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望とアズサ ゆるふわ可愛い系女子×真面目で賢い美人系女子
♡ オメガバースごっこをするまで出れない部屋
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──オメガバースとは──
男性、女性とは別にαアルファ、βベータ、Ωオメガの第二性がある世界、という特殊設定。主にBL界隈で使われる。
αはエリートが多い。また、ヒートというものがあり、相手を妊娠させる確率が高まる。βは一番割合が多い。Ωは男女ともに妊娠できる。また、発情期があり、特殊なフェロモンを出してαを発情させる。
またΩはαにうなじを噛まれることで番つがいになることができる。番になるとΩは他のαを発情させることがなくなる。ただし、番は一度結ぶと解消することができない。
※作品によって多少差があります。
「オメガバースごっこってずいぶんとアバウトな指示ね」
「あ、なんか出てきたよ」
看板からじわじわと何かがにじみ出てくる。近よってよくみると小さく指示が付け足されている。
「『うなじを噛め』と。つまり番になれってこと?」
「多分そうだね」
私はハーフアップの髪を掴んでうなじを晒す。
「なら、私のうなじ、噛んでよ。番になってよ」
頭だけをアスサノ方に向ける。
「望が、Ωなの?」
不思議そうに聞いてくる。設定を読んだアズサならわかるだろうに。
「だってαはエリートが多いんでしょ? ならアズサが適任!」
「私はエリートじゃないけれど、まあ良いわ。ここを噛むの?」
アズサの手がそっとうなじに触れる。ひんやりとした手に体が驚く。
「綺麗な肌なのに」
「いいからはやく! 噛み跡があったら『私はアズサのもの』って感じがして嬉しいからさ」
「もう、そういうこと言わないの! じゃあ……噛むよ」
アズサが緊張した声色で言う。
「一生消えないくらい強く噛んでよね」
アズサは返事の代わりに呆れたように笑った。
その後深呼吸をしてから彼女の顔が近づいてくる。息がくすぐったい。
そして、うなじを強く噛まれた。
「ゔっ」
思わず声がもれるほどの痛み。これはしっかり跡になってくれそうだ。
「大丈夫?」
「平気! これで私はアズサのものになった訳だから、責任とってね」
「その傷が消えるまで頑張るわ」
私たちは腕を絡めて次の部屋へ向かう。
男性、女性とは別にαアルファ、βベータ、Ωオメガの第二性がある世界、という特殊設定。主にBL界隈で使われる。
αはエリートが多い。また、ヒートというものがあり、相手を妊娠させる確率が高まる。βは一番割合が多い。Ωは男女ともに妊娠できる。また、発情期があり、特殊なフェロモンを出してαを発情させる。
またΩはαにうなじを噛まれることで番つがいになることができる。番になるとΩは他のαを発情させることがなくなる。ただし、番は一度結ぶと解消することができない。
※作品によって多少差があります。
「オメガバースごっこってずいぶんとアバウトな指示ね」
「あ、なんか出てきたよ」
看板からじわじわと何かがにじみ出てくる。近よってよくみると小さく指示が付け足されている。
「『うなじを噛め』と。つまり番になれってこと?」
「多分そうだね」
私はハーフアップの髪を掴んでうなじを晒す。
「なら、私のうなじ、噛んでよ。番になってよ」
頭だけをアスサノ方に向ける。
「望が、Ωなの?」
不思議そうに聞いてくる。設定を読んだアズサならわかるだろうに。
「だってαはエリートが多いんでしょ? ならアズサが適任!」
「私はエリートじゃないけれど、まあ良いわ。ここを噛むの?」
アズサの手がそっとうなじに触れる。ひんやりとした手に体が驚く。
「綺麗な肌なのに」
「いいからはやく! 噛み跡があったら『私はアズサのもの』って感じがして嬉しいからさ」
「もう、そういうこと言わないの! じゃあ……噛むよ」
アズサが緊張した声色で言う。
「一生消えないくらい強く噛んでよね」
アズサは返事の代わりに呆れたように笑った。
その後深呼吸をしてから彼女の顔が近づいてくる。息がくすぐったい。
そして、うなじを強く噛まれた。
「ゔっ」
思わず声がもれるほどの痛み。これはしっかり跡になってくれそうだ。
「大丈夫?」
「平気! これで私はアズサのものになった訳だから、責任とってね」
「その傷が消えるまで頑張るわ」
私たちは腕を絡めて次の部屋へ向かう。
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