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第26話・スラムの疫病
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カシリアはリリスを抱えて医務室まで走ると、カロリンが王家の紋章の付いた小包をもって、ドアの前で待っていた。
「殿下!早くリリス様をベッドに寝かせてください、薬の用意ができました!」
カシリアが聞くよりも先に、カロリンは叫ぶように指示を出した。
カシリアはリリスを医務室のベッドに寝かせると、カロリンはすぐ小包から注射器とアルコールを取り出し、素早く巧みにリリスの腕を消毒し、薬液を注射した。
「ハァ…ハァ…これは一体どういうことだ!リリスは昼に一度医務室に来たんじゃなかったのか!?」
カシリアは肩で息をしながら、怒って言ったが、小包の中身をはっきり見た瞬間ハッとした。
それは普通の薬ではなかった。
それは王族や上級貴族だけが使うことが許されていた、疫病の奇跡の薬として知られる「抗生物質」だった。生産が難しいため保有量が少なく、値段も非常に高い。下級貴族ならば、1回の注射に全財産を投じなければならない。
平民なら、来世の夢を見ながら、ただ神に祈るしかない。
「なにこれ…?抗生物質だと!?」
カシリアは驚きの声を上げた。
「全員外に出て、ドアを閉めて誰も入れないように。ザロ、お前はここに居ろ」
カシリアはこれからの話が秘密に関わる予感がしたので人払いを命じた。
「教えてもらおう、リリスは一体どうなってるんだ?」
「…殿下、これから申し上げる話は、リリス様の名誉に関わりますが、どうかご理解ください。」
カロリンは慎重に言った。
「分かってる。話してくれ」
「リリス様が昼に来た時には、解熱薬を飲ませました。しかしリリス様の語った症状が、最近リバカリ盟国とクダスラムで流行っている『熱死病』の症状とほぼ同じだったので、私は念の為に急いで王室薬局へ抗生物質3回分を取りにいきました。今の状況から見てやはり『熱死病』の可能性が極めて高いでしょう。」
カロリンは少し間を置いて、カシリアの反応を見ながら、慎重に話し続けた。
リバカリ盟国とクダスラムか、きっと闇市の人身売買で蔓延したのだろう
「この病気の伝染性は高くありません。潜伏期間は体質によっておよそ3~5日です。学院内には他に感染した生徒がないので、学院で感染したとはおもえません。この病気に感染する方法は…」
カロリンは再び話を止めて、カシリアの顔色を伺った。
「構わない。続けて」
「はい…殿下。この疫病が国に重視されない原因として、抗生物質の値段が高価すぎて平民には使えないこと以外に、最大の理由として、感染力の弱さがあります。一般的な近距離接触は基本的に安全とされていて、現時点で判明している感染方法は、患者の大量の体液に接触すること…なのでリリス様は…」
カロリンは最後まで言わなかったが、言いたいことは十分に伝わった。
つまり、カロリンはリリスが平民と肉体的関係があったと推測したのだろう。
「…体液と言ったが…患者の血液も体液と同じぐらいの伝染力を持つのか」
「そうですね・・・、血液なら更なる感染力があるはずです」
だいたい分かった。あのとき、リリスとナミスは全身血まみれになっていた。恐らくその血が目か口に入って、そこから体内に侵入して感染したのだろう。となるとナミスも同じ病気に罹っているかもしれない。ナミスの分の薬も用意しておかねば。
でも、今最も重要なのは、リリスが疫病に罹ったことだ。
この時代、貴族の女性にとって貞節は極めて重要で、地位が高ければなおさらだ。婚約から結婚までの間ですら、一線を超える者は殆どいない。処女喪失が故意かどうかはともかく、もしそのことが流出すれば、女性、特に社交界の頂点に立っていたリリスには多大な世間の圧力がかかることになる。
『もし貴族の女性が結婚前に妊娠した場合、男性が責任をとってその女性と結婚しないと、その女性は実の親に家から追い出されて、庶民に落とされることになる』
貴族同士の政略結婚なら尚の事で、処女を失えば、良い相手を見つけるのはほぼ不可能だった。そしてそのような女性との結婚は、いくら当事者の男性が気にしなくとも、世間から後ろ指を指されることは間違いない。
カシリアにとって、「リリスは犯されていない」ことが紛れもない事実だとしても、世間の人にとっては真実よりも「彼ら自身の望む真相」の方が重要だ。リリスが平民の病気に罹ったことが世間に知れたら、リリスの名誉には壊滅的な衝撃になるに違いない。カロリンも同じことを懸念していたのだろう。
『「このことを知っているのは、君だけか」』
カシリアは真剣な目で女医師を見た。
「はい、事情の特殊性を考えて、私は誰にもリリス様の病状を話していません。使う薬物も症状も私しか知りません。」
「分かった。今回の診療代は幾らになる?」
「1回の注射代は5皇貨、計3回の注射、加えて診察費用で総計16皇貨になります。」
信じられないほど高額だ。伯爵くらいの身分なら、1回の注射で1ヶ月分の収入に匹敵するだろう。3回も注射するとなると、相当痛いはず。でも公爵家のリリスにとっては小遣い程度に過ぎない。
とはいえ、リリスがこの額を知れば、自分の病状に対しての疑いを深めるに違いない。リリスの性格からして、一人で考え込むのが容易に想像できる。
「ザロ、カロリンに20皇貨を渡せ。」
カシリアはそう指示しながら、リリスのそばまで行って、額に手を当てた。リリスの体温はこの短時間で確かに大分下がってきた。
「このことはリリス本人も含めて、他に誰にも知られたくない。これからの治療は頼んだぞ、カロリン子爵。」
「ありがとうございます、殿下。」
カシリアは相変わらず冷たい口調で話していたが、ベッドで寝ている少女を見る目には無限の慈しみが溢れていた。
カロリンはこの突然の収入に驚いたが、口止め料としてはちょうどいい金額だ。
リリスは最近色々とあった。できればもうこれ以上悩ませたくない。
「…承知致しました。必ずや全力を尽くしてリリス様を治療してみせます」
「では頼む」
カシリアは名残惜しそうに医務室を去った。今日はテストの日であり、成績は生徒会選に直接影響するため、いくらリリスの看病をしたくても、彼の立場がそれを許さないのだった。
「そうだ、すぐにタロシア公爵家に、リリスが病気で倒れたことを伝え、看病する者をよこしてもらえ」
カシリアは教室に戻る途中、近くにいた護衛騎士にこう言いつけた。
生徒会高等部会長の座を争う最大のライバルのリリスが倒れたいま、絶対的優位である王族のカシリアは、紛れもなく次期高等部の会長になるだろう。
王室の尊厳を守るためにはどうすればいいか、ナミスの提案した汚い手など、色々と考えたが、でもまさか最終的にこんな皮肉な形で会長の座を手に入れることになるとは思わなかった。
自分の地位の脅威だったリリスは、この科目を中途半端にしか回答しておらず、
しかもこの様子なら、残りの1科目はもう受けられない。最終的な総合点では、生徒会に入ることすら不可能だろう。
例え低い点数でギリギリ生徒会に一般メンバーとして入れたとしても、プライドの高いリリスが、自分より地位や才能のずっと低い、ただ運良く会長や副会長になったやつの指示に従うはずがない。
今回はリリスの負けだ、しかも徹底的に。
これは取り返しのつかない敗局だ。
たとえ運良く生徒会に入れたとしても、リリスは他の貴族の下にいることに耐えられるだろうか?いや、耐えきれずに、退会するだろう。
もし生徒会に入れないとなると、残りの学生生活、リリスは学校が主催する様々な活動に影響力を発揮することができず、貴族社交界での地位に大きく影響することになる。
リリスの性格では、どっちになっても納得できないものになるだろう。
カシリアはとても複雑な気分になった。悲しむべきか、喜ぶべきか。できるものなら、リリスの苦しむ姿を見たくない。
例え最終的には、リリスに負けることになったとしても。
リリスには一刻も早く回復して欲しい。
カシリアは残りのテストを上の空で終わらせた。
「殿下!早くリリス様をベッドに寝かせてください、薬の用意ができました!」
カシリアが聞くよりも先に、カロリンは叫ぶように指示を出した。
カシリアはリリスを医務室のベッドに寝かせると、カロリンはすぐ小包から注射器とアルコールを取り出し、素早く巧みにリリスの腕を消毒し、薬液を注射した。
「ハァ…ハァ…これは一体どういうことだ!リリスは昼に一度医務室に来たんじゃなかったのか!?」
カシリアは肩で息をしながら、怒って言ったが、小包の中身をはっきり見た瞬間ハッとした。
それは普通の薬ではなかった。
それは王族や上級貴族だけが使うことが許されていた、疫病の奇跡の薬として知られる「抗生物質」だった。生産が難しいため保有量が少なく、値段も非常に高い。下級貴族ならば、1回の注射に全財産を投じなければならない。
平民なら、来世の夢を見ながら、ただ神に祈るしかない。
「なにこれ…?抗生物質だと!?」
カシリアは驚きの声を上げた。
「全員外に出て、ドアを閉めて誰も入れないように。ザロ、お前はここに居ろ」
カシリアはこれからの話が秘密に関わる予感がしたので人払いを命じた。
「教えてもらおう、リリスは一体どうなってるんだ?」
「…殿下、これから申し上げる話は、リリス様の名誉に関わりますが、どうかご理解ください。」
カロリンは慎重に言った。
「分かってる。話してくれ」
「リリス様が昼に来た時には、解熱薬を飲ませました。しかしリリス様の語った症状が、最近リバカリ盟国とクダスラムで流行っている『熱死病』の症状とほぼ同じだったので、私は念の為に急いで王室薬局へ抗生物質3回分を取りにいきました。今の状況から見てやはり『熱死病』の可能性が極めて高いでしょう。」
カロリンは少し間を置いて、カシリアの反応を見ながら、慎重に話し続けた。
リバカリ盟国とクダスラムか、きっと闇市の人身売買で蔓延したのだろう
「この病気の伝染性は高くありません。潜伏期間は体質によっておよそ3~5日です。学院内には他に感染した生徒がないので、学院で感染したとはおもえません。この病気に感染する方法は…」
カロリンは再び話を止めて、カシリアの顔色を伺った。
「構わない。続けて」
「はい…殿下。この疫病が国に重視されない原因として、抗生物質の値段が高価すぎて平民には使えないこと以外に、最大の理由として、感染力の弱さがあります。一般的な近距離接触は基本的に安全とされていて、現時点で判明している感染方法は、患者の大量の体液に接触すること…なのでリリス様は…」
カロリンは最後まで言わなかったが、言いたいことは十分に伝わった。
つまり、カロリンはリリスが平民と肉体的関係があったと推測したのだろう。
「…体液と言ったが…患者の血液も体液と同じぐらいの伝染力を持つのか」
「そうですね・・・、血液なら更なる感染力があるはずです」
だいたい分かった。あのとき、リリスとナミスは全身血まみれになっていた。恐らくその血が目か口に入って、そこから体内に侵入して感染したのだろう。となるとナミスも同じ病気に罹っているかもしれない。ナミスの分の薬も用意しておかねば。
でも、今最も重要なのは、リリスが疫病に罹ったことだ。
この時代、貴族の女性にとって貞節は極めて重要で、地位が高ければなおさらだ。婚約から結婚までの間ですら、一線を超える者は殆どいない。処女喪失が故意かどうかはともかく、もしそのことが流出すれば、女性、特に社交界の頂点に立っていたリリスには多大な世間の圧力がかかることになる。
『もし貴族の女性が結婚前に妊娠した場合、男性が責任をとってその女性と結婚しないと、その女性は実の親に家から追い出されて、庶民に落とされることになる』
貴族同士の政略結婚なら尚の事で、処女を失えば、良い相手を見つけるのはほぼ不可能だった。そしてそのような女性との結婚は、いくら当事者の男性が気にしなくとも、世間から後ろ指を指されることは間違いない。
カシリアにとって、「リリスは犯されていない」ことが紛れもない事実だとしても、世間の人にとっては真実よりも「彼ら自身の望む真相」の方が重要だ。リリスが平民の病気に罹ったことが世間に知れたら、リリスの名誉には壊滅的な衝撃になるに違いない。カロリンも同じことを懸念していたのだろう。
『「このことを知っているのは、君だけか」』
カシリアは真剣な目で女医師を見た。
「はい、事情の特殊性を考えて、私は誰にもリリス様の病状を話していません。使う薬物も症状も私しか知りません。」
「分かった。今回の診療代は幾らになる?」
「1回の注射代は5皇貨、計3回の注射、加えて診察費用で総計16皇貨になります。」
信じられないほど高額だ。伯爵くらいの身分なら、1回の注射で1ヶ月分の収入に匹敵するだろう。3回も注射するとなると、相当痛いはず。でも公爵家のリリスにとっては小遣い程度に過ぎない。
とはいえ、リリスがこの額を知れば、自分の病状に対しての疑いを深めるに違いない。リリスの性格からして、一人で考え込むのが容易に想像できる。
「ザロ、カロリンに20皇貨を渡せ。」
カシリアはそう指示しながら、リリスのそばまで行って、額に手を当てた。リリスの体温はこの短時間で確かに大分下がってきた。
「このことはリリス本人も含めて、他に誰にも知られたくない。これからの治療は頼んだぞ、カロリン子爵。」
「ありがとうございます、殿下。」
カシリアは相変わらず冷たい口調で話していたが、ベッドで寝ている少女を見る目には無限の慈しみが溢れていた。
カロリンはこの突然の収入に驚いたが、口止め料としてはちょうどいい金額だ。
リリスは最近色々とあった。できればもうこれ以上悩ませたくない。
「…承知致しました。必ずや全力を尽くしてリリス様を治療してみせます」
「では頼む」
カシリアは名残惜しそうに医務室を去った。今日はテストの日であり、成績は生徒会選に直接影響するため、いくらリリスの看病をしたくても、彼の立場がそれを許さないのだった。
「そうだ、すぐにタロシア公爵家に、リリスが病気で倒れたことを伝え、看病する者をよこしてもらえ」
カシリアは教室に戻る途中、近くにいた護衛騎士にこう言いつけた。
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王室の尊厳を守るためにはどうすればいいか、ナミスの提案した汚い手など、色々と考えたが、でもまさか最終的にこんな皮肉な形で会長の座を手に入れることになるとは思わなかった。
自分の地位の脅威だったリリスは、この科目を中途半端にしか回答しておらず、
しかもこの様子なら、残りの1科目はもう受けられない。最終的な総合点では、生徒会に入ることすら不可能だろう。
例え低い点数でギリギリ生徒会に一般メンバーとして入れたとしても、プライドの高いリリスが、自分より地位や才能のずっと低い、ただ運良く会長や副会長になったやつの指示に従うはずがない。
今回はリリスの負けだ、しかも徹底的に。
これは取り返しのつかない敗局だ。
たとえ運良く生徒会に入れたとしても、リリスは他の貴族の下にいることに耐えられるだろうか?いや、耐えきれずに、退会するだろう。
もし生徒会に入れないとなると、残りの学生生活、リリスは学校が主催する様々な活動に影響力を発揮することができず、貴族社交界での地位に大きく影響することになる。
リリスの性格では、どっちになっても納得できないものになるだろう。
カシリアはとても複雑な気分になった。悲しむべきか、喜ぶべきか。できるものなら、リリスの苦しむ姿を見たくない。
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