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第二部
※※私でいっぱいになればいい ~ドミニクSide~
王宮を出たのが夕暮れに差し掛かっていたので、案の定戻ったのは日付が変わる頃になってしまっていた。
しかしそのかいあって、ロイドからとても有力な手掛かりが手に入ったのだ。
テレージアと私とロイドは幼馴染だったので、ロイドもテレージアの祖母の話を知っていたのだが、彼はシーデイルの事も知っていた。
テレージアの母親が亡くなったあたりで、フェンデルバーグ公爵に愛人がいるかもしれないという相談をテレージアから受けていたロイドは、その人物が娼婦である事を突き止める。
そしてその娼婦がシーデイル……娘がリドリスだった。
違う推薦人を使い、王宮の副侍女長におさまっていたとは……リドリスはフェンデルバーグ公爵の娘である可能性が高い。
私生児なので認知はせずに利用しているという事か?
恐らく父上に手を掛けたのはシーデイルの方――――
テレージアの祖母の生家が東の国である事もあり、この件は隣国だけではなく、どうやら東の国も関わってくる案件になりそうだった。
そしてもう1つ私の頭を悩ませたのはロイドの事だ。
彼はかつて、テレージアを愛していたらしい。
彼女から色々と相談を受けていたので、フェンデルバーグ家についてはことさら詳しかった。
もしロイドとの未来があったなら女性として愛され、もっと幸せな人生だったのでは。
自分の浅はかな行動に、かつての自分に対して悔やんでも悔やみきれない思いが湧いてくる。
色んな事実が一本の糸のように繋がってきて、体は疲れているのに頭が冷え切ってしまっているからか、全く眠くならない。
私はベッドで眠っている愛する人を眺めながら、ため息を1つ吐いた。
「はぁ…………」
明日からほとんど一緒にいられないと思うと、とても憂鬱になる。
しかし私がこの件を進めなければ君は母上を心配して、いつまででもここに留まろうとするに違いない。
絶対に7日間でこの件を進め、早急にここを去るようにしなくては――――そう決意し、寝息を立てて眠る最愛の頬をなでた。
すると、瞼がピクっとほんの少し反応し、ゆっくりと開いていくと、彼女の美しい瞳が見えてくる。
「……ド……ム?」
「ティナ……ごめんね、起こしてしまって。眠っていてもいいんだよ」
「ん……眠りたくない、です……やっと会えた、の、に……ドム……いい匂い……大好き…………」
………………なんだろう、この可愛さは。
疲れて帰ってきて婚約者の可愛さが、疲弊した心身に沁みわたっていく――――
いや、しかし彼女は寝ぼけて夢だと思っているかもしれない。
寝ている女性を襲うつもりはないので、必死に理性を働かせて堪えていた。
その間も彼女の頬ずりは止まらない。
ダメだ、完全に寝ぼけているのだから手を出しては……ダメ…………ッ。
理性が欲望にのまれていく。
「ティナは寝てもいいからね、私が勝手に動くから」
一応声をかけておき、あらかじめ避妊薬も飲んでおく……近頃は彼女と行動を共にする時は常に持ち歩いているけれど、ここで使う事になるとは思わなかった。
私の言葉に理解が追い付いていないティナは、混乱しながらも私を受け入れ始めた。
「え? あ、んんっ……ん、ぁっ」
寝ぼけ眼で快楽を享受しているティナをどんどん暴くように、彼女の顎や首筋などを舐っていく。
私の愛撫に体全部で応えるティナが愛おしい。
どうやったら君を私の腕の中に閉じ込めておけるのだろうか――――
私の心配をよそに、君はどんどん外の世界へと羽ばたいていってしまう。
いつか、こんな愚かな私の元から飛び立ってしまうのではという焦りにも似た気持ちに襲われ、気付けば彼女を搔き抱いていた。
ひと思いに彼女の中へ押し入り、私でいっぱいにして馴染ませ、最奥を突き上げる。
「あ、は…………ああ……っ」
「書斎での事といい、今日は君に振り回されっぱなしだな」
彼女の一挙手一投足に私の心が動かされてかき乱されているというのに、本人は無自覚に煽ってきて可愛さを振りまく。
このまま孕ませてしまいたい。
そうすれば君を私だけのものに出来るだろうか……彼女の中で自身の精を解き放ちながら、そんな事が頭をかすめていった。
欲望のままに動いても幸せにはなれないと分かっているのに。
その無自覚さはディクセルにも向けられ、甥の心を開こうとしているのを垣間見てしまう。
「ひと月後に会えるのを楽しみにしているよ」
帰り際、そう言った時のディクセルの顔が一瞬だけ男の顔をしていたのを目の当たりにし、ザワザワと嫌な予感が体に広がっていくのを感じる。
もしかしたらまだディクセルの中で蕾のような気持ちかもしれない……でもこのままティナに会わせたらいつか――――
嫌な予感を振り払うように馬車に乗り込み、王宮を後にしたのだった。
~・~・~・~・~
動き出した馬車はゆっくりと私の邸へと向かい始める。
ティナの侍女やラディにはヴァッセル家へ戻っていてもらい、事情を説明してもらう事にしたのだった。
母上の快気祝の宴も大事だが、私たちの結婚式も大事だ。
そろそろ結婚に向けても進めていかなければと考えていた私は、とあるサプライズを邸に用意していた。
彼女と婚約してから、着々と邸の中を改装し、ティナが使う為の部屋を用意していたのだ。
一つ目はドレッシングルーム。
二つ目は寝室だ。ここはまで未着手だけれど、次に彼女が来る時の為に改装する予定だった。
ドレッシングルームでドレスの採寸や仮のウェディングドレスの試着をしているティナを扉の前から見守りながら、今日はどうするべきかを思案する。
チェザーレ達には泊まるとは断っていない為、今日泊まる事になればおそらくチェザーレが鬼のように怒るであろう。
それもまた一つの手かもしれないと考える。
母上の快気祝の宴が終わり次第彼女と結婚式を挙げたいと考えていた私は、結婚式前までには一緒に暮らしていたいと思っていた。
それを願い出るキッカケになるかもしれない……
彼女の為に用意したドレッシングルームやドレスに感激の涙を流す愛する人の姿に目を細め、そんな彼女を鏡の前でぐずぐずに甘やかした。
シルクのような手触りの乳房、甘い吐息、可愛らしい嬌声。
堪らないな。
「や、あ、はあぁぁ……んんっ」
彼女の反応がいつも以上に敏感で、とても扇情的な姿に下半身が疼く。
スカート部分をたくし上げ、下着の横から彼女の中に指を埋めていくと、まだ弄ってもいないのにすでに淫靡な水音がしてくる。
「あ、あ、ああぁぁだめぇっ……ひ、あうっ」
可愛い声……こうやって彼女に触れるのが久しぶりに感じるからか、もっと鳴かせたくて指の動きを激しくしていく。
後ろから舌で耳を舐り、弱い箇所を刺激され続けたティナは、一気に絶頂を迎えた。
「……は…………あぁ……ん……」
余韻に浸らせてあげたいところだったけれど、王宮ではしばらく触れられない日々が続き、隣りに愛する人が眠っているのに何も出来なかった私の心は、彼女に飢えていた。
「まだだよ。今日は君の中にたっぷり愛を注がなければならない」
彼女を抱き上げて自室へと連れて行く。
この部屋でティナを抱くのは二度目だ。
今日はまだ日が高い内だというのに、ディクセルへの嫉妬と自分の欲望が胸に渦巻き、優しくしてあげられる気がしない。
ディクセルは、私から見ても見目麗しく聡明な王太子として育ったと思っている。
この国の次期国王として相応しいし、本人の希望や東と西の軋轢なども考え、婚約者選びは慎重におこなっているのでまだ誰とも婚約はしていない。
しかし引く手あまただ……我が国の未婚の貴族女性はディクセルが夜会に現れると皆が色めき立つ。
本人は無難に対応しているのか、女性と親しくはならないようにしているようだった。
そう感じていただけに、ティナとあれほど親しくなっている姿を見て、心穏やかでいられるはずもない。
彼女の体中に無数の愛撫を続けていく。
君の全ては私のものだと体中に沁み込ませなければ。甥だろうとも……彼が次期国王として彼女を必要したとしても渡しはしない。
そうしてぐずぐずになった彼女の中に、溜まった熱を一気に埋めていく。
「はぁっ、ああ……ぁ……っん」
「奥ッ……吸い付いてくる……」
あまりの気持ち良さに背筋がブルッと粟立つ。
我慢している私の目の前で、ティナの髪が前回のように煌めき始めた。
この煌めきを見ると彼女が私と一緒になれて喜んでいるように感じ、とても胸が温かくなるのだ。
ディクセルにこの髪を触れられたのも気に入らない。
彼女のせいではないにしても、その事がどれほど私の胸をザワつかせるかを分かっていない彼女に分からせるため、唇を奪い、中を蹂躙した。
「んんっ!ん゙~~~っ!!」
唇を塞がれたまま突き上げられているティナが、とても淫らで私の興奮を高めていく。
乱れた髪がシーツに広がり、私の動きに合わせて両胸が揺れ、口の隙間から漏れ出てくる声や吐息、何もかもが甘く甘美だ。
もっと私でいっぱいになればいい。
私の事以外考えられなくなればいいのに――――
奥を突かれる度に切ない声をあげ、どんどんと締め付けが強まってきたので、より一層激しく最奥を刺激してあげたのだった。
「ふ、む、むぅっ、ん゙ゔぅ~~~っ!!」
彼女に絞り取られるように私も爆ぜ、子種を中に塗り込んでいった。
「ッ~~~ゔ……あぅっ……は……」
「動かないで、今一番奥に注いでいるから」
「は、あっ…………んっ、んん……」
もっと注ぎたい。
雄の本能がそうさせるのか、奥へ奥へと塗り込む。
刺激する度にティナの体が震え、彼女の中にある私のモノはすぐに質量を増し、そのまま彼女を求めていった。
「こんなに乱れる君を見られるのが私だけなんて、とても幸せだよ」
私だけが彼女を乱れさせ、快楽を与える事ができる……そしてそれを感じられるこの瞬間がとても幸せだ。
その後も尽きることなく彼女を貪り、私の最愛の人は途中で力尽きてしまったため、私の腕の中で静かに寝息を立てながら眠っている。
しかしこれから先、結婚するまでティナと離れて暮らす生活に戻る事ができるだろうか。
王宮で一緒に眠った夜を思い出し、一人で眠る夜を想像するだけで眠れる気がしない。
幸せな夜を知ってしまった私は、明日にでもティナを送った後、チェザーレと夫人にティナと一緒に暮らす事をお願いしようと決意する。
どういう結果になるかは分からないが、相応の覚悟を決め、今はただ幸せな眠りに就く事にしたのだった。
~・~・~・~・~
次話は悪者Sideのお話で申し訳ございません><
かなり重要なお話なので読んでいただければ幸いです~~よろしくお願いいたします!(*- -)(*_ _)ペコリ
しかしそのかいあって、ロイドからとても有力な手掛かりが手に入ったのだ。
テレージアと私とロイドは幼馴染だったので、ロイドもテレージアの祖母の話を知っていたのだが、彼はシーデイルの事も知っていた。
テレージアの母親が亡くなったあたりで、フェンデルバーグ公爵に愛人がいるかもしれないという相談をテレージアから受けていたロイドは、その人物が娼婦である事を突き止める。
そしてその娼婦がシーデイル……娘がリドリスだった。
違う推薦人を使い、王宮の副侍女長におさまっていたとは……リドリスはフェンデルバーグ公爵の娘である可能性が高い。
私生児なので認知はせずに利用しているという事か?
恐らく父上に手を掛けたのはシーデイルの方――――
テレージアの祖母の生家が東の国である事もあり、この件は隣国だけではなく、どうやら東の国も関わってくる案件になりそうだった。
そしてもう1つ私の頭を悩ませたのはロイドの事だ。
彼はかつて、テレージアを愛していたらしい。
彼女から色々と相談を受けていたので、フェンデルバーグ家についてはことさら詳しかった。
もしロイドとの未来があったなら女性として愛され、もっと幸せな人生だったのでは。
自分の浅はかな行動に、かつての自分に対して悔やんでも悔やみきれない思いが湧いてくる。
色んな事実が一本の糸のように繋がってきて、体は疲れているのに頭が冷え切ってしまっているからか、全く眠くならない。
私はベッドで眠っている愛する人を眺めながら、ため息を1つ吐いた。
「はぁ…………」
明日からほとんど一緒にいられないと思うと、とても憂鬱になる。
しかし私がこの件を進めなければ君は母上を心配して、いつまででもここに留まろうとするに違いない。
絶対に7日間でこの件を進め、早急にここを去るようにしなくては――――そう決意し、寝息を立てて眠る最愛の頬をなでた。
すると、瞼がピクっとほんの少し反応し、ゆっくりと開いていくと、彼女の美しい瞳が見えてくる。
「……ド……ム?」
「ティナ……ごめんね、起こしてしまって。眠っていてもいいんだよ」
「ん……眠りたくない、です……やっと会えた、の、に……ドム……いい匂い……大好き…………」
………………なんだろう、この可愛さは。
疲れて帰ってきて婚約者の可愛さが、疲弊した心身に沁みわたっていく――――
いや、しかし彼女は寝ぼけて夢だと思っているかもしれない。
寝ている女性を襲うつもりはないので、必死に理性を働かせて堪えていた。
その間も彼女の頬ずりは止まらない。
ダメだ、完全に寝ぼけているのだから手を出しては……ダメ…………ッ。
理性が欲望にのまれていく。
「ティナは寝てもいいからね、私が勝手に動くから」
一応声をかけておき、あらかじめ避妊薬も飲んでおく……近頃は彼女と行動を共にする時は常に持ち歩いているけれど、ここで使う事になるとは思わなかった。
私の言葉に理解が追い付いていないティナは、混乱しながらも私を受け入れ始めた。
「え? あ、んんっ……ん、ぁっ」
寝ぼけ眼で快楽を享受しているティナをどんどん暴くように、彼女の顎や首筋などを舐っていく。
私の愛撫に体全部で応えるティナが愛おしい。
どうやったら君を私の腕の中に閉じ込めておけるのだろうか――――
私の心配をよそに、君はどんどん外の世界へと羽ばたいていってしまう。
いつか、こんな愚かな私の元から飛び立ってしまうのではという焦りにも似た気持ちに襲われ、気付けば彼女を搔き抱いていた。
ひと思いに彼女の中へ押し入り、私でいっぱいにして馴染ませ、最奥を突き上げる。
「あ、は…………ああ……っ」
「書斎での事といい、今日は君に振り回されっぱなしだな」
彼女の一挙手一投足に私の心が動かされてかき乱されているというのに、本人は無自覚に煽ってきて可愛さを振りまく。
このまま孕ませてしまいたい。
そうすれば君を私だけのものに出来るだろうか……彼女の中で自身の精を解き放ちながら、そんな事が頭をかすめていった。
欲望のままに動いても幸せにはなれないと分かっているのに。
その無自覚さはディクセルにも向けられ、甥の心を開こうとしているのを垣間見てしまう。
「ひと月後に会えるのを楽しみにしているよ」
帰り際、そう言った時のディクセルの顔が一瞬だけ男の顔をしていたのを目の当たりにし、ザワザワと嫌な予感が体に広がっていくのを感じる。
もしかしたらまだディクセルの中で蕾のような気持ちかもしれない……でもこのままティナに会わせたらいつか――――
嫌な予感を振り払うように馬車に乗り込み、王宮を後にしたのだった。
~・~・~・~・~
動き出した馬車はゆっくりと私の邸へと向かい始める。
ティナの侍女やラディにはヴァッセル家へ戻っていてもらい、事情を説明してもらう事にしたのだった。
母上の快気祝の宴も大事だが、私たちの結婚式も大事だ。
そろそろ結婚に向けても進めていかなければと考えていた私は、とあるサプライズを邸に用意していた。
彼女と婚約してから、着々と邸の中を改装し、ティナが使う為の部屋を用意していたのだ。
一つ目はドレッシングルーム。
二つ目は寝室だ。ここはまで未着手だけれど、次に彼女が来る時の為に改装する予定だった。
ドレッシングルームでドレスの採寸や仮のウェディングドレスの試着をしているティナを扉の前から見守りながら、今日はどうするべきかを思案する。
チェザーレ達には泊まるとは断っていない為、今日泊まる事になればおそらくチェザーレが鬼のように怒るであろう。
それもまた一つの手かもしれないと考える。
母上の快気祝の宴が終わり次第彼女と結婚式を挙げたいと考えていた私は、結婚式前までには一緒に暮らしていたいと思っていた。
それを願い出るキッカケになるかもしれない……
彼女の為に用意したドレッシングルームやドレスに感激の涙を流す愛する人の姿に目を細め、そんな彼女を鏡の前でぐずぐずに甘やかした。
シルクのような手触りの乳房、甘い吐息、可愛らしい嬌声。
堪らないな。
「や、あ、はあぁぁ……んんっ」
彼女の反応がいつも以上に敏感で、とても扇情的な姿に下半身が疼く。
スカート部分をたくし上げ、下着の横から彼女の中に指を埋めていくと、まだ弄ってもいないのにすでに淫靡な水音がしてくる。
「あ、あ、ああぁぁだめぇっ……ひ、あうっ」
可愛い声……こうやって彼女に触れるのが久しぶりに感じるからか、もっと鳴かせたくて指の動きを激しくしていく。
後ろから舌で耳を舐り、弱い箇所を刺激され続けたティナは、一気に絶頂を迎えた。
「……は…………あぁ……ん……」
余韻に浸らせてあげたいところだったけれど、王宮ではしばらく触れられない日々が続き、隣りに愛する人が眠っているのに何も出来なかった私の心は、彼女に飢えていた。
「まだだよ。今日は君の中にたっぷり愛を注がなければならない」
彼女を抱き上げて自室へと連れて行く。
この部屋でティナを抱くのは二度目だ。
今日はまだ日が高い内だというのに、ディクセルへの嫉妬と自分の欲望が胸に渦巻き、優しくしてあげられる気がしない。
ディクセルは、私から見ても見目麗しく聡明な王太子として育ったと思っている。
この国の次期国王として相応しいし、本人の希望や東と西の軋轢なども考え、婚約者選びは慎重におこなっているのでまだ誰とも婚約はしていない。
しかし引く手あまただ……我が国の未婚の貴族女性はディクセルが夜会に現れると皆が色めき立つ。
本人は無難に対応しているのか、女性と親しくはならないようにしているようだった。
そう感じていただけに、ティナとあれほど親しくなっている姿を見て、心穏やかでいられるはずもない。
彼女の体中に無数の愛撫を続けていく。
君の全ては私のものだと体中に沁み込ませなければ。甥だろうとも……彼が次期国王として彼女を必要したとしても渡しはしない。
そうしてぐずぐずになった彼女の中に、溜まった熱を一気に埋めていく。
「はぁっ、ああ……ぁ……っん」
「奥ッ……吸い付いてくる……」
あまりの気持ち良さに背筋がブルッと粟立つ。
我慢している私の目の前で、ティナの髪が前回のように煌めき始めた。
この煌めきを見ると彼女が私と一緒になれて喜んでいるように感じ、とても胸が温かくなるのだ。
ディクセルにこの髪を触れられたのも気に入らない。
彼女のせいではないにしても、その事がどれほど私の胸をザワつかせるかを分かっていない彼女に分からせるため、唇を奪い、中を蹂躙した。
「んんっ!ん゙~~~っ!!」
唇を塞がれたまま突き上げられているティナが、とても淫らで私の興奮を高めていく。
乱れた髪がシーツに広がり、私の動きに合わせて両胸が揺れ、口の隙間から漏れ出てくる声や吐息、何もかもが甘く甘美だ。
もっと私でいっぱいになればいい。
私の事以外考えられなくなればいいのに――――
奥を突かれる度に切ない声をあげ、どんどんと締め付けが強まってきたので、より一層激しく最奥を刺激してあげたのだった。
「ふ、む、むぅっ、ん゙ゔぅ~~~っ!!」
彼女に絞り取られるように私も爆ぜ、子種を中に塗り込んでいった。
「ッ~~~ゔ……あぅっ……は……」
「動かないで、今一番奥に注いでいるから」
「は、あっ…………んっ、んん……」
もっと注ぎたい。
雄の本能がそうさせるのか、奥へ奥へと塗り込む。
刺激する度にティナの体が震え、彼女の中にある私のモノはすぐに質量を増し、そのまま彼女を求めていった。
「こんなに乱れる君を見られるのが私だけなんて、とても幸せだよ」
私だけが彼女を乱れさせ、快楽を与える事ができる……そしてそれを感じられるこの瞬間がとても幸せだ。
その後も尽きることなく彼女を貪り、私の最愛の人は途中で力尽きてしまったため、私の腕の中で静かに寝息を立てながら眠っている。
しかしこれから先、結婚するまでティナと離れて暮らす生活に戻る事ができるだろうか。
王宮で一緒に眠った夜を思い出し、一人で眠る夜を想像するだけで眠れる気がしない。
幸せな夜を知ってしまった私は、明日にでもティナを送った後、チェザーレと夫人にティナと一緒に暮らす事をお願いしようと決意する。
どういう結果になるかは分からないが、相応の覚悟を決め、今はただ幸せな眠りに就く事にしたのだった。
~・~・~・~・~
次話は悪者Sideのお話で申し訳ございません><
かなり重要なお話なので読んでいただければ幸いです~~よろしくお願いいたします!(*- -)(*_ _)ペコリ
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