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1章
2話
しおりを挟む閉店の時間が近づいていると、二人組の客が扉を開けた長身でイケメンな客だ。カウンターに座りメニュー表を開いた
三葉カフェではコーヒーやジュース、デザートの他にご飯の種類も豊富なのでお昼時などは結構忙しい
「おい何にするよ」
「俺はパスタとコーヒーかな」
「んじゃ俺はカレーとコーラにしよ」
どうやら注文が決まったようだ
「すいません、このパスタとコーヒーあとカレーと、コーラをお願いします」
「かしこまりました」
オーダーを調理室に持っていったあと、他の客が来るのをカウンターで待った
「今月の原稿どうな感じなんだ?」
「いつもと変わらないよ。お前は例の客とはどうなったんだ?」
「あーあいつね、そりゃもう俺の本当の姿を教えてあげたらあっという間に姿を消したよ」
「ははっそりゃ傑作だ」
男性二人は仲が良いのかタメ口で喋っている
黒髪の男性は落ち付いていて、低い声で笑っている
それとは対象的に、隣に座っている人は金髪でチャラそうだ。
…本当の姿とは一体何なのだろうか……
二人の客が各々のご飯を食べ終え店から出ていった
それと同時に店の看板も「閉店」に変えた
振り分けられた掃除表に従い自分の掃除場所を掃除した
~~~~~~~~~~
家に帰る途中、犬の鳴き声が聞こえた
どうやら公園の方から鳴き声がする…
公園をのぞいてみたら、先程お店に来ていた男性が茂みで屈んでいた。よく見ると汚れたダンボールの中に子犬がいた、その子犬を金髪のチャラそうな人がじっと見つめていた。店で見たもう一人の人は一体どこに行ったのだろうか
声をかけようか迷ったが気がついたときには金髪の人の肩をたたいていた
「すいません、その犬大丈夫ですか?」
「お前さっきの店員じゃねーか…あんたもここらへんに住んでんだな。実はあの店から帰ってるとき犬の鳴き声が聞こえると思って、ここにたどり着いたんだ案の定捨て犬だ、おまけに腕も怪我してる」
金髪の人は見た目に反し悲しそうに目を細めている。
そこまで深くはないが犬は怪我を負っていて血が出ていた体も土や汚水などで汚れていた。それもそのはず一昨日は、雨が降ったのだその雨に打たれて体も汚れて寒さで弱ってしまっているのだろう。子犬はとても震えていた
子犬には黒い服が掛かっており金髪の男性がお店で来ていた服だとわかるとこの人の優しさが伝わってきた
(すまん、さっきチャラそうって言ってお前は優しいやつだよ)
「そういえばあの黒髪の人は?」
「ああ日香か、あいつは包帯とか消毒を買いにいったよ俺達の家には絆創膏しかないからな」
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