔をしているな、とヴィルは栞里を見下ろしていたが。
不意に栞里が動いたと思うと、ヴィルの頭を引き寄せて、自分の肩に押し当てた。いつものように耳に触れるのではなく、頭を撫でるようにしっかりとヴィルの頭を抱き込む。
「ものすごく、腹が立つの」
驚いて声が出ないヴィルに、くぐもった声が届く。抱え込んだヴィルの頭に顎を乗せ、栞里はただ無性に、力一杯この命にしがみつきたかった。
「続き、ある?まだ、ヴィルが生まれたとこまでしか聞いてない気がするのに、お腹いっぱいだよ」
「ああ…そうだな。生きながらえた俺は、獅子族の監視下に置くと言う名目で幼いうちに軍属になった。そこで鍛えられたおかげで、危険に放り込まれても身を守る術を身につけさせてもらった。彼らにしてみれば、当てが外れたのだろうが。そのうち、獅子族のお目付役が送り込まれてきたが。奴は真っ当な武官で信頼はできる。だから、巻き込まれる危険もある俺の見張りなどと言う貧乏くじを引いたんだろうが」
「…ヴィルの口から、信頼できる人がいるって聞けて、よかったよ」
また、ぐいぐいと栞里が頭を抱え込んで力を込めるから、ヴィルは困惑しながら、ただとても、安心してしまう。歪な生まれだと、恐ろしいと、気持ちが悪いと、獅子族や獅子族に連なるものから言われ続けた。その度に、ヴィルの周りにいる者は憤慨し否定したけれど。血筋のためか、ヴィルを恐れるためか、このようにやるせなく持て余した感情をぶつけるように、ヴィル受け入れるものはいなかった。
「シオリ、お前がそんなに胸を痛めることじゃない。過去の話なんだ。それに、多分それがあったからここにいられる」
「ここにいられるって、それだって理不尽でしょう。ここはヴィルのいる場所じゃないもの。ヴィルのお母さんとお父さんができなかった分、抱っこしてあげる」
怒ったように言うけれど、その内容があまりで。ヴィルはつい、笑ってしまう。まるで、彼らがヴィルをこうして抱きしめたかったような錯覚を起こさせてくれる言葉。
「なんで笑うのっ」
「嬉しいから笑ったんだ。かまわないだろう?」
栞里の頬がすり抜けていき、握ってくれていた栞里の手も離れ自由になってしまった両腕の行き場を見つけ、ヴィルはすぐそばにある栞里の腰を引き寄せてしっかりと抱きしめる。
ヴィルから見れば小さくて華奢な体に抱き留められて、かつて知らなかった安堵に満たされる。
きっとこのために、ここに来た、と、思えるほどに。
「ここも、俺の居場所だ。今俺がここにいるのだから」
そう言ってくれるのは、嬉しい気もするけど。そう感じる自分が身勝手に思えるから、複雑、と、栞里はヴィルの頭を抱きしめ撫でながら言う。
人型で近づくことは嫌がるのに、むしろ自分から近づいた。
いつもなら耳や尻尾ばかりを堪能するのに、そこには触れず、ただずっと、髪を梳くように頭を抱きしめ撫で続けた。
栞里に押し付けられた肩口で呼吸をすれば、爽やかで甘やかな香りが身体中に満ちていく。つい腕に力が入り苦しいだろうに、そんなそぶりも見せない。
番を欲しいと思ったことはない。
狼族の王の血を残せと周囲は言うけれど。歪になったこの血を残そうと思ったこともない。
けれど。
これは、俺のものだ。何にも変えがたい、唯一の。
怖がらせたくはないから。大事に大事に、と。
そう思ううちに、どちらが先ともなく、眠りに落ちた。
つまり、あの傷痕は、そんな幼い子に向けられた暴力の結果。いや、そもそも、生まれ落ちた瞬間に…と、栞里の細い手が自然とヴィルの胸元に伸びる。
指先が古い傷跡に触れると、その仕草を見守るヴィルの目が細められた。
「怖くないのか?」
「怖くない。腹は立ってるし、ものすごく…胸が痛いけど」
この先を聞いても、そうやって我がことのように怒り、胸を痛めてくれるだろうかと、くすぐったい指先を目で追いながらヴィルは息を吐き出しそうになるのを堪える。この姿の時に、栞里の方から尻尾や耳以外に触れてくることは初めてで。それが憐みからだったとしても、幸せで無意識に尻尾が揺れる。
「聞いてもわかるまいと、聞こえてすらいないと思っていたのだろうな。放逐された俺を、狼族の裔であるからと、正当な血を引く子であるからと、拾い上げ傷の手当てをし、育てた者たちがいる。今も、仕えている者たちだ。彼らは、俺に意図せず教えてくれた。どうやって、俺が生まれたか」
「?」
母である王女が、番と結ばれてではないのかと不思議そうな顔をする栞里の顔をじっと見つめる。その表情の変化を見逃すまいと。そのおぞましい事実を知りながら、よくも付き従ったものだと思う。狼族としても闇に葬りたかっただろうに、それをすれば血が絶えてしまうからか、守ることを選んだ。狼族だけではない。ヴィルの家で働く獣人は様々な種に及ぶ。
「お前に聞かせるのが忍びないような、忌まわしい話だ。母の番は、狼族だった。その番からは、もちろん、狼族しか生まれない。そんなことは、獅子族は許さなかった」
「本人たちが会うつもりがなかったものを、引き合わせておいて?」
「不義を働いた、と、信用を貶めようとしたんだ」
でもどうやって、と困惑を深める栞里の耳を覆ってやりたくなる。聞かせようとしているのは自分なのに、随分な話だ。我がことながら、口にするのもおぞましい。母が、いたましい。
「母は、離宮に住まい、そこで政務を行なっていた。人心を掌握できていないどころか、反発も強い獅子族は、彼女を失うわけにはいかなかった。だが、その信用をなくしていけば、全てを掌握できると思ったのだろうな。離宮が軍に占拠された」
詳しく話すものでもない。ヴィルはただ、事実をかいつまんで話す。獅子族の王に爪で引き裂かれたヴィルを拾い上げ治療し、守ろうとしたものたちを訪れた使者が、枕元で告げたように。よくも、それを聞かされても誰一人、その場を去らなかったものだと思う。
「離宮に番を発情させる香を焚き染めた。占拠されたと聞き、現れた王女の番をとらえ、王女と一緒に閉じ込めた。狼族が情を交わしているときは動くことができない。王の情けで、番が思いを遂げた。だが、それが不義であると知らしめる必要がある」
淡々と言葉を重ねるヴィルがなんだか異質に見えて。栞里は続く話に不安を覚えながら、自分の頬に触れていない方のヴィルの大きな手を引っ張り、しっかりと握り込む。常から低いヴィルの体温が、さらに低いように感じた。
「情交の最中に獅子族は不義の現場を押さえたと踏み込み、二人を押さえ込んだ。獅子族に命じられ、許されない研究を行なっていたものたちがいたのだそうだ。情を交わすことをせずとも、それこそ本人が意図せずとも、子を孕む方法。人族の悪意によって数を減らした獣人を救うためだと言うが…獣人はそのような方法は受け入れられない。前進で受け入れないのだろうな。成功することはなかった。だが、その研究者たちは、研究結果を示せと命じられ、獅子族が取り囲み押さえ込んだ二人に。いや、母の胎内に、様々な種の子種を同時に注ぎ込んだ。獅子族と、狼族以外の」
手を強く握られ、淡々と語るあまりに栞里を見ているようで見ていなかったことに気づく。目を逸らさずに最後まで聞こうとしている栞里が、怯えていることは手に取るようにわかる。それでも、聞いてくれるなら。
「そこまでして、生まれてきた姿が狼だったのだから、思わず手にかけたくもなるだろう。あからさまに手にかければ咎められ弱みを見せるからと、押さえられたようだが。狼ですらなかったが。そして、本来ならあり得ない、混ざり物のようだが。あり得ないからこそ、何が入っているのか分からないと言うが。…母の番は、その場で取り押さえられ、そのまま命を落とした。母は、狼の姿に安堵していたが、自分がそもそも狼だ。獣人の習性からして、注がれた子種を受け止めることはないと周囲から言われ続けたらしいが。だがそこに、受け入れたいと心から願う番もともにいたらどうなると言うのだろう。数年は、また政務を行なっていたが、次第に弱っていき、獣人にはあり得ないほどの短命で亡くなった。ようやくその顔を見たのは、すでに彼女が目を開けることはなくなってからだった」
栞里の方が、痛い顔をしているな、とヴィルは栞里を見下ろしていたが。
不意に栞里が動いたと思うと、ヴィルの頭を引き寄せて、自分の肩に押し当てた。いつものように耳に触れるのではなく、頭を撫でるようにしっかりとヴィルの頭を抱き込む。
「ものすごく、腹が立つの」
驚いて声が出ないヴィルに、くぐもった声が届く。抱え込んだヴィルの頭に顎を乗せ、栞里はただ無性に、力一杯この命にしがみつきたかった。
「続き、ある?まだ、ヴィルが生まれたとこまでしか聞いてない気がするのに、お腹いっぱいだよ」
「ああ…そうだな。生きながらえた俺は、獅子族の監視下に置くと言う名目で幼いうちに軍属になった。そこで鍛えられたおかげで、危険に放り込まれても身を守る術を身につけさせてもらった。彼らにしてみれば、当てが外れたのだろうが。そのうち、獅子族のお目付役が送り込まれてきたが。奴は真っ当な武官で信頼はできる。だから、巻き込まれる危険もある俺の見張りなどと言う貧乏くじを引いたんだろうが」
「…ヴィルの口から、信頼できる人がいるって聞けて、よかったよ」
また、ぐいぐいと栞里が頭を抱え込んで力を込めるから、ヴィルは困惑しながら、ただとても、安心してしまう。歪な生まれだと、恐ろしいと、気持ちが悪いと、獅子族や獅子族に連なるものから言われ続けた。その度に、ヴィルの周りにいる者は憤慨し否定したけれど。血筋のためか、ヴィルを恐れるためか、このようにやるせなく持て余した感情をぶつけるように、ヴィル受け入れるものはいなかった。
「シオリ、お前がそんなに胸を痛めることじゃない。過去の話なんだ。それに、多分それがあったからここにいられる」
「ここにいられるって、それだって理不尽でしょう。ここはヴィルのいる場所じゃないもの。ヴィルのお母さんとお父さんができなかった分、抱っこしてあげる」
怒ったように言うけれど、その内容があまりで。ヴィルはつい、笑ってしまう。まるで、彼らがヴィルをこうして抱きしめたかったような錯覚を起こさせてくれる言葉。
「なんで笑うのっ」
「嬉しいから笑ったんだ。かまわないだろう?」
栞里の頬がすり抜けていき、握ってくれていた栞里の手も離れ自由になってしまった両腕の行き場を見つけ、ヴィルはすぐそばにある栞里の腰を引き寄せてしっかりと抱きしめる。
ヴィルから見れば小さくて華奢な体に抱き留められて、かつて知らなかった安堵に満たされる。
きっとこのために、ここに来た、と、思えるほどに。
「ここも、俺の居場所だ。今俺がここにいるのだから」
そう言ってくれるのは、嬉しい気もするけど。そう感じる自分が身勝手に思えるから、複雑、と、栞里はヴィルの頭を抱きしめ撫でながら言う。
人型で近づくことは嫌がるのに、むしろ自分から近づいた。
いつもなら耳や尻尾ばかりを堪能するのに、そこには触れず、ただずっと、髪を梳くように頭を抱きしめ撫で続けた。
栞里に押し付けられた肩口で呼吸をすれば、爽やかで甘やかな香りが身体中に満ちていく。つい腕に力が入り苦しいだろうに、そんなそぶりも見せない。
番を欲しいと思ったことはない。
狼族の王の血を残せと周囲は言うけれど。歪になったこの血を残そうと思ったこともない。
けれど。
これは、俺のものだ。何にも変えがたい、唯一の。
怖がらせたくはないから。大事に大事に、と。
そう思ううちに、どちらが先ともなく、眠りに落ちた。
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