可愛くなりたい訳じゃない!

mana.

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24 ベリルver.(前半はリオ)

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バルコニーに行ったら先約がいたので、お酒を飲みながら移動し、気付けば風を当たりたくなって中庭に出ていた。

「「乾杯。」」

「…♡…美味い!」

生クリームの味が濃厚で甘い。
転生前の俺なら苦手な甘さだけど、今は違う。
このスイーツなお酒、もっと飲みたい!
俺は一気に飲み干し…そこから記憶がない。



─────── ベリル ver. ───────



バルコニーへ行くと既にカクテル方手に愛を語る者達で溢れていたので、俺はロードに聞いていた王家の者のみが立ち入れる場所へとリオを誘導した。
初めて会ったリオは可憐さと勝ち気さを持ち合わせ、艷やかで瑞々しいオレンジを思わせる美しい髪に柔らかい琥珀色の瞳。
一目合った時、あのパーティの人だと思ったら違った。
でも、楽しい時はその瞳がくるくると色を変えるこの愛らしい姿。

「「乾杯。」」

「…♡…美味い!」

ほら、今も…

「リオ、一気に飲むと危ない…あっ!」

止める間もなく目が輝いて一気にカクテルを飲み干した。

「………」

「大丈夫か、リオ?」

手を握ると愛らしい顔が更に愛らしくなり、俺の首に手を回してしなだれてきた。

「あ~は~はぁぁ~お~い~し~い~♡おいしいなぁ~べりりゅ~♪」

「リオッ!」

まさかっ…もう酔ったっっ⁉

「んふふ♪べりりゅのほっぺ、きもちいぃ~♡」

スリスリと俺の頬に柔らかいリオの頬が擦り寄って…この感触は…

「ん~…チュッ…チュ…べりりゅぅ…だぁいすき♡」

「リ…オッ…っ!」
「んぅっ!」

ギュッと抱き締めてリオの小さな唇をこじ開けて舌を絡めると、リオは拙いが一生懸命俺の動きに応えてくれた。

「…ん…ぁ……っ……ふぁっ…っ…ぃっ…」

「リオッ……ん…」

リオを深く求める度に口の中に甘い蜜が流れてくるようだ…どんな美酒より酔いしれてしまう。

「ふぁ……ぁ……んくっ……もっ……くるし…」

「ンンッ……ごめっ!」

あまりの愛らしさに我を忘れてた!
けど…この間の件もあるし…もしかしたらブレスレットの効果が……って…あれ?

「……リオ、ブレスレットは?」

「あ~くるしかったぁ…ん~?ぶれすれっとぉ~?んふふ~きょうはねぇ~おいてきちゃったぁ♡」

「お前っ…それは…」

…ジルコンが必死になって探してるんじゃ…

「ん~…おにきすにぃ~じるこんをとめるようにたのんだからぁ~らぁいじょうぶぅ~うふふ~。」

「あっ、リオッ!」

フラフラと立ち上がると月明かりの庭園で花を見ながら止めるのも聞かずに歩き出した。

「おれぇ…じるこんにはぁ、おにきすがあうんじゃないかなぁ~って…おもってさぁ~。おにきすひとにやさしいけどぉ…ちょっと…やさしくされてもいいとおもうんだよねぇ。」

クルリと、こちらを向き、月を背に微笑んで言った。

「じるこんもぉ、おれたちがいなくなったらだれをあまやかすのぉ?って、おもったんだぁ。であい、だいじぃ~よ~。そうだしねぇ…えへへ~。」

俺達?
目を潤ませてリオが再び俺に抱き着いて顔を見上げた。

「んふふ~…ぱーてぃのおんなのこは……じゃぁん!じつはっ、おれぇぇ♡どうだぁっ、おどろいたかぁ‼んぷっ!」

俺はあまりの嬉しさに強く…強く抱き締めてリオの唇を貪った。

「んぅぅ……ぁ……んっ……ぅ……っっ……」

リオ……リオ…リオッ!
君か…やっぱり君だったのか!
一目見た時、俺の身体に激しく電流が走った時は何かの魔法に掛かったのかと思った。
でも違った。
日に日に膨れ上がるこの気持ち……お前と日々穏やかな生活を楽しみたいと淡い思いもあれば…早く快楽に溺れて泣いているお前を見たいと思う衝動…

やっぱり…俺にはお前しかいないっ!

「……」

口の端で紡いでいた言葉が無くなったかと思うとタラン…と、俺の首に回していたリオの手が落ちた。

「…っ!リオッッ!!」

「……スゥゥ……」


…………寝て…る?…………


「…リオ……愛してる……」

俺はリオを抱き上げて、パーティ会場へ戻って行った。

「リオッ!ここにいたの………お前…リオに何をしたっ⁉」

「ジルコンさんっ……待って…!」

ジルコンがこちらに走ってきた時、後ろからオニキスも走ってきた。
オニキスは今までで見たことが無いほど動揺していた。

「お酒を飲みたいと1杯飲んだんだが……」

「ふへへ~……」

「……酔ったのか……っ…あぁ…誤解してすまなかった。ブレスレットを馬車の中で見つけて慌てて探してたんだが…」

「ジルコンさんっ!」

「こいつに酒の勝負で勝ったら教えてくれると言って勝負したら結構強くて…な……っ!」

そう言うとジルコンがふらつき、オニキスが受け止めた。

「あれだけ飲めば貴方も辛いでしょう。俺の家系はみんな強いんですよ。」

リオに止めるように頼まれたにしては…
これは…

「お前…ズルい…すまない、殿下。ガーネットはロード様に任せているから大丈夫だが、リオは俺と帰る予定だった……もしもの事があればリオもロードに任せるように頼んであるから…リオを頼んで良いか?俺は使い物にならないから…このまま帰る…クソッ…こんなはずじゃ…」

「ダメですよ、俺が…送っていきます。」

抱き締めてジルコンを見る瞳が熱い。

「大丈夫だ…ウチの御者を呼んでくれ。それに、パートナーに悪いだろ?」

「俺にはいません。『…それに…見つけた…それは貴方だ…』」

小さな呟き(『 』)は、酔ってるジルコンには聞こえないだろう。
オニキスも見つけたんだな。
ジルコンかぁ…手強いぞ…

「そうか、悪いな。お前、しっかりしてるもんな。フフッ、俺も抱えられそうな腕だしな。」

ポフッと、ジルコンが身体を預けた。

「……良いんですか?」

「何……わっ!」

ひょいと、ジルコンを横抱きにして微笑む。

「緊張して落とすかも。しっかり俺に摑まって下さいね。」

「はいはい、しょうがないな。今日は俺の負けだよ…落とすなよぉ。」

苦笑いしてジルコンがオニキスの首に腕を回した。

「……っ……では、俺の馬車で送りますね。」

オニキスが幸せそうに顔を赤くして微笑む。
こういう顔、出来たんだな。
ジルコンとオニキスを見送り、俺はガーネット嬢が城に泊まると聞いたのでリオを俺の部屋に泊めることにした。
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