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―― 神の花嫁04
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3人の呆然とした顔色を見て「辛うじて、騎士様が騎士をされているのかな? って事は、わかるんですが」と、慌てて言い訳をするナオ。
召喚時、混乱をしていたナオは、金色の髪をしている人がいるとは朧げながらに記憶をしていましたが、王子の顔をはっきりと見ていませんでした。
騎士の甲冑の印象だけが強烈すぎたのでしょう。
召喚時の騎士と、洗濯場で会った騎士と、今この場にいる騎士が同一人物とは、知りません。
宰相に関しては、仕事の世話をしてくれた親切な眼鏡の人という認識しかしていませんし、目の前の人物がそうだと言われれば、「そうだったのかな?」と思う程度でした。
「神の花嫁」だった頃の記憶を取り戻す前のナオにとって、この世界の人は見慣れない異国の顔立ち。
それに、1度や2度、会っただけでは見分けがつきません。
例外として、ナオを襲った神官は紺色の祭服を着て鋭い目つきでナオを見ていたので、強烈な印象を受けてお覚えていただけでした。
城の中でも、最上級の美丈夫で、本人が望む望まないにしろ、周囲からは絶えずに羨望の眼差しを受けていた3人。
容姿に多少なりとも自信を持っていましたので、ショックを隠せません。
「俺を知らない者がいるなんて」
「嘘だろ、おい」
「……知らず知らずの内に、自惚れていたんですね」
そんな項垂れた3人を尻目に、魔術師は「ナオ様、私の事はわかりますか?」と聞き、ナオは「もちろんです! 魔術師さま!」と蕾がほころぶ笑みで答えたのでした。
魔術師の小さな優越感はさておき、ナオにとって今気になるのはアイリの事です。
跪いた3人になんとか立ってもらい(一緒に立とうとした神に対しては、睨みつけて直様、正座を続行させました)木の幹で気を失っているアイリの元へ行きました。
「アイリさんは、これからどうなるのでしょうか?」
「……紛い者でしたが、彼女は“神の花嫁”としての努力を怠り“加護”まで失いました。今までの暮らしは無理でしょう。……!! “加護”を失った? ……もしや、隣国のあの動向、“加護”を失ったから起きたものなのか……」
数日前に、王子と騎士らが、隣国へ視察に行ったのも「きな臭い動きがある」という噂が元でした。
宰相がそう言うと、王子と騎士難しい顔をし再度アイリの方を睨み付け、魔術師は片方の眉をあげました。
「この女は、断頭台に上がらせる」
神に、“花嫁の加護”なしで、立ち行かなくなるよう呪いをかけられた国。
加護もなくなり、言葉も通じなくなり、純潔もを失ったアイリ。
王子の死刑宣告に、ナオは震え上がりました。
「白鳥さ……アイリ様は、王子様と結婚はされないのですか?」
「……する訳が無い。この女は、俺を謀り、神の花嫁としての資格も失った」
「でも、王子様とアイリ様が仲むつまじく抱き合ってるのを、私は何度も見ました。お二人は愛し合っているんです! 王子様だって愛する人にそんな無体はされません!」
目の前の男がその王子と気付かないナオは、真っ直ぐな瞳で目の前の男……王子を見つめました。
王子はナオに見えないように、頬をひきつらせました。
その様子に、なぜかホッとした顔をした騎士に対して侮蔑の視線をおくる宰相。
そこで魔術師が助け舟を出しました。
「元の世界に送還すればいいんです」
召喚時、混乱をしていたナオは、金色の髪をしている人がいるとは朧げながらに記憶をしていましたが、王子の顔をはっきりと見ていませんでした。
騎士の甲冑の印象だけが強烈すぎたのでしょう。
召喚時の騎士と、洗濯場で会った騎士と、今この場にいる騎士が同一人物とは、知りません。
宰相に関しては、仕事の世話をしてくれた親切な眼鏡の人という認識しかしていませんし、目の前の人物がそうだと言われれば、「そうだったのかな?」と思う程度でした。
「神の花嫁」だった頃の記憶を取り戻す前のナオにとって、この世界の人は見慣れない異国の顔立ち。
それに、1度や2度、会っただけでは見分けがつきません。
例外として、ナオを襲った神官は紺色の祭服を着て鋭い目つきでナオを見ていたので、強烈な印象を受けてお覚えていただけでした。
城の中でも、最上級の美丈夫で、本人が望む望まないにしろ、周囲からは絶えずに羨望の眼差しを受けていた3人。
容姿に多少なりとも自信を持っていましたので、ショックを隠せません。
「俺を知らない者がいるなんて」
「嘘だろ、おい」
「……知らず知らずの内に、自惚れていたんですね」
そんな項垂れた3人を尻目に、魔術師は「ナオ様、私の事はわかりますか?」と聞き、ナオは「もちろんです! 魔術師さま!」と蕾がほころぶ笑みで答えたのでした。
魔術師の小さな優越感はさておき、ナオにとって今気になるのはアイリの事です。
跪いた3人になんとか立ってもらい(一緒に立とうとした神に対しては、睨みつけて直様、正座を続行させました)木の幹で気を失っているアイリの元へ行きました。
「アイリさんは、これからどうなるのでしょうか?」
「……紛い者でしたが、彼女は“神の花嫁”としての努力を怠り“加護”まで失いました。今までの暮らしは無理でしょう。……!! “加護”を失った? ……もしや、隣国のあの動向、“加護”を失ったから起きたものなのか……」
数日前に、王子と騎士らが、隣国へ視察に行ったのも「きな臭い動きがある」という噂が元でした。
宰相がそう言うと、王子と騎士難しい顔をし再度アイリの方を睨み付け、魔術師は片方の眉をあげました。
「この女は、断頭台に上がらせる」
神に、“花嫁の加護”なしで、立ち行かなくなるよう呪いをかけられた国。
加護もなくなり、言葉も通じなくなり、純潔もを失ったアイリ。
王子の死刑宣告に、ナオは震え上がりました。
「白鳥さ……アイリ様は、王子様と結婚はされないのですか?」
「……する訳が無い。この女は、俺を謀り、神の花嫁としての資格も失った」
「でも、王子様とアイリ様が仲むつまじく抱き合ってるのを、私は何度も見ました。お二人は愛し合っているんです! 王子様だって愛する人にそんな無体はされません!」
目の前の男がその王子と気付かないナオは、真っ直ぐな瞳で目の前の男……王子を見つめました。
王子はナオに見えないように、頬をひきつらせました。
その様子に、なぜかホッとした顔をした騎士に対して侮蔑の視線をおくる宰相。
そこで魔術師が助け舟を出しました。
「元の世界に送還すればいいんです」
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