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08 ナオの場合01
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山田 奈央それが私の名前です。
高校2年生。
好きな食べ物は“納豆”
部活動は小学生の時は体操部。
中学生の時は陸上部。
高校生には水泳部に所属していました。
私は小さい頃からガリガリで、肌も色悪くガサガサ。
髪もボロボロで伸ばせないので、いつもショートカットをしています。
ガリガリのつるぺた……この容姿のせいで、初対面の人には男の子に間違われるのですが、あまり気にしていません。若干のつるぺたが哀愁漂っていますが……ボインになんて憧れていませんからね!
幼少期は何を食べても体重が一向に増えなくて、慌てたのは両親でした。
病院に連れて行って、出された診断は“栄養失調”
あまりにものガリガリっぷりに、虐待まで疑われたそうです。
両親の悪戦苦闘の成果なのでしょう。
偶然食べた“納豆”。
それが私の運命を変えました。
“納豆”は私の体質に合っていたのです。
少しずつ増えていく体重。
納豆を主食に運動もするようになって、メリメリと元気になりました。
実は、同じ“大豆”で出来ている豆腐や味噌汁なども試したのですが、納豆程の効果は得られなかったのです。
もうこれは、“納豆”って偉大だよね? って事になりました。
納豆様々です! ありがとう、納豆! ありがとう、お父さん、お母さん!
あなた達が私を諦めないでいてくれたから、今があります! 大好きです。
こうして、私は、両親と納豆に育てられ、幸せな日々を送っていたのでした。
でも、私の世界が変わったあの日。
高校二年生、二学期の期末試験の最終日の事です。
部活動もありませんでしたので、私の為に頑張ってくれている共働きの両親の為に“納豆カレー”を作ろうと考えていました。
スーパーに寄るために、いつもと違う道を通ったのがいけなかったのでしょうか。
クラスメートの白鳥アイリさんと、すれ違ったと思ったら足元に真っ黒な穴が急に出てきたのです。
このままでは、白鳥さんが巻き込まれてしまう!! と思ったのに。
なぜか彼女に頭を掴まれてしまい、そのまま一緒におちてしまいました。
気がつくと……そこには。
(懐かしい……?)
と、なぜか感じた場所。
だけど、
だけど、
嗚呼っ……!!
「お父さんっ! お母さん!!」
もう、あの優しい人達に会えないかもしれない。私は涙が止まりませんでした。
動揺し暴れる私を、即刻、甲冑を着た騎士様が押さえ込みました。
そして私は白鳥さんに慰められて、なんとか落ち着きを取り戻しました。
心配そうに私の様子を伺ってくれている白鳥さんを見て――私は気付いてしまったのです。
(私、……白鳥さんを、巻き込んでしまった!?)
大変です。
彼女は学校でも人気者だったのです。
それなのに、私があの道を通ったばかりに!!
私はワタワタするばかり。
どう、白鳥さんに謝罪をしようかと焦ってこちらの人の説明を聞いていませんでした。(それを後から、凄く後悔することになるのです)
そんな私を白鳥さんが笑顔で落ち着かせてくれました。――白鳥さん! 貴女って人は!
偉そうな人達が何か話し終わると、白鳥さんが金色の髪をした男性にお姫様抱っこをされて連れて行かれました。
「白鳥さん!!」
私は、白鳥さんが乱暴な事をされるのではないかと焦りました。
直ぐに、元に駆けつけようとしたのですが、先程の騎士様に腕を引っ張られ反対方向にそのまま引きずられたのです。
そして、向かった先はジメジメした薄暗い所で。
友達とある映画で観た“地下牢”みたいな場所でした。
騎士様に白鳥さんは無事なのかと聞くと「あんたよりはな」と、鼻で笑われてしまいました。
(よかった)
(白鳥さんが無事ならよかった)
向こうの世界の優しい人達と離れてしまったのは辛かったですが、騎士様の言葉を聞いて私は安心して眠ることが出来ました。
高校2年生。
好きな食べ物は“納豆”
部活動は小学生の時は体操部。
中学生の時は陸上部。
高校生には水泳部に所属していました。
私は小さい頃からガリガリで、肌も色悪くガサガサ。
髪もボロボロで伸ばせないので、いつもショートカットをしています。
ガリガリのつるぺた……この容姿のせいで、初対面の人には男の子に間違われるのですが、あまり気にしていません。若干のつるぺたが哀愁漂っていますが……ボインになんて憧れていませんからね!
幼少期は何を食べても体重が一向に増えなくて、慌てたのは両親でした。
病院に連れて行って、出された診断は“栄養失調”
あまりにものガリガリっぷりに、虐待まで疑われたそうです。
両親の悪戦苦闘の成果なのでしょう。
偶然食べた“納豆”。
それが私の運命を変えました。
“納豆”は私の体質に合っていたのです。
少しずつ増えていく体重。
納豆を主食に運動もするようになって、メリメリと元気になりました。
実は、同じ“大豆”で出来ている豆腐や味噌汁なども試したのですが、納豆程の効果は得られなかったのです。
もうこれは、“納豆”って偉大だよね? って事になりました。
納豆様々です! ありがとう、納豆! ありがとう、お父さん、お母さん!
あなた達が私を諦めないでいてくれたから、今があります! 大好きです。
こうして、私は、両親と納豆に育てられ、幸せな日々を送っていたのでした。
でも、私の世界が変わったあの日。
高校二年生、二学期の期末試験の最終日の事です。
部活動もありませんでしたので、私の為に頑張ってくれている共働きの両親の為に“納豆カレー”を作ろうと考えていました。
スーパーに寄るために、いつもと違う道を通ったのがいけなかったのでしょうか。
クラスメートの白鳥アイリさんと、すれ違ったと思ったら足元に真っ黒な穴が急に出てきたのです。
このままでは、白鳥さんが巻き込まれてしまう!! と思ったのに。
なぜか彼女に頭を掴まれてしまい、そのまま一緒におちてしまいました。
気がつくと……そこには。
(懐かしい……?)
と、なぜか感じた場所。
だけど、
だけど、
嗚呼っ……!!
「お父さんっ! お母さん!!」
もう、あの優しい人達に会えないかもしれない。私は涙が止まりませんでした。
動揺し暴れる私を、即刻、甲冑を着た騎士様が押さえ込みました。
そして私は白鳥さんに慰められて、なんとか落ち着きを取り戻しました。
心配そうに私の様子を伺ってくれている白鳥さんを見て――私は気付いてしまったのです。
(私、……白鳥さんを、巻き込んでしまった!?)
大変です。
彼女は学校でも人気者だったのです。
それなのに、私があの道を通ったばかりに!!
私はワタワタするばかり。
どう、白鳥さんに謝罪をしようかと焦ってこちらの人の説明を聞いていませんでした。(それを後から、凄く後悔することになるのです)
そんな私を白鳥さんが笑顔で落ち着かせてくれました。――白鳥さん! 貴女って人は!
偉そうな人達が何か話し終わると、白鳥さんが金色の髪をした男性にお姫様抱っこをされて連れて行かれました。
「白鳥さん!!」
私は、白鳥さんが乱暴な事をされるのではないかと焦りました。
直ぐに、元に駆けつけようとしたのですが、先程の騎士様に腕を引っ張られ反対方向にそのまま引きずられたのです。
そして、向かった先はジメジメした薄暗い所で。
友達とある映画で観た“地下牢”みたいな場所でした。
騎士様に白鳥さんは無事なのかと聞くと「あんたよりはな」と、鼻で笑われてしまいました。
(よかった)
(白鳥さんが無事ならよかった)
向こうの世界の優しい人達と離れてしまったのは辛かったですが、騎士様の言葉を聞いて私は安心して眠ることが出来ました。
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